iOS/Android用現金強奪バトルゲーム「A.I.M.$ -All you need Is Money-」のメディア合同体験会が10月22日に行われた。実際にプレイして分かった、本作の魅力をお伝えしよう。
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「A.I.M.$ -All you need Is Money-」(以下、「エイムズ」)は、NHN PlayArtよりリリース予定のiOS/Android用ゲームアプリ。
舞台は悪徳企業が支配する「極天シティ」。プレイヤーは個性豊かなギャングのうちのひとりを操り、ライバルギャングと競い合いながら、悪徳企業が所持している現金の強奪を目指す。1ゲームに参加するプレイヤーの人数は51名で、制限時間は5分間。自分以外は全員が敵なので、邪魔をしたり、札束を奪い合ったり、協力すると見せかけて出し抜いたりしながら、強奪額トップを目指そう。
また、数多くのアーティストをプロデュースしてきた音楽家、蔦谷好位置氏が本作の音楽監修を行っており、ギャングたちひとりひとりに、人気アーティストが書き下ろすキャラクターソングが用意される。参加アーティストは現時点で判明しているだけでも、MAN WITH A MISSION、SKY-HI、Creepy Nuts、ROTTEN GRAFFTY、Fear, and Loathing in Las Vegas、BAD HOP、ポルカドットスティングレイ、渡辺直美 Produced by 蔦谷好位置、Dizzy Sunfist、Vaundyと、驚きを禁じない顔ぶれ。今後も参加アーティストはさらに増えていくようだ。
今回参加したメディア合同体験会は、Zoomで開発スタッフによるゲームの説明を受けつつ、各ゲームメディアと開発スタッフの方が参加するスペシャルマッチをプレイするという型式で行われた。なお、各自でチュートリアルをクリアし、操作方法やルールの基本は前もって習得していた。
個性豊かなギャングは大きく分けて4タイプ
各プレイヤーはマッチングがはじまる前に、所持しているギャングから任意のものを選ぶ。個性的なギャングたちは大きく分けて4つのタイプに分かれている。
走るのが速く、強奪に有利な「スプリンター」、攻撃力が高くライバルを蹴散らすのが得意な「アサルト」、防御力に秀でており一度手に入れた札束は奪われにくい「タンク」、遠くからライバルや目標を狙撃できる「ハンター」。
何を重視したプレイがしたいかで選ぶべきタイプは変わってくるかと思うが、せっかくどのギャングも個性的すぎる外見と性格をしているので、印象優先で操作ギャングを選んでから、そのギャングに合わせたプレイスタイルを構築しても良いかもしれない。また、同じタイプでも別のギャングなら能力も少々異なってくるので、いろいろ試して自分にとって最高のパートナーを見つけよう。
なお操作できるギャングはガチャで引き当てることで増えていくようだ。
ユニークな“降車ボタン”システムと、片手で完結する操作性
マッチングが完了して対戦がスタートすると、ギャングは最初、コースの特定ルートを巡回するバスに乗せられている。スマホの画面に表示されるのは全体マップと、バスの現在地、そしてバスに乗ったことがある人ならば見慣れているであろう降車ボタン。本作ではこの降車ボタンを任意のタイミングで押すことで、その時点でバスから降りて、そこをゲームのスタート地点に設定できる。
ゲームの最終的な目的地はマップ中央の「現金輸送車」となるので、最短距離で向かってもいいし、ギャングの強化を優先して少し遠い場所で降りる戦略もアリだ。
すべてのプレイヤーがバスから降りたら対戦スタート。ここからの操作はTPS(操作キャラクターの肩越し視点によるアクションシューティング)ベースながら、基本的なアクションはすべて片手で行うことができる。例を挙げると、スマホ画面下部に表示される半透明のサークルに触れ、任意の方向に指を動かせば歩行。これをダブルタップ後に行えばダッシュ。長押しすれば画面内の近い対象を自動的に狙って銃撃を開始。セットしたスキルや必殺技を使いたいときはアイコンをタップすればいい。
敵の攻撃を避けたいときは、任意の方向に指を素早くフリックさせることでそちらに回避行動が取れる。なおサークルの外を触れば視点を動かすことができ、これを利用してプレイヤー自身で狙い撃つ対象を変えることも可能だ。
画面タッチによる操作に慣れていないプレイヤーは、慣れるまで少々時間が掛かるかもしれない。しかし、片手で気軽に、5分という短時間で大規模な対戦が楽しめるのはとても魅力的な部分だと感じた。
既存の“バトルロイヤルもの”とは異なる駆け引きの妙味
「エイムズ」では前述の通り、最終的にはすべてのギャングがマップ中央の「現金輸送車」からの札束の奪取を目指すことになるわけだが、それ以外の場所を目指すメリットも多々ある。
マップに点在する「ATM」を破壊すれば、現金輸送車ほどではないが幾らかの札束が手に入る。また、ほかのプレイヤーや警備ロボットを倒せばギャングのレベルが上って能力が上昇するので、十分な強化を行った上で輸送車を襲っても良いだろう。近くにいるギャングが我先にと輸送車に向かおうとしていたなら、後ろから襲いかかるのも面白いかもしれない。
ライバルギャングは攻撃を加えるとお金を落とすので、倒し切らずともお金だけ奪って逃げるといった戦法も有効だ。特に操作しているギャングのタイプがスプリンターなら自分も深手を追う前に、奪えるものだけ奪って一目散に逃げてしまうべきだろう。もちろんアサルトやタンクならその攻撃力、防御力を活かして倒し切ってしまうのもアリだ。
本作のゲーム内容を聞いて、51人という大規模な人数で争い、トップを目指すということで、いわゆる“バトルロイヤルもの”のゲームを連想する方は多いかと思う。確かに既存のバトルロイヤルものタイトルと共通部分も多いが、現金強奪となると、駆け引きの要所はかなり異なってくるのだ。
どんな手を使っても、5分後にいちばん現金(カネ)を持っていた者が勝者!
