2020年7月9日に発売された「オーバーパス」を直感赴くままに10時間プレイしてみましたので、その状況をゆるく正直に正確に、そして、なんとなくモヤっと伝えていきます。

目次
  1. とりあえずレースで20分経過##point1
  2. 愛好家なりの把握で1時間経過##point2
  3. 自然の厳しさを学び8時間経過##point3
  4. 心が折れたままで10時間経過##point4
  5. そして、まとまらないまとめ##point5
  6. プロフィール

一応、自動車の運転免許は持っているのですが、最後に運転した時期についてはさっぱり覚えておりません。全く運転していないのならば事故を起こすことはあり得ないため、ここ数回の免許の更新時には常にゴールド免許を貰えてしまっています。そのくらい車に関心がなかったりします。

しかし、ゲームとなれば車に対する興味がガラリと変わります。80年代のレースゲームはぶつかると即爆発で苦しめられ、90年代にポリゴンが普及すると挙動のリアルさに苦労するも、爽快感が求められるゲームが増えてくると、スピード狂の筆者としては、レースゲームに対する意識が変わりました。まぁ、スピード狂とは言っても車ではなく、学生時代に陸上競技の短距離種目をやっていたため、自らの足で作り上げたスピードに酔っていたわけですが……。

2000年代になると、レースゲームのビジュアル的にはリアルではあっても、ブレーキやハンドルに補正が入るようになり、失敗した時にはリワインド機能があるなど、下手な人を救済してくれる機会が増えたため、更に遊びやすくなり、オープンワールド系のレースゲームが増えると、レースゲームが好物になり、気が付けば何時間も世界中を走り回ってしまっていました。

オープンワールド系のゲームには、いろいろなカテゴリーの車が登場するのですが、オフロードレースではごっつい車が登場してきて、ちょっと違ったレース展開を求められます。とはいえ、オープンワールド系のゲームの場合、最初からオフロード系の車が用意されていて、かなり無茶ができる車、という印象。

では、オフロード系の車しか運転できないゲームでは、どんなゲーム展開になるか、という興味が尽きず、今回は「オーバーパス」に挑戦させていただくことになりました。

1.とりあえずレースで20分経過
2.愛好家なりの把握で1時間経過
3.自然の厳しさを学び8時間経過
4.心が折れたままで10時間経過
5.そして、まとまらないまとめ

とりあえずレースで20分経過

ゲームを起動するとかっこいいデモムービーが流れた後でタイトル画面が登場。

メインメニューを見ると「キャリア」「クイックレース」「カスタムチャレンジ」「マルチプレイヤー」「ウィークリーチャレンジ」「オプション」の6項目が用意されていて、画面の右下を見ると「△トロフィー」とあるため、ひとまずトロフィーを確認してみます。

当然ながら、ファーストプレイでオープンされている項目はないのですが、とりあえず38項目あることが確認できました。さて、10時間プレイするとどのくらいの項目が達成できるのでしょうか。

さて、ここでいきなり本編ともいえる「キャリア」をプレイするのも野暮なので、ひとまず「クイックレース」に挑戦してみます。選べる「会場」は6種類。

「トラック」は選んだ「会場」に合わせて表示されるようです。レースタイプやスキルレベルが表示されていて、メダル獲得基準タイムが提示されているため、自分自身のスキルに合わせたトラックを選べそうです。

そして、「車」は「UTV」と「ATV」の2種類の車が用意されています。

「車」の種類を選ぶと、種類に応じた車が多数表示されます。車の見た目も大事なのですが、それぞれ「パワー」「トルク」「サスペンション」「耐久性」のバランスが見て取れるので、自分に合った車を選びましょう。「クイックレース」はお試しプレイのつもりなので、ひとまず最初にカーソルが合っている車にしておきますか。

普通のレースゲームではなかなか注目されないドライバーも、今作では凛々しい姿を見ることができます。

レーススタート。

なんとなく道があるようなないような感じで、判断が難しいので、ついつい道を外れてみると……。

文字の警告が出たかと思えば、すぐに元のコースに戻されてしまいました。とりあえず、マイナス評価にはならないようなので、積極的に攻めることにしますか……っと、バランスがぁぁっ!

