PS4/Nintendo Switch/PC向けにサービス中のオンラインRPG「PSO2 ニュージェネシス」において、2022年12月7日に実装予定の新リージョン「スティア」の体験レポートをお届けする。
隠されたコンテナ「インビジブルボックス」を探し出せ
大型アップデート「業火纏いし灼熱の兵団」にて新たに実装される第4のリージョン「スティア」。今回主にプレイすることができたのは「ドライゼンプラント」と「デクストベース」の2つのエリアだ。
「ドライゼンプラント」は、巨大なプラントが立ち並ぶ怪しげな雰囲気の漂う研究施設。エリア自体の広さはそこまでではないという印象を受けたが、複数の層が地形として存在しているので、実質的に探索できる範囲には結構なボリュームがある。
中でも大きな特徴は、ドライゼンプラント専用の新ギミックである「インビジブルボックス」だ。インビジブルボックスは、その名前の通り隠されたコンテナで、プレイヤーには見えない状態で配置されている。
コンテナがある程度近くにあるとマグのアクティブソナーが反応し、大まかな方向が指し示される。コンテナの近くには空中を漂っている光のラインのようなものが存在しており、これを目印にコンテナの場所を特定できる。インビジブルボックスからはアルファリアクターやアームズリファイナー、N-エクスキューブに加えて、アップデートで実装される新レアリティの★8武器の素材となる「インフェリウム」も入手できることがある。
インビジブルボックスの回収なら、エネミーとの戦闘を避けながら行うこともできるので、まだ育成が不十分だったり、バトルがあまり得意ではないというプレイヤーも★8武器の素材を集められそうだったのはありがたい仕様だ。
フィールド上には空中に飛び上がるためのアップドラフターも多数配置されており、ソナーが反応したらインビジブルボックスを探し求めて上下に飛び回るのが、新しいフィールドでの遊びになっている。
また、スティアリージョンの探索セクション内では、ギガンティクスの集団である「リーコンギガンツ」と遭遇することもある。リーコンギガンツは隊列を組んでエリア内を巡回しており、ただでさえ強力なギガンティクスと複数同時に戦うことになるため、非常に危険な存在となっている。
今回のプレイでは筆者も試しに挑んではみたものの、まったく歯が立たずにやられてしまった。準備が不十分なら無視してやり過ごすのがベターだが、リーコンギガンツは一定確率でインフェリウムをドロップするそうなので、発見したら可能な限り撃破を目指したいところだ。トライアルとはまた違う、フィールド内を探索している際の新しいバトルコンテンツとして楽しめそうだ。
投擲や特殊な鉱石を破壊できる「火山弾」
一方の「デクストベース」は、いたるところにマグマが流れている火山地域のフィールド。特定の天候では、「火山弾」という特殊なオブジェクトが降り注ぐことがあり、これが新たなギミックとなっている。
火山弾は超高温の隕石のようなオブジェクトで、地面に落下した後、一定時間が経過すると爆発して周囲に炎属性の範囲ダメージを与える。落下地点にいたり、爆発時に近くにいるとダメージを受けてしまうので、プレイヤーにとってはデメリットにもなるギミックだが、落下した後の火山弾にアクセスすると、火山弾を空中に保持するような状態になり、攻撃アクションが投擲アクションへと変化。再度アクションボタンを押すことで、火山弾を敵にぶつけてダメージを与えられる。
プレイヤーが保持している火山弾も、落下時と同じく一定時間経過後に爆発してダメージを受けてしまう。早く投げたくなるところだが、火山弾は所持している時間が長いほど、岩の炎のエフェクトが大きくなり、投擲時に与えるダメージもより高くなるという特性をもっている。爆発しないギリギリの瞬間を見計らって投げる、チキンレース的な駆け引きも楽しいポイントだ。
また、この火山弾を応用したギミックとして小さなマグマの塊のような「溶岩核」も登場する。時折フィールド内に存在している溶岩核に火山弾を投げ入れると、巨大な爆発を起こし、より広い範囲に高ダメージを与えられる。溶岩核がある場所で火山弾が降り始めた時は、積極的に活用していきたいところだ。
火山弾は、新たなギャザリングオブジェクトである「群鉱石」からアイテムを入手する際にも必要になる。群鉱石は、火山弾か溶岩核の爆発によってのみ破壊可能なオブジェクトで、ランダマイトと同様に大量の鉱石を入手可能。こちらでも★8武器の素材となる「インフェリウム」を入手できることがある。
さらにフィールドを探索していると、新たなトライアル「ゾンネル破壊」に挑戦することもできた。ゾンネルは、プレイヤーに攻撃を行ってくるオブジェクトで、最初はバリアによって守られている。
フィールド内に点在しているダズルポッドをすべて撃破すればバリアが解除され、ゾンネルを攻撃できるようになる。この状態でゾンネルの破壊が完了すれば、大量の報酬を獲得できる。個々のダズルポッドは比較的離れた位置にあるので、トライアル発生時に近くにいる複数のプレイヤーで手分けして破壊にあたると効率が良さそうだった。
強敵「絶望のヴァーディアス」が登場するエンドコンテンツも
本リージョンのエンドコンテンツとなるリーコンギガンツとの戦いにも挑戦。リューカーデバイス「フェルーサ岩稜:第2」から先に進んでいくと、大量のギガンティクスが出現する。その中の一体である「絶望のブレゼントス」は、高いHPと高速の突進、広範囲にダメージを与える薙ぎ払いなどの強力な攻撃手段を多数もつボスエネミーだ。ここまででも十分すぎるほどの歯ごたえがある。
今回の体験プレイでは、弱点である頭部を狙ってダウンを奪いつつ、時間をかけて絶望のブレゼントスをなんとか撃破するものの、これはまだ前哨戦。そこから本命のボスである「絶望のヴァーディアス」が登場する。
絶望のヴァーディアスは、2足歩行と4足歩行、2つの形態を臨機応変に切り替えながら攻撃を行ってくる。特に厄介なのが、4足歩行時に繰り出す口に咥えた剣による回転攻撃で、全方位に攻撃を行う範囲の広さに加えて、攻撃力も非常に高い。とくに近距離で戦いを挑む場合、発生の速さも相まって回避するのがかなり難しいと感じた。剣が光り始めたら攻撃の合図なので、すぐに距離を取り直す必要がある。
一方の2足歩行時は、剣を手に持ちかえて攻撃を行ってくる。剣を地面に叩きつけての衝撃波など、遠距離攻撃を中心に使用してきた印象だった。こちらの方が攻撃のタイミングが分かりやすいとも感じたので、2足歩行時にできるだけダメージを与えておくのがいいかもしれない。
今回は前哨戦で時間をかけすぎてしまったこともあり、残念ながら絶望のヴァーディアスの討伐はならず。ヴァーディアスを倒せば、インフェリウムを始め、リーコンギガンツよりもいい報酬が入手できるようになっているそうなので、新リージョン実装後には腕に自信のあるプレイヤーは是非ともチャレンジしてみて欲しい。