Moon Studiosが2024年4月19日に早期アクセスを開始したSteam向けアクションRPG「No Rest for the Wicked」のレビューをお届けする。

目次
  1. ステータスの割り振りやバトルのテンポなど、ソウルライクの経験が活きる
  2. 理想の装備品を探求できるハスクラ要素も!クォータービューならではの仕掛けも魅力

本作は「Ori」シリーズを手掛けるMoon Studiosが製作した見下ろし視点型のアクションRPG。油絵のような独特なキャラクターモデルやソウルライクに近いシステム、そして戦略性のあるバトルのテンポや難易度が特徴だ。

「No Rest for the Wicked」レビュー:ソウルライク×ハクスラ的な厳選の楽しさが堪能できるクォータービューアクションRPGの画像
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また、敵の装備品をドロップする要素やレアリティの存在、装備品に付随するランダム性のあるアビリティなど、ハクスラ的な側面もあるだけでなく、クラフトや拠点の拡充といったものまで用意されている。早期アクセスながら既に奥深い内容ばかりの本作の魅力をお伝えしたい。

ステータスの割り振りやバトルのテンポなど、ソウルライクの経験が活きる

Steamでも度々議論の中心となる“ソウルライク”というジャンル。本作をそう感じたのは「死亡してもゲームオーバーにならずチェックポイントで復活する」「敵がリスポーンする」「敵との戦闘における攻守切り替えのタイミングやテンポがソウルシリーズに近い」「パリィや背後からのステルスキル(バックスタブ)が行える」などなど、似通った要素が多く、陰鬱な世界観や裏がありそうなNPCの言動も含め非常にソウルな雰囲気だったからだ。

「No Rest for the Wicked」レビュー:ソウルライク×ハクスラ的な厳選の楽しさが堪能できるクォータービューアクションRPGの画像
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特に戦闘における「敵の攻撃を見極めて後隙に刺していく感覚」は、ソウルシリーズ経験者なら既視感がある。敵の大振りを誘発させて反撃していく、敵がのけ反りやすい重量級の武器で優位を取っていくなど、経験が活きる場面が多い。そういう面でも本作はソウルライクであり、いわゆるトライアルアンドエラーで活路を開いていくのが魅力であり、面白さの一つである。

ただ、大きく異なるのは死亡時のペナルティが驚くほど易しいことだ。死亡しても装備中のアイテムの耐久力がやや減少し、チェックポイントで復活するのみ。いわゆる経験値を死亡地点に落とすことがなく回収の手間もない。そこはソウルシリーズ未経験のプレイヤーでも嬉しい点ではないだろうか。

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各能力値を1ずつ上昇させてステータスを強化していく点もお馴染み。正確には、レベルアップ時に3点獲得する特性ポイントを体力、スタミナ、腕力、熟練度、装備重量……などの各能力値を高めることでステータスが上昇する。これが武器の能力を発揮する条件に関わってくる点も一緒だ。

ちなみにステータスの振り直しも可能なので、入手した装備品や試したいビルドに応じて変えていく楽しみもある。

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マップの各所には「ささやき」と呼ばれるチェックポイントが存在し、物語を進めると拠点と最終チェックポイント間はいつでもファストトラベルが可能になる。拠点を軸に探索範囲を広げていき、また新たなチェックポイントを発見し、さらに探索を広げていくのがセオリー。チェックポイントで休んでも敵が即時復活とまではいかないが、敵はボスを除き時間経過で復活するため、再探索時も気が抜けない仕様となっている。

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マップごとに出現する敵の種類が異なる点はお馴染みだが、ゲームの進行状況に応じて序盤エリアでも敵の強さや出現する敵が変わっていくのは本作ならでは。装備品にはレアリティとティアが設定されており、進行状況に応じてそれらの性質が向上していく。探索し終わったエリアでも再訪することで新たな敵と遭遇し、新しい装備品を入手する機会があるのは面白い点だ。

「No Rest for the Wicked」レビュー:ソウルライク×ハクスラ的な厳選の楽しさが堪能できるクォータービューアクションRPGの画像
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理想の装備品を探求できるハスクラ要素も!クォータービューならではの仕掛けも魅力

敵を倒すとドロップすることのある装備品にはレアリティとティアがあり、品質が高いほど強力なステータスが付属。これは攻撃力アップや属性付与といったランダム性のあるエンチャント(いわゆるアビリティ)のことを指し、理想のアイテムを求めて探求する点はハクスラ、トレハンと言える。

面白いのはレアリティの高さで決まる点ではなく、何も付いていない装備品はカスタマイズの余地があること。エンチャントを持たない装備品の空のスロットは拠点でエンチャントを付与でき、自分好みに追求できる。

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拠点では武器の調整をはじめ、装備品の作成や回復アイテムに当たる料理などが行えるほか、設備の向上や拠点の拡充が行える。これには、探索エリア内で取得できる木材や鉱石といった消耗品が必要。つまり、ソウルライクでありながらハクスラしつつ、サバイバル的な側面も併せ持つゲーム性なのだ。

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独自な点といえば見下ろし視点、クォータービューなこと。激しめなアクションなのだが、カメラを動かせないことに最初は戸惑うかもしれない。特に、あえて木々や建物が死角になるような作りになっていることで、余計にそう感じてしまうだろう。ただ、これにはクォータービューという視点だからこそできる隠しアイテムの存在やルート、動線のヒントがエリア内にあり、そこにこだわりや面白味を感じた。

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早期アクセスとのことで、まだまだ調整中な面もあるが、しっかりとプレイヤーのフィードバックを反映して遊びやすくなっているのは高評価。実際プレイしている最中でも大型アップデートが入り、ゲームの仕様が変わった点もある。ただ、Steamページでも紹介されている最大3人でのCO-OPモードはまだ未実装な点には留意したい。

ソウルライクでハクスラな「No Rest for the Wicked」。ぜひプレイして独自の面白さや魅力を感じ取って欲しい。

「No Rest for the Wicked」レビュー:ソウルライク×ハクスラ的な厳選の楽しさが堪能できるクォータービューアクションRPGの画像
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ゲームにメカにロボ、そして映画が人生の中心にある男。気に入ったゲームはトロフィーコンプするまで遊び尽くすやり込み派ライターで、アクションゲームが大のお気に入り。好きなタイトルは「DARK SOULS」シリーズ、「アーマード・コア」シリーズ、「Overwatch」「WARFRAME」「ガンダム」作品全般。好きな映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「オーシャンズ11」

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※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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