「ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!!」東京公演DAY2レポート キタサトの絆やオリメンでの初披露に感動！そして、夢の舞台はドームへ！

「ウマ娘 プリティーダービー」（以下、「ウマ娘」）は、ゲーム、アニメ、漫画などさまざま展開しているメディアミックスコンテンツ。先日2月24日にはゲームリリース1周年を迎え、新シナリオ「Make a new track!!～クライマックス開幕～」がスタートするなどますます盛り上がりをみせている。この日のイベントでも多くの最新情報が発表となり、今後の展開からも目が離せないだろう。

今回の4thイベント東京公演は、感染症対策をしっかり施した上での現地有観客に加えて、両日ともABEMA PPVでのオンライン配信を実施。配信には専用の演出があったほか、マルチアングル（メインアングル、サブアングル1～3）を利用した映像も楽しむことができた。DAY2の配信チケット販売は2022年3月13日（日）20:00まで、アーカイブ視聴は同3月13日（日）23:59までとなっている。

4th EVENT 配信情報ページ
https://umamusume.jp/event/sd4th/broadcast/

熱さと新鮮さでトレーナー（「ウマ娘」ファンの呼称）を魅了したDAY1に続き行われた4thイベント東京公演DAY2。出走者23名（ゲスト出走含む）のうち11人はDAY2のみ出走で、DAY1とはまた違ったどんな魅力を見せてくれるのか開演前から期待が膨らむ。会場ではYouTubeチャンネル「ぱかチューブっ！」のテーマソング「ぱかチューブっ！ですが、何か？」（歌：ゴールドシップ）などさまざまな曲が流され、トレーナーたちのテンションをどんどん高めていった。

開演時間となり、ステージのサイドに設置されたの実況・解説席に登場したのは、トレセン学園で理事長秘書をしている駿川たづな役の藤井ゆきよさん。トレーナーたちに注意事項などを伝えて、4thライブ東京公演DAY2の出走を高らかに宣言した。

オープニングナンバーはDAY1同様、ゲーム「ウマ娘」1st Anniversary ストーリーの楽曲「We are DREAMERS!!」。この曲のライブMVを模したステージに新衣装「ニュースターズ・ロゼ」を着たメンバーが各ウマ娘のポーズで登場すると、矢野さんと立花さんの意気込みから一斉に走り出す。この2人に目を向けると、矢野さんのダイナミックなダンスはまるでキタサンブラックがお祭りではしゃいでいるみたいで、立花さんの笑顔や思いをギュッと込めた表情も印象的だ。そんな彼女たちはみんなとにかく楽しそうに歌い、トレーナーたちにありがとうの気持ちとこれからも一緒に夢を追いかけてくださいとの思いを込めていった。

曲後は1人ずつ自己紹介。上田さんは、3月6日がゴールドシップの誕生日ということで、記念すべき日をステージで迎えられて嬉しそう。さらに、キングヘイロー（佐伯さん）が劇中さながらにセイウンスカイに話しかけるも、あっさり断られていたり、マチカネフクキタルがメイショウドトウに救いはありますと慰めたり、思わずにやけてしまうやり取りもみせてくれた。初出走メンバーを代表して意気込みを聞かれた中村さんからは、思ったよりも緊張していないという頼もしい言葉も飛び出した。

そして、シンボリルドルフ（田所さん）の言葉に背中を押され、2曲目はトウカイテイオー役のMachicoさんが「winning the soul」を熱唱。トウカイテイオーに憧れるキタサンブラック（矢野さん）も解説席からペンライトをブンブン振って応援すると、曲の後半にはなんと田所さんがせり上がって登場。史実の競走馬でも劇中でも関係の深い両名だが、実はこの2人だけで歌うのは初めてという。腕を突き上げ、熱く繋がる2人の魂が最高に格好いいステージを作り上げる、まさに夢の共演となった。

続いて、〈Wow wow～〉との1周年CMでもお馴染みの掛け声が流れ、ゲームのリリースを飾った記念すべき楽曲「GIRLS' LEGEND U」を松井さん、鬼頭さん、大和田さん、和多田さん、遠野さん、野口さん、中村さんが披露。遠野さん以外はDAY2のみ出走のメンバーで、〈やっとみんな会えたね〉のフレーズがこの日も感慨深い。疾走感やワクワク感がたっぷりに、力強く勝ちたい気持ちを歌に乗せて届けていくと、間奏にはフジキセキやセイウンスカイから彼女たちらしい言葉もあり、ライブならではの楽しいステージに。

