2022年9月15日より開催中の東京ゲームショウ2022に出展しているKalypso Media。ブース内にて試遊が可能になっているSFシティビルダー「IXION(イクシオン)」のほか、2023年発売予定となっている同社の新作タイトル4本を紹介していこう。

目次
  1. IXION(イクシオン)
  2. トルトゥーガ パイレーツ テイル
  3. ダンジョンズ4
  4. レイルウェイ エンパイア2

IXION(イクシオン)

本作「IXION(イクシオン)」は宇宙ステーション「タイクーン」の管理者となり、人類の新たな故郷を探すべく大宇宙を旅する壮大なストラテジーゲーム。PC向けのタイトルで、2022年11月16日に発売予定となっている。今回、チュートリアル部分を試遊できたので、簡単なプレイフィールをお届けしよう。

シャトルが打ち上げられ、ゲームの舞台となる宇宙ステーション「タイクーン」にドッキングするところからストーリーは始まるのだが、このオープニング映像が非常に素晴らしい。美麗なCGは珍しくなくなった今日この頃だが、本作は予想以上に映像がリッチで見応えがあり、ゲームの世界に引き込まれてしまうことだろう。

ゲームが開始されたら、まず指定された施設を建設。ステーション内に点在する資源と施設間を通路で結ぶとステーション内の資源を回収できるようになる。さらに、科学船や貨物船などを建設し、月や火星に派遣。資材などを入手することで、ステーション内でできることが増えていく。

ステーション内には居住区、食堂、病院なども建設可能になっていて、必要な施設の建設を怠っていたり、食糧が不足したりすると管理者であるプレイヤーへの信頼度が低下していき、反乱が起きたりする場合がある。こうしたアクシデントを防ぐため、食糧を十分に供給して飢えないようにする、人を増やして過労状態を解消するなどの対応を取る必要があるわけだ。

宇宙探検でポイントを利用することで、さまざまな化学技術を取得することも可能だ。今回はミッションで指定された技術を獲得したが、ゲームを進めていけば、いろいろな技術を自由に獲得したりアップグレードしたりすることができるようになるのだろう。

さらにミッションを進めると、ステーションの外部にもシステムを建設することが可能に。VOHLEエンジンと呼ばれるシステムを建設することになる。このとき電力不足が発生し、いずれかのシステムの電源をオフにして電力を確保する必要が出てくる。このように電力をどう確保し、供給するかも重要な要素になっているのだ。

このあとVOHLEエンジンに点火してワープを開始したところでチュートリアルクリアとなった。今回はまだスタートしたばかりだったので資源などに余裕があったが、ゲームを進めていくと「タイクーン」は損傷していくため、船体を修理する必要も出てくる。人、資源、電力といった限られたリソースをどのように配分して船体を維持しつつミッションをこなしていくか。プレイヤーの高度な判断力が問われるのだ。

かなりやり応えがありそうだが、序盤はチュートリアルに従って進めていけばいいので、ストラテジーゲームに慣れている人なら苦もなく進められるのではないか。初心者の場合は最初とまどうかもしれないが、ヘルプなどの説明が充実しているので、きちんと目を通しておけば、さほど詰まることはないはず。一見するとハードルが高そうに見えるが、決してそんなことはないので、まずは気軽にプレイしてみることをおすすめする。

トルトゥーガ パイレーツ テイル

海賊船団のリーダーとなり、海賊船の船長たちを率いてカリブ海を探索していくタクティカル海賊アドベンチャー。PC版はEpic Game Storeにて先行独占配信、コンソール版の対応機種はPS4、PS5、Xbox Series X/Sだ。2021年に日本でも発売された海洋交易シミュ―レーション「ポート ロイヤル4」の海戦パートをフィーチャーしたもので、いかに海賊として名を轟かせることが最大の目的となっている。

特に面白いのが自由度の高さで、決められたタスクをこなしていくのではなく、思うままに海を進み、海賊行為を楽しむことができる。航海の途中、実在した悪名高き海賊たちと出会うこともあり、その海賊を味方にすることも、敵対することも、彼らからクエストを受けることも可能になっている。

