文化放送エクステンドがおくるNintendo Switch/スマートフォン向けアドベンチャーゲーム「BUSTAFELLOWS」特集の第11回では、本編のプレイレポートをお届けします!

目次
  1. プロローグ~チャプター4から個別エピソードへ
  2. 重厚なクライムサスペンスを堪能!
  3. 5人の男性の過去&甘いひと時を描く個別エピソード

文化放送エクステンドがおくるNintendo Switch/スマートフォン向けアドベンチャーゲーム「BUSTAFELLOWS」。「あざやかな悪に染まるアドベンチャーゲーム」と題した本作では、アメリカ東海岸にある架空の大都市「ニューシーグ」を舞台にさまざまな犯罪や事件に立ち向かいます。Gamerだけの情報も満載の「バスタフェ特集」第11回では、2019年12月19日に発売したゲーム本編について触れていきます。ストーリーの大きなネタバレはしていませんが、若干触れている部分もあるので未プレイの方はご注意ください。

※記事中のゲーム画面はAndroid版のものです。

プロローグ~チャプター4から個別エピソードへ

まずは、本作の遊び方について改めてご紹介。シナリオをじっくり楽しめるアドベンチャーゲームで、Nintendo SwitchとiOS/Androidアプリでプレイできます。アプリはアイム課金型のゲームではなく買い切り型のため一度の購入で最後まですべてプレイでき、どのハードでも同じ内容を楽しめるので環境に合わせて選びましょう。

プロローグ~チャプター4の共通ルートでは主人公・テウタと5人の男性の出会いと、彼らと共に挑むことになるいくつもの事件が描かれます。この共通ルートで選んだ選択肢によって、相性の良いキャラクターの個別エピソードへと分岐。すべてのキャラクターのルートを終えると、さらなる真相に迫るエピソードへと続いていきます!

ゲーム内には特定の条件を達成すると回収できる「メモラビリア」という要素があり、特定の「メモラビア」を回収すると読めるエクストラエピソードには意外な人物も登場。ゲーム中に知った情報を主人公の視点でまとめた用語集「アーカイブス」も読みごたえは十分で、ボリュームたっぷりの内容になっています。それぞれのハードで無料の体験版が用意されているので、気になった方はまずこちらを遊んでみてくださいね。第10回では体験版の見どころや操作方法についても紹介していますので、こちらも併せてチェック!

重厚なクライムサスペンスを堪能!

続いて、主人公「テウタ(CV:近藤唯/名前変更可能/デフォルトネームボイス有/ボイスOFF可)」と、共通ルートのポイントについてご紹介します。彼女はニューシーグで活動するフリージャーナリストで、食べることが大好きな明るい女の子。運動神経は抜群で足の速さはかなりのものですが、写真を撮るのが苦手という一面も。幼い頃に兄が殺された事件をきっかけに、記者を志すようになりました。

テウタには「他人になって時間を遡る」という、不思議な能力があります。万能のように思える力ですが、わずかな時間をほんの一時しか戻れず、遡った先は見知らぬ誰かになっているという制約もあります。事件が起きたことを仲間に知らせる、または防ぐために動こうにも、まずは自分がどこにいて、誰になっているのか把握しないといけません。誰とどのように連絡を取るかも急いで考えなくてはいけませんし、テウタの行動で助かる人がいる一方、この力が誰かの運命を狂わせてしまうことも……。この能力が、事件解決にどう関わるのかも見どころです。

物語は、取材中のテウタが事件に巻き込まれた“絶対無罪”の悪徳弁護士「リンボ(CV:KENN)」を目撃し、時間を遡ってその危険を知らせている場面から始まります。リンボを救うため、殺し屋を殺す“キラー・キラー”「シュウ(CV:細谷佳正)」、外見を作り変える“美容形成外科医”「ヘルベチカ(CV:吉野裕行)」、死のスペシャリスト“検死官”「モズ(CV:福山潤)」、自称“裏社会のボス”「スケアクロウ(CV:白井悠介)」といったリンボの仲間たちと協力。そして、ここからテウタは彼らと一緒にさまざまな悪事に立ち向かいます。ギャングの対立や人体に影響を及ぼす危険なウイルス、お金の不正など、まさに“クライムサスペンス”というテーマならではの色々な事件が登場しますよ。

とはいえ彼らは正義の味方ではなく、行動原理は「世のために人のため、自分達のため」。悪を許しはしませんが、そのために法や社会秩序を破ることもいとわないのです。正規の手段では権力によって握りつぶされてしまうような事件を、さまざまな手段で解決に導き、ついでに報酬もキッチリいただく……というのが彼らのやり方。悪人を華麗にやりこめる姿は非常に痛快で、ド派手なアクション映画を見終えた時のような爽快感に包まれますよ!

