miHoYoより、PS4/PC/iOS/Androidで配信中のオープンワールドRPG「原神」。その新イベント「灯夜同行」で入手可能な、6人の星4キャラクターの性能の解説と、オススメのキャラクターを紹介する。
全世界マルチプラットフォームで展開中のオープンワールドRPG「原神」において、2021年2月10日~3月7日にかけて開催されるイベント「灯夜同行」。イベントアイテムである「平安玉佩」を集めて交換することで、6人の星4キャラクターから1人を選択して入手できるという内容になっている。
イベントで交換できるのは6人の中から1人だけなので、誰を選ぶべきか迷っているプレイヤーも少なくないはず。そこで今回は、交換対象となる6人のキャラクターの性能の概要を簡単に紹介するので、キャラクター選択の参考にして欲しい。
凝光
凝光は、岩元素では現状唯一となる法器タイプのキャラクター。岩元素の中では貴重な、アタッカー適正の高いキャラクターで、ver.1.3アップデートで岩元素共鳴(同じ元素のキャラクターをパーティに複数編成した際に得られるボーナス)が強化されたことで、さらに優秀なキャラクターとなった。
凝光の強みは、なんといっても通常攻撃、及び重撃による手数の多さ。凝光の通常攻撃は射程・連射速度共に高く、それ単体でも十分優秀なのだが、通常攻撃を1発当てるごとに、星璇と呼ばれる浮遊物が自身の周囲に最大3つまでストックされ、重撃を放つと一斉に発射され追加ダメージを与える。この仕様によって通常攻撃→重撃をループさせることで、圧倒的な手数でダメージを与えていくことができる。
一方防御面も充実しており、元素スキルである「璇璣屏」には、敵の遠距離攻撃を防ぐ効果がある。射程が長い法器キャラクターである凝光は、敵の遠距離攻撃が主な被弾の原因にもなるので相性はよく、生存力を高めてくれる。
通常攻撃が岩元素ダメージであるため、岩の元素反応によって一定時間シールドを生成する結晶も発生しやすく、自身や味方を防御面でサポート能力も備える。璇璣屏を通過すると、岩元素ダメージが上昇する効果も、岩元素のキャラクター同士の親和性の高さもあわせて無駄にならない。一斉に大量の宝石を射出する元素爆発である「天権宝玉」も非常に優秀な性能で、「璇璣屏」を生成しておけば、射出される宝石の量が増え、さらに高いダメージを与えられる。
前述した岩元素共鳴の効果により、元々高い凝光のダメージがさらに底上げされ、元素のチャージ効率も高まるため、鍾離、アルベドといったサポート能力の高い岩元素キャラクターとの相性は最高クラス。
命ノ星座は、攻撃面の強化が1~2重で完成するため、運用の敷居が低めなのも優秀な点で、この二人はいるがまだ凝光は所持していない、もしくは命ノ星座がまったく開放されていないという人には非常にオススメできる。
攻撃はすべて岩元素となるため、岩スライムなどのごく一部の岩元素の敵以外には相性的な不利が発生せず、秘境やフィールドボスを回る際に場所を選ばず戦えるのも強み。ただ、炎や水元素のキャラクターと異なり、ダメージを元素反応の補正で補うといったことができないため、アタッカーとしての性能は武器と聖遺物に依存する部分が大きい。とくに会心率と会心ダメージは、共に高い水準を目指す必要があることには注意したい。
こんな人にオススメ
- アップデートで強化された岩共鳴パーティを試したい
- 鍾離やアルベドを育成している
- 汎用性の高いメインアタッカーが欲しい
- マルチプレイで攻撃・防御の両面で貢献しながら戦いたい
北斗
雷元素の両手剣タイプのキャラクターである北斗。生存力と攻撃力を両立させたアタッカー寄りのキャラクターであり、今回紹介する6人の中でもやや特殊な仕様の立ち回りが必要になる。
その要因となっているのが、元素スキル「浪追い」。長押しを行うと、攻撃ではなくガード状態に入り、元素スキルの時間が終了するかボタンを離すと雷属性の攻撃を行う。シールド展開中に攻撃を受けた回数によってダメージが上昇するという、カウンター技のような性質をもっている。
