FgGは、2019年2月2日に「誰ガ為のアルケミスト」のオフラインイベント「タガタメ3周年記念ファンミーティング」を、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催した。
スマートフォン向けタクティクスRPG「誰ガ為のアルケミスト(以下、「タガタメ」)」の3周年を記念する形で行われた今回のファンミーティングには、大勢の「タガタメ」プレイヤーが来場。「バベル戦記」の世界観をイメージしたギャラリーから、リアルガチャ、物販にファンアート・原画の展示と、様々なコーナーが設けられ、大きな賑わいを見せていた。
ここでは主に、イベントステージにて実施されていた公開生放送の模様をレポートしていく。
「タガタメカップ」決勝戦から、人気投票の結果発表も
今回の生放送では、タガタメ芸人の一員であるシンガリ 西島さんと、山口慧さんがMCを努め、プロデューサー・今泉潤氏、ディレクター・藤田泰正氏、アートディレクター・石垣有紀乃氏、ディレクター・ラットン田崎氏、ディレクター・りょう氏ら運営陣も登壇。
さらにゲストとして、コスプレイヤーの桃月なしこさん、宮崎珠子さん(ルーシャ役)、瀬野るりかさん(グランツ役)、金村明日香さん(エマ役)、あいしすさん(タガタメサポーター)、タガタメ芸人のチーモンチョーチュウ 菊地さん、LLR 福田さん、囲碁将棋 文田さん、ものいい 横山さんも登壇し、かなりの大所帯での進行となった。
ステージはまず、2人のプレイヤーが交互にキャラクターを選抜してチームを組む、ドラフトマッチのルールを使用して行われていた大会「タガタメカップ」の決勝戦が行われることに。
地方予選、そして会場で行われていた決勝トーナメントを勝ち抜いて頂点に挑むのは、福岡代表・USARU選手と、東京代表・ブレーメン選手。
試合がスタートすると、決勝という緊張からか、ブレーメン選手がユニットごとの残り操作時間を見誤り、行動の途中で強制終了してしまうという痛いミスを犯してしまう。USARU選手はその隙を見逃さず、孤立していたソルを撃破すると、その後は守りを固めて準備を整え、ブレーメン選手から攻めざるを得ない状況を作りだす、優位な試合展開を形成。
ブレーメン選手も、最後まで諦めず可能性をつなぎ、87%のスタンを回避するという幸運にも恵まれるも、大幅に追い込まれていた状況を覆すには至らず、ヨミ、キャロルも倒されてしまい試合は終了。USARU選手が危なげのないプレーで、文句なしの優勝を決めた。
続いて行われたのは、会場内にも展示されていた、プレイヤーから応募したファンアートの中から、運営陣が選んだ作品を称える表彰式。藤田D&ラットン田崎D賞には、ロラン【HARUTO】さん、石垣AD賞にはゆきなりさん、RINZO賞には深淵のnaoさん、今泉P賞にはことのはずくさんが受賞し、それぞれの作品にあたった限定称号が授与されることに。
中でもことのはずくさんの作品はバベル戦記でのワンシーンをイメージして作詞・作曲したバラードとなっており、ファンアートがイラストという形だけに留まらないことを改めて認識させられる作品となっていた。
その後には、事前に投票が行われていた「3周年記念 決戦人気投票」の投票結果が明らかに。真理念装部門では、3位に「凍れる決意で手を伸ばし」(1987票)、2位に「千日の雛芥子」(2185票)、1位に「魔法少女のランチタイム」(2589票)、キャラター部門が3位にソル(2557票)、2位にベルタ(4034票)、1位にカヤ(4229票)がそれぞれ輝いた。なお以外のキャラクターでは、シャロンやズィーヴァ、シェリルといった面々が上位にランクインしていたことも明かされていた。
2019年の「タガタメ」はこうなる!
