バンダイナムコエンターテインメントより2027年に発売予定のPS5/XBOX Series X|S/PC(Steam)用ソフト「ドラゴンボール ゼノバース3」。メディア向けに行われた体験会の模様をお届けする。
今回のメディア体験会では、開発陣による最新作のコンセプトや世界観の全貌が明かされたプレゼンテーションをはじめ、進化したアクションやマルチプレイの手触りをダイレクトに体感できる実機試遊、そしてプロデューサーへの合同インタビューを実施した。
「AGE 1000」の未来世界を舞台に、シリーズ最高峰のボリュームとカスタマイズ性を引っさげて動き出した「ゼノバース3」の熱気あふれる現場の様子を、順にレポートしていこう。

「AGE 1000」の未来と無限のカスタマイズ――開発陣が明かした「ゼノバース3」の全貌
試遊の前に実施されたプレゼンテーションでは、本作のプロデューサー陣より「ドラゴンボール ゼノバース3」の核心に迫る詳細が明かされた。
原作から約200年後の未来「AGE 1000」を舞台にした重厚なストーリーや、超戦士たちの力を宿す「ソウルチェンジ」システムなど、自分だけの最強の戦士を創り上げるための進化のポイントを紐解いていく。

「ドラゴンボール ゼノバース3」は、おなじみの悟空やベジータを操作して闘うこれまでの「ドラゴンボール」作品とは一線を画し、プレイヤー自身が「ドラゴンボール」の世界に飛び込んで伝説の超戦士たちと肩を並べて闘う「自己投影型」のゲームとして展開されている。シリーズ3作目となる今作では、大きく分けてソロプレイ向けのストーリーモードと、最大8人のオンラインマルチプレイ(4対4のPVPなど)という多彩な体験軸が用意されている。
まずストーリーモードは、前作を大きく上回る20時間から30時間以上の膨大なボリュームが実装されている点が大きな特徴だ。物語の舞台となるのは、原作から約200年以上後となる「AGE 1000」の未来の西の都。プレイヤーはこの誰も見たことのない未来の「ドラゴンボール」世界に降り立ち、仲間たちと共に「GS戦隊(グレートサイヤ戦隊)」の一員として、世界と人々を守るために闘うこととなる。圧倒的なボリュームで描かれるシネマティックなデモシーンなども多数用意されており、ストーリー体験への力の入れようがうかがえる。

もう一つの軸であるオンラインモードでは、最大4人での協力プレイ(PVE)をはじめ、最大8人による4対4の対戦(PVP)など様々なプレイスタイルに対応しており、発売後もアップデートを通じて長く遊べる環境が視野に入れられている。
そして、「ゼノバース」シリーズの最大の魅力であるカスタマイズ要素は、「3」においてさらに深く進化を遂げている。今作のテーマは「自分だけの最強の戦士を極めること」であり、プレイヤーは1人の戦士として世界に降り立ち、修業と闘いを重ねていく。ベジータのように己の限界を極める道を歩むのか、孫悟飯とピッコロのような師弟関係を軸にするのかといった選択がプレイヤーに委ねられており、自分に合ったスタイルで強さを追求できる。
具体的なシステム面では、鳥山明先生による監修のもとで構築された「ソウル」システムや「スキルボード」がカスタマイズの中核を担う。プレイヤーは冒険の中で特別なアイテムを入手し、超戦士を召喚して師匠とすることで、絆を深めながらスキルボードを開放していく。130体以上もの伝説の超戦士たちが「ソウル」として登場し、原作に登場する超戦士たちの力を自分の体に宿してバディのように闘う「ソウルチェンジ」も大きな特徴となっている。
さらに、アバターの種族ごとの覚醒技や、キャラクターごとの戦闘スタイルを反映した「バトルスタイル」システムも導入されている。これにより、移動モーションやコンボモーションといった見た目の面も含めて、自分だけの戦闘スタイルを突き詰めることが可能だ。また、衣装や装備品、種族と紐づく「アビリティ」要素では、射程距離や回避距離の調整、ガード性能の強化など、ステータスアップにとどまらずプレイスタイルそのものを変化させることができる。遠距離に特化したり、ブロリーのように前へ突き進むスタイルをとったり、気力コントロールに特化した人造人間を作り上げたりと、プレイヤーの数だけ最強への道が存在する。



