KONAMIは、2021年6月12日・13日に無観客イベント「ときめきメモリアル Girl’s Side DAYS 2021 ときめき体育祭」を開催。ここでは12日・昼の部についてレポートする。
本イベントには「ときめきメモリアル Girl's Side」シリーズ1st~3rdから、合計12人の男の子が登場。4つのチームに分かれて競技を行う合同体育祭の模様を、Live2Dによるオリジナルアニメーションで楽しめるものとなっている。チームの勝敗はリアルタイムにカウントされたファンの応援の数で決まるという、オンラインならではの楽しみ方も用意されていた。
また、本イベントは公演終了の翌日から2週間アーカイブ配信を実施。6月12日(土)の昼の部/夜の部は6月27日(日)の18時まで(チケット購入は6月26日(土)23時59分まで)、6月13日(日)の昼の部/夜の部は6月28日(月)の18時まで(チケット購入は6月27日(日)23時59分まで)、ライブストリーミングサービス「Thumva」で視聴できる。各公演でゲストやメインチームが異なるので、好きなキャラクターの回を楽しむもよし、思い切ってすべての公演を楽しむのもよしだ。
6月12日/昼の部 出演者
登場キャラクター
・クローバーキャッツ:葉月珪、姫条まどか
・チームレッド:桜井琉夏、新名旬平
・実行委員会:氷室零一、若王子貴文、大迫力
ゲスト
緑川光さん(葉月珪役)
森一丁さん(MC)
4チームの対決をLive2Dアニメーションで堪能
まずは体育祭の本番前、どのようにチームが作られたのか、どんな練習を行ってきたのかを紹介。はばたき学園では氷室先生から羽ヶ崎学園との合同体育祭の開催が発表され、参加したい生徒は3人1組のチームで申請するよう呼び掛けが。姫条は参加賞を目当てにさっそくあなたへ声をかけ、あなたを心配する葉月も巻き込んでチーム「クローバーキャッツ」が結成される。
一方、レッドの琉夏とレッドの新名、ピンクレッドのチーム「チームレッド」も体育祭に向けて練習……と思いきや、彼らはお弁当タイムの練習(?)に励んでいた。マイペースな琉夏に振り回され気味の新名だったが、負けっぱなしというわけでもなくいいチームワークを見せる。大迫先生も琉夏にからかわれつつ、体育祭の盛り上がりに期待を寄せていた。
ここで、ゲストの緑川さんも登場。延期となっていた「ときめきメモリアルGirl's Side DAYS 2020」の振替公演として開催できたことへ、視聴しているファンと喜びを分かち合う。
そして若王子先生のほんわかした挨拶と、氷室先生のかっちりした挨拶から始まった体育祭の本番当日。チームレッドはお弁当の特別メニューのため気合いを入れ、クローバーキャッツの2人もあなたに勝利を捧げると誓う。緑川さんは2人の先生の両極端な挨拶に笑いながら、改めてイベントの開会を宣言した。
最初の種目「100メートル走」には新名と姫条、そしてチーム「セイルフィッシュ」の志波勝己、「チームブラック」の琥一の4人が参加する。ここで新名旬平役の私市淳さん、姫条まどか役の置鮎龍太郎さんがビデオメッセージで登場し、選手を応援してほしいとコメントを寄せる。100メートル走では全力で走る選手たちが「応援してほしい!」と声を上げ、視聴者の応援にもいっそう力が入った。緑川さんは“肌の色”で姫条が勝つと予想したが、見事に姫条が1位を勝ち取る。ちなみに緑川さんはブラスバンドに所属していたものの、短距離で好成績を出したため陸上にスカウトを受けたという思い出も話してくれた。
次の「玉入れ」は、あなたと選手が2人1組のペアで挑戦。チームレッドの琉夏はどさくさで玉をぶつけようと考え、葉月は確実に玉をいれるため肩車という驚きの提案をする。セイルフィッシュからは佐伯瑛、チームブラックからは紺野玉緒が参加し、各ペアの個性が炸裂した戦いは葉月ペアが勝利を掴む。決着がついた後には、肩車について大真面目に語る葉月らしい一面も垣間見られた。
選手たちにとってお待ちかねのランチタイムでは、各チームが手作りのお弁当を楽しむ。葉月は“かいわれ大根”たっぷりのおかずが気になりつつ、姫条の態度へ対抗するように完食。琉夏と新名は2人の好物がたっぷりのお弁当に喜びを隠さず、あっという間にたいらげる。先生たちも参加したフォークダンスの前には参加賞が気になって仕方がない様子の姫条や、学年の違いに思うところがある新名のシーンも。フォークダンスの定番として流れる音楽について、ファンとコメントをやり取りする場面もあった。
最後の種目は全員参加の「チームリレー」で、各チームとも気合いは十分。王子同士の対決を制したのはクローバーキャッツで、3人はお互いの健闘を称え合う。置鮎さんからは勝利を祝うコメントと共に、当時の思い出もメッセージとして寄せられた。閉会式後は屋上に佇む琉夏、中庭の葉月と2人きりのシチュエーションに加え、チームごとに3rdでお馴染みの「W大接近モード」で帰路につくドキドキのシーンも。こうして合同体育祭は、イベントソング「いつも心にときめきを」で締めくくられる。
さらに、最新情報として「ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart」の発売日が2021年10月28日と発表に。アニメーションムービーや描き下ろしイラストの化粧箱を含む限定版の情報、描き下ろしイラストを使用したショップ限定セットについても公開され、風真玲太を演じる梶裕貴さん、颯砂希を演じる佐藤拓也さんからのビデオメッセージも届けられた。梶さんからは「名前もたくさん呼んだ」、佐藤さんからは「ピュアッピュアなデート」と気になるコメントも飛び出したので、今後の続報も楽しみに待っておこう。
葉月珪役・緑川光さんへインタビュー
イベント終了後、インタビューに応じてくれた緑川さんのコメントを紹介しよう。
――イベントへ参加したご感想をお願いします。
緑川さん:「ときめきメモリアル Girl's Side」は何年経っても思い出深い作品ですし、このようなご時世にゲストへお声掛けいただけて嬉しかったです。
――もし緑川さんが葉月くんと体育祭でチームを組むとしたら、一番チームプレーを発揮できると思う種目はなんでしょうか?
