DMM GAMESは8月8日、埼玉県の「曹洞宗 大宮山東光寺」にて「なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-」の制作発表会を行った。ここではその模様をレポートする。
発表会の舞台はご本尊の薬師如来をはじめ、釈迦三尊、達磨菩薩、大権修利菩薩が安置されている荘厳な本堂。プロデューサーであるDMM GAMESの花澤雄太氏、ビジュアルワークスの奥寺真博氏、帝釈天(たいしゃくてん)役の水中雅章さん、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)役の木島隆一さん、金剛燈菩薩(こんごうとうぼさつ)役の井上雄貴さん、MCのサンキュータツオさんが作務衣をまとって登場し、まずは僧侶の方々による約10分の読経が行われた。
その空気に圧倒され、思わず背筋が伸びてしまったところで出演者が挨拶。続いて、花澤氏が本作について迫力のPVを交えて紹介してく。ゲームのジャンルは人々の平和を脅かす「煩悩」を浄化するため、現代に降り立った仏様の戦いを描く本格バトルRPG。不動明王や釈迦如来など誰もが一度は耳にしたことのあるような仏様がキャラクターとして登場するという。とはいえただ敵を倒すだけではなく、生きていく上での自分自身の戦いや葛藤もテーマとなっているそうだ。
本作には大きく「如来」「菩薩」「明王」「天部」に分かれたキャラクターが登場。ゲームとしてのアプローチは異なるものの、前作「なむあみだ仏っ!」に登場した「十三仏」もキャスティングそのままに出演し、彼らの関係性も物語に大きく関わってくるようだ。
水中さんが演じる「帝釈天」は天部の中でも最強の力を持った熱い性格で、とくに天部は戦いで浄化していく者が多いという。釈迦如来に仕えつつ天部のまとめ役も担っていて、自分の信じる道を突き進む頼りがいのあるキャラクターになっている。
前野智昭さんが演じる「梵天(ぼんてん)」は軍師といったイメージで、「梵天勧請(ぼんてんかんじょう)」の設定を色濃く反映している。性格は理路整然としている分やや融通が利かないという一方、帝釈天が絡むと熱くなることもあるようだ。帝釈天と梵天は共に釈迦如来を支える役目を担い、目的は同じだが手段が異なるためぶつかることがあるライバル関係となっている
鈴木達央さん演じる「阿修羅王(あしゅらおう)」は天界から追われたといった部分をとくに反映しており、ぶっきらぼうに見えるものの自分の信念に従う純粋なところもある。帝釈天との関係性は物語のポイントになり、ストーリー上のキーマンの一人となるのは間違いない。そんな彼らがどのように成長していくのかを見守るのも、プレイヤーの楽しみの一つとなる。
木島さんが演じる「文殊菩薩」はことわざの「三人寄れば文殊の知恵」にも登場する、智慧を司る学問の仏。正義感が強く博識で知性的なキャラクターだが、やや抜けた部分もあるため親しみも感じられるという。
井上さんが演じる「金剛燈菩薩」、通称「アカリちゃん」は歌や香りなど芸で仏たちを楽しませる八供養菩薩(はっくようぼさつ)の一人。手筒花火を打ち上げるのが得意で、性格も非常に明るいキャラクターとして描かれている。なお、井上さんは「金色孔雀王(こんじきくじゃくおう)」も演じているそうだ。
ここで、キャスト陣が朗読劇を通してゲームの概要を説明。プレイヤーはお堂を守る「堂守(どうもり)」と呼ばれ、「梵納寺(ぼんのうじ)」で煩悩と戦う仏の生活を支えるのが仕事になる。仏たちは階層に分かれおり上から如来、菩薩、明王、天部となっていて、こうした上下関係もポイントになるようだ。なお、梵納寺には温泉もあるらしい。
敵となる煩悩は世界を飲み込もうとしており、煩悩を浄化するデモンストレーションをする…はずだったが、この東光寺には煩悩が一切なかったためここで紹介は終了。普段とは違うシチュエーションでの朗読劇となったため、無事に台詞を届け終えた声優陣からは安堵のため息がもれていた。
花澤氏や奥寺氏が本作にかける熱い思いや、末永く愛されるようにと名付けられた「蓮の台(はすのうてな)」というタイトルの由来を語った後は、仏教の写経や写仏にかけた「キャラクターイラストコーナー」へ。声優陣が演じたキャラクターを筆で色紙に描いており、それぞれが特徴を捉えたクオリティの高い作品に仕上げていた。これらは今後プレイヤーにプレゼントされるそうなので、楽しみに待っていよう。
今冬のサービスに先駆け、さまざまなグッズも展開を予定。なかには日本仏教協会から「見守り祈願念珠(仮)」や「経典(仮)」といった、本作らしいアイテムも。そして、2019年にはアニメ放送も決定しているという驚きの発表が。キャストはゲームと同様なので、こちらも続報に期待しよう。また「東京ゲームショウ2018」にも出展し、キャラクターなどゲームの追加情報を行うそうだ。
最後に本作オリジナル御守りの心願成就祈祷と、作品の成功を願ったヒット祈願を実施。ご利益間違いなしの御守りはキャンペーンなどでプレゼントされるそうなので、公式Twitterアカウント(@namuamiutena_PR)を忘れずにチェックしておこう。