やはりオフロードメインのゲームでは、車がひっくり返るのは当たり前。

それどころか勢いで1回転して復帰したり……。

しかしやっぱり倒れてしまいました。

リワインドではないけど、□ボタンの長押しでレースに復帰できる、リスポーン機能は重宝しそうです。

オフロードだから、というわけではないのですが、日常の運転で目の前にあれば避けて通りたいような障害物を踏みつけるように突き進んでいきます。

赤い旗の間を通らないといけないんですね?

赤い旗を倒すとペナルティなんですね?

この坂道は……。

無理して飛び降りるとペナルティなんですか?

ともかく1周してコースの特徴を掴んだので、このまま爆走します。

あっ、さっき強引に通ったせいで、ドラム缶が邪魔して通れないし……。

脇を通ったら、案の定、ペナルティを喰らってしまいました。

このシーソーは車の重量を使って、高かった方を低くしてから通るんですよね。

ちなみにドライバー視点も用意されているのですが、このゲームの場合、あまりにひっくり返って状況確認がしにくいので、バックビュー視点で進めることにします。

あぁ、3周目もドラム缶越えにチャレンジするも……やっぱり通れなさそうなので、ペナルティ覚悟で横をすり抜けますかね。

といった感じで、11分を越える大奮闘の末、ゴールをすることができました。

6位という順位は微妙ですが、タイム的には決して団子状態にならないことだけは確認できました。

愛好家なりの把握で1時間経過

ひとまず、「オプション」で操作方法を復習。

続いて「キャリア」に挑戦します。

リーグ選択では「アマチュア」「プロ」「エリート」「ハードコア」の4つの難易度が用意されているようですが、「ハードコア」はワールドファイナルで3位以上にならないとプレイできないようになっているようです。でも、大丈夫です。先ほどの「クイックレース」で自分の実力は十分に把握しているので、「アマチュア」でプレイしますから。

「キャリア」を始めると、最初に「チュートリアル」が発生します。もしかしたら、いきなり「クイックレース」に挑戦するのではなく、先に「キャリア」をプレイするべきだったのかもしれません。

泥道では、綺麗に見えてもぬかるみにハマることがあるので、むしろ道が悪そうな岩場を通った方が……なかなか頭を使います。

三角コーンは踏み倒して進みたいところですが、慎重に避けて走らないとペナルティを受けてしまいます。

単に斜面を登るだけなのに、から回ってしまって登れません。

都度都度、アクセルの加減が重要になるんですね。

そして、シーソーは登った後、飛び降りたらペナルティ……以前に登れなければどうにもなりません。

というか、これは道なのか?

自分の車だったら絶対に通りたくないような障害物が次々と出てくるのですが、ゲームとはいえ、力任せに突っ走ることもできず、画面左下に表示されている車の状況を見ると、運転の未熟さを思い知らされます。

ヒルクライムに至っては、今の実力では何とも……。

四輪バギーは、ドライバーの姿が見えて楽しげなのですが、たとえクラッシュしなくてもちょっと無理な傾斜に差し掛かっただけで、ドライバーが四輪バギーから離れてしまうため、より慎重な運転が必要のようです。

ともかくチュートリアルが無事終了したので、ついにキャリアがスタートします。

自然の厳しさを学び8時間経過

「キャリア」はマップのチャレンジボードをオープンすることで進行していきます。旗のマークがチャレンジできるレースで、帽子のマークが先ほどプレイしたチュートリアルで、もう一つオープンされているのが「サンドボックスエリア」になっています。

「サンドボックスエリア」は、いろいろな仕掛けが雑多に置かれているので、自由に運転を試すことができるのですが……まだ自分にとっての課題が何なのかわからないため、ゴールしてさっさと撤退。

「チュートリアル」と「サンドボックスエリア」はその先の道がないため、レースにチャレンジすることが重要になります。レースに挑戦するとその先のルートに進めるようになり、3位以内に入ると報酬がもらえます。「クイックレース」では車を自由に選ぶことができたのですが、「キャリア」ではスペックの低い車しか使用することができません。高スペックな車は、何らかの条件を満たしてアンロックした上で、稼いだお金で購入するようになっているようです。

「ドライバー」もいろいろと選べるようになっています。性別については自由に変更できる一方、ヘルメット、グローブ、スーツについては、お金を稼いで購入するスタイルになっています。

早速レースに挑むも、地形的には平坦で、普通のレース感覚でプレイすることができます。まぁ、最初に挑戦するレースですから、簡単なコースが用意されていますよね。各種配置物を気にしておけば、コースアウトをすることはなさそうです。

簡単とはいえ、それなりに悪戦苦闘があったモノの、どうにか1位を取ることができました。

その後2つのレースは、かろうじて上位の順位を取って、トータルでもトップを続けることができました。

そして、初のスポンサー契約!

