日本ファルコムが2020年8月27日に発売を予定しているPS4用ソフト「英雄伝説 創の軌跡」のプレイレポートをお届けする。

目次
  1. 3つのルート冒頭をそれぞれの特徴とともに紹介!
  2. スピードアップを図るシステムややりこみ要素も充実
  3. 衝撃の展開、その背景にあるものとは……?

PS4用ソフト「英雄伝説 創の軌跡(はじまりのきせき)」では、「閃の軌跡」シリーズで描かれた災厄《巨イナル黄昏》後のゼムリア大陸を舞台に、三人の主人公によるクロスストーリーが展開していく。

発売直前となる今回は、ゲーム序盤のプレイレポートをお届け。とはいえ、3ルートそれぞれの序盤をプレイしているため、プレイ時間は記事執筆時点でも10時間ほどと、かなりのボリュームとなっている。記事中では各ルートの冒頭を紹介しつつ、本作ならではのゲームシステム、そしてゲームを進める先に広がる要素についても触れておきたい。

プレストーリーとして各作品のあらすじと小説「3と9」が読めるようになっているのは嬉しいところ。

3つのルート冒頭をそれぞれの特徴とともに紹介!

冒頭のロイドルートから、いきなり波乱の幕開けが待ち受ける

「創の軌跡」の冒頭では、プロローグとしてクロスベルの再独立に向けたエピソードから語られることになる。“世界大戦”の停戦で帝国正規軍が撤退したものの、それに反発した総督府治安部隊によるクロスベルの占領。それを解決するために活躍するロイドたちの姿は、まさにクロスベルにとって特務支援課が“英雄”であり、希望の象徴であることが分かるようなアプローチになっている。

その後はロイドルートが始まり、再独立調印式を控えて平和を取り戻したクロスベルの様子が描かれる。「閃の軌跡III」以降で描かれてきたクロスベルは、帝国の属州となっていたことからどこか重苦しい雰囲気があったが、かつての特務支援課の仲間であるノエルやワジととともに巡回する街の様子は、新たな日常を感じさせるものだ。

そしていよいよ迎える再独立調印式。無事に終わるかと思いきや……、というところで式に姿を見せたのは収監されているはずのルーファス。彼の行動が再びクロスベルを混乱が襲うことになる。なぜルーファスがこのような行動をとるに至ったのか、そして彼を取り巻くキャラクターたちの存在などいくつかの謎が見えてくるが、本作の物語における重要な要素であることは間違いないだろう。

ロイドルートでは特務支援課の4人(ロイド、エリィ、ティオ、ランディ)だけでなく、先述のノエルやワジ、そして「閃の軌跡II」で少しだけ登場したリーシャと、懐かしい顔ぶれもパーティキャラクターとして参戦。ストーリーの流れで加わるキャラクターもいるようで、これまでにない組み合わせでのパーティ編成も楽しめそうだ。

なお、「閃の軌跡III」以降では限定的にしか行くことのできなかったクロスベルとその周辺地域については、今作ではストーリーの進行による部分もあるが、より多くのエリアに行く機会がある。過去作で慣れ親しんだ地域の今の様子を見れるのは、やはりファンならではの喜びの一つではないだろうか。

リィンルートは「閃の軌跡」シリーズ後の帝国の姿を描く

一方、前作で大団円を迎えることになったリィンのルートでは、リィンと新《VII組》の面々がリィンの故郷・ユミルに赴くところからスタートする。こちらもシリーズで描かれるのは「閃の軌跡II」以来ということで温泉などを堪能。その後は彼らをユミルへと呼び寄せたクレア、そしてクルトの父である《雷神》マテウスとの戦いに挑むことに。

その戦闘後、クレアとマテウスからは帝国で起きている新たな問題への対処が依頼されることに。同じくもたらされたクロスベルでの異変の情報に後ろ髪を引かれつつも、手がかりをもとに、旧《VII組》のメンバーにも協力を仰ぎつつ行動を開始していく。

リィンルートの場合は、新旧《VII組》だけでもとにかく登場するキャラクターが多いので、キャラクターの組み合わせが多彩になっていく点が印象的。「閃の軌跡」シリーズから引き続きプレイしている人にとっては、バトルにおいても一番馴染みやすいルートといえるだろう。

リィンの神気合一は今作でも健在。CP消費は大きいものの、重要な局面で活用していきたい。

なお、リィンルートでは前作での絆イベントの流れを受けて、リィンとの絆をどれだけ結んだかを入力できるようになっていた(前作のセーブデータがある場合は未確認)。もちろん選んだキャラクターとのリンク経験値にボーナスが入るというメリットもあるのだが、そこは気にせずにとにかく好きなキャラクターを選ぶのもいいだろう。

《C》ルートはこれまでの軌跡シリーズにない凸凹パーティ感が楽しい

そして最後に解放されるのが、《新生帝国解放戦線》として名乗りを上げた《C》のルート。仮面に顔を隠した謎の人物《C》をはじめ、元暗殺者の経歴を持つスウィンとナーディア、《C》たちと行動をともにすることになるローゼンベルク製の小柄な人形・ラピスという、見るも個性的な4人が中心となって物語が進んでいく。

《新生帝国解放戦線》はクロスベルで起きた出来事にあわせて行動を開始していくことになるが、特に序盤ではリィンたちと対の立場としてその存在感を示す。《C》の正体やその目的、そして記憶を失っているというラピスがどのように鍵を握っているのかなど、気になる要素が満載だ。