ちなみに共通ルートも、ここぞというポイントでは選択肢によってシチュエーションが変化。男性たちの好みや「こういう時、この人はどうするの?」といった部分がよく表れているので、周回プレイ中も楽しく遊べます。

5人の男性の過去&甘いひと時を描く個別エピソード

それでは、5人のメインキャラクターと個別エピソードの見どころにも迫っていきましょう。ここでは5人の男性にまつわる事件や過去を中心とした前半と、主人公と男性が心を通わせたその後を描く後半に分かれています。前半では選択肢により悲しい結末を迎える場合もあり、全体的にハードなシチュエーションの多い本作ですが、後半はしっかり甘いひと時を堪能できるのでご安心ください。

また、対象のキャラクターが中心となるものの、チームとしての動きもしっかり描かれます。別のキャラクターの個別エピソードでないと見れないような本音やぶつかり合いもあるので、お気に入りのキャラクターはもちろん全員分しっかり読みたくなるはず!

リンボ・フィッツジェラルド(CV:KENN)

殺人罪でも無罪にしてしまうため「悪徳弁護士」などと呼ばれる一方、法の網をかいくぐる確かな手腕からヒーローのような人気も集めるリンボ。チームの中でもブレーン的な存在として頼りにされていて、ときには大胆な作戦も立案します。

リンボの個別エピソードは、昔の仕事仲間であるナヴィード(CV:深町寿成)と久しぶりに再会したところからスタート。彼らは以前、ある事件について意見が合わなかった過去があります。人によっては「リンボが正しい」と思うでしょうし、一方で「ナヴィードの気持ちも分かる」と考えるかもしれません。どちらにも決して譲れない部分があった時、2人はどのような結果を迎えるのでしょうか……!

恋愛面では、仕事のように飄々としたスマートな面と、少し子供っぽい部分も垣間見えるギャップがズルイなと思いました。根が名家のお坊ちゃんという敷居の高さが見え隠れするのに、親しみやすさもしっかり備えています。こういう、カッコいいのに可愛いところがズルイ!

シュウ・リン・オキーフ(CV:細谷佳正)

リンボと組んでバウンティハンターを生業とする一方、殺し屋を殺す“キラー・キラー”として活動するシュウ。射撃の腕前や格闘術はかなりのもので、チームの実働部隊として行動します。愛煙家ですが、選択肢によっては彼を禁煙させることも可能!もちろん、それに合わせてビジュアルやシナリオにも微妙な変化が現れますよ。

個別エピソードでは、何故シュウが“キラー・キラー”として活動するのか、そしてヤン(CV:小松昌平)との確執の全容が語られます。一般的に考えれば悪と断罪される行為ですが、それでもシュウにはやり遂げなければならない強い理由が。個人的にはかなり胸にグッとくるエピソードでした。

ここまでプレイしてくると、気だるげでクールなイメージのシュウが実は……というのがひしひしと伝わってきます。しかも分かりにくいタイプではなく、深く接するとものすごくストレートなんですよね。恋愛面でもそれは顕著ですが、大切だからこそちょっと相手に言いにくい部分もあり……。色々乗り越えた先では、ホロリとさせられました。

ヘルベチカ・オルステッド(CV:吉野裕行)

美容形成外科医のヘルベチカは変装を得意とし、チームではターゲットに接触するなどシュウとは違うタイプの実働部隊です。もともとキレイな男性ですが女装も完璧で、見破れる人はまずいなさそうです。

テウタをいきなり点数付けするなど、初対面の印象としては軽薄そうに映るヘルベチカ。個別エピソードでは彼なりの外見や美しさに対する考え、仕事への向き合い方が語られます。ドライな面があるように見えましたが実はとても真摯に患者のことを考えていて、尊敬してしまうようなギャップにやられました。そんなヘルベチカには自身も覚えていない過去の出来事があり、ある雑誌の取材をきっかけに向き合うこととなります。

恋愛面では経験豊富なヘルベチカがリードしてスマートに行くかと思いきや、意外とすんなりいきません。お互いを大切に想っているのは嫌と言うほど分かるので少し歯がゆい感覚もありましたが、きちんとハッピーに収まってくれるのでお楽しみに!

