フジゲームスは本日8月3日、東京・有楽町のオルタナティブシアターにて、「Project7」制作発表会&朗読音楽劇を開催した。
フジゲームスが内製ゲームエンジンを活用して開発を進めているスマートフォン向けRPG「Project7(プロジェクトセブン)」。本発表会では、同プロジェクトの正式名称が「プレカトゥスの天秤」であることが明らかになるとともに、プロデューサーの伊藤隆博氏(スマイルラボ)よりその全容が語られることになった。
本作は7つのマルチシナリオが展開することから、7つのテーマに沿ってトークが展開。まずは本作の座組みについて、フジゲームスが総合プロデュースを行い、Rejetが世界観やキャラクター原作、ノイジークロークが音楽、スマイルラボが開発を担当する。メインキャラクター原案に前田浩孝氏(Rejet)、シナリオ原案協力に暁影二氏が参加しており、50曲以上用意されたBGMはオーケストラで収録されているという。
鉄と蒸気と銃の時代(1900年代初頭)をモチーフに構築される本作では、正義と罪をテーマとした100人を超えるキャラクターが登場、単行本7冊を超えるほどのの壮大なマルチシナリオが描かれる。7つの国、7人の主人公が登場、作中ではそれぞれのシナリオが時間軸で重なり合うスケール感となっている。
今回は以下の7つの国が順に紹介された。それぞれの国に沿った設定、キャラクター造形になっているようで、その作り込みがうかがえた。
- 規律と実力が支配する機械化軍事帝国「ヴェルム帝国」
- 伝統と富が集積する貴族国家「オルディス連合王国」
- 発展の遅れに苦しむ北国「ジェリーダ皇国」
- 五大ファミリーが支配する流民国家「パラディア郡国」
- 漁夫の利を狙う芸術と商人の国「アルス=フォルマ共和国」
- 孤高の研究都市国家「リベル独立領」
- 陰陽師が守護する神秘の島国「アマツ巫国」
なお、登場するキャラクターはそれぞれボイスが用意されており、総勢100名におよぶ声優が出演予定。1人2役のキャストはおらず、それぞれ1人ずつ選定して収録しているそうで、現時点でも新たなキャストの選定、収録は継続しているそう。今回は「ヴェルム帝国」の主要キャストが公開された。
そして最後に、バトルシステムについても言及。その詳細は後日公開されるということだが、陣形を組んで戦うターン制バトルの採用、好きなパラメータを取得できる育成ボードの実装などにより、好きなキャラクターを使い続けられるように開発を進めているということだ。
その後はヴェルム帝国のキャストとして出演する代永翼さん(リーンハルト役)、伊藤静さん(クリスティア役)、明坂聡美さん(シエラ役)による、この日限りの朗読劇が披露されることに。ステージ上ではオーケストラによる生演奏にのせて、キャラクター自身が抱える正義と罪が垣間見えるシナリオが展開。さらに、音楽を手がけるノイジークロークの坂本英城氏による演奏も楽しむことができた。
その後はキャストの3人を迎えてのトークショーも行われた。オーケストラにのせての朗読劇というシチュエーションに対する印象を語りつつ、リリースに向けての抱負や期待を寄せていた。
さらに、スペシャルサポーターとしてガチャピン・ムックが会場にサプライズで登場し、スペシャルサポーターに就任したことが発表。そして2人からは、本日より開始された事前登録に関する告知が行われた。3万人突破でガチャピン・ムックのオリジナルグッズがもらえるほか、50万人を突破するとSSR相当のキャラクターが手に入るそうなので、気になる人は事前登録キャンペーンページをチェックしておこう。
事前登録キャンペーンページ
https://precatus.com/registration/
サービス前のタイトルとしては異例の内容で行われた今回の発表会。キャラクターがLive2Dで動くという実際のゲーム画面など、今後の情報も気になるところではあるが、7つのマルチシナリオで構成するなどの作り込みからもその力の入れようが伺えた。