MUTANよりPC向けに2022年12月4日発売予定の「グーニャモンスター」メディアプレイ会が、11月25日に行われた。今回は、その模様をお届けする。
今回のプレイ会のために、MUTANより各メディアをイメージしたTシャツがプレゼントされた。ということで、Gamerのロゴ入りTシャツを着用して試合に挑む。白黒のシンプルなTシャツだが、ワンポイントアクセントで光るロゴがなかなか渋くてカッコいい。
「グーニャモンスター」を簡単に説明すると、3人のバスターと1人のモンスターの陣営に分かれて戦う非対称対戦型アクションゲーム。バスターは武器を手に、モブモンスターを倒すと出現する“ソウル”をマップ中央に7つ運ぶと勝利だ。反対にモンスターは各キャラクター固有のスキルを駆使しながら、3分間経過するかバスターを全員捕食して戦闘不能にすれば勝利となる。一度捕食されたバスターは幽霊となり、この間もソウルを運ぶなどの作業はできるほか、一定時間経過した後に味方に蘇生してもらえる。また、捕食されているバスターをほかのバスターが助けることも可能だ。
対戦モードは大きく分けて二つあり、ストーリーを楽しみながら徐々に使える武器やモンスターを解放していくエピソードマッチ。もう一つは陣営をランダムに決定し、勝敗によって増減する賞金を競うプライベートマッチやパーティマッチだ。今回遊んだのは後者の対戦モードで、その中でもオンラインで対戦するプライベートマッチを遊んできた。
プライベートマッチでは、オンラインルームを立てるときに武器やキャラクターの強化状態なども細かく設定できるとのことで、今回はキャラクターの性能は統一、4人のなかからランダムにモンスターを選出する。ゲーム内の活躍度によって勝敗を決定し、1位は3000万円、2位は1000万円、3位が500万円で、4位はマイナス1000万円となる。それを繰り返し、賞金1億円を先に稼いだ人が勝利というルールで試合を行う。
今回レポートをお届けするのは、今回行った3試合の中から、第2試合目の様子をお届けする。メンバーはGamer、インサイド、IGN JAPAN、そしてMUTANのスタッフ。果たして優勝できるのか? ほどほどに乞うご期待。
1試合目は森林のステージ。各ステージにはバスター、モンスターともに接触すると転んでしまうトラップが設置されており、森林ステージは地表に突き出た木の根がそれにあたる。森林ステージは特に木の根が多く転びやすいステージなので、足元に最新の注意が必要だ。バスターは転んでしまうと運んでいるソウルを手放してしまうので、木の根を避けたコース取りなども重要になってくる。同様にモンスターも捕食中に転ぶとバスターを手放してしまう。
1セット目でモンスターに選ばれたのはIGN JAPAN。Gamer、インサイド、MUTANスタッフがバスター側で対戦する。この対戦で選ばれたモンスターはプレイ会を通して「最強なのでは?」という噂がまことしやかにささやかれた“ファントム”。ファントムのスキルは近距離に斬撃を飛ばすというもの。そこそこリーチが長い上に当たると問答無用で即死という非常に強力なものだ。通常攻撃にあたる捕食は一度捕まえても体力を減らし切るのに時間がかかるが、この斬撃は当たった瞬間に問答無用で即死という代物。代わりにクールタイムが長いのでここぞというタイミングで使いたい。
筆者たちバスター陣営は何とか即死攻撃だけは食らわないようにソウルを集めていく。プレイしていて特に感じたのは、ただ走り回ってソウルをやみくもに集めようとするとモンスター側が圧倒的に有利になってしまうということ。ソウルは、モンスターが接触することで倒されたモブモンスターに還すことができ、運搬中のソウルでも還元が可能。そのため、ゴール前で待機して運ばれてきた運搬中のソウルに接触することで、モンスターは動かずしてソウルを返しつつ浄化を阻止できてしまう。
なので、2つ以上のソウルを同時に運んだり、運搬中のバスターを護衛したりと、バスター陣営は連係プレイが必須になってくる。3分間もあるので、一人ひとりがバラバラに行動せず、ほかのプレイヤーと息をそろえながら着実に運ぶのが大切で、モンスター側の定石となるであろうこのゴール待機をいかに崩すかが本作の勝負のミソだと感じた。
この1試合目ではその定石を崩せず、しかも即死攻撃の鮮やかな二枚抜きをくらってしまい敗北。IGN JAPANが1位で3,000万円、負けたバスターチームも順位に応じて報酬がもらえる。筆者は3位で500万円獲得。出だしは敗北から始まる形となった。
この結果を受けての2セット目、モンスターは筆者が担当することに。使用するモンスターはオキュラスになった。オキュラスのスキルは目から一定時間光線を放つスキル。近づかないと捕食ができないモンスターの中で遠距離攻撃スキルは全試合を通して強力に感じた。
