スクウェア・エニックスから2023年12月1日に発売される、Nintendo Switch用ソフト「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」の先行プレイレポートをお届けします。

目次
  1. 歩いているだけでも楽しい!密度の濃いフィールド探索
  2. 戦闘はカスタマイズ性の高い自動バトルでサクサク!強敵へのチャレンジも
  3. 自由度の高い魔物の育成システムが魅力!配合でスキルも見た目も、さらにはサイズもお好みに
  4. 自由度の高い育成と密度の高いフィールドでの探索が楽しい、シリーズ最新作にふさわしい育成RPG

「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」は、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」の登場キャラクター・ピサロが主人公となり、多種多様なモンスターたちを仲間にしながら、ダークな冒険へ旅立つ「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズ最新作です。

今回、そんな本作を先行プレイする機会が得られたので、本稿では冒険の舞台やゲームシステム、プレイフィールを紹介していきます。

歩いているだけでも楽しい!密度の濃いフィールド探索

本作でピサロたちはさまざまな魔界を旅することになります。今回の先行プレイでは「甘味楼の魔界」というあらゆる地形がお菓子でできた、魔界というにはいささかファンシーすぎるフィールドでの冒険を楽しむことができました。

見渡す限りお菓子まみれ、なんなら登場するスライムですら甘そうで、見ているだけで糖分を摂取している気持ちになります。

魔界には四季の概念が存在し、時間経過で春夏秋冬と変化していきます。春は全体的にピンクで、いちごソース的な地形になっているのですが、夏は緑を基調とした抹茶ソースのようになり、景観がかなり変化します。

四季の変化は景色だけではなく、フィールドのギミックにも影響があります。春は“わた”(わたあめかもしれない)に乗って空中を移動し、普段は行けない場所へ行けるようになります。夏はツタが伸びて、壁を登ったり、秋は巨大なカボチャが足場に、冬は川(はちみつ)が凍って渡れるようになります。

また、天候の概念もあり、「甘味楼の魔界」ではアメが降ります。雨ではありません、飴です。

なお、本作におけるバトルはフィールドエンカウントで発生します。なのでフィールド上に魔物がテクテク歩いているのですが、魔物同士でじゃれあっていたり、みんなでお昼寝していたり、高いところから様子をうかがっていたりと、さまざまな表情を見せており、魔物の生態観察も楽しめます。

また、フィールドエンカウントシステムはバトルの発生をある程度プレイヤー側でコントロールできるのですが、思わぬところからモンスターが飛び出してきたりすることも多く、「そんなとこにいたのか!」と思わされることもしばしば。

とはいえしっかり観察していれば避けられますし、こちらに気がついたときに効果音をならしてくれるので、エンカウントに対する煩わしさは感じませんでした。

また、基本的に魔物はこちらを見つけると襲いかかってくるのですが、パーティのレベルが上がると逃げるようにもなるので、レベリングを行うことで探索もしやすくなります。

歩みを進めていくと魔物が住む村を発見、入るとイベントムービーが。キャラクターの掛け合いはボイス付き、魔物の見た目とギャップのあるカワイイボイスと濃いキャラクター性に引き込まれます。

カウンターはマカロン、ビスケットの壁に、屋根にはホイップクリーム、そしてしたたるはちみつ。外だけでなく内部まで糖分たっぷりの魔界でした。

ちなみに、その後挑めるようになるダンジョンもあま~い雰囲気が漂っています。中にはお菓子と魔物がたっぷり。アスレチックのようなつくりにもなっており、ぴょんぴょん飛び乗っていくのが楽しいです。

今回探索した「甘味楼の魔界」は、とくに見た目が鮮やかな場所になっており、歩いているだけでも楽しい仕掛けが満載。どこを見渡しても異なる景色が広がっており、観光気分で探索を楽しむことができました。

戦闘はカスタマイズ性の高い自動バトルでサクサク!強敵へのチャレンジも

魔物とのバトルはAIにおまかせすることもできますし、「命令」することで細かく指示可能です。

AIで戦ってもらうにしても、「作戦」である程度行動に傾向をもたせられるほか、「AI特技」というメニュー項目で、魔物が使用する特技の使用頻度が設定可能です。これは頻度だけでなく、まったく使用しないという選択も可能となっています。

敵も味方にもダメージが入る特技「みなごろし」のように、使用することでこちらにもリスクが生じる場合の特技を持っていた場合に活用できますね。

このように、カスタマイズ性の高いシステムになっているので、フィールド上でエンカウントする魔物は基本的にAIにおまかせする形で問題なさそうです。ちなみにバトルの速度は2倍速まで上昇可能。サクサクとバトルをこなせます。

また、バトルでは戦うだけではなく、魔物を仲間にする「スカウト」も可能です。こちらを選ぶことでダメージを与える攻撃ではなく“スカウトアタック”を行い、敵に与えた数値が仲間になる確率として加算されていき、最終的に仲間になるかどうかが決まります。

