セガゲームスは、同社の人気キャラクターであるソニック・ヘッジホッグの生誕を祝い、6月23日に東京ジョイポリスで「ソニックバースデー2018」を開催した。今回はその模様をお届けする。
この日は午後からあいにくの雨だったが、会場にはソニックの誕生日を祝うために200名ものファンが集結。それぞれソニックグッズを身につけたり手に持ったりしながら、イベントの幕開けを待ちわびている様子だった。
男女の差はさほど大きく感じなかったが、なんといっても目立っていたのが女性のファンだ。ちょっとしたことで歓声を上げたり、あるいは新情報に「ありがとうございます!」と声を出したりして感謝を伝えるなど、素晴らしいリアクションだった。
まず始めに本日の司会を務める橘ゆりかさんに引き続き、本日の主役であるソニックとソニックシリーズプロデューサーの飯塚隆氏が登壇。飯塚氏はこの日のために、ロサンゼルスから駆けつけたそうだ。
「ソニックマニア・プラス」には新キャラクター&新モードが登場!
まずは、7月19日にPS4とNintendo Switch向けに発売される「ソニックマニア・プラス」の情報が発表された。昨年ダウンロード専用タイトルとして発売された「ソニックマニア」だが、ファンから「パッケージが欲しい」という要望が数多く寄せられた。そこで、どうせならパッケージに新たな要素を加えようということで生まれたのが、本作だ。
今回新たに「マイティー」と「レイ」というキャラクターが参戦。こちらは昔のアーケードゲームに出てきたキャラクターで、コンシューマーゲームに久々に登場する。
「マイティー」は固い甲羅を持っており、それを使った攻撃ができる。「レイ」はムササビの特徴を活かして空を飛ぶことができる。
また、新モードとして「アンコールモード」が収録。ステージは「ソニックマニア」と同じだが、それを新たにチューニング。新たなギミックや新たなセッティングを行い、もう1度ユーザーに楽しんでもらおうという意図で生まれたものである。
ちなみにストーリーは、新キャラクターの「マイティー」と「レイ」を救出するところから始まり、キャラクターを切り替えながらプレイするという新たらしい遊び方も提案しているそうだ。
さらに対戦モードも進化。「ソニックマニア」では2P対戦が実装されていたが、本作では新しいキャラクターが加わったことで、最大4人まで一緒に対戦することができるようになった。
ここで会場から3名の有志を募り、橘ゆりかさんを含めた4人で対戦! 残念ながら橘さんと女性ファンのひとりがゲームオーバーになってしまったが、みんな新しいキャラクターの操作に慣れないことに戸惑っているようだった。
ここで、「ソニックマニア・プラス」のプロモーションアニメ「ソニックマニア アドベンチャーズ」の第4話が日本初公開。会場からも可愛いという声が、あちらこちらから聞こえてきた。
ちなみにこのアニメは、最初にプロモーションで作ったものが好評だったためしっかりとした形で作られることになったそうだ。1話~3話で、「ソニック」「テイルズ」「ナックルズ」のキャラクターたちが登場。今回の4話では、新キャラクターの「マイティー」と「レイ」の紹介という意味を込めて作られている。最終回となる5話では、エッグマンとの対決が描かれるという。こちらは7月に配信される予定だ。
今回は、パッケージ版を作るということで封入特典が用意されている。豪華36ページのアートブックや、日本版だけの特典として2枚組み54曲入りのオリジナルサウンドトラックが付属。ジャケットもリバーシブル仕様になっており、裏返してメガドライブ風のデザインにすることも可能だ。
数量限定生産になっているため、どうしても欲しい場合は予約をしておくなど、なるべく早めに手に入れるようにするといいだろう。
会場内でもすでに「ソニックマニア」を持っているというユーザーが多かったが、そうした人たちのために「アンコールパック」も同日に配信開始される。これを入れるだけで、「ソニックマニア・プラス」と同等のものにアップグレードすることができる。PS4とNintendo Switchのほか、Xbox OneとSteamにも対応しており、価格は500円(税抜)だ。
3人で協力して勝利をつかみ取る新作ゲーム「チームソニックレーシング」
続いて、先月末に発表された「チームソニックレーシング」の最新情報が発表された。本作はその名の通り、世界中のプレイヤーたちと、最高12人でオンライン対戦できる「チームタイプ」のレーシングゲームだ。
