8月29日に発売された「マジッ犬64」を直感赴くままに10時間プレイしてみましたので、その状況をゆるく正直に正確に、そして、なんとなくモヤっと伝えていきます。

目次
  1. 牢獄で臭い飯を喰らって30分経過##point1
  2. 目的がわかった気がして2時間経過##point2
  3. 他の職業も試しまくって4時間経過##point3
  4. やれることを一通りやり10時間経過##point4
  5. そして、まとまらないまとめ##point5
  6. プロフィール

公式サイトの情報を見ると、ゲームの説明の端々に奇妙な内容が入り込んでいて、どこまでがゲームでどこまでがギャグなのか判別不能なゲームがありました。そのゲームの名前は「マジッ犬64」。

つい先日までメガドライブやセガサターンの原稿を書いていて、すっかり今が令和ということをわからなくなってしまったため、タイトルからNINTENDO64向けのゲームなのではないかと錯覚したのですが、プレイできる本体はPS4とSwitch。

ゲームショウの前からプレイの準備を進めていたのですが、ゲームショウを跨いでかなり時間が経ってしまったため、ついうっかりどちらのゲームソフトも個人的に調達してしまいました。

そのため、現状ではどちらのハードでもプレイできる状況なのですが、ここはやはり64ならば任天堂ハードだろう、という意味不明な解釈の元、Switch版のプレイを始めることにしました。

1.牢獄で臭い飯を喰らって30分経過
2.目的がわかった気がして2時間経過
3.他の職業も試しまくって4時間経過
4.やれることを一通りやり10時間経過
5.そして、まとまらないまとめ

牢獄で臭い飯を喰らって30分経過

ゲームを起動すると、あの特徴的な犬をあしらったロゴが登場します。

セーブデータは3つまで保存することができ、難易度は「リラックス」「チャレンジ」「ハード」「パーティーハード」の4つの中から選べるようになっています。今回はデフォルトで設定されている「チャレンジ」を選んでみると、1~4人用の「ストーリーモード」と2~4人用の「アリーナ」の2つのモードが選べるようになっているため、一人でも遊べる「ストーリーモード」を始めることにします。

1人でプレイしても4人でプレイしても、最初はキャラクターの選択から。マルチプレイタイプのアクションRPGというと、ウォリアー、ローグ、ソーサラー、モンクなど、ファンタジー系RPGならではのベタな職業が用意されていて、マルチプレイをする際に自分がどんな役割を演じるか考えながらキャラクターを作ることになりますが、今作で用意されている職業はパン屋、配管工、魔法使い、インフルエンサーと……まぁ、魔法使いはわかりますけど、それ以外の職業の能力がいまいち想像できません。

しかし、最初に表示されたキャラクターこそが初心者向けのキャラクターに違いない、という根拠のない自信によって「パン屋」でゲームを始めることにしました。

特殊能力は「炎のベーコン爆発を引き起こし、地面を黒焦げにする」とのこと。これはボクの知っている「パン屋」の特徴ではないような……。

ともあれ、特徴的なオープニングでゲームが始まります。

この4コマ目までの流れからストーリーを察してください(無理です)。

ともかく、魔法の杖の影響で魔法犬が誕生してしまったようです。

世界中に異変が起きてしまったようです。

そのため、魔法犬「あああ!」を見つけてWOTFに襲った災厄を沈ませるために、プレイヤーはWOTFの世界を奔走することになります。

唐突にクレーターの中に発生した主人公は、どうやら名前を忘れてしまっているようです。キャラクターを選択するときにはキャラクター名が書いてあったはずですが、名前を聞かれてしまったため、ここはわかりやすい名前を付けてしまいましょう。

使える単語のクセが強すぎるのですが、ゴロの良い名前を付けておきましょう。

エイリアンの警察官によって連行されてしまった「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」は、牢屋にぶち込まれてしまうのですが、唐突に恩赦になりました。

Lスティックで移動して、Aボタンで話しかけたりアイテムを掴んだりギミックを操作したりするところは一般的なアクションゲーム的な操作になります。

それに対して、Rスティックでカーソルを動かし、Rボタンでアイテムを投げるところは今作ならではの独特な操作になっています。

アイテムを掴んでいる状態でAボタンを長押しすると、そのアイテムを食べてしまうので注意が必要。掴んだアイテムが食べ物であれば、食べれば体力が回復するのですが、むやみやたらに何でも食べていいわけではなく、ダメージを受けてしまうアイテムもあります。食べ物か食べ物じゃないかは食べてみればわかるので、体力に余裕があるときにはいろいろと食べてみて把握していきましょう。

アイテムやギミックの使い方を一通り学んだら、WOTF牢獄を出て、モンスターがウジャウジャいる世界に旅立ちます。

画面の左下を見ると、現在のマップが表示されています。

このマップは移動した範囲が常時オープンしていくようになっていて、全体マップを見ると、足を踏み入れた場所がはっきりとわかります。

この「WOTF牢獄」マップでは敵の攻撃も緩やかなので、まだまだチュートリアル状態。しばらく進むと「叡智の木」との対決になります。

一応、「叡智の木」がボスという役回りのようで、全方向に弾を発射するなど強力な攻撃をしてくるのですが、まだまだチュートリアルなので緩くて容易に避けることができます。「叡智の木」をやっつけるとスキルを拡張できるようになり、今後も同じ流れでスキルを強化していけるようになっているようです。

