Linkblueが放つ初のスマホゲーム「クレサマルス物語」は、プレイヤーから軒並み高評価を獲得したアクションRPG。本作に高評価をもたらした魅力とは何か?本記事で詳しく紹介する。
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「クレサマルス物語」は、Linkblueからリリースされたのスマートフォン向けアクションRPG。Linkblueが放つ初の作品ということもあり、これまでチェックしていなかったという人も少なくないかもしれない。ただ、本作はプレイヤー達から軒並み高評価を獲得しており、見過ごすのはもったいない作品だ。本作の何が高評価に繋がっているのかといえば、爽快なアクション。とはいえ、本作以外にも爽快なスマホ用のアクションRPGは多数存在している。そんな中で本作ならではの魅力とは何か。本記事で詳しく紹介したい。
スピーディーで爽快なアクションを実現する操作システム
本作ならではの爽快なアクションに大きく貢献しているのが、本作の操作システム。オプションによって切り替え可能だが、デフォルトでは画面左側をスワイプして移動、画面右側をタップして攻撃という形になっている。また、画面左側をフリックすることで緊急回避、長押しタッチによって防御が可能。画面右側を長押しタッチすることで派生攻撃、フリックによってスキル発動といったアクションが繰り出せる。
アクションを使った立ち回りとしては、敵の攻撃を緊急回避で避けつつ、敵の隙に連続攻撃を叩き込む…という形。いわゆる、無双系3Dアクションのような立ち回りになる。タップ連打によって次々変化する連続技を繰り出し、敵を倒していくのは非常に爽快だ。とはいえ、ここまではアクションRPGとしてよくあるタイプといえる。では、本作ならではといえるのはどこなのか?
本作ならではと言える特徴、それは仮想ボタンが存在しないという点だ。スマホ向けのアクションRPGでは、スキルはボタンで発動するものが多い。しかし、本作はフリックで操作する。フリック方向によってスキルを出し分けることができるのだ。このことが、アクションの爽快感に一役買っている。
というのも、ボタンの位置を気にしなくていいので、最初に攻撃していた位置から指を動かす必要がないのだ。なので、通常攻撃→派生攻撃→スキル攻撃と、異なるタイプの攻撃を組み合わせて連続で出す場合も、流れるように自然に繰り出せる。ものすごく快適だ。ボタンの位置を押し間違えることがないので、爽快感が途切れてしまうストレスはまったくない。
操作システムはオプションによって切り替え可能なので、もちろん、仮想ボタンを使った操作に切り替えることもできる。しかし、本作をプレイするなら、是非デフォルトの形をオススメしたい。
コンシューマーゲームのようにじっくりと楽しめる探索&アクション
操作システムに加えて、本作ならではの魅力に繋がっているのが、マップの広さ。スマホ向けのゲームはスキマ時間にプレイされることが多いため、アクションRPGに限らず、ひとつひとつのステージが短時間で終わるよう設計されている。このため、スマホ向けのアクションRPGではあまり広大なマップが舞台になることはない。これに対して本作のマップは、じっくり探索するの楽しさが味わえるレベルの広さを持っている。
本作の舞台である「世界樹」は、階層によって分けられており、この階層を上って「世界樹」の頂点を目指すことがストーリー的な目的となる。ちなみにそもそも本作は一般的なスマホゲームのように、クエストリストからクエストを選んでステージに挑む…というスタイルではない。なので、1階層=1ステージという単純な構成ではないのだが、各階層ごとにガーディアンと呼ばれるボスが存在し、ストーリー的な区切りもつけられているので、1階層=1ステージと考えて概ね間違いないだろう。
各階層は複数のマップから構成されている上、ひとつひとつのマップが結構な広がりを持っている。さらに、マップとマップの繋がりが複雑な場合もあるので、1階層クリアするのにはかなり時間がかかる。その間、マップとマップの繋がりを考えて探索しつつ、残り体力や回復アイテムの残量を意識しながらバトルを繰り返すことになるので、探索&アクションの充実感は非常に高い。この感覚は、スマホ向けゲームというよりコンシューマーのゲームをプレイしている感覚だ。
作り込まれた設定とミステリアスなストーリー、熱い楽曲
次に、本作のストーリーについて触れたい。その上で着目したいのが、本作のマップ。本作のマップはカクカクしており、人によっては「マインクラフト」を連想するだろうし、人によってはPS1~PS2時代のゲームを連想するだろう。ただ、このカクカクには理由がある。
それは、本作の舞台である「世界樹」は、人工的に作られた四角いタイルを組み合わせて作られたものだから。このマップ以外にも、ヒロインの服装や治癒のメカニズムなど、実に細かい部分まで設定を作り込んでいるのが本作のストーリー面での特徴だ。「ここの部分はゲーム的なお約束だからしょうがいないよね!」「この手のゲームってこういうキャラが必要でしょ?」といったおざなり感がなく、真剣に物語を作り込んでいるのがわかる。
本作の大まかなストーリーは、記憶喪失の主人公・ナインがヒロインである時見の巫女・イヴと出会い、世界を救うため世界樹の探索を進めるというもの。世界樹の探索を進めるためには世界樹各階層のガーディアンを倒しながら進む必要があるが、一方でイヴは、「悪魔が世界樹をよじ登り、守護者を殺し、天を落とす」という恐ろしい光景を見ているという。ナインは世界樹を救うために動いているかもしれないが、もしかすると、イブの見た悪魔なのかもしれない…さらに、ナインはエルフなのだが、この時代に存在しない「異物」といえる存在だという。このため、ナインを狙う帝国も、ストーリーに影響を与えてくる。重厚でミステリアスなストーリーが展開し、作品世界に引き込む力は強い。
また、本作のストーリーに触れる上で、絶対に無視できない存在がBGMだ。特に、イベントシーンで流れるBGM!心を熱く奮い立たせてくれる楽曲で、イベントシーンの演出を大いに盛り上げてくれる。本作をプレイする際は是非ヘッドフォン着用でプレイされたし。
今イチオシのアクションRPG!プレイしないのはもったいない
もし、やり応えのあるアクションRPGを求めているのであれば、今イチオシは本作だ。爽快でストレスのないアクション、じっくり楽しめる探索、ミステリアスで没入感の高いストーリー、アツいBGM。時間を忘れてのめり込んでしまうだけの魅力を、本作は備えている。正直、有料ゲームとしてリリースされていたとしてもおかしくはない作品だ。アクションRPGファンは是非一度、手に取ってほしい。