4曲目は、新シナリオ「Make a new track!!～クライマックス開幕～」で登場した新曲「BLOW my GALE」。シナリオの熱さを象徴するかのようにステージに炎が激しく吹き上がる中、和氣さん、Lynnさん、木村さん、前田玲奈さん、田所さんが熱さマックスで歌い上げる。ソロパートではそれぞれの気合をみせつけ、拳を突き上げながら叫ぶ姿は抜群の格好良さだ。

「UNLIMITED IMPACT」は、初期のオリジナルメンバーであるLynnさん、松井さん、高柳さんが集結。ステージに並ぶ3人を見て歓喜した人も多いのではないだろうか。解説として登場したエルコンドルパサー（髙橋さん）も超感激の様子。3人はソロでの強さもすごく、それが合わさった時の強さや格好良さは3倍ではなく5倍にも10倍にも膨れ上がるほど。特に高柳さんは表情にも気持ちが全面に出ていて、その気合がものすごいものだった。

さらに、ステージ上段がせり上がり、上田さん、田所さん、大和田さん、新田さん、遠野さん、立花さんが「Never Looking Back」を披露。スタンドマイクを使って歌う6人は、低音を響かせる魅力や可愛さ成分と合わさった格好良さなど、それぞれの特徴を活かした格好良さをみせていく。6人中4人がDAY1とは違う歌唱メンバーであり、前回の3rdイベント「WINNING DREAM STAGE」では出走者全員で披露するなど、組み合わせによる色の違いでも楽しませてくれた。

ライブステージの合間には、マルチアングルカメラを使ったチーム対抗のアピール合戦をDAY2も実施。この日は、和氣さん、鬼頭さん、髙橋さん、前田玲奈さん、佐伯さんのチーム＜同じクラス＞ vs. 高野さん、立花さん、和多田、大和田さん、田所さん、松井さんのチーム＜サイレンススズカ＞だ。指ハートや投げキッス、ウインク、サイレンススズカの一発芸「いちご大福」などでアピールする両チーム。勝敗は藤井さんの独断で決定……の予定だったが、藤井さん自身がみんなの可愛さにノックアウトされてしまい、両チームとも勝利となった。

熱いライブパートが再開し、今度はソロ曲の連続ステージ。まずは、Lynnさんがソロ曲「禁断 Burning Heart」を“スーパーカー”の異名を持つマルゼンスキーらしくエンジン全開で歌い、みんなを魅了。会場はペンライトで真っ赤に染まり、セクシーさも醸し出しながら声を走らせていく。応援に駆けつけたスペシャルウィーク（和氣さん）も、その大人っぽさに惚れ惚れしていた。

大橋さんはスタンドマイクを使い、「CATCH THE VICTORY!」でロック魂を爆発。響かせる歌声は強さと格好良さが圧巻で、ウオッカの勝利を掴むための本気の意思がひしひしと伝わってくる。実況の明坂さんの隣に登場したゴールドシップ（上田さん）の叫びも加わり、さらにヒートアップすると、クッと斜めを向くポーズも格好良く決まった。

ウオッカからバトンを受け取ったのは、同じチーム＜スピカ＞のメンバーであり、共に競い合ったライバル・ダイワスカーレット（木村さん）。ステージ上段からさらにせり上がった舞台に立った木村さんは、「Rising Girl」で伸びやかな歌声を響かせていく。曲が進むにつれてどんどん強くなる思いでトレーナーたちを引き込むと、ラストは後ろを向いたところから振り向いて、あっかんべーをするお茶目な姿もみせていた。

ソロ曲を畳み掛けた後は、高柳さん、大橋さん、髙橋さん、前田佳織里さん、佐伯さんが「本能スピード」で気合満点のステージを繰り広げる。5人ともCD「WINNING LIVE 01」に収録されている同曲のオリジナルメンバー。CDでは5人のほかに大坪由佳さん、三澤紗千香さん、田中あいみさんも歌唱しており、原曲とは違った歌いわけになっていたのも聴きどころだ。この曲が大好きという佐伯さんは、元来の高い歌唱力に加えてキレのあるダンスも秀逸で、目を見張るパフォーマンスだった。

そして、和氣さん、高野さん、大和田さん、和多田さん、遠野さん、野口さん、中村さんという、お馴染みのメンバー＋初出走メンバーの組み合わせで「Make debut!」を披露。円陣を組んでからトロッコに乗り込むと、トレーナーたちに手を振りながら嬉しそうな表情をいっぱいに浮かべる。初出走メンバーの和多田さんはトレーナーさんの目を見て歌えたのが嬉しかったそうで、とてもいい“Make debut!”になったと後のMCで振り返っていた。