この確率の上昇値は、味方のレベルや、敵の体力、ほかにもお肉などをあげているかどうか、そのエリアの支配者を倒しているかどうか、といったさまざまな要因で変動します。失敗すると場合によっては“いかり”状態になり敵の与ダメージが上昇するほか、その戦闘におけるスカウトが行えなくなってしまいます。

ただ、いかり状態になっても、倒した後に起き上がって“仲間になりたそうにこちらを見てくる”場合があります。失敗してもWチャンスがあるのは嬉しいですね。

ちなみにパーティは4匹+控えの4匹で最大8匹の魔物をつれていけます。パーティメンバーの数は、魔物の“サイズ”の概念でも変動し、Sサイズは1匹分、Lサイズは2匹分として数えられます。

Lサイズを入れるとその分、最大メンバー数は減ってしまうのですが、Lサイズのモンスターは複数回攻撃してくれたり、単純にステータスが強力であったりと2匹分以上の働きを見せてくれます。

先行プレイでは、今回遊んだエリアの支配者・ギルノとのバトルまでプレイすることができました。このキャラクター、非常に愉快な性格をしており、ボイスと相まって楽しげな掛け合いを繰り広げてくれます。

フィールド上でのバトルではそれほど苦戦することはありませんが、ボスはなかなか手強く、デバフを駆使してこちらを弱体化、そこに範囲攻撃をかぶせてきたりとなかなかのツワモノ。しっかりレベルを上げたり、考えて特技を使っていないと全滅してしまいそうでした。

ちなみに強敵とのバトルはボス戦だけではありません。フィールド上にはLサイズの魔物も普通に生息しています。好奇心で戦ってみましたが、戦闘音楽も変わり、あきらかにわかる“強敵感”。

今回は強力なLサイズモンスターかつレベルが高いサイクロプスが仲間にいたため、戦闘ではボス戦でも苦戦することはなかったのですが、このメイデンドールの前ではあっというまに倒されてしまいました。

フィールド上にはこういった強敵も用意されているようで、チャレンジ的な要素として楽しめそうです。

自由度の高い魔物の育成システムが魅力!配合でスキルも見た目も、さらにはサイズもお好みに

戦力強化は、レベルを上げるだけでなく、シリーズおなじみの「配合」を行うことでも可能です。レベルが10以上になった魔物同士を配合することで、2匹のスキルを引き継いだ新たな魔物が生まれます。

生まれた魔物はレベル1からになりますが、ステータスの基礎値が上がっているため、配合することでどんどん強化されていきます。

また、各魔物にはそれぞれランクが設定されており、よりランクの高い魔物を生み出すことで、さらなる戦力アップに繋がります。基本的には配合で高ランクの魔物を作っていくことを目指していくのですが、両親どちらかの種族に配合することも可能です。

「ランクは低いけど、この魔物を使い続けたい!」そんなニーズにもしっかり応えてくれるわけです。

また、生み出した魔物やレベルが上がったときには「スキルわりふり」を行いましょう。各魔物はそれぞれ「スキル」を所持しており、レベルが上がったときに得られるポイントを各スキルに振り分けることで、そのスキルに対応した特技を覚えていきます。

配合した場合は親のスキルを引き継げるので、すぐに強化可能。どのスキルを引き継ぐか、しっかり考える必要がありそうです。

ちなみに、魔物にはLサイズとSサイズが存在することを紹介しましたが、同サイズの中でもさらに大きさが異なる場合があります。以下のスクリーンショットはどちらもSサイズのスライムコロネですが、あきらかに大きさが異なることがわかります。

サイズの違いは見た目だけでなく、ステータスにも影響。小さな魔物は“すばやさ”に、大きな魔物は“攻撃力”に関わってきます。

さらに魔物のサイズは配合することで小さくすることも、大きくすることも可能。親のサイズにあわせて変化していきます。

「Lサイズでお気に入りの魔物がいるけど枠を減らしたくないからSサイズにしよう」「お気に入りの魔物はとことんデカくしたい!」といったことが可能で、とにかく自由度の高い育成が楽しめます。

自由度の高い育成と密度の高いフィールドでの探索が楽しい、シリーズ最新作にふさわしい育成RPG

ここまで、先行プレイレポートを通して本作の魅力をお届けしてきました。

今回の「甘味楼の魔界」は、特に特徴的な場所だと感じましたが、ところどころで景観づくりへのこだわりが見受けられ、ほかの魔界では一体どんな景色が広がっているのだろうと今から期待感でいっぱいになりました。

また、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」に登場したピサロが主人公ということで、物語もどういった展開になっていくのか、非常に気になります。

登場する魔物も500種族以上。一体どんな魔物と出会えるのか、そしてどんな魔物を、どう育成していくのか、今から育成沼にハマること必至の本作への期待が膨らみます。今後の情報公開も楽しみにしつつ、12月1日の発売日を心待ちにしましょう。

なおYouTubeでは、本作を実際にプレイしながら、システムやプレイ感を紹介する動画も公開しております。映像だからこそわかるゲームの雰囲気をお届けしておりますので、そちらもあわせてチェックしてみてください。

※画面写真・映像はすべて開発中のものです。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー