バンダイナムコエンターテインメントは12月25日・26日の2日間、「アイドルマスター シンデレラガールズ」10周年を記念したツアーの愛知公演「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! CosmoStar Land」を愛知県国際展示場 ホールAにて開催。ここでは、12月25日のDAY1の模様をお届けする。

目次
  1. DAY1出演者(敬称略)
  2. セットリスト

本公演は当初、シンデレラ10周年ツアーの皮切りとして2021年9月4日・5日に同会場での開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により開催が延期となっていたもの。今回も現地有観客に加えてASOBISTAGEでの配信が実施され、各地のプロデューサー(「アイドルマスター」ファンの呼称)がライブを楽しんだ。

愛知公演の配信チケットは2022年1月3日12:00まで販売しており、DAY1/DAY2とも2021年12月27日18:00~1月3日23:59(予定)の期間にアーカイブ視聴することが可能となっている。

DAY1出演者(敬称略)

藍原ことみ(一ノ瀬志希役)
天野聡美(白菊ほたる役)
大空直美(緒方智絵里役)
金子真由美(藤本里奈役)
関口理咲(白雪千夜役)
福原綾香(渋谷凛役)
青木志貴(二宮飛鳥役)
飯田友子(速水奏役)
洲崎綾(新田美波役)
田辺留依(荒木比奈役)
千菅春香(松永涼役)
中澤ミナ(佐城雪美役)
村中知(大和亜季役)
ルゥティン(塩見周子役)
赤﨑千夏(日野茜役)
鈴木絵理(堀裕子役)
集貝はな(的場梨沙役)
長野佑紀(小関麗奈役)
原優子(向井拓海役)
山本希望(城ヶ崎莉嘉役)
<ゲスト>
木村珠莉(相葉夕美役)

10月の福岡公演、11月の千葉公演に続く、3会場目となる愛知公演の舞台(タイトル)は「CosmoStar Land」。クリスマス当日のこの日披露された曲には宇宙や星、空などを想起させるものが多く、ツリーも飾り付けられたステージで「CosmoStar Land」らしさ全開のパフォーマンスが繰り広げられた。

オープニングムービーからこれまでの公演と同じく探検に向かうダンサーのパフォーマンス。「CosmoStar Land」に到着して開演かと思いきや、画面がバチバチバチと光り「CAUTION」の文字。サイレン音が鳴り響く中で幕があがり、そこには宇宙服をモチーフとした衣装「アド・アストラ」に身を包んだメンバーの姿が。

そんなひと味違う演出からの1曲目は、「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)」6周年記念曲「星環世界」。この曲のアニメPVでアイドルたちの着ていた衣装が「アド・アストラ」であり、1曲目に相応しいと言えるだろう。会場にはレーザーが輝き、凛々しく格好いいステージで愛知公演の火蓋が切られた。

歌い終わると、「メリークリスマス!」の言葉や12月25日が誕生日である洲崎さんへのお祝いとともにメンバーからひと言ずつ挨拶。そして、2曲目は赤﨑さん、大空さん、金子さん、洲崎さん、鈴木さん、田辺さん、長野さん、原さん、村中さん、山本さんが「無重力シャトル」を披露。振り向いてムギュッとするところも魅力的で、賑やかに楽しくみんなを宇宙へと誘っていった。

続いて、藍原さん、千菅さん、集貝さんによる「オウムアムアに幸運を」。オリジナルメンバーである藍原さんと集貝さんに千菅さんが加わり、集貝さんの可愛さと千菅さんのパワフルさ藍原さんが上手くまとめる形で、世界観たっぷりの空間を作り上げていく。

カードの姿を再現するためハーフツインではない髪型、目元にはハート、そして金髪にしたという山本さんは、ソロ曲「SUPERLOVE☆」で元気いっぱいのステージを繰り広げる。この曲も歌詞に〈宇宙〉〈無重力〉といったワードがあり、スクリーンに宇宙に関連したイラストが映し出される中で会場一体となって盛り上がった。