マップ内にある床に円が描かれた扉を発見したので入ってみると、全体マップに移ることができます。

これで、全体マップから自由に移動できるようになりました。

目的がわかった気がして2時間経過

さて、これでどこにでも行けるかと思うと、確かにどこにでも行けるのですが、ボードマップのルートの先のマスがグレーだと、中に入ることができません。

そこで、「WOTF牢獄」以外で唯一入れる「ポップタルト」に入ると、やっとのことで物語が進展します。チュートリアルが終わって、これから物語が始まる、といった感じでしょうか。

「ポップタルト」の建物内を探索していると「ポップタルトの地下保管所」の扉を発見。

早速入ってみると、薄暗いマップが登場しました。

ところどころにランプが置いてあり、ランプを掴むと自分の周辺を照らして探索できる、なかなか凝ったマップ構成。

いや、まだチュートリアルを抜け出たばかりで、レベル1の弱弱しいパン屋の「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」がこんな難易度の高そうなマップを攻略してもよろしいのでしょうか?

「パン屋」の「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」はまだ弱く、敵に近づいて打撃系の攻撃を食らわせようとするとそれなりにダメージを喰らってしまうので、そろそろ装備を変えてみようと確認してみると、いい武器がありました。この「トウモロコ発射機」を使えば敵から離れながら攻撃を決めることができます。

とはいえ、敵は暗闇と落ちるとダメージを喰らう緑色の液体くらいなモノで、本当の意味での敵はあまり出てこないので、ギミックの効果を確かめながら、先へ先へと進んでいきます。

ランプを持って移動して、レバーを見つけたらランプをおろしてレバーを倒し、再びランプを持って移動して、敵が出てくるとランプをおろして攻撃をして、再びランプを持って移動して……。持ち上げて移動できる三角や丸の石をそれぞれの記号の描かれているスイッチに置くと開く扉があるため、ランプを移動してある程度見える範囲を確保して石を運んでいきます。

そして、4人プレイでは4人が揃わないと作動しなさそうなスイッチに乗ると、ボス……というか雑魚が出てきてバトルになりました。

雑魚を一通り倒して先に進むと扉があり、この先は「ネボラ庭園」のようです。

ここではいきなりわけのわからない発言をするキャラクターに遭遇するのですが、キャラクターの名前を確認すると「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」も世界観的には問題なしと判断できました。

ここからは一気に端折りますが、雨降るマップを抜けてボスを倒すと「ビスケット教授」を発見。

そして、先にある扉に入ると、「ポップタルト」に戻り、ついにゲームの真の目的が判明します。

ちょっとオカシな魔法使いたち。

というわけで、「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」の当面の目標は6人の魔法使い探しになります。

とりあえず「ビスケット」は今助けたので、残り5人ということになりますね。

現在進行中の「クエスト」はいつでも確認できるのですが、一気にたくさんの内容が登録されたので、ひとまず「魔法使いPJBサンドイッチ」を探しに行きましょう。

ちなみに、「ポップタルト」内にはたくさんの建物があり、それぞれお金があれば復旧できるので、適度にお金を稼いだら戻ってくることにしましょう。

門をくぐって先へ先へと進んでいくと、「静かででたらめな森」で床に円が描かれた扉を発見し、入ると全体マップに戻ることができました。

他の職業も試しまくって4時間経過

「静かででたらめな森」は本当にでたらめで、ランダムマップを突き進んでいくと現れる3つの扉の中から一つに飛び込み、間違えると入り口まで戻されてしまいます。

この不思議なマップを攻略するには、この石碑にヒントがあるようです。

真ん中とか西とか東とか……ヒントを頼りに探索していると諸事情で再起動することになったため、これを機に「配管工」の「デューデッド」に選手交代。

キャラクターを変更すると、一応、職業ごとに基礎パラメータの違いはあるのですが、レベルやアイテムは維持されます。「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」が装備していたアイテムだけは登場しないので、装備の重複を考えずに残っているアイテムで装備を整えて、「静かででたらめな森」を探索します。

いくつかの扉を潜り抜けると、ボスが登場。敵の攻撃をかわしながらスイッチを踏んでボスにダメージを与えていきます。この辺りの作りを見てしまうと、さすがにマルチプレイ専用のゲームだと思わずにいられません。

ボスを倒すと「ピーナツバタージャムサンド」に出会うことができました。この人物が「クエスト」に書かれていた「魔法使いPJBサンドイッチ」になります。

さて、次の魔法使いか魔女を探しに旅をすることになるので、今度は「魔法使い」の「デュデュワード」に変更します。

しばらく攻略をしているとまたも再起動が必要になったため、今度は「インフルエンサー」の「デュドラフ」に切り替えます。

それぞれのキャラクターを操作してみたのですが、やはり「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」への愛が止まらないため、ここから先は「愛ラブ龍ピカピカコスモ乃介」で攻略していきましょう。