原作の枠を超えた「AGE 1000」の未来という新しい世界設定を舞台に、多様なカスタマイズと奥深い育成を経て自分だけの最強の戦士を創り上げる。「ドラゴンボール ゼノバース3」は、ファンが長年夢見た「ドラゴンボールの世界で生きる体験」を、かつてない自由度とボリュームで体感させてくれるタイトルに仕上がっている。
実機試遊会で迫る!緊張感あふれる3つのクエスト体験
プレゼンの後に行われた実機試遊では、本作のバトルシステムやマルチプレイの手触りを実際に確認。今回は4人1チームの協力プレイを前提とした3つのクエストを通じて、進化したアクションの快感とチーム戦の戦術性をダイレクトに体感できた。

試遊にあたって確認した操作方法は、基本となるアクションが直感的に配置されており、そこまで複雑な印象は受けない。実際にプレイを進めていくうちに自然と手に馴染み、すんなりと頭の中に入っていく感覚があった。これなら操作に戸惑うことなく、慣れていけばジャストガードのようなテクニカルな動きもスムーズに取り入れていけそうだ。
また、本作の大きな醍醐味であるアビリティや装備品のカスタマイズについて、今回は事前に用意されたマイセットを使用することができた。用意されていたのは、近距離コンボ型、タンク/防御型、チームサポート型、カウンター特化型、高機動/バランス型、遠距離型といった多彩なタイプ。初めて触れる側にとっても非常に有り難い構成であると同時に、「ここまでアビリティの組み合わせでプレイスタイルを変えていけるのか」という深い驚きがあった。
特に今作では、従来の仕様から大きく変わり、必殺技が個別にクールタイムが発生する方式へと生まれ変わっている。同じ技の連発ができなくなったぶん、限られたリソースの中でどのタイミングでどの技を放つか、あるいは攻撃の手数に応じてクールタイムを短縮するアビリティをどう組み合わせるかといった、奥深い戦術的なビルド構築が求められる。こうしたシステム的な進化に加え、「チームサポート型」では自身が直接攻撃して敵を倒すだけでなく、回復や味方の支援行動を通じてパーティー全体を支え、クエストの進行に大きく貢献できるプレイスタイルがしっかりと確立されている点も印象的だった。
さらに、装備の性能はそのままに見た目だけを自由に変更できる機能も搭載されており、仲間たちと試行錯誤しながらコーディネートを楽しむこともできた。クエスト開始時には、味方の「GS戦隊」のメンバーと揃ってポーズを決める演出も用意されており、偶然にも衣装がかぶった際にはえも言えぬ嬉しさがこみ上げてきた。製品版でさらに衣装の種類が増えれば、オンラインで他のプレイヤーのセンスを覗き見たり、参考にしたりする絶好の楽しみどころとなりそうだ。





そして、そうした多彩な準備をして挑んだクエストでは、実際の協力プレイならではの熱い手応えを味わうことができた。
画面を埋め尽くす敵を圧巻のスピードで叩きのめしていく「50人組手」では、大勢の雑魚敵から入り乱れる強敵まで、同時に相手取る怒涛のサバイバル戦を展開。広範囲を巻き込む技のキレや素早いステップ回避を駆使して立ち回る必要があり、自分の選択したマイセットのコンボが決まったときの爽快感は格別で、手応えのあるバトルを存分に堪能できた。








続くクエスト「通信装置を守れ」では、マップの複数方向から容赦なく迫り来る敵の猛攻にさらされる。
ただ個々で敵を倒すだけでは防衛対象が持たず、「自分が前線で引き受けるから、そっちは頼んだ!」といった前衛でのタンク役や、後ろから的確に回復・支援を行うサポート役など、チームメイトとの役割分担や連携の重要性がヒリヒリと伝わってくる内容だった。