ノーティギャルズの2人(金子さん、原さん)は「Virgin Love」を披露。ステージの両サイドで歌い始めた2人だったが、向き合い嬉しそうな表情を浮かべると、中央に駆け寄ってさらに気合を注入、プロデューサーたちをどんどん煽っていく。

さらに、こちらもオリジナルメンバー勢揃いとなった「君のステージ衣装、本当は…」。飯田さん、関口さん、田辺さん、集貝さん、中澤さんのソロパートでの個性、それが重なったハーモニー、両方の魅力あふれるパフォーマンスは情熱が伝わるものだった。

MCでは、トークテーマ「忘れられないあの出来事」に従い、初参加したライブで先輩方の楽屋での行動に驚いたことや、ライブでサプライズをしかけたこと、渋谷凛の声がCMに流れた時のこと、初めてのダンスレッスンなどさまざまな思い出が語られる。

洲崎さんは有観客でのシンデレラ10周年ツアー、クリスマス、誕生日と重なったこの日が忘れられないと笑顔。木村さんは「シンデレラガールズ劇場」で相葉夕美がフィーチャーされた回や主題歌「Dreaming Star」に触れ、この曲を先日の千葉公演DAY2で安齋由香里さん(西園寺琴歌役)が歌ってくれたことに涙を浮かべていた。

次のブロックは、「デレステ」のリリース1周年で登場した「BEYOND THE STARLIGHT」を天野さん、鈴木さん、中澤さん、長野さん、山本さんが披露すると、ここから3曲連続でソロ曲パートに。

藍原さんは抜群の歌唱力で「秘密のトワレ」を歌い上げ、一ノ瀬志希の世界へとみんなを惹き込んでいく。難易度の高い楽曲であるが、披露するたびに完成度のあがるパフォーマンスはいつも以上に素晴らしく、ちょっと表情をゆるめて微笑む姿も印象的。そして、ルゥさんはオシャレにちょっぴり切なさも交えて「Private Sign」。歌声だけでなく表情にも情感が溢れており、指を口に当てるラストの表情もグッとくる。

白いドレスに着替えた天野さんが表現した「谷の底で咲く花は」はまさに息を呑むすごさ。披露するのは今回で2度目となるミュージカル然としたパフォーマンスは、目を伏せ泣きそうにちょっと震わせるような声も胸をうち、座り込んで歌う姿はみんなを釘付けにする。最後に笑顔を浮かべて、目をギュッとさせた表情も素敵だった。

そして、「CosmoStar Land」のテーマにもぴったりの「空想探査計画」は、赤﨑さん、大空さん、鈴木さん、村中さん、山本さんの5人で披露。オリジナルメンバーである赤﨑さん自身もステージで歌うのは初とのことで、茜らしさ全開の「ずっと!」の声も嬉しいところ。原曲とはまた異なる声の個性の違いもライブならではであり、〈la la la〜〉の声やクラップに乗せて5人は楽しそうに顔を輝かせていた。

ここでのMCのトークテーマは「忘れられないライブの名場面」。自身の初出演となったライブの光景や、サプライズ披露した曲、あのDJ KOOさんが登場した瞬間、演者として選ばれる前に初めて見た「シンデレラガールズ」のライブ、さらにはステージに出る直前に共演者を動揺させてしまったエピソードなどの思い出を振り返っていた。

あっという間に前半戦を駆け抜け、ライブは中盤戦に突入。まずは木村さんが先日の福岡公演の衣装「ピクシー・ケープ」を着て登場すると、「花のことば」で優しくクリアな歌声をみんなの心に届けていく。福岡公演に両日参加予定だった木村さんは、熱中症のため大事を取ってDAY2への参加を見送った経緯がある。ダンサーも福岡公演の格好であり、まさにその時に披露するはずだったステージは感動的。彼女が手を掲げるとスクリーンには大きな花が咲いていた。

ちなみに、ここまでの公演での披露楽曲数は、福岡公演DAY1と千葉公演両日は26曲。福岡公演DAY2のみ25曲で、この日が27曲。本当にあの忘れ物を届けてくれたことは嬉しい限りだ。

