ごましおから今夏配信予定のスマートフォン向け神霊縁結びRPG「ひめがみ神楽」。神様や伝説の遺物を墨絵画風のタッチで描き、擬人化したというユニークな作品だ。リリースに先駆けて行われたメディア向けの先行体験会からわかった、ゲームの詳細とプレイインプレッションをお届けする。
目次
「ひめがみ神楽」は、台湾のFunYoursが開発した作品だ。同社は日本向けに「ひめがみ絵巻」や「九十九姫」といった作品を開発した実績を持つが、本作の世界観も一部両作と共有されている。
ゲームの舞台となるのは、神や仙人が住む「森羅万象界」だ。あるとき、天の裂け目から現れた死の梵天により、その平和は破られてしまう。プレイヤーはそこで、ひめがみたと縁を結び新羅万象界を救う冒険に旅立っていくのだ。
ゲーム中には、日本の渋谷をイメージしたような街並みも登場するのだが、これはなにも日本向けに特別にローカライズされたというわけではない。台湾では6月からサービスが開始されているのだが、基本的なゲーム内容はほとんど同じである。
ボイスも、大橋彩香さんや深町未紗さん、黒沢ともよさん、悠木碧さん、梶原岳人さん、桑原由気さん、Lynnさん、木村珠莉さん、竹達彩奈さん、上原あかりさん、結崎このみさん、上田瞳さんといった声優陣が担当している。こちらも日本向けに収録し直したというわけではなく、オリジナル版でも同じボイスが採用されているそうだ。
ゲーム中、和テイストあふれる音楽も流れているのだが、こちらもトンデモジャパンといった勘違いか生まれるイメージのものではなく、しっかりと日本のテイストを取り入れているものになっていた。開発自体は台湾で行われているが、こうしたところも含めてこれまでの知見が本作でも活かされているのだろう。
冒頭に少し触れたが、本作に登場するキャラクターたちはいずれも墨絵画風のタッチで描かれている。メインの戦闘画面に登場するのは、これらをデフォルメ化したSDキャラクターだが、いずれも見ているだけでも楽しくなってくる。
ちなみに、現時点で150ほどのキャラクターが用意されているそうで、ローンチ時はそのうち60キャラクターほどが導入される予定だ。もちろんこれ以外にも、キャラクターは今後どんどん増えていくとのこと。
ここぞというときに時間をストップ!戦略性が楽しめるオートバトル
戦闘には、最大5名のひめがみを選んで参戦することができる。このうち1名については、他のプレイヤーのキャラクターを支援キャラとして選択することになるため、実質的には4人のキャラクターを選ぶといった形だ。
「ひめがみ神楽」では、それぞれのひめがみに、伝説の武器などが擬人化した「物霊」と呼ばれるものを装備させることが可能だ。「物霊」もひめがみに混じって攻撃をしてくれるのだが、最初は影のような存在になっている。しかし、最大まで成長させていくこと実体化させることができるのだ。
ちなみに本作のバトルは、基本はオートで進行していく。いわゆるウェーブ方式になっており、いくつかの敵を倒すとボスとのバトルになるといった感じだ。各キャラクターには属性があり、金は赤に強く赤は青に強い、青は金に強いといった感じで、いわゆる三つ巴の関係性を持っている。各ステージに登場する敵はいずれかの属性になっているため、強敵に挑むときはこの属性を考慮しながらパーティを編成していくようにしよう。
また、本作のバトルで特にユニークな点が、「混沌干渉」と呼ばれるものだ。これはバトル中に時間を止めるような機能で、ボスが大技を繰り出してくる直前に使って自分のキャラクターたちを動かし避けるといった使い方ができる。基本的にバトル中は何度でも使用できるのだが、1度使うとクールタイムが発生するためここぞというときに使っていくようにするといいだろう。
ひめがみたちと戯れることができるハウジング機能の「庭園」
メインストーリーをある程度進めていくと、「庭園」と呼ばれるハウジング機能が解放されていく。ここはキャラクターのステータスを上げるような設備というよりも、どちらかというとひめがみたちと戯れる癒しの場といった感じのスペースだ。
庭園内では、様々なアイテムを入手して自由に配置することができる。天候も自由に変えることができるほか、好感度が上がっていくと5段階でボイスが解放される。また、導入時期は未定だが、ひめがみたちと仲良くなって好感度が上がると、「好感度シナリオ」が解放される。
使って使われて貯まっていくフレンドポイントの「神火」
バトルのところで、他のプレイヤーのキャラクターを選ぶと紹介したが、自分が選んだりあるいは支援キャラとして選ばれたりしときに貯まっていくのが「神火」と呼ばれるフレンドポイントのようなものだ。この「神火」を貯めていくことで、ガチャを引くことができる。
ちなみに、バトル終了後に支援キャラのプレイヤーにフレンド申請を送ることができるので、どんどん申請してフレンドを増やしていこう。
とにかく膨大なテキスト量で楽しめる!やり込み要素も満載
本作のローカライズでは、テキストの量が膨大なところで苦労しているそうだが、今回プレイして感じたのはたしかにひめがみたちの会話シーンが想像以上に多かったところだ。今回はわずか1時間ちょっとのプレイで、まだまだゲーム序盤といった感じであったが、それでもかなりのやりとりを楽しむことができた。もちろん、ゲーム内ではそれ以上に彼女たちのストーリーが語られていく。
ちなみに、ローンチ時点では第1章までのストーリーが楽しめるようになっているが、第2章も随時追加されていく予定である。今回のプレイでは間に合わなかったが、メインストーリー以外にも、いわゆる曜日ダンジョンのようなキャラクターを育成していくためのコンテンツなども用意されている。
バトルやキャラクターたちのやりとりも面白く、やり込み要素も豊富に用意されているのでしばらくはこれ1本で楽しめそうな作品である。
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