「白夜極光」の配信日が6月17日に決定！アートディレクターによる開発秘話が公開

6月17日（木）に正式配信決定

事前登録者数が100万人を突破した「白夜極光」は、ついに6月17日（木）に正式配信！今から事前登録をしても、すべての事前登録特典をゲットできます。同時に、現在開催中（6月17日（木）まで）の事前登録ガチャイベントに参加すれば、★5キャラ「ロビン」を先行入手できるチャンスも！

「白夜極光」正式配信記念企画

アートディレクターが語る創作秘話と、キャラデザインの草案を大公開！
アートディレクター：TOURDOG

――プレイヤーにとって、ゲームの魅力は何になると思いますか？

雰囲気の大きく異なる6つの陣営と、そこに属する個性的なキャラクターたちだと思います。例えば、地下都市・カナン城を中心とした「啓光連邦」では、古代技術と現代科学が融合していて軍事工業が発達しています。ここでは、ディーゼルパンクとスチームパンクが混ざりあった世界が見られることでしょう。

一方で、貿易中心と交通中枢である「影ノ街」では、商会やマフィアといったエッセンスが感じられると思います。他にも、まるで仙界のような氷の世界「北境」、砂漠の野営地を根城に暴れる武装強盗団「R・W」、長い歴史を持つ秘密結社「真理結社」、祭司と貴族が統治する荘厳華麗な浮遊都市「白夜城」もあり、それぞれには、その地域や背景を反映したユニークなキャラたちが所属しています。

ディーゼルパンクとスチームパンクが混ざりあった啓光連邦の地下シェルター

荘厳華麗な浮遊都市「白夜城」

アートスタイルは、全体的に見るとややハードな印象で、ひとことで言うなら“王道の熱血ファンタジースタイル”だと思います。これらの創作には、僕の「素晴らしい」「カッコいい」への解釈とか、デザインの技術や品質などへの追求がたくさん盛り込まれています。チームメンバーは“犬系スタイル※”と笑っていましたけど（笑）。

僕の好みがたくさん入っているとはいえ、プレイヤーの皆さんにもきっと気に入ってもらえるものに仕上がっていると思っています。作品を通して、僕たちのコダワリが少しでも伝わったらいいですし、もしも感想などがもらえたら、とても嬉しいです。

それから、イラストの表現では、Ryota-H先生からたくさんのヒントをいただき感謝しております。

※犬系スタイル：開発チームが英語で「巡回犬スタジオ」を意味するため。
※Ryota-H：「Fate/Grand order」キングハサン（山の翁）キャラクターデザイン、などで知られ、その高い画力で評価されている人気のクリエイター。

王道の熱血ファンタジースタイルのキービジュアル

――ゲームを開発するときのインスピレーションはどこから？

皆さんは、きっと笑うかもしれませんが、全体的に言うと一番参考になったのは、ボンズ、ガイナックス、トリガーといったアニメ制作会社の作品でしょうか。ゲームだと、ギルティギアやFateシリーズ。あと僕はpixivファンタジアの大ファン！めちゃくちゃ好きです！

R・W陣営のキャラたち

白夜城の陣営のデザインでは、最初にこんな（下部）ものを考えていました。白夜城は、保守的で、貴族体系、宗教を深く信じる人々が暮らしている。辺境の北境と類似していますが、白夜城は表面上は静かな半面、裏で様々な動きが……。荘厳華麗な雰囲気ではあるけど、同時に野望が隠れているイメージといえばいいでしょうか？

白夜城の草案 イラストレーターとアートディレクターが共同で製作

白夜城の視覚的なイメージでは、東ローマ帝国が圧倒的な武力や魔法を持っており、現在まで生き残っていたなら、それが白夜城のイメージに最も近いかもしれません。そしてこれらをより明確なデザインするために様々な物を調べていく中で、イオ・ミン・ペイ先生※の建築デザインと、日本の村田蓮爾先生※のイラストには惹かれるものがあり、ではこうした作品の雰囲気を持つクリエイターはいないのかと探しているうちに、MZT先生と出会いました。