そして、「AGE 1000」の世界ならではの特殊任務として挑んだ「レプリ缶の研究を阻止せよ」の最大の見どころは、何といってもジレンやトッポといった「ドラゴンボール超」に登場した屈指の強敵たちとの激闘だ。
圧倒的なパワーと広範囲の攻撃を繰り出す彼らを相手に、4人で散開してヘイトを管理しつつ、ここぞというタイミングで強力な必殺技を叩き込む。アビリティや戦術の組み合わせを試行錯誤しながら、仲間と息を合わせて強敵を打ち倒していくそのプロセスは、まさに共闘ゲームの醍醐味そのものであり、大きな達成感を味わうことができた。

開発陣が語る「ゼノバース3」の核心――平野真之プロデューサー インタビュー
試遊会の最後には、「ドラゴンボール ゼノバース3」でプロデューサーを務める平野真之氏への合同インタビューを実施した。「AGE 1000」という新たな世界設定の裏側や、鳥山明氏との制作秘話、そしてファンが気になるカスタマイズやマルチプレイの仕様について、深く話を伺った。
「10年目の到達点」と「未来」が描く、新しいドラゴンボール体験の核心
――前作「ゼノバース2」は1000万本以上のヒットタイトルであり、DLCやアップデートでコンテンツを追加しながら長く愛されてきました。「かなりやりきった」という感覚もあったかと思いますが、「3」に向けてどのように進化させようと考えられていたのでしょうか?
私も前作から関わらせていただき、「2」は皆さんのおかげで10年目を迎えることができました。キャラクターもかなり追加され、「原作の世界に入り込んで色々な超戦士と並び立つ」という点に関しては、確かにやりきったという感覚がありました。
「3」をどうするかと考えたとき、シリーズの根本にあるのは「新しいドラゴンボール体験の創出」であり、「誰も見たことのない体験をさせたい」ということでした。そこを鳥山明先生含む関係各社の皆様ともお話しさせていただき、今回は「AGE 1000」の未来を軸に据えることになりました。
ご覧いただいている通り、伝説の超戦士たちと一緒に修業を重ねて共闘するといった要素はもちろん健在です。まだお伝えできない部分も多いですが、新しい未来の世界での「ドラゴンボール」体験を続けていくことで、これまでとは違う新しい側面をお見せできると考えています。
また、バトル部分についても闘いのシチュエーションをより広げています。1対1はもちろん、1対多、多対多、さらに特殊なルールなども用意しており、闘い方や育成を含めて多様性を持たせられるのが今作の大きな特徴です。
――今回のストーリーの原作要素について、無印、劇場版、「ドラゴンボール超」などはどのようなバランスで組み込まれているのでしょうか?
まずは未来の世界を守るために闘うというのが大きな軸になりますが、それだけではないとお伝えできます。
皆さんの知る「ドラゴンボール」の世界であり、さまざまなキャラクターが関わり合うのが「ゼノバース」の醍醐味だと思っています。ストーリーについてもボリュームを含めてかなり用意していますが、詳細については今後の情報をお待ちください。
――世界設定については鳥山先生が深く監修に関わられているとのことですが、キャラクターデザインなどのビジュアル面だけでなく、世界観や設定の文章的な部分など、どのあたりまで鳥山先生の息がかかっているのでしょうか?
鳥山先生の関わり方についてですが、新しいキャラクターのデザインはもちろん、世界観や細かな設定面についても多くのアイデアやご監修をいただいております。
「ドラゴンボールZ KAKAROT」の時も担当させていただいたのですが、「ドラゴンボールZ」の世界をRPGとして表現する上で足りない部分についてたくさんの質問をさせていただき、それにお答えいただく形で「ボニュー」といった新しいキャラクターが生まれた経緯があります。
今作でも、新しいキャラクターはもちろん、世界観や設定がどうなっているのかという部分について色々とアイデアをいただきながら制作を進めています。
「130体以上の超戦士」と「ハクスラ的育成」がもたらす、無限のカスタマイズの深淵
――先ほどのプレゼンで「1人で強くなっていく道もある」というお話がありましたが、「ゼノバース」シリーズといえば基本的に師弟システムが非常に優れたシステムとして存在していますよね。その中で今回「1人で強くなる」というのは、何か違った成長のさせ方があるのでしょうか?