さらにこの浪追いは、敵の攻撃の瞬間にタイミングをあわせて発動させることで、俗に言うジャストガードが成立する。ジャストガードの入力に成功すると、ダメージアップの補正が即座に最大の状態となり、その後の雷元素攻撃を強化することができる。ダメージアップの補正が最大の状態になると、通常攻撃と重撃の攻撃力と速度が上昇し、重撃の発動時間も短縮されるため、攻撃性能が大幅に強化される。
元素爆発である「雷斫り」も、雷元素を継続的に付与する優秀な攻撃技であると同時に、中断耐性とダメージ軽減の効果も併せ持っており、元素スキルとあわせて攻防一体の性質をもっている。
命ノ星座では、4重の効果が優秀。攻撃を受けた際、10秒間通常攻撃に雷元素の付与効果が発動するようになる。北斗の元素爆発は必要な元素量が80と多いため、元素反応を発生させ、回転率を高められるメリットは非常に大きい。6重にまで到達すると、元素爆発時に雷耐性を低下させるデバフ効果も発動するようになり、攻撃性能がさらに強化される。
元素スキルの特殊性もあってクセは強く、最高性能を発揮するには高めのアクション操作精度が求められることもあり、やや玄人向けのキャラクターといえる。
こんな人にオススメ
- アクション性の高いキャラクターで戦いたい
- メインアタッカーが欲しい
- 雷元素のキャラクターが手薄
香菱
香菱は、炎元素の槍タイプキャラクター。炎元素のキャラクターとしてはかなり貴重な、キャラクター交替後も効果が継続するタイプの元素スキル・元素爆発を使用することができるのが特徴で、サブアタッカーやサポーターへの適正が高い。
中でも一定時間の間、周囲に炎の輪をまとうことのできる元素爆発「旋火輪」は非常に強力で、全キャラクターの元素爆発の中でも屈指の使い勝手の良さを誇る。タルタリヤやモナ、行秋ら、攻撃と同時に水元素を付与できるキャラクターと組み合わせることで蒸発を連発でき、コンスタントに高いダメージを与えられる。炎元素自体の元素反応が優秀で、過負荷が発生する雷、溶解が発生する氷元素のとの相性もよく、様々なキャラクターとシナジーを生み出せる。ただ、その分元素爆発に必要な元素量が80と多く、聖遺物や武器で元素チャージ効率をできるだけ補う必要もある。
元素スキルである「グゥオパァー出陣」は、その場に召喚した相棒のグゥオパァーが周囲に炎元素攻撃を継続して行う。グゥオパァーが出現地点から動かず、位置の調整が難しいこと、射程がそれほど長くないことなど弱点も多いが、回転率やスキルの継続時間は優秀で、元素反応を誘発させる役割は十分こなせる。
命ノ星座を開放することのメリットが大きめのキャラクターでもあり、1重でグゥオパァーの攻撃に炎元素への耐性を低下させるデバフ効果、6重でチーム全体の炎元素ダメージを上昇させるバフ効果が発動するようになり、炎元素に対するバフとデバフの両方をもつ稀有なキャラクターとなる。炎元素キャラクターは、元素共鳴によって攻撃力が強化される恩恵もあるため、ディルックやクレーといった炎元素のメインアタッカーの火力をさらに引き上げられる。元素爆発が主なダメージリソースとなるので、3重の元素爆発のレベル上昇の恩恵も大きい。
香菱自身の攻撃性能はそれほど高くないので、メインアタッカーにはあまり向かないものの、炎元素のキャラクターが不足しているのなら間違いなくオススメできる候補だ。
こんな人にオススメ
- 炎元素のキャラクター、サブアタッカーが手薄
- 元素反応を多数誘発できるキャラクターが欲しい
- 水・氷元素のキャラクターがメインアタッカー、もしくはサブアタッカー
行秋
水元素の片手剣タイプのキャラクターである行秋は、非常に優秀な元素スキルと元素爆発をもつ。傾向としてはサポート寄りながらも、攻撃からダメージ軽減、元素反応誘発に回復と、多くの役割がこなせる汎用性の高さが特徴となっている。
まず元素スキルである「古華剣・画雨籠山」は、2ヒットの水元素攻撃を繰り出しつつ、ダメージ軽減・展開中の水元素付着・中断耐性上昇といった効果をもつ「雨すだれの剣」を一定時間展開する。雨すだれの剣が消える際にはHPも少量回復する。
「雨すだれの剣」の効果に目が行きがちだが、実は元素スキルは最初の水元素攻撃自体が他のキャラクターの元素爆発に引けを取らない破格のダメージを誇り、生成する元素の量も多いため、元素爆発のチャージを一瞬で回収することも可能。ただ、クールタイムがかなり長めに設定されている欠点もある。それを補う意味では、クールタイムを打ち消し、元素チャージ効率も高める片手剣「祭礼の剣」との相性が非常に高い。
