コナミデジタルエンタテインメントは、2019年7月18日に発売されるPS4/PS Vita用ソフト「プロ野球スピリッツ2019」に先かげて、メディア向けお披露目会「『プロ野球スピリッツ2019』開幕式」を6月25日に開催した。
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「プロ野球スピリッツ2019」は、前作から4年、今年で15周年を迎える人気シリーズで、リアルなグラフィックやテレビ中継さながらの選手たちの挙動を再現した野球ゲームだ。今回のイベントでは、今作から新たに解説者として加わった、プロ野球OBで解説者の赤星憲広氏と里崎智也氏が登壇した。
現役中はほとんど話したことはなかったというおふたり。ゲームの映像を見て、赤星氏は「本物の野球中継を見ているよう。実際にその場にいるような感覚になれるのが、このゲームの強み」と語り、里崎氏は「三振を取ったときの飛び跳ね方や、アウトになったときのくやしがりかたなど、プレイ以外の部分の選手たちの癖も再現されている。背番号を見なくとも、誰だかわかる」と、その感想を述べていた。
プロ野球前半戦の振り返りを「プロ野球速報プレイ」で再現?
プロ野球もそろそろ折り返し地点ということで、前半戦で印象に残ったシーンを聞かれた両名。赤星氏が選んだのは、阪神のOBということもあり、5月5日に行われた阪神対ベイスターズ戦でベテランの福留選手がサヨナラツーランを打った試合だった。一方、里崎氏が選んだのはZOZOマリンスタジアムで行われた中日対ロッテ戦で、最終回で5点差をひっくり返した試合だという。
ということで、ゲームの「プロ野球速報プレイ」モードで赤星氏が福留選手のサヨナラホームランを再現するというチャレンジが行われた。ちなみに「プロ野球速報プレイ」は、現実の試合をゲームの中で再現してプレイ出来るモードとなっており、最速でその日のうちにシナリオが配信されてプレイすることができるというものだ。
現役時代は甲子園で1本しかホームランを打っていないという赤星氏だが、残念ながらファーストゴロでミッション失敗。それではということで、もう1度挑戦したのだが、右中間を破るヒットを放ったものの、ホームランは打てずミッション失敗となってしまった。
赤星タイガースVS里崎イーグルスがガチ対決!?
続いて、赤星氏がタイガース、里崎氏がイーグルスを選び、1イニングのみで対戦が行われた。里崎イーグルスが先攻でプレイボール開始! 当たりはボテボテばかりだったが、なかなかアウトが取れず、里崎イーグルスが1回の表2点を奪取。その裏、赤星イーグルスが反撃し、同点に追いつくという予想以上に熱い戦いとなった。
この時点で里崎氏の勝ちはなくなり、あと1点取れば赤星氏の勝利が決まるというシーンで登場したバッターは、なんと先ほどの「プロ野球速報プレイ」でミッションに失敗した福留選手だった。ここは見せ所ということもあり、最後は見事センター前ヒットを打ち赤星タイガースが勝負を決めていた。
スタープレイヤー彼女の永尾まりやさん、市川美織さん、原あや香さんが登場
今回の「プロ野球スピリッツ2019」では、ひとりのプロ野球選手としてスターを目指していく「スタープレイヤー」というモードが用意されている。こちらは、自分の分身となる選手を作ってプレイするほか、実際のプロ野球選手になりきることもできるというモードだ。
その中に登場するのが、スタープレイヤー彼女だ。今作では、初めて実在する人物が登場するというところも見所となっている。ということで、そのスタープレイヤー彼女をゲームの中で演じている、永尾まりやさん、市川美織さん、原あや香さんの3名が登壇した。
ゲームの中ではアナウンサー役を演じているという永尾さん。こちらのモードに関しては、「彼女にもなれるし結婚もできる」と感想を述べていた。また、タレント役の市川さんは、「いろんな役があるので、出会い方もそれぞれ違うと思うので、いろんな方で試していただきたいです」と述べ、原さんは「ゲーム内でもデートができるので、ゆっくりと愛を育んでいただきたいです」とゲームのアピールをしていた。
なかなか特殊な職業ばかりの彼女たちだが、はたしてどのように出会えるのかはゲームの中で確認してみてほしい!
スタープレイヤー彼女の3名がホームラン競争で対決!
