よむネコは、ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」を提供するdouble jump.tokyoと協業し、 VRゲーム上のデジタルデータをNFT化する実証実験を開始した。
今回の実証実験では、 よむネコ社が企画・開発した4人マルチプレイの剣戟をテーマにしたVRオンラインアクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」にて、 double jump.tokyo社が提供するブロックチェーンゲーム開発支援プログラム「MCH+」のNFT発行・管理機能を活用し、 VRにおけるブロックチェーン技術活用における業界基準を確立すべく多角的な実証実験を行ってまいります。
まず実証実験の第一段階として、 「ソード・オブ・ガルガンチュア」内のアイテムを獲得できるクエストイベントを実施し、 その際に獲得することができるデジタルデータをNFTとして発行します。NFTの所有者は、 VRゲームの外で、 これらを自由に取引することが可能になります。
今までの、 単純なコンシューマゲーム同様にゲーム内の閉じた世界から、 ブロックチェーンとNFTによる開かれた世界(=新たなエコシステム)へとシフトさせ、 これまでにないVRゲームを生み出していきたいと考えています。
VRとブロックチェーンを組み合わせるとどのような価値をもたらすことができるのか。ブロックチェーン技術を使用することで、 デジタルデータをコピーできなくなります。 これにより、 デジタルデータに資産価値を持たせることができるようになります。
NFTには、 従来のサーバー上のデジタルアイテムとは異なり、 ブロックチェーンにより資産性が保証され、 1つのゲームアプリの世界を飛び出して、 Walletなど異なるアプリ上での表示・アセット取引所等での売買・ユーザー間での譲渡が、 自由に行えます。 これが、 ”NFTエコシステム”であり、 NFTゲームに今までにないUXを生み出しています。 両社の協業によりVRゲームのエコシステムを発展させていくことができます。
今後は、 ユーザーの声に耳を傾けながら新しい遊びを実験的に提供していきたいと思います。
よむネコCEO國光氏コメント
VRとブロックチェーンはこれまでのゲーム業界を大きく変えるものです。
リアルな世界に息苦しさを感じている人たち全員がVRの世界でみんなが外見やアバターを好きなように選び、 生きる。
ブロックチェーンでデジタルデータに資産性を持たせることで、 必ずしもリアルの世界でビジネスを頑張る必要はなくなる。
この2つの技術を掛けあわせれば、 みんながVR世界で住むという世界を創ることができると思います。 その第一歩として本研究には大きな意義があると思っております。
よむネコCSO新氏コメント
何万人もの人が参加できるVRでのRPGの実現を掲げているよむネコにとって、 ブロックチェーンを通じて、 ゲームエコシステムを発展させる技術を実現することは「必然」だと考えています。
「ソード・オブ・ガルガンチュア」の世界では、 VR空間で実際に持つことができる希少な剣を入手することが、 ゲームの重要な要素となっています。 まず、 第一歩として、 ユーザーの皆様に「MCH+」を活用して、 そこに新しい遊びや価値を実験的に提供することを構想しています。 未来を現実に具現化するために、 一歩一歩注意深く開発を進めていきます。
double jump.tokyo上野氏コメント
VR × ブロックチェーンの取り組みは、 いくつか発表しているところはありますが、 実際に発売されているVRゲームでNFT化を実施するというのは、 とても大きな一歩だと考えています。
VRゲームサイドでは、 ブロックチェーン化をカバーしたいものの、 ブロックチェーン技術やエコシステム構築ノウハウのような専門領域の人材育成や投資は困難です。
「MCH+」による今回のような取り組みによって、 今後多くのVRコンテンツにブロックチェーン技術の適用をサポートし、 映画「レディ・プレイヤー1」のような世界の実現に寄与できると幸いです。