一方、元素爆発である「古華剣・裁雨留虹」は、攻撃に連動して周囲に展開された虹剣勢が、通常攻撃に連動して追撃を行う。この追撃は水元素ダメージとなっており、水元素を継続して付与し続けられるため、水に関連した元素反応を常に起こせるようになる。また発動中は、雨すだれの剣が常に最大数展開される。
この「古華剣・画雨籠山」と「古華剣・裁雨留虹」の効果は、キャラクターを切り替えても残り続けるのが非常に優秀な点。とくに、元素反応の中でも一際大きなダメージを与えられる「蒸発」を連発できる、ディルックやクレーら炎属性のメインアタッカータイプのキャラクターや、「凍結」で動きを封じられる重雲やガイアとの相性は抜群。雨すだれの剣のダメージ軽減と回復効果により、元素反応によるダメージアップだけではなく、アタッカーを防御面でのサポートもこなせるので隙がない。
命ノ星座の効果としては、元素爆発の発動時間を伸ばしつつ、水元素耐性ダウンのデバフが付与される第2重の効果の重要性が高め。アタッカーとして運用する場合は、元素スキルの攻撃力を上げる4重、元素チャージを大幅に早める6重の重要性も高いが、サポータ―的な運用がメインなら2重までで十分な性能を発揮できる。
1人で様々な役割をこなせるので、深境螺旋及び淵月螺旋への適正も高く、どんなパーティにもハマりやすい。パーティ全体の生存力も高まるため、とくに初心者にオススメしやすいキャラクターだ。ただ、元素スキルのクールタイムの長さ、自分以外には雨すだれの剣が展開されないことから、マルチプレイでキャラクターを切り替えられない場合は本領が発揮しづらくなる点は注意したい。
こんな人にオススメ
- 炎、または氷元素キャラクターがメインアタッカー
- 水元素のサポーターが少ない
- 戦闘で回避が苦手でダメージを受けがち
重雲
重雲は、氷元素の両手剣タイプのキャラクター。メインアタッカー、もしくはサブアタッカーへの適正が高い。
最大の特徴は元素スキルである「霊刃・重華積霜」。使用すると、氷元素ダメージと共に周囲に円状の重華積霜エリアを発生させ、その範囲内で行う片手・両手剣、長柄武器による攻撃のダメージが氷元素へと変化する。この効果はキャラクターを交替しても残り続け、元素スキルや元素爆発には適応されないため、通常攻撃で氷元素を付与→元素スキルで溶解や凍結、超伝導を発生させる……といったように、他元素のキャラクターと組み合わせることで元素反応を何度も起こせるようになる。
とくに重雲自身の通常攻撃に連動して水元素を付与できる行秋との相性は最高で、大半の敵の行動を凍結で完全に封じながら一方的に攻撃し続けることも可能に。また凍結時には、岩元素か両手剣での攻撃をヒットさせると凍結が解除される代わりに、追加のダメージが発生する「氷砕き」という仕様があるが、重雲は武器が両手剣であるため、水元素を他のキャラクターで付与できるようにサポートすれば、凍結→氷砕き→凍結のループを完結させられるのが非常に強力。
元素爆発「霊刃・雲開星落」の使い勝手も良好で、必要元素量が40と少なく、元素スキルの効果で元素反応を起こしやすいため回転率が高く、連発も可能。元素スキルと元素爆発に重点を置いた、サブアタッカー的な運用も向いている。
反面、攻撃を氷元素ダメージに変換してしまうのはデメリットにもなる。とくに通常攻撃と重撃の物理ダメージを主体とするビルドのキャラクターのバフを消してしまうためやや相性が悪い。とくにマルチプレイでは、元素スキルを使用する位置やタイミングに注意したいところ(マルチプレイだとより元素反応を起こしやすいので、基本的にはメリットの方が大きい)。
それ以外にも、元素スキルで発生した重華積霜エリアには消滅時に敵の氷耐性を低下させるデバフ、チーム全体の片手・両手・長柄武器の攻撃速度を少し上げる効果に加え、命ノ星座を2重すると、エリア内で発動した元素スキル・元素爆発のクールタイムを短縮するという非常に珍しい効果も持っている。アタッカー適正が高めながら、攻撃面以外でもチームに貢献できる、非常に優秀なキャラクターだ。
こんな人にオススメ
- 汎用性の高いアタッカーが欲しい