モズ・シェパード(CV:福山潤)

検死局の主任を務めるモズは警察の捜査に協力しつつ、チームのために必要な情報を集め、時には“死”の偽装も行うスペシャリスト。独特な視点であっけにとられることもありますが、熱くなったりやりすぎたりするメンバーを理性的に制止するような役割も担っています。料理が得意という点でも共同生活になくてはならない存在ですが、ある場面では素晴らしい腕前が笑ってしまうくらい裏目にでることも……?!

モズには行方不明の妹がおり、個別エピソードではその事件に大きな進展が見られます。あまり感情を表に出さないため事実を淡々と受け入れているように思えますが、内心は……といったところが明かされるのもポイント。モズらしい優しさに触れられるストーリーとなっています。

そして後半は、他のメンバーとは一味違う展開から始まります。ぎこちなくなってしまう2人がどのように歩み寄っていくのか、お互いにとってどのような存在かを感じるところがポイントです。もちろんそれだけではなく、見た目も行動もスマートでカッコいいモズもちゃんと見ることができますよ。共通ルートの途中で出会い、名前(※相性の良いキャラクターによって変動)を付けることになる猫もポイントです。

スケアクロウ(CV:白井悠介)

自称“裏社会のボス”というスケアクロウは、カッコつけようとしてもコミカルさが抜けないユニークな人物です。しかしその実力は本物で、情報収集や潜入のための偽造、報酬を得るためのネタ探しからマネーロンダリングまで裏のことなら何でもござれ。チームが行動をおこす起点となる、なくてはならない存在です。

前半は驚愕のシーンから始まり、仕事をこなすうちにある人物と遭遇。そこからスケアクロウの抱える重い過去が少しずつ紐解かれ、最初のシーンへと繋がっていきます。普段のスケアクロウとの微笑ましいやりとりと、様子の違うスケアクロウ。一体どちらが本物なのか、過去になにがあったのか……気になるところです。アクション映画を思わせるシーンの多い本作ですが、ここではとくに手に汗握りました!

恋愛面についてはネタバレが大いに絡むので、あまり触れられませんが……色恋に慣れていないスケアクロウとテウタですから、周囲に見守られつつ友人のように笑い合っているようなシチュエーションも多くあります。しかしスケアクロウも決めるところはちゃんと決めますし、恋人らしい触れ合いも待っていますよ!

「もっと甘いエピソードを楽しみたい!」という人のため、ここからさらに2人のエクストラエピソードも楽しめるのでこうご期待。そして、思わず「ウソでしょ?!」と叫ばずにはいられない驚きの結末へ……!

少しだけご紹介するなら、本作の登場人物たちの多くは何らかの“罪”を抱えています。それには法治国家であれば裁かれるべき罪もあり、法の上では問題なくとも誰かの“正義”にとっては許されない罪もあり、知らず知らずのうちに犯してしまった罪もあり、自分自身が覚悟を決めて背負った罪もあり、その人自身が罪とは思っていない罪もあり……。すべてが明かされた際の衝撃はかなりのものですが、気になっていた部分がきっちり語られるので非常にスッキリできます。ぜひプレイして、この体験をぜひ味わってください!

細かく切り替わるスチル&立ち絵や現実に存在してもおかしくないと思えるくらい美しい背景グラフィック、まるでその場で会話を聞いているかのような臨場感ある音声演出など、丁寧に作り込まれた世界にとことん没入できる「BUSTAFELLOWS」。ちょっとでも興味がわいたらハラハラ&ドキドキの本格クライムサスペンスをぜひ、遊んでみてくださいね!

BUSTAFELLOWS

文化放送エクステンド

Switchパッケージ

  • 発売日:2019年12月19日
  • 15歳以上対象
BUSTAFELLOWS

BUSTAFELLOWS

文化放送エクステンド

Switchダウンロード

  • 発売日:2019年12月19日
  • 15歳以上対象

BUSTAFELLOWS

文化放送エクステンド

iOSアプリiOS

  • 配信日:2019年12月19日
  • 価格:5,900円(税込)

    BUSTAFELLOWS

    文化放送エクステンド

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2019年12月19日
    • 価格:5,900円(税込)

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

      コメントを投稿する

      この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

      関連ワード
    • 企画
    • プレイレポート