軌跡シリーズでは、真っ直ぐで熱血漢のある主人公像が多く描かれてきたように思えるのだが、《C》に関しては終始落ち着いた雰囲気を醸し出しており、そこも新たな魅力となっている。お互いを大事に想うスウィンとナーディアの関係性、そして無垢な姿が可愛らしいラピスと、4人が揃った時の掛け合いはこれまでのシリーズとはまた一味違う凸凹感が感じられた。

なお、今作で初登場となるキャラクターたちということもあり、バトルにおけるそれぞれの特徴も紹介しておく。

《C》は華麗な剣捌きを見せるキャラクターだが、クラフトの効果がかなり特徴的。そのダメージに応じて味方のHP・CPを回復させる“ソウルイーター”は、あらゆる局面でパーティを助けてくれることだろう。

双剣を扱うスウィンは、通常攻撃やクラフトによって敵を“マーキング”することで、続く攻撃で必ずクリティカルを発生させることができる。着実にリンクアタックを積み重ねていける、前線で活躍するキャラクターだ。

暗器を用いた中遠距離での戦闘が特徴のナーディア。アーツを駆使しつつ、HP回復とともに全状態異常・能力低下・戦闘不能を解除する“元気注入!”などのクラフトも随所に活躍する、パーティにおいて後方支援を担う。

ラピスはその見た目からは想像できない、巨大な斧を用いた戦闘スタイルでクラフトも豪快なものに。また初戦時に重要な役割を果たす、情報解析を行う“エメロードアイ”も活用していきたい。

これらのルートは特定の一つをひたすら進めるのではなく、随所に切り替えながら進めていくクロスストーリーシステムを採用。お互いがニアミスするようなシーンではイベントシーンの演出もそれぞれに用意されており、まさに各ルートが交わりながら、物語を楽しむことができる。

スピードアップを図るシステムややりこみ要素も充実

本作のゲームシステムは、「閃の軌跡」シリーズで培われてきた要素の集大成ともいえるものになっている。ここでは、序盤のプレイで体験できた内容を紹介しておこう。

筆者が実際にプレイした上でプッシュしたいのが、「閃の軌跡I:改 -Thors Military Academy 1204-」で初めて搭載され、「零・碧の軌跡:改」にも搭載されていた「高速スキップモード」が今作で標準搭載されていることだ。

ボイス付きのイベントシーンなどストーリーの大事なところはじっくり見たいものの、バトルはサクサク進めたいという人にとっては、上手く活用していくとプレイのテンポ感が一気にアップするはず。ただし、釣りなどのタイミング合わせの要素もそのままスピードアップしてしまうため、そのような場面では切り替えを忘れずに。

また、これまではメニュー画面を軸とした各種装備・クオーツの設定やパーティ編成となっていたが、今作では各ルートのパーティ編成や装備・クオーツの設定がひと目で分かるショートカットも用意。面倒に感じる人もいるであろう装備・クオーツを自動で設定してくれる機能も搭載されている。

戦闘画面においてもアーツ選択の際、相性の良い属性が表示されるようになったりと視覚的にも分かりやすくなった。こうした過去作からのフィードバックにより、ストレスを感じさせることなく、さらにゲームを楽しめるようになりそうだ。

そして新たなゲームシステム「ヴァリアント・レイジ」は、ゲームの局面を大きく動かす要素となっている。「アサルトアタック」を発動する際に用いるアサルトゲージを消費し、パーティメンバーが5人以上の際に発動できるこのシステムは、「ヴァリアント・アタック」「ヴァリアント・ヒール」「ヴァリアント・アーツ」の3つに分けられる。

ヴァリアント・レイジに関しては攻撃・回復・魔法攻撃それぞれに大きなダメージ/回復量をもたらすほか、BPを回復させる効果も持ち合わせている。長期的にはBPを運用してラッシュやバースト、ブレイブオーダーを活用させていく戦術は変わらないものの、ここぞという場面で用いたいシステムだ。

そしてもう一つ、クロスストーリーと並行してプレイすることになる攻略型コンテンツ「真・夢幻回廊」についても紹介しておこう。こちらでは、ランダム生成されるダンジョンをクリアすることでさまざまな要素を解放・強化していくことができる。サブコンテンツとは言えないほどの、大ボリュームの要素となっている。

真・夢幻回廊へはゲームの比較的早い段階からアクセスすることが可能。各ルートのパーティキャラが揃った状態でスタートするため、より自由なパーティ編成を楽しむことができる。さらには、この場所限定で加入するプレイアブルキャラクターも存在しており、お祭り的な要素も味わえそうだ。

ここではパーティメンバーの育成はもちろんのこと、本編では語られないエピソードの数々を楽しんだり、個性的なミニゲームも用意されている。「空の軌跡 the 3rd」における影の国に近い楽しみ方ができる要素と思ってもらえるといいだろう。

衝撃の展開、その背景にあるものとは……?

冒頭でも触れたとおり、今作はクロスベル再独立のエピソードから始まり、同じくクロスベルに起こった出来事からさまざまな展開へと移っていく。軌跡シリーズをプレイしている人であれば分かる通り、そこには何らかの裏があると考えるのが自然だろう。

また、今回のプレイ範囲ではその姿を見ることはできなかったものの、盟主をはじめとした身喰らう蛇《ウロボロス》の動向も気になるところ。その上で再び襲いかかる苦難に挑むロイド、大きな出来事を乗り越えて新たな一歩を踏み出すリィン、そして背景は分からないものの己の信念に基づいて行動する《C》、それぞれの物語の先にあるものをぜひ自身の目で確かめてみてもらえれば幸いだ。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー