12月13日、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)は今後の活動に関するメディア向け説明会を実施。「eSPORTS 国際チャレンジカップ~日本代表vsアジア選抜~」開催などの発表を行った。

今回の説明会では、まず日本eスポーツ連合(JeSU)会長の岡村秀樹氏が、これまでの活動実績の報告を行った。岡村氏によると設立初年度となる2018年の認定タイトル数は11、プロライセンス取得者は127名・8チーム、公認大会は11月末の時点で34大会開催、賞金総額は1億2997万円になるという。活動初年度に賞金総額が1億円を超えたことは喜ばしいことで、「成功だったと自負している」と岡村氏は語った。

JeSU会長の岡村秀樹氏。

すでに発表されているとおり、2019年10月に行われる「いきいき茨城ゆめ国体」において、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権大会2019IBARAKI」が開催されることも決定(種目は「ウイニングイレブン」)。初めてとなる都道府県対抗のeスポーツ大会で、JeSUも日本サッカー協会らとともに運営に協力していくとのことだ。

さらに、アジア大会においてデモンストレーション競技として実施されたeスポーツ大会や、台湾で行われた「第10回eスポーツワールドチャンピオンシップ」への日本選手派遣、オランダの名門サッカークラブ・フェイエノールトのeスポーツチームを日本に招待した、東京ゲームショウ2018でのeスポーツイベント開催といった実績を紹介。これらの大会で日本選手が好成績をおさめたことを喜ぶと同時に、選手の競技力の向上のためには、このような世界の強豪選手との競い合いが重要であることを岡村氏は強調した。そして、それを実現していくことがJeSUの存在価値であり、今後も国際大会への選手の派遣や大会の日本への招致に向けて努力していきたいと抱負を述べた。


国際団体との強固な関係も強調された。このたび、JeSU のIeSF(International Esports Federation:国際eスポーツ連盟)への加盟が承認されたが、これは異例の早さで、通常は準加盟から正会員になるまで1年ほどかかるそうだ。岡村氏はこうした実績を踏まえ、「日本の選手を海外の大会に派遣できる機会はさらに増えるでしょうし、またそこに向けて頑張っていきたい」と意気込みを見せた。

これらの活動の成果が国内におけるeスポーツの認知の向上に繋がり、昨年9月の時点での日本での認知度は14.4%だったが、わずか1年で41.1%に向上。本年度の流行語大賞のトップテン入りや日経MJヒット商品番付の西の小結への選出を果たしたことなどが紹介された。こうした国内の盛り上がりに、JeSUがどれだけの役割を果たせかは分からないと岡村氏は謙遜しながらも、「果たす努力はして参りましたし、応分の成果も出せたのかなと思います」と胸を張った。

そして、ビックカメラが新たなオフィシャルスポンサーになることが発表。KDDI、サントリーホールディングス、ローソン、サードウェーブ、ビームス、Indeed Japanに次ぐ、7社目のスポンサーで、「駅前立地のビックカメラ、eスポーツユーザーを多く持つソフマップ、ロードサイドのコジマという3社を有するビックカメラグループとして、eスポーツのさらなる認知、普及、発展に微力ながら貢献して参る所存です」という同社のコメントが紹介された。

オフィシャルスポンサーのロゴが描かれたバックボードに新たにビックカメラのロゴが追加。

続いて、JeSU副会長の浜村弘一氏より「eSPORTS国際チャレンジカップ~日本代表vsアジア選抜~」の開催が発表された。浜村氏は「eスポーツの中心はアジアで、特に東アジアは本当に激戦区である」とアジアのレベルの高さを強調。そうしたアジアのトップレベルの選手たちを招聘することで、日本の選手がどこまで世界で通用するか測ることができると大会の意義を語った。

JeSU副会長の浜村弘一氏。

大会はJeSUとAESF(Asian Electronic Sports Federation:アジアeスポーツ連盟)との共催で、開催日は2019年1月26日、27日。会場は同時開催される「闘会議2019」、「ジャパン アミューズメント エキスポ2019」と同じ幕張メッセ。競技タイトルは「ウイニングイレブン2019」、「Counter-Strike: Global Offensive」、「ストリートファイターV アーケードエディション」、「鉄拳7」の4タイトルとなる。

気になる賞金総額だが、なんと1500万円を用意。これを4タイトルで配分する形になるそうで、かなりの高額と言えるだろう。本大会について浜村氏は「IPごとの大会も盛り上がるんですけど、やはり日の丸を背負っての大会は一味変わってきます」とコメント。「アジア大会やオリンピックのような、国際戦の醍醐味を味わって楽しんでいただきたい」と、国際大会ならではの魅力を大いにアピールした。

再度登壇した岡村氏よりJeSUの地方支部設立の発表も行われた。各地域でのeスポーツの普及・振興とeスポーツ大会の運営・開催、地方在住の競技選手の育成や支援などを目的としたもので、まずは以下の11団体を認定。2019年1月21日より順次稼働開始となる。

北海道 eスポーツ連合(金子淳)、山形県 eスポーツ連合(成澤五一)、富山県 eスポーツ連合(堺谷陽平)、石川県 eスポーツ連合(島倉福男)、東京都 eスポーツ連合(筧誠一郎)、静岡県 eスポーツ連合(山崎智也)、愛知県 eスポーツ連合(片桐正大)、大阪府 eスポーツ連合(管野辰彦)、兵庫県 eスポーツ連合(五島大亮)、岡山県 eスポーツ連合(本村哲治)、大分県 eスポーツ連合(西村善治)

※カッコ内は各支部の会長名

地方支部設立の主旨について、岡村氏は「日本全国各地にeスポーツの振興の拠点ができることにより、一定のレギュレーションに基づいた、地域でのさまざまな大会の開催が可能になる」と説明。より多くの人のeスポーツへの参加をうながすことで、日本のeスポーツがさらに底上げされるのではないかと期待を見せた。今後も支部を増やしていく予定だが、急ぐつもりはないとのことで、活動実績や運営状況など、さまざまな点を1年ぐらいかけて吟味していく方針だという。

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