海戦は12隻が参戦可能で最大6対6の大規模ターン制のバトルを楽しめる。勝利条件はすべての敵船に乗り移るか、すべて撃沈するかだ。海戦が行われるマップはヘックスで構成されていて、各マスには洋上の天候や命中率などが表示されており、潮の色が変わったりすることもある。これらの状況を見極めながら戦略を練り、海戦での勝利を目指すのだ。かなりタクティカルな内容になっているとのことなので、詰将棋のような頭脳バトルを楽しめそうだ。

海戦で勝利するとプレイヤーキャラクターや船長のレベルがアップし、より能力の高い船長を仲間にできるようになる。海戦で獲得した戦利品をどう分配するかなど、海賊船の船長たちのマネージメントも見どころのひとつだ。また、戦列艦、フリゲート艦、ガレオン船などの実在した船も登場予定で、これらの要素も大いに楽しみだ。

ダンジョンズ4

ダンジョン運営リアルタイムストラテジーのシリーズ最新作。前作のSwitch対応版となる「ダンジョンズ3 Nintendo Switch エディション」も、ダウンロード専用ソフトとして9月15日より配信開始となっている。

今回も英雄たちに敵対する「絶対悪」となり、下僕であるダークエルフのタリヤとともに地下のダンジョンを運営。ユニットやトラップを配置してダンジョンを守りつつ、正義の勢力がいる地上世界への侵攻を進めていくことになる。

このように基本部分は同じながらゲームのスケールは大幅にアップ。ダンジョンと地上世界の規模が前作の約4倍となり、制御できるクリーチャーの数も増加。人手が増えることでダンジョンを拡張しやすくなり、より大規模な軍隊も組織できるようになっている。

もちろん、敵も強力になっており、特に注目すべきが地上世界で発生するミニボス戦だ。部隊の編成やリソースの配分に気を配る必要があるなど、かなり手強い相手だが、それだけに倒したときの達成感は大きく、非常にやり応えがありそうだ。さらに、マルチプレイの要素も進化。前作まではPvPだったが(「ダンジョンズ3 Nintendo Switch エディション」はシングルプレイ専用)、今作ではふたりのプレイヤーが協力して戦うPvEを楽しめる。

日本語訳も注目要素のひとつだ。Switch版の「ダンジョンズ 3」は日本のゲームファンに向けたパロディネタ満載で、かなり楽しめる内容になっているという。本作「4」でも、この路線を踏襲するとのことなので、こちらの日本語訳にも大いに期待しておこう。

レイルウェイ エンパイア2

蒸気機関車の黄金時代と言われる1830年~1930年を舞台にした、鉄道経営シミュレーション「レイルウェイ エンパイア」の続編。点在する町や生産拠点などを鉄道でつなぎ、モノと産業を結びつけることで都市が発展、鉄道事業が拡大していくという前作の魅力は健在で、今回も経済成長や人々の暮らしを支えた古き良き鉄道の時代を追体験することができる。

見どころのひとつになっているのが映像の細かさだ。前作以上にマップの映像がリッチになっていて、より細かいところまでしっかり作り込まれており、ズームアップすることで人々の生活の様子が見られるなど、当時のリアルな世界を体感できる。

マップも広大になっており、前作はアメリカの一部のみでヨーロッパなどは有償DLCとなっていたが、今回は北米全体とヨーロッパの大部分が収録された状態でゲームを開始できるようになっている。

そのほか、線路の配置がより簡単かつ直感的な操作に改善されており、複雑な線路の構築も手軽に行えるようになっているなど、さまざまな部分で操作性の向上がはかられているという。100年の間に技術がどのように進化して、機関車の姿がどう変わっていったかなど、鉄道の歴史に触れられるのも楽しく、鉄道好きならハマること間違いなしだ。

ドイツパビリオン内のKalypso Mediaブース。テニスゲーム「マッチポイント:テニスチャンピオンシップ」も試遊可能。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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