対戦の中盤~後半に勃発する現金輸送車をめぐる攻防も、先行作品では味わえないものだろう。輸送車の周囲では強力な攻撃能力を持つ警備ロボットが守りを固めており、これを倒し、輸送車も破壊するには複数人で協力するのが手っ取り早い。しかし所詮は自分の手柄が最優先のギャング同士。いつ漁夫の利を狙われても文句は言えないし、全てのギャングにそうする権利がある。
輸送車が破壊できれば、大量の札束が周囲にばら撒かれる。どれだけ入手できるかは早いもの勝ちだ。そしてここからが「エイムズ」の面白いところ。輸送車撃破以降、それまでは現金輸送車の場所を示していた「$」マークが、その時点での現金の所持額が最も高いギャングの頭上に表示されるようになり、ほかのプレイヤーから襲われやすくなるのだ。
複数のプレイヤーから襲われたら、どんなに腕利きのギャングも不利な戦いを強いられる。そして1位のギャングを倒して現金を奪ったギャングが、その時点から今度はほかのギャングから追われる身となる。
最終的には、制限時間の5分が経過した瞬間に現金を最も多く所持していたギャングが勝者となる。以下も生き残ったギャングの中から所持金額が多い順に順位づけが成され、さらに下位に、すでにほかのギャングに倒されてしまったギャングが、倒された際の所持金が多い順に並ぶ。
どのタイミングで、どうやって現金を強奪するか。即座に輸送車のもとに向かうか、存分に強化して向かうか。うかうかしていたら奪い合いに参加できずに終わってしまう場合もある。この駆け引きは、バトルロイヤルものの先行作品では味わえないものだろう。
「現金強奪バトル」というまったく新しい体験に期待大!
ほかにも開発スタッフの方から飛び出した話によれば、過去の対戦成績によって参加しているプレイヤーの中で強さの序列ができてくると、いちばん強いプレイヤーが使用しているギャングのテーマ曲がBGMになるのだそう。選ばれたプレイヤーは嬉しいし、ほかのプレイヤーはトッププレイヤーの鼻を明かしてやろうと熱くなれるのではないだろうか。
また、今回は使用したギャングが同じだと見た目もまったく同じだったが、実際の運営がはじまればギャングの見た目を様々な点でコーディネートすることができ、ギャングたちのルックスはバリエーション豊かなものになるという。本作の大きな魅力のひとつとして、ポップで色鮮やかなキャラクターたちの血生臭さのないバトルという点があるため、ここがさらに引き立つ形になりそうだ。
それから、フレンド同士で同じバトルに参加し、チャットをしながら一緒に遊ぶこともできるようになるとのこと。共闘もしやすくなるが、最終的にその中でもトップが決まることは変わらないし、またフレンドとして参加しているプレイヤーはほかのプレイヤーからも視認できるため、警戒もされやすくなるらしい。単に戦いが有利になるのではなく、バランスは取られるということだ。
様々な部分で独自性が際立ち、有名アーティストの起用などゲームを彩る要素にも非常に力が入っている「A.I.M.$ -All you need Is Money-」。10月30日からはクローズドβテストも始まるが、このまったく新しい体験に興味を持ったなら、ぜひリリースを楽しみにしてもらえればと思う。