- 氷元素キャラクターが手薄
- 炎・水元素のキャラクターがメインアタッカー
辛炎
両手剣タイプの炎元素キャラクターである辛炎。固有天賦により、物理へのバフ効果をもっており、物理型のアタッカーを支援するサブアタッカー的な運用法が向いている。
元素スキル「情熱の薙ぎ払い」は攻撃と同時に炎元素のシールドを展開する効果をもつが、仕様がやや特殊で、攻撃をヒットさせた敵の数によって効果が変動する。最大3体(固有天賦を開放すれば2体)の敵を巻き込めば、よりシールドが強力になり、継続して炎元素ダメージを与えてくれるようになる。多くの敵を相手にするのは得意な反面、敵が1体しかいない場合は真価を発揮しにくくなるのが最大のネック。
元素爆発の「反逆の弾き」は、物理と炎元素を組み合わせた広範囲攻撃を行う。辛炎は、命ノ星座の開放による恩恵が大きめのキャラクターで、2重により元素爆発時に発生する物理ダメージが確定で会心ダメージとなるため、聖遺物や武器で会心ダメージをひたすら高めるロマン構成への適性が高め。4重効果では、元素スキルヒット時に物理耐性を低下させるデバフも付与できるようにもなる。これによりレザーや刻晴ら物理ダメージを主軸とするメインアタッカーをより活かすことが可能となり、物理アタッカーへのサポート力という点では、唯一無二の性能をもっている。
一方、元素爆発が物理ダメージを主軸とするため、炎元素キャラクターのウリでもある、蒸発や溶解といった元素反応と元素爆発のタイミングを合わせて大ダメージを与える……といったことができず、炎元素の付着もあまり得意ではない。他の炎元素キャラクターとは立ち入りが大きく異なり、シナジーを生み出せるパーティの組み合わせも限られるため、こちらもゲームに慣れたプレイヤー向けのキャラクターと言える。
ただ、1人編成しておけば、木や岩、氷の盾をもつヒルチャールすべてに対応できるのは強み。現在実装されているヒルチャールの盾に一通り単独で対応できるのは、辛炎の他はディルック、クレーという最高レアのキャラクターのみなので、他に両手剣のキャラクターを誰も所持していない場合は候補になるだろう。
こんな人にオススメ
- 物理ダメージを主軸とするキャラクターがメインアタッカー
- 両手剣タイプのキャラクターが手薄
- 「血染め~」シリーズなど、物理ダメージを上げる聖遺物が充実している
ここまで6人のキャラクターの長所を中心に紹介してきた。個人的な初心者へのオススメとしては、元素反応を起こしやすく、パーティ内で様々な役割をこなせる行秋か重雲、香菱のいずれか。炎・水・氷の内、不足していると感じた元素のキャラクターを選ぶのがいいだろう。アップデートで強化された岩元素パーティの強さを体験したかったり、メインアタッカーが欲しいなら凝光もオススメできる。
6人の中にすでに主力として運用しているキャラクターがいる場合、命ノ星座の開放を進めるためにあえて所持しているキャラクターを選ぶのも選択肢に入ってくる。とくに2重は、多くのキャラクターにとって一つの目安になるので、現在の命ノ星座の開放段階と、次の効果はしっかりと確認しておこう。
ただ、ここまで主に性能面でのオススメを紹介してきたが、基本的には「原神」はかなりキャラクターバランスに優れたゲームだ。今回紹介した6人に限らず、星4キャラクターでもほぼ「使えない」といったレベルのキャラクターは存在せず、全員が何かしらの強みや個性をもっている。そのため、容姿や性格、声といった要素で、1番お気に入りのキャラクターを選ぶ形でもまったく問題ない。どんなキャラクターも、しっかりと育成を行えば存分に活躍させられるバランスになっている(高難易度コンテンツである淵月螺旋だけは、キャラクターの適正が重要になってくるが)。
注意点として、今回のイベントである「灯夜同行」に参加するには、同日のアップデートで実施されるイベント「海灯祭」と同様に、冒険ランクが23以上必要となる。「海灯祭」は、「灯夜同行」以外にも様々な催しが行われる大型イベントとなっており、「原神」を始める、もしくは久しぶりに「原神」に復帰するにはこれ以上ないタイミング。まだ冒険ランクが23に達していない人は、期間内にキャラクターの交換を是非とも目指して欲しい。