ステージにスモークが焚かれ、幻想的で素敵な雰囲気を作り上げたのは天野さん、福原さん、村中さん、ルゥさんによる「さよならアンドロメダ」。スクリーンに歌唱する人それぞれをモノクロで映す演出も素晴らしく、オリジナルメンバーの村中さんと福原さんに天野さんとルゥさんが加わり新たな味わいに。特に天野さんの〈みせてあげる〉〈すてきだったよ〉の歌唱は気持ちの入り方がすごく、吸い込まれるようだった。

趣は異なるが、それぞれの魅力を発揮したのは洲崎さんの「ヴィーナスシンドローム」と、青木さんの「共鳴世界の存在論」の両ソロ曲。洲崎さんは芯の通った美しい歌声を響かせ、あえてスクリーンの演出をなくすことで彼女の魅力が一層引き立つステージに。1stライブから歌っている曲ではあるが、ラストの満面の笑みは今回すごく印象的。青木さんはスタンドマイクを使い格好良さ全開で自身の世界にみんなに引き込むと、〈さあ、往こうか〉のセリフでも心をガッツリと掴んでいた。

続いて、キュート、クール、パッションを代表する曲を連続で披露していく。キュートは白雪千夜、緒方智絵里、白菊ほたるの姿がスクリーンに映し出され、流れてきたのは「アタシポンコツアンドロイド」。笑顔いっぱいで楽しそうに歌う大空さんと天野さん、対照的に演じるアイドルらしく無表情で低音を響かせる関口さんの対比が面白い。手の振り方やお辞儀の仕方も差が激しく、新鮮さと楽しさを感じさせるステージとなった。

クールに「Nation Blue」を決めたのは、青木さん、飯田さん、洲崎さん、中澤さん。美しさや大人っぽさなど、クールで格好いい中にもそれぞれの色を発揮。中澤さんの可愛さはこの4人の中だと特に引き立ち、それが合わさることで新たなハーモニーが生み出されていた。

パッション全開の赤﨑さん、集貝さん、長野さんは「Orange Sapphire」で会場を常夏に。明るく元気な歌声や軽快なリズムにテンションアップ、足の蹴り上げなどの動きからも楽しさが伝わってくる。曲に合わせて会場がさらにオレンジに輝いていた。

ここまで披露してきた楽曲を振り返った後は、本編最終ブロックへ。特殊イントロから藍原さん、青木さん、天野さん、飯田さん、関口さん、千菅さん、中澤さん、福原さん、ルゥさんが疾走感たっぷりにビシッと「咲いてJewel」を披露すると、田辺さんはソロ曲「泡沫のアイオーン」を歌い上げる。ソロ曲の披露は田辺さん自身初めてとのことだったが、ハイトーンからのパワフルな歌声や間奏でのダンスで魅了。ラストでキッと前を向いてのドヤ顔もバッチリだ。

完成度の高さでは、飯田さんの「Hotel Moonside」も圧巻だった。ダンサーによるパフォーマンスに続いてヘッドセットを装着して登場すると、Dance ShowCase Ver.としてダンスも完璧に再現。クラップにのせたスタイリッシュな歌声、体をくねらせる動きやちょっとした顔の向き、目線などすべてに惹きつけられる。何度も歌ってきてのひとつの到達点、そしてさらなる高みを予感させるステージとなった。

村中さんは、「弾丸サバイバー」を気合満点に披露してマッスルタイムに。掛け声にも気合が入り、楽しくも燃え上がるステージが展開された。その熱さを受けて登場した金子さん、集貝さん、長野さん、原さんの手には、なんと釘バットや鉄パイプといった物騒なブツが。アウトローにぶち壊すと言わんばかりの激しさで「EVIL LIVE」を熱唱し、挑発するようなピーズや表情、叫びなどで会場は熱狂の渦となった。