やれることを一通りやり10時間経過

このゲームを攻略する上で、マップの見方と位置関係の把握が大事になります。全体マップに行けば、好きなところに行くことができるのですが、入れるマスは限られています。

入れないマップに関しては、入れるマップの中を探索し、扉をひたすら潜り抜けていき、床に円が描かれた扉に足を踏み入れると、全体マップに戻った時にそのマスに色がつきます。

なので、フィールドマップを隅から隅まで探索して、入れる扉はすべて入り、ひたすら先へ先へと進んでいくことが大事になります。ちなみに「火山の荒地」はこんな感じであちこちの溶岩がグツグツとしています。

「溶岩のベーカリー」には魔法使いか魔女がいるはずなのですが、現在の強さではなかなか先に進めません。

「溶岩村」の怪しい建物に入ると「レイ・スケルトンの地下墓地」という不気味なマップにたどり着きました。現状の手持ちの武器だと敵にあまりダメージを与えられません。

全体マップとフィールドマップを行ったり来たりしながら、できる限り全体マップから入れるマスを増やしてみたのですが、マップの難易度が上がり、一人だとなかなか先に進めないなぁ、と思っていると、今回も10時間が経ってしまいました。

そして、まとまらないまとめ

大変コミカルなキャラクターだらけのゲームですが、プレイヤーが操作するキャラクターのビジュアルが、会話シーンではその時装備している格好で表示されます。こういう細かいところであっても、気が付くと、いろんな衣装を確認したくなります。

まぁ、それ以前に、会話の内容が全体的に奇妙なので、キャラよりも会話内容に目が行ってしまうのですが。

装備関連は適当に拾っていくと、すぐに満タンになってしまうので、アイテムを売れる場所をしっかり把握して、適度に売りに行きましょう。

一般的なお金に該当するモノがサラミとホネの2種類あります。サラミはアイテムの売買で使用でき、ホネは拠点となる「ポップタルト」の復旧に使うと憶えておきましょう。

実のところ、今回のプレイはメーカーさんからPS4版のプロダクトコードを頂いていて、10時間のプレイを終わらせていたのですが、録画環境にいろいろと問題があり、ところどころ動画を撮れていなかったため、Switch版を購入して改めて10時間のプレイをさせていただきました。

なので、延べ20時間のプレイになり、Switch版のプレイでは多少効率よくゲームを進められているのですが、ざっくりとプレイ感覚に関してはPS4版とSwitch版では特に差を感じませんでした。あえて言えばコントローラの違いくらいでしょうか。PS4のコントローラの表示部分のみPS4版の画面写真になります。

今回のプレイでは、さすがに10時間のプレイを2回行ったため、前半はそれなりに効率よくプレイを進めることができたのですが、やはりある程度進めると敵が強くて1人だとなかなか太刀打ちできず、マルチプレイが必須に感じてしまいました。

クエストの内容に準じて攻略しようとした結果、ほぼ適当にすべてのマップを制覇しようとプレイしていたPS4版のプレイの時には攻略していた雪のマップを見ることはありませんでした。攻略にあまり縛りがないため、好き勝手に進めるようになっていますが、クエストの内容を把握してプレイした方が、身を入れて攻略できることを実感しています。(この4画面はPS4版の画面になります)。

最初に使用できるキャラクターは4人しかいないのですが、ゲームを進めていくと使用できるキャラクターがどんどん増えていきます。パッケージによると、個性的なキャラクターが15人も登場するとのことです。マルチプレイ用にアンロックしておきたいですね。

世界観もキャラクターも会話内容も変なゲームですが、その奇妙さゆえに人に紹介したくなる魅力があります。残念ながらボク自身は誰かと容易にマルチプレイを楽しめる環境にないのですが、みなさんにはマルチプレイをしてくれる仲間を見つけてみんなで遊ぶことをおすすめします。

マジッ犬64

イントラゲームズ

PS4パッケージ

  • 発売日:2019年8月29日
  • 全年齢対象
マジッ犬64

マジッ犬64

イントラゲームズ

PS4ダウンロード

  • 発売日:2019年8月29日
  • 全年齢対象

マジッ犬64

イントラゲームズ

Switchパッケージ

  • 発売日:2019年8月29日
  • 全年齢対象
マジッ犬64

マジッ犬64

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Switchダウンロード

  • 発売日:2019年8月29日
  • 全年齢対象

プロフィール

酒缶(さけかん)/ゲームコレクター

15000種類以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。「東京エンカウント弐」にゲームアドバイザーとして協力。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」「謎解きメイズからの脱出」など多数。価格コムでは、ゲームソフトのプロフェッショナルレビュアーを担当している。

公式サイト「酒缶のゲーム通信」
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ブログ「パッケージゲームを死ぬまで遊ぶログ(略称:パケログ)」
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電子書籍『ゲームコレクター・酒缶のパッケージや取説で答えを確認できる常識問題 Vol.1 FC編その1』
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※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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