少し語弊があったかもしれませんが、師弟システム自体は基本として入っています。レベリングなど、自分自身の血肉になる部分に関しては全員共通です。
その上で、例えば「ソウルチェンジ」や「覚醒」など、自分の闘い方を極めていく方向を目指すイメージであり、師弟システムや協力プレイを中心とした「GS(グレートサイヤ)戦隊」のように横の広がりが増えつつ、さらに自分の闘い方を突き詰める要素が加わっているのが特徴です。
――アビリティについてですが、スキルなどは装備ごとに固定されているのでしょうか?
細かい仕様は今後の情報となりますが、同じ装備でもアビリティがランダムで付与されるようになっており、その中から自分の好きなアビリティを持つ装備を選んで使う形になります。
クエスト報酬などで装備を受け取り、そこに付くスキルがランダムで変わるため、自分の最強を突き詰めるハクスラ的な遊びの要素も用意しています。前作でもアイテムが手に入りやすい仕様にしていましたが、今作でも何度も繰り返し遊んで最強を目指す楽しさを味わっていただけます。
――カスタマイズ画面で気になったのですが、移動(走行)のモーションと攻撃のモーションは、キャラクターごとに別々で付け替えることはできるのでしょうか?
現在の仕様では、キャラクターのモーションはセットで1つとなっています。付け替えの対象となるキャラクターは基本的にプレイアブルキャラクターのみで、(ブルマのような)非戦闘員のキャラクターのモーションは入手できません。
――ゲームがあまり得意ではない方に向けて、簡単操作モードのような機能は製品版に用意されているのでしょうか?
操作ボタンを変更するキーコンフィグは予定していますが、現在のところいわゆる「簡単操作モード」は用意していません。
ただ、ゲームとしては敵に近づいて攻撃すればしっかり闘えるような調整にしています。また、クエストの難易度も分かりやすく用意し、自分のペースに合わせて遊べる仕組みを整えていくつもりです。
「最大4人の共闘」が導く最適解――長く遊べるマルチプレイの設計図
――今日体験したマルチプレイは4人でのクエストでしたが、前作にあったような最大6人で挑む大型ボスの「エキスパートミッション」のような要素は今回も用意されているのでしょうか?
製品版の現状としては、最大4人の協力プレイが基本軸になっています。現時点で6人プレイの導入予定はありませんが、アップデートについては今後いろいろと考えています。
「2」も10年間運営してきましたので、ユーザーの皆さんに長く遊んでもらえるコンテンツは考えていきたいです。製品版の段階でも、4人で挑むボスや、TGSでのブロリー戦のような要素は用意しています。
「ゼノバース」が描くのは競技ではなく“最高の自己表現”――DLCや今後の展望
――近年はEスポーツも盛り上がっていますが、「ゼノバース3」でEスポーツ的な大会や、年1回の大きな「ドラゴンボール」の公式大会などを開催する予定はありますか?
現時点ではそこまでは考えていません。「ファイターズ」などとはタイトルの性質や「強さの突き詰め方」が少し違うと思っていて、「ゼノバース」は「自分の思い描く最強のキャラクター表現」を楽しむイメージが強いです。
ただ、過去作でも「オシャレ一武道会」のような、おしゃれさを競うコンテストなどのイベントは行わせていただきました。ですので、競技というよりも多様な遊び方やイベントを通じた展開は今後も考えていきたいです。
――前作同様、今作もDLCなどで長く続いていくタイトルにしたいという展望はありますか?
ユーザーやファンの皆様に望んでいただけるのであれば、もちろん長く続けたいと思っています。
私はこれまで「ドラゴンボール ゼノバース」、「ドラゴンボール ファイターズ」、「ドラゴンボールZ KAKAROT」、「ドラゴンボール Sparking!」シリーズなどを担当させていただきましたが、どれもユーザーの皆様に長く遊んでいただけるようにお届けすることを大切にしてきました。今作もその中の1つであり、さまざまなアップデートやイベントを行いながら長く遊んでもらえるようにしていきたいです。
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