この「チームタイプ」という部分が最大の特徴だが、これは3人ひと組でチームを作り、協力しながらレースに勝っていくという内容となっている。また、ソニックシリーズではおなじみの「ウィスプ」を使って、ボムやロケットといった攻撃をしたり守ったりすることでレースを有利に進めていくことができる。
これまで、「Team Sonic」と「Team Dark」の6人のキャラクターたちの登場が公開されている。まずは「Team Sonic」から、おなじみのソニック。こちらはスピードタイプのキャラクターで、もっとも最高速度が速くブースとしたときにまわりの敵を弾き飛ばすことができる。
「テイルズ」はテクニックタイプとして登場。こちらは3つあるタイプの中ではハンドリング性能が良く、初心者でも扱いやすくなっている。また、ラフな道でも減速せずに走ることができるのが特徴だ。
「ナックルズ」はパワータイプとして登場。その名の通りパワーで押し切るタイプで、適車を体当たりでぶつけたり、パワータイプだけが使えるウィスプでより攻撃的なアイテムが使えたりするそうだ。
続いて「Team Dark」のスピードタイプとして「シャドウ」が登場。黒と赤のスタイルになっており、飯塚氏もお気に入りの車だそうだ。テクニックタイプには「ルージュ」が登場。車は白とピンクというキャラクターのイメージを保ちつつ、スパイらしいフォルムのデザインになっている。
パワータイプにはオメガが登場。車は完全オフロードの戦車のようなものになっており、ハンドルすらないという。
ここで「チームソニックレーシング」ディレクターの河原塚俊介氏が登壇。先日のE3に出展していたバージョンで、デモプレイが披露された。こうした場に出るのは初めてだという河原塚氏。やや緊張した面持ちで、「大勢の人の中で1位目指してがんばりたい」と意気込みを語っていた。
本作は3人のチームが力を合わせてパワーゲージを貯めていくことで、強力な「アルティメット・ブースト」ができるようになっている。
パワーゲージは、様々な方法で貯めていくことができる。まずは「タッチダッシュ」。これは、味方が減速したときに近くと通り過ぎることで加速を与えることができるというものだ。
次に「ラインブースト」。これは、味方が走った後にできるラインを通ることでスピードアップできるものだ。レースのスリップストリームをイメージするのがわかりやすいかもしれない。
次に「アイテムボックス転送」。これは、自分が取得したアイテムをほかの味方にあげることができるというもの。アイテムをもらった側は、より強力なアイテムとして受け取ることができるのである。
続いて「ライバルテイクダウン」。こちらはライバルチームを攻撃することでパワーゲージが貯まるというものだ。こうした協力技を駆使しながら、レースでの勝利を目指すのである。
実機でのプレイに残念ながら3位になってしまった河原塚氏だったが、チームの総合では見事1位を獲得していた。本作は個人プレイではなくあくまでも「チームタイプ」のゲームである。そのため、自分の順位だけではなくチームメイトの順位も合計していき、最終的にチームで1位を取ればいいのだ。
今回のデモではチームメイトはCPUだったが、オフラインやオンラインの友人と一緒にチームを組んで戦うことも可能だ。
ちなみに今作にはソニック関係のキャラクターが全部で15体登場するが、これまで明らかになっているのは先ほど紹介した6キャラクターのみだ。しかしこの日はソニックの誕生日ということで、飯塚氏から新たなキャラクターの発表が行われた。
まずはスピードタイプの「エミー・ローズ」。ピンクを基調に丸っこいデザインの車が採用されている。テクニックタイプは「チャオ」。こちらは3人のキャラクターがキャノピーの中に入り、ひとりが指示を出すというユニークなスタイルになっている。最後のパワータイプは「ビッグ・ザ・キャット」だ。車が好きだという飯塚氏。親友のカエルは登場しないが、その代わりに車のデザインがカエル風になっている。
続いて会場内に、「チームソニックレーシング」の楽曲を担当しているソニックシリーズサウンドディレクター・瀬上純氏からのビデオメッセージが流された。ちなみにボーカル付きの楽曲はCrush 40が担当しているそうだ。
本作の発売日は今のところ未定だが、PS4とNintendo Switch、Steamで今冬リリースされる予定である。
シークレットゲストでソニックシリーズのサウンドディレクターの大谷智哉氏が登場!
