MMORPGの楽しさとモンスター収集・育成の楽しさの両立!「サマナーズウォー:クロニクル」レビュー

プレイレビュー
0コメント 田中一広

サマナーズウォー:クロニクル」をレビュー。長い人気を誇る「サマナーズウォー」シリーズの最新作となる本作は、MMORPGとして作られている。その魅力を紹介したい。

「サマナーズウォー:クロニクル」は、Com2uS JapanからリリースされたPC・スマートフォン向けのMMORPG。「サマナーズウォー」といえば、モンスターの収集・育成をメインとしたRPGとして長期にわたり人気を獲得しているタイトルだ。そのシリーズ最新作となる本作はモンスター収集・育成を持ちながらも、MMORPGとして構成されている。

クエストを受注し達成を目指す!基本はスマホMMORPGスタイル

本作の基本的なゲームの流れは、スマートフォン向けのMMORPGを踏襲したものになっている。モンスターを倒すだとか特定のアイテムを発見するだとかいったクエストをNPCから受注し、その達成を目指すというものだ。

スマートフォン向けのMMORPGでは当たり前となったオートシナリオ実行機能ももちろん搭載。クエストボタンをタップすれば自動的にクエストを受注し目的地へと移動、モンスターとの戦闘をこなしクエストを達成してくれる。自動機能に任せてプレイヤーは眺めているだけでもOK。放置RPG的にプレイ可能だ。

ただ本作の場合、ゲーム開始から一定のクエストをこなすまではオート機能が解放されないので、手動でプレイする必要がある。手動での操作は、仮想パッドでプレイヤーを動かし、ボタンタップによってスキルを発動するというもの。リアルタイムのアクションRPG的なスタイルだ。

ザコモンスターとのバトルはスキルを適当に連打しているだけでも大丈夫。ただ、ボスなどの強力な敵を相手にする場合、攻撃予測表示を見てしっかり回避しなければならず、アクションRPGの手ごたえを味わえる。もちろん、オート機能が解放されてしまえばボス相手でもオート機能に任せることが可能。ただ、一部のクエストではオートの使用が不可能になっているため、すべてをオート任せにすることはできない。ザコ戦や周回プレイなど作業的な部分はオート機能、ストーリーの節目となるようなボス戦については手動バトル…というかたちでメリハリがつけられているようだ。

モンスターの収集・育成は健在!これぞサマナーズウォー

ゲームの基本部分は一般的なスマートフォン向けMMORPGと大きな差はないといえる。しかし、本作はこれだけではない。本作独自の要素といえるのが、「サマナーズウォー」シリーズのメイン要素ともいえる、モンスターの収集・育成要素だ。

一般的なMMORPGではプレイヤー=主人公、パーティーメンバー=他プレイヤーとなることが多い。しかし本作の場合、パーティーメンバーは自分の召喚したモンスターたちが担う。プレイヤーは常にモンスターたちとパーティーを組んだ状態にあり、モンスターは自動的に戦闘を行ってくれる。

MMORPGの中でもとりわけスマートフォン向けMMORPGでは、多彩な育成要素が組み込まれる。これは、プレイにあたってオート機能が前提となるからだろう。戦闘やクエスト進行はオート機能に任せることになるが、そこで獲得した経験値やアイテムを使って「どのように育成させるか?」という点はプレイヤーが手動で行うことになる。なので、多彩な育成要素が用意されていないとプレイし甲斐がない。この点で本作は、やりこみ甲斐の高さを実現している。というのも、状況に合わせたパーティー編成を行うために、さまざまなモンスターを育成する必要があるからだ。

本作は、獲得したモンスターたちがクエストを実行する様子を眺めつつ、次はどのモンスターをどう育成しようか…と考えるのがおもしろい。なお、モンスターは自動的に戦闘を行ってくれると書いたが、モンスターのスキルはプレイヤーが手動で発動できる。育成という観点からすると、この点も魅力だろう。手塩にかけて育てたモンスターのスキルは、やはり手動で発動したい。

アニメ調のビジュアルに惹かれる!キャラクターが魅力的

ところで、本作のようにキャラクターを集めて自由に編成できるというゲームでは、できる限り自分の趣味を露骨に出すのが楽しむコツではないだろうか。「とにかくパラメータ的に最強のキャラで編成したい」だとか、「ストーリー的に準主人公クラスのキャラで編成したい」だとか、自分のこだわりでパーティーを編成するのが楽しい。

筆者の場合、ドラゴンのように「見た目がカッコいい×強そうなキャラ」と「かわいくてセクシーな美少女キャラ」で編成するというのが趣味だ。「うわっ…」と引かせたかもしれないが、それでいい。できる限り自分の欲望に忠実にプレイしたほうが、娯楽というのは楽しめるのだ!

こうした筆者のようなプレイスタイルからすると、本作でアニメ調のビジュアルが採用されているのはとても嬉しかった。かわいいキャラはかわいく、カッコいいキャラクターはカッコいい。また、本作のビジュアルのよさが活かされているのは、キャラクターだけではない。ストーリー上のカットシーンもイラストのようなクオリティに仕上がりで魅力的だ。

ちなみに一般的なMMORPGでは、ストーリーにおいて「キャラクター」より「世界」にフォーカスのあたることが多いように思う。ただ本作の場合、特定の人物の暗躍など、「キャラクター」の内面や行動にもフォーカスが当てられている。このため、ソロプレイのRPGに近い印象を受けた。

他プレイヤーとのレイドが楽しい!圧倒的戦力が爽快

モンスターの収集・育成やキャラクターの魅力など、ここまで紹介してきた本作の魅力は、どちらかといえばソロ向けRPG的だ。だがもちろん本作は、マルチプレイならではの楽しさも持っている。筆者が魅力に感じたマルチプレイ要素は、レイドだ。

レイドは、他プレイヤーの率いるパーティーと協力して強大なボス敵と戦う手動バトル。プレイヤー同士でパーティーをを組むのではなく、プレイヤー&モンスターで構成された複数パーティーが集まるというかたちなので、こちらの人数がとても多い!もうこの時点で見た目的に楽しい。

そして、筆者のプレイした難易度も影響しているのかもしれないが、プレイヤー側が強い。レイドのボスモンスターが文字通り、瞬殺だった。苦戦しながら倒すというのがレイドバトルの醍醐味とも思うが、瞬殺というのもいい。爽快だし、みんな、手塩にかけてモンスターを育てているのだな…という空気感がとてもよかった。

プレイしてみて筆者は、MMORPGというかたちになったものの、モンスターの収集・育成という根っこの部分は「サマナーズウォー」をしっかり継承した作品だと感じた。シリーズのファンがプレイしても裏切られると感じられることはないだろう。また、MMORPGとしての完成度も高いので、MMORPGファンも確実に楽しめると思う。シリーズの名を汚すことのない、オススメできる一作だ。

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