ここで、スタープレイヤー彼女の3名が、「ホームラン競争」に挑戦するコーナーが行われた。こちらは、ホームランを1本打つごとにもう1回チャンスが増える。連続してホームランを打つとコンボになり、得点がアップし、最終的にホームランの数ではなく獲得した点数が高かった人が勝ちというルールで行われた。
まずは、永尾さんがゲームに挑戦。最初は緊張していたようだったが、最終的に230ポイントを獲得。リハーサルのときよりより良い成績が出せたことで、満足した様子だった。
続いて市川さんがゲームに挑戦。「神ってる女になります」と意気込みはよかったものの、ホームラン2本の24ポイントという結果に。ちなみに、リハーサルではホームラン1本だったそうだ。
最後は原さんがゲームに挑戦。ホームラン数自体は一番多かったものの、コンボの分か得点は伸びず222点に。結果、長尾さんが8ポイント差で勝利を掴んだ。ちなみに原さんは、リハーサルでは700ポイントを獲得するなど、ダントツの成績だったそうだ。
永尾まりやさんと赤星氏がまさかの結婚!?
優勝した永尾さんは、3つの封筒の中からひとつを選んで実践するスペシャルチャレンジに挑戦することに。なぜか勝利したのにもかかわらず「なんで1位になっちゃったんだろう」と、罰ゲームのような雰囲気だったが……突然役に入り込んだように、「のりくん、のりくんってば、こっちに来てってば!」と、赤星氏を呼ぶというドラマが始まる。
永尾さんが「好きなら私と家族になろう」というと、「結婚する」と赤星氏が即答し、よくわらかない展開に。はたしてゲームの中でもこのような展開が待ち構えているかどうかはわからないが、こちらも発売後にチェックしてみてほしい。
どこよりも早く「プロ野球スピリッツ2019」が遊べる最速スペシャル体験会も実施
「プロ野球スピリッツ2019」開幕式が終了後、17時から場所をKONAMI本社内に移し、「最速スペシャル体験会」が実施された。こちらでは、開発メンバーからコナミデジタルエンタテインメントの「プロ野球スピリッツ2019」プロデューサー山口剛氏と、ディレクション担当の清水明彦氏、北浦幸治氏の3名が参加。ゲームプレイ中に、参加者の質問に答えていた。
この体験会はPS4版の「プロ野球スピリッツ2019」で行われたのだが、リアルタイムで計算されたライティングを使用しているなど、これまでハードウェアのスペック的にも難しかった表現が可能となり、見栄えも大きく進化している。選手のフォームなども相当こだわって作られているのだが、それ以外のなんでもないようなシーンでも、まさに野球中継を見ているかのような気分になるリアルさである。
ひとりで遊ぶだけではなく、オンライン対戦など10種類もの豊富なゲームモードが用意されているところも本作の特徴のひとつといえる。制作陣にお話を伺ったところ、中でも押していたのが新モードの「甲子園スピリッツ」だった。こちらはシリーズ初の高校生を育成するモードとなっており、自分の分身である選手を育てて、高校球児の夢である甲子園を目指していくといった内容になっている。
実際に筆者もプレイしてみたのだが、ややアドベンチャーゲーム風のノリになっており、セーラー服を着た女子高生も多数登場して彼女たちとのやりとりも楽しめるため、忘れかけていた青春を取り戻したかのような気分が味わえた。
今回の体験会ではオンライン対応のモードは遊べなかったが、新しいゲームモードとしては、ほかにも「ドリームリーグ」というものも用意されている。こちらは選手を集めてチームを強化していきながら、自分だけのチームを作って全国のユーザーとオンライン対戦ができるというモードだ。ゲームそのものは監督として指示を出す、監督プレイで試合が進行していく。
もちろん「ペナントレース」モードも健在だ。お気に入りの球団を選んでシーズンを戦っていくのだが、こちらは30年間プレイすることが可能となっている。ドラフトで選手を獲得して補強育成をしながら、球団を強化して、日本一を目指していこう。
筆者は野球ゲーム自体が久々にプレイするといった感じだったのだが、そうした人のために、操作に慣れる「プロスピ入門」というモードも用意されている。こちらは初級編クリアまでが約20分、上級編クリアまでが約50分と濃厚な内容だが、1度遊べばゲーム内に出てくるほとんどの操作がマスターできるようになっている。
ちなみに筆者が一押しのゲームモードは「ホームラン競争」だ。こちらは何も考えずに爽快にホームランをガンガン打てるため、ストレス解消にもオススメである。
今作でも、設定でオリジナルの応援曲を自分で入力して作ることができる。1曲あたり最大30小節、960曲分保存ができるほか、なんとQRコードのような画像をUSBメモリーなどに出力することで、友人と交換も行えるようになっている。自分だけのBGMを作りたいという人は、ぜひチェックして見て欲しい機能である。
もちろん、通常の試合部分に関しても操作が難しすぎるといった印象はなく、割とサクサク遊べるためストレスを感じることはなかった。逆に、ひとつひとつの細かさに見入ってしまい、ついつい時間が経つのを忘れてしまうぐらいだ。この体験会でも、気が付けばあっという間に2時間もプレイしてしまった。とにもかくにも、野球ファンや野球ゲームファンなら買って損するということはないので、今から発売を楽しみにしよう!