ネットマーブルがリリースを予定しているスマートフォン向け新作MMORPG「ブレイドアンドソウル レボリューション」。そのオフラインイベント「武極祭」が、リリースに先駆けて開催された。事前収録されたものが10月4日に放送されたが、本稿では同イベントの様子を現場からのレポートとしてお届けする。
はじめに、ネットマーブル「ブレイドアンドソウル レボリューション(以下「ブレレボ」)」運営プロデューサーの小林健吾氏より、本作の紹介が行われた。本作は、MMORPGと呼ばれるジャンルの作品だ。その魅力は、他のプレイヤーと協力して攻略していくところにある。
「ブレレボ」では「パーティーダンジョン」「門派ダンジョン」「勢力戦」の3種類が用意されている。まずは「パーティーダンジョン」から。こちらは、4人から16人の人数制限があり、多くのダンジョンがプレイヤーを待ち構えている。パーティプレイでしか発動出来ないスキルもあり、仲間たちといかに協力するかが攻略の鍵となる。
続いて「門派ダンジョン」。門派(もんぱ)という言葉はあまり耳なじみがないが、簡単にいうとギルドのことをさしている。プレイヤー同士が集まった集団で、最大50名まで加入できる。その門派の仲間たちと挑戦するのが、「門派ダンジョン」である。
「ブレレボ」では、武林盟または渾天教のいずれかの勢力に参加する必要がある。このふたつの勢力は、各々の信念に基づき行動し、世界を二分する形でお互いを牽制している。その戦いに参加するのが、「勢力戦」だ。1対1の戦いでは勝てないという人でも、この「勢力戦」では自分が属する勢力に貢献することができるというところも魅力だ。
本作は、MMORPGというジャンルでありながらアクションにも力が入れられている。まずは「軽功」から。たったふたつのボタンを操作することで、水面を走ったり空を飛んだりといった操作が手軽に行える。フィールドを自由自在に駆け回る爽快感が、思う存分味わえるのである。
続いて「連携アクション」。プレイヤーが操作するキャラクターは、職業ごとにまったく異なるスキルを持っている。プレイヤーのスタイルに合わせた戦闘ができ、自分だけの連携スキルも創り出すことができる。
最後が「ムービングアクション」だ。敵の動きがわかっているにもかからず、攻撃をうけてしまうというようなことは、本作ではない。一部を除きスキルの使用中であっても、移動やキャンセル入力が可能だ。また、ステップ操作で回避も行える。こうしたアクションをうまく使えるかが、勝敗を分けるのである。
本作では仲間と協力して戦うだけではなく、ライバルとして争う要素も用意されている。まずは、対戦アクション級PvPコンテンツの「比武」だ。最強の武人を決める1vs1と2vs2のチーム戦があり、特にチーム戦では「交代」と「乱入」といった要素を上手く活用する必要があり、息の合ったコンビネーションが重要となっている。
最後は「勢力ランク」についてだ。ふたつの勢力は、それぞれの中で貢献度に応じてランクが設定される。その中でも頂点である総勢力長は、各勢力に1名ずつしかいない存在となる。これは各サーバに2名しかいないということでもあり、栄誉の象徴ともいえる。
今回のイベントでは、1部で「比武」のPvPトーナメントを実施。こちらは2名1チームの合計4チームが参加し、優勝チームを決定する。2部では、4名1チームの2チームがふたつのダンジョンにチャレンジし、それぞれ成績の良かったチームで勝敗を決するダンジョンバトルが行われた。
4つのチームがガチでぶつかったPvPトーナメント
まずは第1部として、4チームが参加したPvPトーナメントが行われた。初戦は、しゃーりぃ&ハイビスチーム対182cm&反王ケンラウヘルチームの戦いだ。1本目はしゃーりぃ&ハイビスチームを先取。2本目もそのまま同チームが取り、決勝へと駒を進めていた。
写真左2番目からハイビスさん、しゃーりぃさん、182cmさん、反王ケンラウヘルさん。 |
惜しくも初戦敗退となった182cm&反王ケンラウヘルペア。リーダーの182cmさんは、最初に押されてしまったことが敗因と悔しさをにじませていた。 |
2戦目は、ryster&りゅみペアとぱっくん&お菓子キラーペアの戦いだ。対戦前、yster&りゅみペアはガチ勢なので、エンジョイ勢として勝ちたいと語っていたぱっくん&お菓子キラーペアのふたり。しかし、いざ戦いが始まるとあれよあれよという間に、1本目を同ペアが先取。2本目はお互い見合った状態で始まったが、続けてぱっくん&お菓子キラーペアが勝利し、決勝進出を果たした。
写真左2番目からりゅみさん、rysterさん、ぱっくんさん、お菓子キラーさん。 |
試合終了後、敗れたyster&りゅみペアは、交代のタイミングミスしたのが敗因だと語り、ぱっくん&お菓子キラーペアにエールを送っていた。 |
この結果、決勝戦に勝ち上がってきたのは、しゃーりぃ&ハイビスペア対ぱっくん&お菓子キラーペアとなった。決勝戦はBO5形式で行われた。1戦目、初動ではしゃーりぃ&ハイビスペアがかなり優勢に試合を運んでいったが、ぱっくん&お菓子キラーペアがそのまま押し切られるかと思いきや、最後は逆転し1本目を先取した。
2戦目はしゃーりぃ&ハイビスペアが勝ち、1対1のタイに持ち込む。3戦目もしゃーりぃ&ハイビスペアが勝利し、あと1勝すれば優勝という状況に。
勝敗が決定する4戦目。ここまでの勢いに乗ったまま、優勢に試合を運んだしゃーりぃ&ハイビスペアが見事勝利し、優勝を勝ち取った。準優勝となったぱっくんさんは「楽しかったです」と感想を語り、お菓子キラー選手は「ゲームリリース後に練習したいと思います」と悔しい思いを述べていた。
一方、優勝ペアのハイビスペア選手は「とても楽しい大会でした。」と嬉しそうに語り、しゃーりぃさんのほうは「PvPはハードルが高いと思いますが、僕も初めて触らせていただき、短時間でスキルなどがわかりました」と、ゲームについての感想を述べていた。
優勝したしゃーりぃ&ハイビスペアが一番楽しかったポイントは、ふたりで連携を取る部分だったという。これは、ひとりでできることには限界があるため、それをカバーしあうことができるというのが大きかったようだ。 |
女性ゲーマーとバッドボーイズがダンジョンバトルで対戦!?