レース前半戦を終え、ここでは明坂さんがメンバーに質問する形で、「ウマ娘」の思い出や今後やりたいことなどさまざまなトークを展開。TV出演の話題では、やはり年末年始の番組に出演したのが思い出深いらしく、その時のドキュメンタリーのことで盛り上がる。ちなみに、ドキュメンタリーはYouTubeにて3月7日（月）まで見ることができるので、まだ見ていない方はお見逃しなく。

後半戦は、松井さん、前田玲奈さん、髙橋さん、田所さん、佐伯さん、立花さんによる「グロウアップ・シャイン！」（TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」エンディングテーマ）からスタート。6人はトロッコに分散して乗り、トレーナーの近くで披露していく。オリジナルはチーム＜スピカ＞のメンバーが歌っていただけに、チーム＜リギル＞所属メンバーをはじめ全員がチーム＜スピカ＞以外なのも新鮮だ。間奏には応援合戦もあり、さらに盛り上げていった。

続いては、炎が吹き上がるステージで、オリジナルメンバーである前田玲奈さんをセンターに、両翼の高柳さんと田所さんが強力な格好良さで「NEXT FRONTIER」を熱唱。前田玲奈さんは、奥に秘めた強さとちょっと怖さを感じさせるグラスワンダーのような微笑みも浮かべて、見ていてゾクゾクするほど。高柳さんのクッと気合を込めた表情も印象的で、気持ちが溢れ出んばかり。田所さんは最強たる所以を見せつけるように手を伸ばし、その目線も強く相手を射抜いていった。

そして、1st Anniversary Special Animationの映像をバックに、そのエンディングテーマである「Ambitious World」を立花さんと矢野さんのキタサトコンビが披露。矢野さんの真っ直ぐな歌声と立花さんのキュートな歌声が合わさり、トレーナーたちを包んでいく。足をぴょこぴょこさせるステップも可愛く、ソロパートを歌っている時にもう1人が相手をしっかり見ている姿や、手を振りあう姿は胸が熱くなる。始まるまではかなり緊張していたとのことだが、一緒にいる安心感からかステージでは嬉しそうに顔を輝かせていたのも印象的だった。

松井さん、新田さん、和多田さん、野口さん、中村さんは「WINnin' 5 -ウイニング☆ファイヴ-」（育成シナリオ「アオハル杯～輝け、チームの絆～」ウイニングライブ曲）を爽快感たっぷりに歌い上げる。DAY1でも披露された曲を、DAY1には出演していなかったメンバーのみの構成でまた違ったパワフルさをみせていく。曲中でのそれぞれのウマ娘らしさ全開のセリフも楽しさいっぱいだ。

さらに、DAY1でのTVアニメのライブシーン再現も熱かった「ユメヲカケル！」（TVアニメ第2期「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」オープニングテーマ）を、DAY2ではLynnさん、上田さん、髙橋さん、前田佳織里さん、立花さん、矢野さんがトロッコに乗って披露。DAY1でセンターを務めたMachicoさんが解説席からみんなに手を振って声援を送ると、矢野さんが大きく手を振って返す場面もあり、配信では掛け声が形となって会場に表示される演出も面白い。

矢野さんのトウカイテイオーと同じように指三本を突き出すポーズや、〈トモダチ以上〉〈仲間でライバル〉のフレーズで別々のトロッコに乗っていた矢野さんと立花さんが拳を突き出すシーンも胸アツで、Dメロでのテイオーとマックイーンのソロパートも担当した2人はトロッコ同士がすれ違う際に顔を合わせて嬉しそうにしていた。

トロッコが戻ってくると、「逃げ切りシスターズのウマドルライブ直前ミーティング」を始めるよと、大和田さんと高野さんが登場。トロッコを降りたLynnさんとともに、アニメ「うまよん」に登場するウマドルユニット“逃げ切りシスターズ”の出番だ。「4thライブの逃げ切りシスターズのパフォーマンスについて」をテーマに、どんなパフォーマンスを誰がセンターになって披露するのがいいか議論する3人。そして、この日は出走していない“逃げ切りシスターズ”のミホノブルボンとアイネスフウジンのピンチヒッターとして、ダイワスカーレット（木村さん）とナリタトップロード（中村さん）を呼び込む。ナリタトップロードは逃げウマ娘ですらないと戸惑いをみせる中村さんだったが、そこは気にせず議論の成果を発揮するステージへ。

5人のウマドルが歌うのは、もちろん「逃げ切りっ！Fallin' Love」（アニメ「うまよん」9月主題歌）。可愛さいっぱいのウマドルライブに、会場の熱気はさらに上昇。指ハートをした手を動かして大きなハートを描く振り付けもキュートで、大好きな気持ちを届けていく。曲後には、お知らせとしてファル子（スマートファルコン）がトップウマドルを目指して新しいことに挑戦するとのお知らせが。最後までファル子はファル子らしく、みんなをかき乱して、ぴょいっと逃げていった。