緑川さん:玉入れです。今回はヒロインとやりましたが、彼なりに考えて「肩車でいこう!」となりましたから、僕と組む時はどんな作戦を立ててくれるんだろうと。「君と組むならこういう戦法でいこう」と、すごい切り口を真剣に考えてくれそうで。すごく真面目ですから、葉月くんだからこそのアドバイスを貰った玉入れをやってみたいです。
――イベントで収録したシーンをご覧になっていかがですか? アーカイブ配信を見られる方への注目ポイントもお願いします。
緑川さん:新規の録り下ろしのセリフはもちろんですが、3rdなどをプレイした人なら知っている「大接近モード」も、僕たちにとっては初めてです。皆さんの興奮ぶりもメッセージから伝わってきてたので、そういう演出がニクいですよね。ゲームシステムが進化していくと「昔やったあのシリーズでも見たかったな」って、いいシステムなら絶対そう思いますから。それをゲームではありませんが、イベントという形でやっていただけたのはすごく良かったなと、皆さんの反応を見て思いました。
あと、事前に受け付けていたグッズについても「これがそうだったんだ!」と分かる展開に「キャーー!」となっていて、KONAMIさんが「どうだ!」と思ってらっしゃるような(笑)。今のご時世だと声が出せないですけど、皆さんのコメントが流れる瞬間を見ていたので、そんなに喜んでもらえるんだと自分も嬉しかったです。一体感を感じられました。
――イベントで葉月珪を演じていて印象が変わったり、変化したり感じることはありますか?
緑川さん:今日は当時演じていた、学生時代そのままですね。これまで体育祭を掘り下げたこともないですし、他校の生徒とも直接会話をしたわけではないですが繋がりができたりとかは嬉しいなと思いました。
――合同体育祭を終えて、改めて「ときめきメモリアル Girl's Side」への想いや、思い出についてお聞かせください。
緑川さん:葉月くんのエンディングはヤバいですよね。僕は1番最初に自分の演じたキャラクターを攻略していくんですが、KONAMIさんでエンディングを見せてもらったんです。その時に流れる曲がヤバくて、あの曲が流れると「涙、どうぞ!」みたいな(笑)、スイッチオンというか自分の中でシステムが出来上がってしまっていて。普段は無口だけどこのシーンではすごく喋るし、この曲も好みで、イベントでもこれが流れるたびに泣くのも嫌だから違うことを考えていたんです(笑)。それくらい自分の中は名シーンだと思います。
今日は皆さんが「大接近モード」を見て、これをゲームとして体験したいと思う気持ちも分かるんですが、整合性も難しそうですし……でもイベントならオリジナルな部分は追加させやすいのかなと思うので、次回、次々回と続いていってくれたらいいですね。
僕は自分のキャラクターの関連グッズも大好きで、今回も素敵なグッズを出していただけて嬉しかったので、またイベントを開催していただいて、ゲストに呼んでいただいて、素敵なグッズを作っていただければ言うことはないです。グッズのクオリティもどんどん上がっていますし、最新のグッズで蘇る葉月くんを見たいので、ぜひ続いていってほしいです。
――イベントや最新作でシリーズを知ったファンに向けて、まもなく20周年となる「ときめきメモリアル Girl's Side」が愛される魅力についてお聞かせください。
緑川さん:当時の色々なものを反映してできた作品ですから、もしかしたら今の人たちにはあまり受け入れてもらえないかもしれませんが……確実に当時は受け入れていただけた作品でした。今も根強く高校生でいてくださる方々がたくさんいましたし、そういうものがあって「ときめきメモリアル Girl's Side」が2nd、3rd、4thと進化してきています。4thが今の世の中にマッチしていて、皆さんも大好きになるかもしれませんが、そうなった時に最初の出発点や歴史を戻っていただいて「これがあるから、今があるんだ」と触れていただけたら嬉しいですね。
――ありがとうございました。