ライアットゲームズは、「VALORANT Masters Tokyo」の開催を記念して、本田圭佑さんのスペシャルインタビュー動画を公開した。

本田さんはプロサッカープレイヤーとしてのキャリアを築きながら、監督(2023年5月まで)、経営者、投資家としても活躍。eスポーツの可能性にも早くから注目しており、VCT Pacificの出場チーム「Gen.G」にも投資していることから、今回Mastersの日本開催を記念してインタビューが実施された。独自の視点からeスポーツを語るものとなっているので、気になる人はぜひチェックしてほしい。

以下、発表情報をそのまま掲載しています

インタビュー内容

VCTの現状に感じることは?

思っている以上に盛り上がっているという状況に驚きましたね。話を聞いてみると観客にプレーしていない女性が多いとのこと。サッカーを応援にくる女性ファンもサッカーしているわけではないという意味では、エンタメとして成立し始めているなと感じます。

進んでいる方向は凄くいいなと思いながらみていますね。若い世代を巻き込んでいるところが一番ポイントだと思うんですけど、それ以外のところにあえていかないくらいの方が逆にいいと思っていて、下の世代に集中することで、下の世代のカルチャーは、大きく変わる可能性があると思うので、Esportsはエンタメのトップの中のひとつのエンタメになるという可能性は十分にあると思う。

それくらい価値観は変わってきていて、ちょっと想像できない価値観で、今の世代の人たちが熱くなって、エンタメが更に大きくなっていって、所謂エコシステムがどんどん膨れ上がっている印象があるので、今の道は、間違っていないと思う。

VCTのエコシステムについて

多分まだこれから色々変わっていくと思いますね。まだ若いし、大会としては。ポリシーに沿いながら作っている大会が、利益追求との天秤にかけられるときが、もっと盛り上がってきたらきたりとか。サッカーは多分そういうことを何度も経て、今も戦い続けていると思うんですよね。ポリシーに沿いながらでかくなっていってほしいなと個人的には思うところですし、全然自分は関係ないと思っている国の人たちが、サッカーのように、お金がかからない形で、トップのところを目指せるようなものになればいいなとも思いますし。Esportsはそれはあり得るんじゃないかなと思います。場所もお金もあまりいらないので、そういう意味では、結構面白いなと思います。

Gen.Gへの出資背景について

元々ケビンチョウというGen.Gのオーナーと知り合いだったというところが、案件が入ってきた背景です。元々「Esports面白いよね」と、DreamersFund(本田圭佑さんが出資している)のチームで話していたこともあって、それが一番タイミングがぴったりあったというのもあって、かなり勢いがよかったのと、かなりチームが頑張っていたのと。

なぜGen.Gに出資したかというと、ケビンがオーナーだったから。だけど、なぜEsportsに出資したかというと、Esportsが来るってことに賭けるのは、確実にこのタイミングじゃないと遅くなるという感覚がなんとなくありました。あのタイミングで、Gen.Gが他のチームよりも絶対に優れていたか、その辺はすごく難しい判断だったので、ケビンとのきっかけ、出合いがあったので、投資させてもらったというのがあります。

サッカーとEsports。プロチームの共通点と違うところ

一番最初に驚いたのは、プレー時間。(Esportsは)圧倒的に長いですよね。サッカーなどのかなり負荷が高いスポーツは、そんなに長い時間プレーすることができないので。実際僕らがトレーニングを1日でやれる時間というのは、大体2時間くらいなんですね。Esportsの選手たちは、Gen.Gの選手もそうですけど、平気で12時間プレイする人がいるし、もっとやっている人もいるんです。大げさにいうと起きている時間は、ずーっとやっているっていう人もいたりもするっていうくらい、プレー時間の長さが、サッカーや他のスポーツと違うというのは、劇的にプロとは言っても全然違うとことの特徴的なところかな、と。

逆に意外な意味でサッカーと一緒だったのが、彼ら(Esports選手)は、手を使っているんで、腱鞘炎になるのか、マッサージする人がチームにいて、しっかりとパフォーマンスを少しでも高めるために、スタッフを雇っているというのは、プロサッカー選手ももちろん、クラブにマッサージ師の人たちがいるんで。12時間もプレーしていると、すごく負担がくるというところで、そこをケアしているというところは、プロフェッショナル性は、サッカーもEsportsも一緒なんだなという。大きくそこは衝撃でしたね。

あと驚いたのは、活躍する人の年齢が、サッカーなどのスポーツに比べて、平均年齢が低いイメージがあって。23・24・25くらいになってくると、むしろベテラン。それも凄く驚きました。だから20歳とか10代後半のあたりで、世界トップのプレーヤーがいるというEsportsの世界。僕がこれまでGen.Gに関わってきた中では、そういう年齢で活躍している人がサッカーより若かったので、それはびっくりしましたね。