続いても、アニメ「うまよん」の楽曲。今度は7月主題歌「ぴょいっと♪はれるや！」を、初めてオリジナルメンバーの和氣さん、前田玲奈さん、髙橋さん、鬼頭さん、佐伯さんが勢揃いして披露。口が回ってよかったと鬼頭さんが振り返ったほどスピードの早い賑やかソングを、ハイテンションで元気いっぱいに歌い、会場や配信先のトレーナーたちの心も楽しませていた。

MCで楽曲を振り返った後は、ラストスパートに突入。まずは、高野さんと大和田さんが雰囲気たっぷりに「transforming」を披露。DAY1では高野さんと新田さんの組み合わせだったが、メンバーが異なることで新たな化学反応をみせる。大和田さんの歌声はこの曲のようなデジタルポップ系にもすごく似合い、美声を響かせる高野さんとともに幻想的な空気でみんなを包んでいく。

そして、優しいイントロが流れ、Machicoさんと前田さんが「木漏れ日のエール」（TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」エンディングテーマ）を歌い出す。オリジナルはトウカイテイオーとメジロマックイーンの関係を思い起こさせる名曲であるが、今回はこちらも素敵な関係であるトウカイテイオー（Machicoさん）とナイスネイチャ（前田さん）の爽やかな歌声がみんなの心を温かくしてくれる。曲の後半にはテイオーとマックイーンに憧れるキタサンブラック（矢野さん）とサトノダイヤモンド（立花さん）が加わる感動的な展開に。空には星が瞬き、アウトロで感慨深げな表情を浮かべて立つ姿もうっとりするほどだった。

さらに、和氣さん、高野さん、Machicoさん、上田さん、大橋さん、木村さん、立花さんが階段に腰掛け、「Find My Only Way」（TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」第12Rエンディングテーマ）で優しい歌声を響かせる。チーム＜スピカ＞のメンバーが歌ったこの曲、今回は参加できなかったメジロマックイーンの代わりをサトノダイヤモンド（立花さん）が務めていたのも心にグッとくる。〈光るスピカのきらめき〉のフレーズのように、ラストはステージに立つ7人の後ろにそれぞれの色の星がきらめいていた。

本編ラストは出走者全員で「大好きのタカラバコ」。みんなの声が幾重にも連なり、美しい響きとなって会場を包み込む。ステキなものを夢見てみんなで歩き出す、その思いはウマ娘みんな共通のもの。そんな思いを、立花さんと矢野さんがトレーナーさんに呼びかける場面もあり、美しい歌声と素敵な笑顔で本編を締めくくった。

アンコールステージの前には最新情報が公開となり、ゲームのメインストーリー第1部最終章や、新たなウマ娘、サクラローレルが登場する新たなコミカライズなど、楽しみな情報がさまざま伝えられた。さらに、2022年11月5日（土）、6日（日）に4thイベントの追加公演が開催されるとの発表に、トレーナーたちから大きな拍手が沸き起こった。会場は埼玉県にあるベルーナドーム。「ウマ娘」にとって過去最大規模の公演となる。詳細は後日発表とのこと。

そんな嬉しさと今後への期待が充満する中、再登場したメンバーはウイニングライブとして、ステージとトロッコの両方を使って「走れウマ娘」を楽しく披露。実況の明坂さんによるウマ娘紹介はこの日も完璧な仕上がりで、みんなを盛り上げる。紹介中に、この日幾度となく絆をみせていた矢野さんと立花さんが、トロッコで寄り添って笑顔を浮かべていたりハイタッチしたりするのも仲睦まじさを感じられる瞬間だった。

そして、メンバーを代表して立花さん、矢野さん、Machicoさんから挨拶。Machicoさんはトレーナーたちへの感謝や素敵な言葉を伝えた……までは良かったのだが、最後はやっぱりグダってしまい笑いが起こる。でも、そんなところも彼女がみんなを惹きつける魅力なのだろう。

2日間の熱いレースを締めくくるべく、「うまぴょい伝説」で最後の最後まで全力で駆け抜けていくウマ娘たち。Machicoさんや新田さん、野口さんなどは特に弾むような大きなステップで、見ていて気持ちいい。そんな彼女たちがトレーナーと一緒になってステージを楽しみ、心からのありがとうを伝えていた。

次の舞台は5月の横浜公演、そして11月の追加公演へ！

「ウマ娘」たちは夢に向かって走り続ける。