コーエーテクモゲームスより2021年2月4日に発売予定のPS5用ソフト「仁王 Collection」のインプレッションをお届けする。

目次
  1. DLCをすべて収録し、より美しいグラフィックに進化
  2. PS5用コントローラー「DualSense」の機能にも対応し、よりリアルなゲーム体験が可能に

DLCをすべて収録し、より美しいグラフィックに進化

全世界で大ヒットを記録したダーク戦国アクションRPG「仁王」シリーズ。「仁王 Collection」は、同日に発売される、有料ダウンロードコンテンツすべて収録してPS5に対応した「仁王 Remastered Complete Edition」と、「仁王2 Remastered Complete Edition」の2つのオールインワンパッケージを両方収録し、1作で「仁王」シリーズのすべてを遊び尽くすことができるというお得なタイトルだ。

PS5版では「PS5スタンダードモード」「4Kモード」「120fpsモード」と、モニターの性能に応じて3つのゲームモードを切り替えられる。それに伴い、「アクションモード」「シネマティックモード」の切り替えは存在しなくなった。

「PS5スタンダードモード」は、すべてのモニターで選択できるオーソドックスなモードで、PS4版の「仁王」及び「仁王2」を純粋にアップグレードしたもの。地面の凹凸や木、草の影の更新、表示されるモデルが増えるなど、細かなグラフィック表現が向上している。有効解像度は1080p、フレームレートは60fpsで固定となる。

一方、4K対応モニターで選択できるようになる「4Kモード」では、解像度が2160pに向上し、スタンダードモード以上に美しく表示される仁王の世界を体験できる。こちらもフレームレートは60fpsで固定されている。

120fps対応モニターで選択できる「120fpsモード」では、その名前の通りフレームレートが120まで向上し、プレイヤーや敵の動きがよりなめらかなアニメーションで表示されるようになる。その分こちらは解像度が1080pと、スタンダードモードと同じになる。

ただ今回はモニターが120fpsに対応しておらず、120fpsモードを選択できなかったため、主に4Kモードでプレイ。PS4版の頃と比べると、全体的に色味が強く表示されるようになっており、背景などがよりくっきりと見えるように。体験の前日にPS4版を少し再プレイしていたのもあったが、グラフィックの向上を目に見えて実感できた。

「仁王」はもともと、グラフィックとフレームレートの安定性を高いレベルで両立させていたタイトル。その上で「アクションモード」と「シネマティックモード」を切り替え、グラフィックの美しさかフレームレートの安定性を選択することができるようになっていたが、PS5版ではその2つのモードのいい所どりができるようになった。とくに「仁王」のようなアクション性が非常に高いアクションゲームにおいて60fpsで安定するのはかなり大きいため、美しいグラフィックでストレスなくゲームをプレイできるようになるのは嬉しい。

4Kと120fpsの両方に対応したモニターを所持しているプレイヤーは限られると思うので、
自分の所持しているモニターの性能は事前に確認しておこう。

また新要素として、「仁王2」のアップデートで実装されたフォトモードが「仁王」にも追加されている。とくに4Kモードでは、フィールドや背景が非常に美しく表示されるため、フォトモードとの相性は抜群で、こだわりの一枚の撮影に挑戦してみるのも良いだろう。

PS5用コントローラー「DualSense」の機能にも対応し、よりリアルなゲーム体験が可能に

またPS5版はグラフィックの向上だけではなく、PS5のコントローラーである「DualSense」の機能にも対応。状況に応じてLRトリガーの抵抗が変化するアダプティブトリガーの機能を活用し、銃の引き金や弓を引き絞る際の硬さが再現される。

イメージ的には、従来のDUALSHOCK 4から、もう一段階深くLRトリガーを引けるようになったような感覚で、これまでと操作感が大きく変わっている。抵抗のないデュアルショック4までのトリガーの方が、純粋な押しやすさでいえば上なのだが、実際に引き金を引いているような手応えの心地よさ、敵に追われている際にトリガーの硬さで焦ったりと、PS4版以上に高い没入感を得られる。ちなみに設定で弱めたりOFFにすることも可能なので、調整して使いやすいほうを選ぶこともできる。

またアダプティプトリガーだけではなく、DualSenseのもう一つの機能でもあるパワーアップした振動機能「ハプティックフィードバック」にも対応。武器があたった際やダメージを受けた際、すねこすりを撫でる際など、状況に応じて異なる振動が伝わるようになり、先のアダプティブトリガーもあわせて、よりリアルなゲーム体験が可能になっている。

PS5の特徴でもある、ロードの高速化も行われている。とくに目に見えて早くなったのが全体マップからステージを選択、ステージが開始されるまでの時間で、ロードが始まったと思った次の瞬間にはもうロードが完了していたほど。もっとも頻度が高い落命~再スタートについては、PS4版の時点でも元々ロードがほぼ存在しなかったため、ゲーム全編を通してロード時間で待たされる時間がほぼ存在しなくなっているのは驚きだった。

と、ここまで主にPS5版ならではの要素を紹介してきたが、「欲しいけどPS5本体がどこにも売ってなくて買えない……」という読者も多いはず。しかし本作はPS4版「仁王2 Complete Edition」を購入すると、無償でPS5版にアップグレードすることもできるようになっているので、本体を入手でき次第、すぐPS5版に移行することも可能だ。もちろんセーブデータもそのままPS5に移行でき、PS4・PS5間でのクロスマッチングにも対応しているので、PS5がまだ手に入っていないという方も、安心してPS4版を購入して欲しい。

また冒頭でも紹介した通り、1・2の両方を収録した「仁王 Collection」だけではなく、1のリマスターの「仁王 Remastered Complete Edition」、2のリマスターの「仁王2 Remastered Complete Edition」もそれぞれ個別で発売される。「仁王」シリーズ初体験の人から、「1」か「2」のいずれか片方をプレイした人など、様々な需要に対応できるのも嬉しい要素だ。

「2」は新たなアクションが追加され操作が複雑なので、「1」からのプレイがオススメだが、
本格的なマルチプレイを楽しみたいなら「2」から始めるのも大いにアリ。
「常世同行」で、1ステージの間ずっと一緒にプレイすることができる。

作り込まれた高いアクション性、中毒性のあるハック&スラッシュ、和風の世界観といった要素で、「戦国死にゲー」として全世界のゲーマーを虜にした「仁王」シリーズ。DLCを含めたすべての要素を収録した本作は、まだシリーズを遊んだことがないプレイヤーにピッタリのタイトルとなっている。

また本作の発売を記念して、2021年2月4日から2月26日まで、「仁王2」で使用できる「はぐれソハヤ装束」「黄金の飾り鎧」が全プレイヤーに配布されるキャンペーンも実施される。こちらはリマスター版の購入者だけではなく、既存のプレイヤーも「賜物」から入手可能となっているので、すでに「仁王2」をプレイしたことがあるという方も、再度プレイしてみてはいかがだろうか。

※画面は開発中のものです。

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