せっかくモンスターになったんだから、と少し変わった作戦にも挑戦してみた。今回やってみた作戦は“捕食を途中でやめる”というもの。捕食は体力を減らし切ることでダウンとなるが、途中でリリースすることも可能だ。バスターはダウンを起こされて復帰すると体力が全回復した状態になってしまう。そこで、ギリギリで体力を止めてリリース、バスター側が時間経過で徐々に体力回復という点を利用して、ここぞという勝負どころで一気に捕食、又はスキルのビームで少ない体力を倒し切るという作戦に出てみた。
残りソウル1つまで追い詰められたが、最後の最後で上述の戦略が功を奏した。時間的に最後のソウル運搬をしていたバスターの体力が少なかったのでビームでとどめを刺し逃げ切りに成功。2セット目を1位で終えることができた。これで前回とあわせて3,500万円、優勝まで6,500万円とまだまだ先は長いが、一躍一位に躍り出た。
その後も3セット目、4セット目と続き、筆者が優勝リーチの状態で再びモンスター陣営が回ってきた。これまでの試合を通して、自分のほかにインサイドが3位以上を取ればリーチという状況。筆者はここで負けるとリーチではなくなってしまう。勝てば優勝、負ければピンチ。ここ一番の勝負である。選ばれたモンスターはパンプキン。スキルはかぼちゃ爆弾による範囲攻撃で、威力は低いがクールタイムが短く、ある程度連射が可能だ。2セット目で試したリリース戦術とも相性がよさそうだ。
ステージは砂漠ステージ。特徴は浄化するためのゴールが中央の高いピラミッドの頂上にある点。上から監視しやすいほか、登りづらいことも相まって、個人的にはモンスター有利のステージだと感じた。バスター陣はインサイドに勝たせないようにしつつソウルを集めきらなければならないという状態。賞金が絡んで同陣営でも勝負が発生する点が、まさしくパーティゲームといった感じでワイワイと楽しめた。
序盤は積極的にバスターを追いかけつつ、そもそもモンスターを倒すのを妨害してみる。1人倒せれば蘇生で時間が稼げるので何とか倒したいところ。中盤から終盤にかけては蘇生や運搬に合わせて爆弾を投げ込んでみる。中央の高台からならかぼちゃ爆弾が遠くまで飛ぶので、このステージとパンプキンの相性はいいように感じた。
終盤、残りソウル3つというややモンスター側有利の状況で残り30秒を迎え、体力を減らしておいたバスター陣営にかぼちゃ爆弾の遠投がヒット。ソウルを何とかモブに還元して逃げ切りに成功。2試合目の優勝を飾ることができた(1試合目は2位、3試合目は3位であった)。
試合全体を通して、モンスター側では体力ミリ残し作戦で一貫して遊んでみたが、こういう戦略を考えて試す面白さも1マッチのテンポが良いから色々試せた結果だ。最大でも3分で終わるし、バスター全滅により30秒で終わるラウンドもあった。友人とワイワイ遊ぶにも適したカジュアルさだが、本気でやろうと思ったらチームワークやルート構築など突き詰めていける部分が多く、懐の深いゲームだという印象だ。
試合以外についても話していくと、今回のGamerシャツのようにキャラクターの見た目を自由にカスタマイズできる。気づいた人もいるかもしれないが、実は今回のプレイ会でサングラスをかけて参加してみた。これは配られたものではなく、試合報酬のコインで購入してみたものだ。このほかにも衣装などはエピソードマッチ報酬で手に入るほか、ガチャ機能で手に入れられる。被り物やゾンビ風メイクのようなものまであるので、発売後、ぜひ集めてカスタマイズを楽しんでみてほしい。
最初から何かカスタマイズをしたいという人に朗報! 今回使用したGamerロゴ入りオリジナルTシャツをプレゼントする。以下のコードを、ホーム画面の“ギフトコード”から入力するだけで誰でも使用できるので、ぜひともオンラインマッチやエピソードマッチで着用してみてほしい。
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総評として、カジュアルさの中にしっかりと奥深いゲーム性が隠されており、気軽に遊べるが本気で楽しめるといった感覚であった。特にオンラインマッチはバスター同士の協力、そして時には賞金絡みの裏切りが交錯しアツいバトルを繰り広げられるだろう。ランダムではなく陣営選択でのオンラインマッチも可能なので、「俺はモンスター陣営で孤高に戦いたいんだ!」という人は設定を変えて遊べばモンスター陣営だけ楽しむこともできる。当然逆も然りだ。
気軽に遊べて、上手くいったりいかなかったりといった対戦ゲームの“勝負感”が楽しめる本作。ぜひ12月4日の発売日に手に入れて遊んでみてほしい。