さらに、熱く強い歌声でみんなを圧倒したのが関口さん、千菅さん、福原さんの「Drastic Melody」だ。言わずもがなの千菅さんと福原さんの強く格好いい音圧に、全く引けを取らない関口さんの強烈な圧。それを聴いた2人の声もブーストしていき、相乗効果でレベルが振り切れんばかりだった。

それぞれのパフォーマンスでそれぞれの魅力を存分に発揮した後は、全員で「Stage Bye Stage」を披露してライブ本編は締めくくられた。

アンコールに応えて、10年間の歩みを刻んだムービーが流れる。これまでの公演でも流されてきたが、今回は千葉公演の映像なども追加されており本当に10年を感じさせるものとなっていた。

業務連絡(告知)から再び舞台の幕が開き、衣装「シンデレラ・コレクション」に身を包んだメンバーが10周年記念曲「EVERLASTING」を披露。目の前にプロデューサーがいるステージに立つ喜びや、この瞬間を楽しむ気持ちが声にもダンスにも表れており、ステップに合わせてスカートが綺麗になびいていたのも印象的だった。

そして、DAY1は田辺さん、藍原さん、ルゥさん、青木さん、洲崎さん、飯田さん、木村さん、天野さん、村中さん、山本さんから挨拶があり、こうやって歌える幸せ、プロデューサーや仲間の心強さ、関わってくれたすべての人への感謝の気持ちを口に。山本さんはクリスマスツリーに例える独特な言い回しも駆使して、目の前に広がる光景がどれだけ素敵だったかを表現していた。

そんな気持ちをすべて込め、最後は「お願い!シンデレラ」で愛知公演DAY1は終了。舞台はDAY2へ……。

セットリスト

01. 星環世界/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
02. 無重力シャトル/赤﨑千夏、大空直美、金子真由美、洲崎綾、鈴木絵理、田辺留依、長野佑紀、原優子、村中知、山本希望
03. オウムアムアに幸運を(Short Outro Ver.)/藍原ことみ、千菅春香、集貝はな
04. SUPERLOVE☆/山本希望
05. Virgin Love/金子真由美、原優子
06. 君のステージ衣装、本当は…(Long Intro Ver.)/飯田友子、関口理咲、田辺留依、集貝はな、中澤ミナ
07. BEYOND THE STARLIGHT(Long Intro Ver.)/天野聡美、鈴木絵理、中澤ミナ、長野佑紀、山本希望
08. 秘密のトワレ/藍原ことみ
09. Private Sign/ルゥティン
10. 谷の底で咲く花は/天野聡美
11. 空想探査計画/赤﨑千夏、大空直美、鈴木絵理、村中知、山本希望
12. 花のことば/木村珠莉
13. さよならアンドロメダ/天野聡美、福原綾香、村中知、ルゥティン
14. ヴィーナスシンドローム(Long Intro Ver.)/洲崎綾
15. 共鳴世界の存在論/青木志貴
16. アタシポンコツアンドロイド/天野聡美、大空直美、関口理咲
17. Nation Blue/青木志貴、飯田友子、洲崎綾、中澤ミナ
18. Orange Sapphire/赤﨑千夏、集貝はな、長野佑紀
19. 咲いてJewel(Long Intro Ver.)/藍原ことみ、青木志貴、天野聡美、飯田友子、関口理咲、千菅春香、中澤ミナ、福原綾香、ルゥティン
20. 泡沫のアイオーン(Long Intro Ver.)/田辺留依
21. Hotel Moonside(Dance ShowCase Ver.)/飯田友子
22. 弾丸サバイバー(Long Intro Ver.)/村中知
23. EVIL LIVE/金子真由美、集貝はな、長野佑紀、原優子
24. Drastic Melody(Long Intro Ver.)/関口理咲、千菅春香、福原綾香
25. Stage Bye Stage/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
<ENCORE>
26. EVERLASTING/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
27. お願い!シンデレラ/THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

アイドルマスター シンデレラガールズサービス終了
関連ワード
  • 取材
  • エンタメ