生放送の後半からは、本題とも言える「タガタメ」の今後のアップデート情報が発表され、4年目となる2019年は「ドラマと戦略性の深化」を目指して、以下の4つの項目に重点を置いたアップデートが行われることが明らかになった。
新イベント「神ガ選ばぬ、革命を」
現在開催中の新イベント「神ガ選ばぬ、革命を」。こちらは今までのイベントでは、クエスト及びレコードミッションをクリアすると、残すは単調な周回のみにしまうという問題を改善するために、繰り返しプレイすることで様々な種類のアイテムが習得できるという形を目指して実施されたものだという。
「エンメル」「ク・イエナ」が真理開放をしたキャラクターと互角の強さに設定されていたのは、「始祖の錬金術師」という物語設定上の設定を反映させた結果だという説明も。今後、ストーリーが進行に合わせて、両者の開眼も実装されていくようだ。 |
真理開眼の新扉開放
キャラクターのさらなる力を開放する「真理開眼」には、新たな効果を持つ扉が追加される。まず「暴食」では、新タイプ「大罪」に分類される7つ敵への特攻効果を2つ付与。一方の「憤怒」は、様々マスタースキルやサポートスキルなど様々なスキルの内いずれかが強化されるようになる。
開眼を進めてリーダースキルが変更されると、火力が落ちる場合があるという問題の対策としては。開眼の開放条件を2段階目の扉までに一律で変更する条件の緩和が行われる。開眼のためにすでに扉を開放していたケースの補填として、大罪の免罪符14枚、異界の免罪符6枚が全プレイヤーにプレゼントされる。
新機能:開眼スキル
装備についての新たなシステムとして、武具が新スキルを習得する「開眼スキル」が追加される。対応する武具を装備したユニットが、戦闘中などに設定された条件を満たすと習得する形式となっているが、あくまで習得するのは武具側であるため、別のキャラクターにつけかえてもスキルは使用できる。
加えて開眼スキルは「★5・Lv30の開眼スキルに対応した武具が対象」となっているが、基本的には配布を含む全ての武器が対応する予定で、まずは剣と杖の2種から追加される。
開眼スキルはいくつかの段階に分けられており、それぞれの段階ごとに設定された複数のスキルの中から1種類を習得する。1~2段階は完全なランダムだが、3段階目以降は特定の条件を満たす必要があるため、任意のスキルを習得させることができるようになる(習得したスキルが気に入らない場合は、ゼニーなどを払えば比較的簡単にリセットすることも可能)。
加えて開眼スキルにはレベルが存在しており、それを最大まで上げることで次の段階に進めるようになるが、1~2段階目は最大レベルが1となるため、スキルレベルを上げる必要はない。スキルレベルを上げるには、同名の武具を素材とする他(素材側は開眼スキルを習得していなくとも可)、異なる武具でも同名のスキルをもっていれば強化に使用できる。またスキルレベルを上昇させるアイテムや、戦闘中にスキルレベルがあがる仕様の実装も検討しており、開眼スキル実装時にはいくつかを配布する予定とのこと。
今後は武具召喚では、★5の武具も排出されるように改修され、開眼スキルに対応した★5武具を確定で入手できる「★5確定武具召喚チケット」の配布も行われる。
真理念装リーダースキル
リーダーにセットしている真理念装と同じグループの真理念装をセットすることで、属性が異なるキャラクターもリーダースキルの恩恵を受けられるようになる「真理念装リーダースキル」のシステムも実装される。それにあわせて、真理念装用の限界突破素材の導入、無料召喚やピックアップで狙った真理念装を入手しやすくなる機会を増やしていく予定だという。
発表の最中には、様々なユーザーから寄せられた鋭い疑問点について、今泉氏が回答する一幕も。
まず「エンメル」「ク・イエナ」のガチャ形式については、「ラキナ」実装の際に開眼の負担軽減と、狙った方ではないキャラクターの最高レアを引いてしまう不満点が前提となっており、結果二人のガチャを別にし、5ステップ目で「魂の欠片」が入手できる現在の形となったという。また今後のアップデートでは、さらに属性と魂の欠片については、どちらを消費するかを選択できる形式となる予定とのこと。
「七つの大罪」とのコラボガチャでも、以前よりもキャラクターの排出率自体は低めに設定されているが、その分キャラクターの錬成にも使用できる、欠片を入手しやすくすることでバランスをとるという意図があったことも明かされていた。
現状の「タガタメ」の売上という、非常にデリケートな問題についても言及が行われた。今泉氏によると、ネット上で言われているような予想は精度が非常に低く、実際にはほぼ2017年と同じ水準を維持できており、安定した収益を得られているとのこと。加えて、サービス終了の予定は一切なく、ゲームを長く続けていくことこそがユーザーへの最大の還元となるという考えも語られていた。
2019年前半のロードマップについても公開され、4月の十戒衆イベントにイースターイベント、5月のセツナCCイベントといった新たなイベントスケジュール、各種UIの機能改善や新システムなど、様々な施策が予定されていることが明かされる。
こちらの記事でもすでにお伝えした通り、当日の会場では「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」の制作が発表されており、その公開が2019年6月となることが生放送中に発表された。
さらに総監督を務める河森正治氏からのビデオメッセージも到着し、本来はこの3周年のタイミングに公開される予定だったが、よりクオリティの高いものとして仕上げるために6月になったという。また、詳細は明かされなかったものの、映画館に来たファンなら喜んでくれる何かが用意されることも、今泉氏によってほのめかされていた。
さらに「タガタメ」の新たな展開は劇場アニメに留まらず、イベント「聖石の追憶」の舞台化と、ファミ通文庫からのノベライズも決定。舞台版「聖石の追憶」は、ゲームのシナリオを元にしながらも、クダンの視点から描かれる新しい「聖石の追憶」の物語が描かれる。
一方のノベライズは、セツナを主役としたスピンオフ的な内容となっており、完全新規のストーリーが描かれる。執筆をはせがわみやび氏、イラストをRINZO氏が担当する。舞台は2019年6月、小説版は2019年初夏に発売が予定され、映画と近い時期に様々な展開が行われるようになっている。
イベントの最後には、TwitterのRTキャンペーンと来場者へのプレゼント抽選会、全プレイヤーに配布するプレゼント内容をサイコロで決定するコーナーも実施。その結果、光・雷属性の欠片がそれぞれ150ずつ、虹の欠片が50、3周年を記念した真理念装と交換可能なコイン8枚、幻晶石3000個という大盤振る舞いのプレゼントが行われ、会場は大盛り上がりとなっていた。