彼と何回もやりとりした後に、白夜城の基礎が生まれ、最初のキャラクター「白夜城四天使の構図ラフ」が誕生したんです。

※：イオ・ミン・ペイ：中国人系アメリカ人の建築家。ルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られる。
※村田蓮爾：日本のイラストレーター、デザイナー。代表作に「LAST EXILE」「青の6号」キャラクターデザイン担当など。ゲームでは「豪血寺一族」シリーズなど。

白夜城の四大天使の一人ーガブリエルの草案 イラストレーターとアートディレクターが共同で製作

白夜城の四大天使のひとり、ウリエルの草案 イラストレーターとアートディレクターが共同で製作

白夜城の四大天使のひとり、ラファエルの草案 イラストレーターとアートディレクターが共同で製作

白夜城の四大天使のひとり、ミカエルの草案 イラストレーターとアートディレクターが共同で製作

――デザインに際してのポリシーはありますか？

陣営のデザインに際しては、次の3つを原則として作業しています。「面白い」「自分が好き」「他作品との差異」。実は、僕はフランス料理を作る気持ちで陣営をデザインしました（笑）。各皿の配置や完成度、味付けに過不足がないか、料理を出す順やリズム、マリアージュ（組み合わせの可能性）。それらが最後に繋がって輪になることで、生々しいキャラクターたちが生きるワールドステージが生まれると考えています。

またアラカルトであれば好みの食事だけを選択できますが、コースになることで思いも寄らない素敵な出会いも届けられると思っています。

――CBTでは多くのファンがキャラクターの魅力に満足してくれていますが、好きなキャラクターはいますか。

キャラクターデザインは、たくさんの魅力的な有名なイラストレーターさんに参加していただきました。例えば「Ryota-H先生」「STAR影法師先生」「A:）M先生」などなど。キャラクターそれぞれがユニークで、たくさんのドラマチックな生い立ちを持ち、さらにいい意味での矛盾がアクセントになっていると思います。だから、どれが一番か？と言われても難しい。本当にすべてのキャラクターが好きだから！

例えばカレン、自分の負う責任にゆるがず、運命に従って戦いつつも、反面でその運命を疑っている……。こういう矛盾しているところがすごいな～～まるで「ベルサイユのばら※」みたいだと思いますね。皆さんも、きっとゲームをやりながらキャラクターの個性に感動してくれるんじゃないかと思っています。

※ベルサイユのばら：池田理代子による漫画作品。通称「ベルばら」。フランス革命前から革命前期のベルサイユを舞台に、男装の麗人オスカルとフランス王妃マリー・アントワネットらの人生を描く、史実を基にしたフィクション作品。

白夜城の四大天使のひとり、カレンの草案 イラストレーターとアートディレクターが共同で製作

――開発時に一番苦労したことはなんですか。

それは、もちろんマスのデザインですよ！本作はラインストラテジーと謳っており、それを表現する上で、マスのデザインはとても重要だと考えました。だからマスは「白夜極光」の基礎であり、曖昧に扱うとか存在感を弱くするとかは、絶対にやってはいけないことです。

この赤・黄・青・緑の四色は単にランダムに繰り返して表示されるだけではなく、プレイヤーにとって識別しやすくしつつも、疲れないものを意識してデザインしました。そして、そうしたクオリティをキープしつつ、その上でキャラクター、CG、UI、BUFFの表示などのバランスを取りました。これが非常に大変でしたね。実際の作業では100以上のデザインを作成して、その中から選んでいます。この作業は非常に大変で、日中はマスのデザインで悩み、夜はマスの悪夢にうなされる日々を過ごしていました（苦笑）。

正直なところ、最終版でも満足していなくて、もっと進歩できると考えています。プレイした皆さんからのアドバイスもお待ちしています。

――最後に日本のプレイヤーに、ひと言をお願いします。

「白夜極光」は、開発チームがすべての努力を捧げた作品です。みなさんに体験してもらえたら幸いです。そして、もし好きになっていただけたら、私たちと一緒に成長していきましょう。「白夜の昴の下に、極光を照らす時」、みなさんに逢えることを心から望んでいます。