コラボ情報に引き続き、シークレットゲストとしてソニックシリーズのサウンドディレクターを務める大谷智哉氏が登壇した。大谷氏からは、「ソニックフォース」のアナログレコードの情報が公開された。発売は7月31日で、2枚組みのLPレコードに全19曲が収録。価格は5800円(税込)だ。
ジャケットは見開きでソニックのイラストが描かれているほか、インナースリーブ仕様となっており内側が別のデザインの組み合わせにすることができる。
さらにこの日最後のお知らせとして、プーマ×ソニックのコラボ第2弾が発表された。こちらは7月に、ABC-MART限定で発売される。カラーは2色で、ソニックをイメージした青と黒いモデルだ。さらなる詳細は、決まり次第発表されていく予定だ。
イベントの締めくくりに、ソニックの誕生日を祝うために会場で「ハッピーバースデー」をアカペラで熱唱。ソニックがデザインされたケーキも登場し、会場内のデザインも誕生日ケーキのデザインに! これにてイベントの本編は終了となった。
飯塚隆氏、河原塚俊介氏、大谷智哉氏の3名にインタビュー!
イベント終了後、飯塚隆氏、河原塚俊介氏、大谷智哉氏の3名に囲み取材という形でインタビューをすることができた。
――本日の「ソニックバースデー2018」イベントはいかがでしたか?
飯塚氏:去年バースデーイベントができなかったですし、今年は告知も遅いタイミングになり集まっていただけるか心配でした。多くの方に来ていただけ、皆さんの喜ぶ声と顔が見られたのですごく良かったです。
河原塚氏:私自身、こうした大勢の人の前でしゃべるのが初めてでしたし、ソニックのイベントに出させていただくのも初めてでした。最初は緊張していましたが、みなさんソニックが大好きな方々で、興奮を感じながら話せて楽しかったです。
大谷氏:私、本当は登壇者としても発表されていなかったのですが(笑)。2年ぶりでしたが、いつも(会場に)来てくれている顔ぶれがあったので、ホーム感といいますか、ここでイベントをやるのはいいなと思いました。
――E3を終えてユーザーの反応はいかがでしたか?
飯塚氏:「チームソニックレーシング」を出展させていただきました。プレイアブルで出展していたので、多くの方が列を作って遊んでくれていました。最初はチームメカニクスがどう機能するのかわからない方も多かったですが、我々のアテンドが説明しながら多くの方に楽しんでいただきました。
E3でいくつか賞も頂きましたし、ノミネートも4つ頂きました。いい立場でアナウンスすることができたかなと思っています。
――本日新たにプーマとのコラボが発表されました。こちらのご感想はどうですか?
飯塚氏:プーマさんとコラボをやらせていただくのは自分でもエキサイティングでしたし、発売された瞬間には商品がなくなってしまいました。これは日本だけではなく、海外でも入手困難な状況です。もっと量産してくれないかなと心の中で思っていたので、今回の第2弾をやっていただけるのはすごくうれしいです。これでやっとファンの方にも届くことが、嬉しく思っています。
――少し前に発表されたソニックの映画化に関して進捗があれば教えてください。
飯塚氏:パラマウントから配給されるので、私からいろいろ話してしまうと怒られてしまいます(笑)。順調に製作が進行しているので、続報がきっと出るのではないかなと、私も期待しています。製作順調といった感じですね。
――今後、ソニックブランドの展開に関してお話しいただけることがありましたらお願いします。
飯塚氏:去年、「ソニックマニア」と「ソニックフォース」の2タイトルを出せていただきました。2タイトルも出してファンの方も、これで息切れかと思われたかもしれません。今年も「ソニックマニア・プラス」と「チームソニックレーシング」の2タイトルを出せていただきますし、これからも私が海外にいるので国内外の開発と協力しながら、ソニックタイトルを作り続けていく体制も出来ています。今後も発展的にソニックタイトルを出していく所存です。
――河原塚さんはこれまでどのような作品に関わられてこられましたか?