日本代表チームが出場しているVCT PACIFIC 自身の日本代表の経験も踏まえて

2009年10年くらいで日本代表に入ったりとか、ワールドカップを経験する前と後とでは、やはり注目度が全然違いました。僕はそれを求めていたので、プレッシャーというよりは、本望だったので嬉しかったし、力は注目されればされるほど、みなぎってきました。「もっと期待に応えたい」と。もちろん期待に応えられないときには、がっかりすることもあるんですけど、それでも、またそれがエネルギーの源になって、頑張れたっていうのはあるかもしれない。

今のEsportsはまだ若いから、これから変わってくるような気がしているなと思うのが、わりと本当の子供、幼少時からEsportsプレーヤーを目指してやる子たち、今の子たちがいれば、その子たちがEsportsプレーヤーになったときに、多分そのプレッシャーはむしろ無くなってて、「ここに立ちたかった」「子供の頃から、このツアーに立ちたかったんだ」という想いになると思うので、変わると思うんですよね。多分、今Esportsのプレーヤーで出てる人達の中には、元々ゲームが好きでやっていたら、いつの間にか見られる立場になってたという人もいると思うんですよ。その人たちは、ちょっと、「こんな人前でプレーしたかったわけじゃないんだけどな」とか(笑)。うまくそういうプレッシャーをマネジメントできないことはあるかもしれないですね。

Masters Tokyoが日本で開催されることについて

長くEsportsを信じてきている身ではあるので、盛り上がっているということを聞いて、嬉しいですよね。盛り上がっているということもあって、今回決まったっていうのも多分ひとつの理由でもあると思うんですけど。これをきっかけに一気にEsportsが今以上に日本の若者中心に盛り上がってほしいなと思いますし、僕らみたいな人間がもっとそこにキャピタルを投入していくという流れになればいいなと思っています。そういう視点でまだ見たいなと思っていますし。それには、多分もっと劇的なアイデアとか、仕組みが必要なんだと思うので。僕がそこに関われるなら、嬉しいなと思っていますし、そういう意味では、どこかのタイミングで、僕も元々ゲームが大好きだっていうこともあるんで、VALORANTはやったことはないんですけど、ちょっと何処かのタイミングで、機会があれば、1回プレイしてみたいなという風に思いますね。

今後のEsports業界について

ゲームの面白さとこの時代の多様性。まさに時代が流れてきていると思うんです。色々なものが許容される世の中になってきてて、まさにゲームは将来稼げないというものから、ゲームで稼いで生きていけるもの。ちょっと過小評価しているんで、Esportsを世間は。特に年齢が上に行けば行くほど、過小評価しているし。それを個人的にはやっぱり見返してほしいなと思っていますし、だから僕自身もGen.Gに投資している部分もあります。

あとは運営力の差だと思っていて、ここから先はね。僕はサッカーやってきた身だからわかるんですけどね、サッカーにはいいところも悪いところもたくさんあって、良いところをあげたらきりがないんですけど、悪いところもちゃんと明確に見ないといけなくて。サッカーの悪いところは、メジャースポーツが故に、あぐらをかいているところがあるんですよ。「みんな好きだろう。」「好きで当たり前だろう。」と。実際はそうでもないのに。それにあぐらかいてると、Esportsみたいな、勢い良く、一生懸命盛り上げて普及していこうと思っているエンタメに、足元をすくわれるだろうな、というのが、僕のサッカー界に対する危機感ではありますね。

Esportsの未来は、強く信じています。確かにゲームだけっていう世界は僕も嫌です。でも、ゲームをかたくなに否定する人たちは、すごく心の貧しい人だなと思っているので、そういう大人たちは、ぶっ倒してほしいなと思いますね。だから(Esportsは)フラットにもっと盛り上がるべきだと思っているんで、しっかり順調に成長してほしいなという気持ちが強いですし、そこに何か僕が力になれる範囲であれば、積極的に今後も関わっていきたいなというのは、思っています。

VCTファンにメッセージ

サポーターが熱ければ熱いほど、Esportsは伸びると思います。言い方を変えれば、めちゃくちゃ熱いファンが、Esportsを伸ばすんだと思うんですよね。強く応援し続けてほしいなと思いますし、僕も、そういう人たちがもっと盛り上がるようなことを、違う角度からEsportsに関われたらいいなという風に思っているんで、(ファンに)Esportsを育ててほしいなというふうに思いますね。

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