続いて第2部がスタート。こちらは、女性ゲーマーばかりが集まったマミルトンさん、みそしるさん(GoodGameGirls)、こよみんさん(GoodGameGirls)、あいぽんさん(GoodGameGirls)、yukiさんの5名と、マフィア梶田さん、ハイビスさん、オロナインさん、しょーとくさんのふたつのチームに分かれてダンジョンバトルに挑戦し、そのクリアタイムを競うという内容で対戦が行われた。
武林盟チームは、写真左からyukiさん、あいぽんさん、こよみんさん、みそしるさん、マミルトンさんの5名だ。1名多いが、途中交代でバトルが行われた。 |
渾天教チームは、写真左からマフィア梶田さん、ハイビスさん、オロナインさん、しょーとくさんという厳ついメンバーに。 |
1戦目はダンジョンバトル「キョンシー召喚所」でのタイムアタックだ。こちらは、それぞれのチームがダンジョンバトルに挑戦し、そのクリアタイムを競うというものである。まずは、マミルトンさん率いる武林盟チームからタイムアタックに挑戦。「ゴーゴーゴー!」というかけ声がチーム内から聞こえるなか、ゲームがスタートした。
途中、合わせ技のミスなどもあったようだが、最終的には3分47秒という好タイムでクリアすることができた。この結果を受けて、マフィア梶田さん率いる渾天教チームが同マップのタイムアタックに挑戦。
……するはずだったのだが、最初に収録されたマフィア梶田さんの意気込みを急遽撮り直すというハプニングが発生!? 再収録のときに、あっさり「これは2回目です」とネタばらししたマフィア梶田さん。気を取り直して、タイムアタックに挑んでいた。
いざゲームがスタートすると、かなりの好ペースで攻略していく渾天教チーム。なんと、3分39秒というクリアタイムをたたき出し、見事1本目を勝ち取った。渾天教チームのリーダー・マフィア梶田さんは、試合後「あの短い練習時間で勝つには、自動戦闘でスキル回しの大半を任せて立ち回りに集中する」と、勝因を語っていた。
第2ラウンドは、「夜の風の平野」ダンジョンでボス討伐に挑戦。こちらは両チームが同時に戦い、より多くのダメージを与えたチームが勝利となる。ボスもかなり強力であるため、攻撃をしっかり避けていかないとダメージを受けてしまう。そのため、プレイヤースキルが問われるダンジョンとなっている。
中ボスなどを順調にクリアしていき、ラスボスのキュウムガクが登場。攻撃を避けながらの合わせ技も決めていき、無事撃破。ダメージ集計の結果、勝利を勝ち取ったのは5090万411ダメージをたたき出した武林盟チームという結果に。ちなみに1番ダメージを稼いでいたのは、こよみんさんの1400万だった。
1対1のタイになったということで、最後はPvPで勝負が決められることに。渾天教チームには、先ほどのPvPで優勝したハイビスさんが所属しているが、それではハンデがありすぎるということでマフィア梶田さんが出場することに。一方の渾天教チームはマミルトンさんが出場し、くしくも両チームの代表同士がそれぞれの名誉をかけて、最後の戦いが行われることになった。
勝負はあっという間に決し、渾天教チームが勝利を収めた。試合後に感想を聞かれたマミルトンさんは、「焦りすぎて、もっと早く回復出来れば良かった」と反省点を語っていた。勝利したマフィア梶田さんは「誰も予想していなかった、俺らヴィランが勝つってことはよ~。」と語り、先ほどのオートプレイのときよりもDPSが出せていたことに喜んでいる様子だった。
これにて、今回の「ブレレボ」初のオフラインイベント「武極祭」は無事終了。正式リリース後は、また新たな猛者が多数登場してきそうな予感がするが、はたして次回のイベントが開催されるときは、どんなチームが参戦して勝利を勝ち取っていくのか、今から楽しみだ。