河原塚氏:セガ歴自体が浅くて、セガに入ってふたつ目のお仕事が今回の「チームソニックレーシング」でした。前回のプロジェクトは「ぷよぷよ!!クエスト」で、そのPC版の開発ディレクターを担当していました。
――今回ソニックシリーズに携わることになったご感想をお聞かせください。
河原塚氏:ソニックに初めて関わるということで、最初にお話を頂いたときに「ついに来た!」と、素直に喜んだのを覚えています。実際の仕事では、飯塚プロデューサーとやりとりしているのですが、普段は北米にいらっしゃるので時差があります。
飯塚氏:生で会うのは初めてなんですよ(笑)。
河原塚氏:普段生活していて、時差を意識することはありません。メールを出して返事は明日かということを、新鮮に感じています。
――「ソニックフォース」アナログレコードの所感をお聞かせください。
大谷氏:アナログレコードは、今の若い人はそもそもレコード盤を見たことがないのが普通だと思います。デジタルで聴くのが主流の中で、音楽を所有する喜びというのはこの現物が届いて、大きいしいいなと思いました。ソニックの音楽の楽しみ方を、いろいろと広げられます。ソニックのレコードのタイトルも増えてきているので、今後はレコードで(DJを)できるかもしれないですし、楽しみでもあります。
――昨年「ソニックマニア」を出されたときに、これ以上追加するコンテンツはないとおっしゃられていました。今回「ソニックマニア・プラス」を出すにあたり、どんな苦労があったのでしょうか?
飯塚氏:嘘つきと言うことですね(笑)。「ソニックマニア」は発売も延期して、やりきった感じでした。その後パッケージ版を単にリリースしようという話になり、本当は追加するものはなくただのパッケージ版を出すだけのプロジェクトのはずでした。
しかしそうすると、前作を持っている人が、パッケージが出たときに悔しい思いをします。それがいやで、だったらデジタル版を買った人にもパッケージ版を新たに買う人にも、同等に楽しめるものにしなければいけないと言うことで、今回「ソニックマニア・プラス」の追加コンテンツをひねり出した感じですね。
特にファンの間から要望の強かった「マイティー」と「レイ」。これが登場するタイミングというのが、通常のモダンソニックシリーズではありえないので、今回クラッシックの「ソニックマニア」という舞台で彼らが再登場できるのも、自分の中でも良かったと思っています。
――「チームソニックレーシング」で本日新たに3つのキャラクターが発表されましたが、それを選ばれた理由をお聞かせください。
飯塚氏:「チームソニックレーシング」は私の中で、かっこいいレーシングゲームを作りたいという思いがあります。「Team Sonic」も「Team Dark」も、かっこいい車のデザイン、かっこいいCG映像という形で、構成していました。
みんな集まるときに、なごやかな雰囲気を作れるゲームにも同時にしたかったので、レースゲームにもあまり興味がない友達がいた場合に、かわいいからこれを選ぼうとなるようなキャラクターを加えたくて、エミーとチャオとビッグを選んでいます。とくにチャオなんかは、ソニックを知らなくても見ただけで「かわいいからわたしこれ」と選んでくれればいいなと思っています。
――「チームソニックレーシング」をE3でプレイアブル出展されて、海外の方の印象的だった反応はありますか?
飯塚氏:開発がイギリスのSumo Digitalという会社ですが、「ソニック&セガ オールスターズ レーシング」と「ソニック&オールスターレーシング トランスフォームド」の2作を作った会社なので、Sumo Digitalと聞いただけでレーシングの面白さは保証済みだと納得されていたのが印象的でしたね。
――「チームソニックレーシング」で、今後新たなキャラクターはどのように発表されていきますか?
飯塚氏:プロモーションもセガ・オブ・アメリカがコントロールしていますので、彼らと話し合って決めます。今回の発表に関しても、このソニックのバースデーイベントに新たなニュースが欲しいとお願いしてもらえました。次のキャラクターに関しても、彼らがプランを考えているところです。
――これまでチーム単位で発表されてきましたが、今後単体で発表されたりダウンロードコンテンツが追加されたりする予定はありますか?
飯塚氏:ダウンロードコンテンツに関しては、現在は作る予定はありません。とにかく作りきりたいという思いもありますので。ただ、オンラインゲームですので長く遊んでいただけるタイトルとして、発売後にみなさんの反応をみながらその辺は考えていきたいと思っています。
――「チームソニックレーシング」を今後日本で体験出来るタイミングはありますか?
飯塚氏:おそらく東京ゲームショウでできればいいなと考えています。
――ありがとうございました!
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