しかし、ちょっと難易度が上がると圧倒的なビリを取り続け……。

ついにはグループBに落ちてしまいました。

7戦目は順調にこなして……。

どうにか盛り返すも……。

次のチャレンジではどうしてもゴールできずにリタイア。

それならばと地下レースに挑戦するも、すでに心が折れているため、またもリタイア。なんとこの時点で8時間を経過してしまいました。

心が折れたままで10時間経過

折れた心を少しでも回復しようと、「キャリア」を棒に振って……じゃなくて、一時的に撤退して「カスタムチャレンジ」に挑戦。

自由にトラックを組み合わせてレースを行うことができるので、スキルレベルが初級者のコースを組み合わせればよかったのですが、どうやら難しいコースも選んでしまったようで……。

最終順位は5位でした。

まだまだ折れた心が回復しきっていないため、「ウィークリーチャレンジ」に挑戦。

タイムはあまりよくなかったのですが、とりあえず11位になっているので良しとしましょう。いやいや、これは単純にトップ10に入らなかった時には11位と表示されるだけなんでしょうけど。

「キャリア」を復活するも、すでに折れた心はどうにもならず、リタイアを連発したところで、12個目のチャレンジを終了。

順位が12位に確定したところで、10時間が経過しました。

そして、まとまらないまとめ

この数年のレースゲームは、ビジュアル的にはリアルであることが当たり前になっているのですが、プレイ感覚的にはシミュレーター的な難しいリアルさと、AIがフォローしてくれるお手軽なリアルに分かれている印象があります。

個人的には後者のゲームばかりにかまけていたのですが、今作については完全に前者。一番簡単難易度でプレイしても、少しでも油断をするとひっくり返されてしまう、オフロードレースの厳しさを教えてくれました。

バランスを崩せばコロン。

車体の状況を考えずにハンドルを切ればコロン。

水辺を一気に走り抜けようとするとコロン。

また、ちょっとした配置物に関しては、避けてもタイムが加算されるペナルティを受けた上で、先に進むことができるのですが、上り坂を登れないとハマります。

登れないと思ったら即リスポーン、とやってしまうと、登りかけのところに復帰するため、なかなか難易度が高いです。

きっと、上手くやれば登れるよ、という親心のある復帰ポイントだとは思うのですが……。

今回は「キャリア」をどうにか一回りすることを目標にプレイしていて、途中までは意地でもゴールをしようと必死になった結果、実力外のコースに無駄な時間をかけてしまったのですが、多分、きっと、途中の段階で「サンドボックスエリア」に戻って試行錯誤をするのが、このゲームの正しい楽しみ方なのかもしれません。

率直に言うと、どういう状況の時に「2WD」「DIFF」「4WD」を切り替えればいいか、いまいちわからなかっただけなんですけどね。

カスタマイズもいまいち活かせなかったかなぁ。

また、今回は無理矢理「リタイア」で先に進んだのですが、「再スタート」を選べばやり直しが可能で、「『キャリアメニュー』に戻る」を選べば挑戦しているレースがなかったことになるため、のんびりゆっくり自分のペースでオフロードレースに馴染んでいけばいいのではないかと思いました。

まぁ、「新しいシーズンを開始」を選べば、新規にレースに挑めるので、七転八倒を繰り返して、いずれは優勝を……というのは、かなり遠い夢、ですかね。

ちなみに、こんなへなちょこなプレイでも、10時間のプレイで38個中10個のトロフィーをゲットできていたので、トロフィーを目的にプレイすると、かなり励みになりそうですね。

オーバーパス

オーイズミ・アミュージオ

PS4ダウンロード

  • 発売日:2020年7月9日
  • 全年齢対象

プロフィール

酒缶(さけかん)/ゲームコレクター

15000種類以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。「東京エンカウント弐」にゲームアドバイザーとして協力。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」「謎解きメイズからの脱出」など多数。価格コムでは、ゲームソフトのプロフェッショナルレビュアーを担当している。

■公式サイト「酒缶のゲーム通信」
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■ブログ「パッケージゲームを死ぬまで遊ぶログ(略称:パケログ)」
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■電子書籍『ゲームコレクター・酒缶のアンコンプリート 3DO』
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※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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