スクウェア・エニックスから2024年10月30日に発売予定のPS4/Xbox Series X|S/PC(Steam、Windows)向けアドベンチャーゲーム「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」(※Nintendo Switch版の発売日は後日発表予定)のプレイレポートをお届けする。
「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」(以下「ライフ イズ ストレンジ DE」)では、シリーズ1作目「ライフ イズ ストレンジ」のマックスが成長して、再び主人公として登場。新たな超能力を駆使して殺人事件の真相に迫ることになる。
なお、開発は「ライフ イズ ストレンジ」、「ライフ イズ ストレンジ2」のDON'T NODではなく、「ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム」、「ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ」のDeck Nine Gamesが担当している。
今回プレイできたのはストーリーにおける事件の発端となるパートと、その少しあとのシークエンスの謎解きパート。成長したマックスの新しい人間関係と、彼らが巻き込まれる新たな事件。それから、ゲーム全体で活用していくであろう謎解き部分のシステムが体験できた。
成長して大人びたマックス。平穏な天体観測から一転、再び事件へと巻き込まれる
最初にプレイできたパートでマックスは、ふたりの友人とともに冬空の下で天体観測を楽しんでいた。「ライフ イズ ストレンジ DE」のマックスは大学で写真の講師を務めている。「ライフ イズ ストレンジ」からそれなりの年月が経過しており、外見も言動もかなり大人びた印象だ。
行動をともにしているふたりの友人は、詩人を志す大学院生のサフィと、同じく院生で天文学・物理学に情熱を注ぐモーゼス。学んでいる分野は違えど、気心が知れた関係なのだろう。彼らの会話からは互いにとてもリラックスしている様子が伺える。「ライフ イズ ストレンジ」での出来事から月日が経ち、現在のマックスは平穏な人生を歩んでいる模様。かつて使用できた“時間を巻き戻す超能力”も長年使っていないようだ。
そうこうしているうちにマックスは3つ用意されたマグカップから自分が使用するものを選ぶことに。中には便器の形をしたインパクト絶大なマグカップもあり、思わずこれを選ぶと、マックスが手に取るとともに「この選択が未来を変える……」というシリーズ恒例のメッセージが表示された。
「便器型のマグカップを選ぶことで変わってしまう未来とは……?」とちょっと笑ってしまったが、このお決まりのメッセージを読むと「ライフ イズ ストレンジ」の新作をプレイしているという確かな実感が得られた。
その後も和やかに進んでいた天体観測だが、やがて事件が起きてしまう。サフィが何者かによって殺されてしまうのだ。
マックスの新たな超能力にはいくつかの押さえておくべき特性あり
続いてプレイできたパートは、サフィ殺害の嫌疑を掛けられたモーゼスを助けるために、研究室からとあるモノを取ってくるというもの。ここで活用するのが“ふたつの並行世界を行き来する”というマックスの新たな超能力。先ほどプレイしたパートとこのパートの間に存在するストーリーで目覚めた能力のようだ。
並行世界は“サフィが殺されていない世界”となっており、これにより同じ時刻、同じ場所でも、起きている出来事もまたマックスがもといた世界とは変わっている。例えば、もとの世界ではモーゼスが取り調べを受けていて十分にコミュニケーションが取れない状況でも、事件が起きていない別世界でなら研究室にいるモーゼスから十分な情報を聞き出すことが可能なのだ。
もとの世界と別世界を行き来するには、光の粒子のようなものが集まっている場所を見付ける必要があり、いつでもどこでも行き来できるわけではない。この仕組みが目的を達成する上でパズル的に機能しており、頭を悩ませることになった。
この並行世界の移動には、ほかにもいくつか特徴があった。まず、一方の世界で取得したキーアイテムは、もう一方の世界に持ち込むことができる。
持ち込んだ世界ではそのアイテムの存在が2個にダブり、持ち出した世界ではゼロになってしまうので、将来的になんらかのトラブルが生じそうで、このあたりについてはSF的に理由付けが成されているのかが気になった(製品版で明かされることはあるのだろうか?)。それはいったん置いておいて、ひとまず謎解きには大いに活用できる法則性だ。
また、マックスはボタンひとつで並行世界における“現在の周囲の状況”を知覚することができる。この能力は探索中ならばいつでも利用可能だった。自分がいる世界ともうひとつの世界の状況の違いを照らし合わせることが謎を解くカギになる場合もあれば、発見されると不味い相手の動向を別の世界から監視するのにも使えた。
高品質な日本語ローカライズはもちろん健在
今回のプレイで体験できたのは以上のようなところ。詳しいシチュエーションや謎解きの内容、ストーリー展開といった部分は、ぜひご自身でプレイして確かめてほしい。
もちろんシリーズ恒例となっている高品質な日本語ローカライズも健在。マックスやその友人たちの感情の変化が繊細なテキストと声優陣の演技で表現されている。
マックスの成長は、ちょうど初代「ライフ イズ ストレンジ」の発売から現実に経過したのと同じくらいの年月を経たものであるように感じられるので、きっと1作目のプレイヤーならばこの点でも彼女に強く感情移入できるのではないだろうか?
プレイできる日を楽しみに待っていてほしい。
Life is Strange: Double Exposure (C) 2024 Square Enix Ltd. Developed by Deck Nine Games. All Rights Reserved.
※画面は開発中のものです。
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー