千葉・幕張メッセにて9月26日~29日にかけて開催の「東京ゲームショウ2024」。XDブースの「ドールズフロントライン2:エクシリウム」試遊レポートをお届け。
世界各国を代表する様々な銃器が登場する「ドールズフロントライン」シリーズ。今回、東京ゲームショウ 2024(以下、TGS2024)にて、最新作となる「ドールズフロントライン2:エクシリウム」(以下、ドルフロ2)の試遊展示が行われた。
筆者もいちガンマニア兼ドルフロプレイヤーとして、本作は発表当初から非常に楽しみにしていた作品である。中国向けに先んじて配信中のものはプレイしていなかったため、今回初めて「ドルフロ2」をプレイする機会となった。試遊では新しくなったバトル面を主にプレイしてきたので、その感想をお届けしていこうと思う。
XDブースには「ドルフロ2」版のキャラクターパネルや本格的なモデルガンがずらり
ゲームの内容についてお話する前に、簡単に試遊が行われているXDブースの模様をご紹介。
ブースは全体的にミリタリー要素を盛り込んだ雰囲気になっており、フェンスや鉄板風の仕切りがサバイバルゲームのフィールドの様だ。こういったミリタリー色が好きな人ならテンションがアガる内装になっている。
ブースの中央にはフォトスポットがあり、本作のPVでメインに映っていたグローザのパネルが飾られている。サイドには、WA2000やPPSh-41のパネルが飾られており、前作「ドールズフロントライン」からブラッシュアップされた立ち絵が確認できた。
また、こちらにはコスプレイヤーが訪れ、ドルフロキャラクターの衣装を披露してくれるイベントが開催されるそう。時間については、公式X(旧Twitter)で確認しよう。
ファンの多いWA2000のパネルを置いてくれるあたりに、運営陣の心遣いが見える。
待機列には、彼女たちが所持する銃器のモデルガン(エアガン)が置いてあった。筆者もエアガン等が好きでコレクションしているが、一見したところチープな模造品ではなく、結構お値段の張りそうな本格的なモデルが飾られていた。並んでいるときはぜひ、こちらにも注目してみてほしい。
バトルの仕様が一新!育成・編成重視から戦略・タクティクス重視へと変化
前作にあたる「ドールズフロントライン」では、基本的にキャラクターのパラメーターと編成によって勝敗が決まるという、育成を重視したバトルシステムだったが、本作では編成等の自由度はそのままにバトルシステムが一新され、マス目上のキャラクターを動かしていくシミュレーションRPG(SRPG)へと変化を遂げている。
今回試遊したバトルモードは、フィールドに4人の戦術人形(キャラクター)を配置して戦闘を行う形式だった。各戦術人形には、通常の射撃とスキル3種が搭載されており、これらをタクティカルに使い分けながら勝利を目指していく。各キャラの最も強力なスキルを発動する際は、3Dモデルを使ったアニメーションが流れるのもポイントだ。
スキルは範囲攻撃から味方の強化、シールドの付与まで様々な効果が実装されており、戦術の幅が出しやすくなっている。前作でもスキルの相性を加味した編成要素はあったが、1キャラクターあたりのスキル数が増えたことにより、より濃密な戦略構築が楽しめるようになっている印象だ。
編成について付け加えると、前作にはなかった属性の概念が実装されており、これらも加味した編成が重要になってきそうである。前作では手塩にかけた強力なメインパーティを主軸にすることが多かったが、今回はそれに加えて属性に特化したパーティーを作ってみる遊び方もできそうだ。
バトルが始まると、大小それぞれの遮蔽物がまばらに設置されたフィールド上でキャラクターを操作する。遮蔽物の配置を加味して、敵と味方それぞれの射線を管理するのが重要となりそうだ。小さな遮蔽物に関しては、移動範囲が縮小する代わりに飛び越えることも可能となっているため、敵味方それぞれの行動範囲を考えるときのアクセントとなっている。
また、一部の遮蔽物はよじ登ることも可能で、高所からの撃ちおろしが可能。当然敵も上から射撃してくることがあるので、戦略を立てるときに考える要素は多かった。
自軍の行動フェーズでは移動→射撃等のアクションまでがワンセットとなっており、前線を構築しながら各キャラクターの位置取りを決めていく。配置を決めるときに、自軍の反撃や連携を含めて前線を構築するのが面白かった。本作では敵が射程圏内に入ったとき、自動で迎撃を行ってくれるシステムや、近くに味方がいる際に連携して射撃を行うシステムがあったので、それを踏まえて陣形を組むわけだ。
個人的には、この反撃系のシステムがあるSRPGは、お互いに踏み込むと危険な“前線”が構築されやすく、緊張感のある戦闘が楽しめると思っている。「ドルフロ2」にも、そのエッセンスを感じた。
今回のプレイの中では、前線を張っていたナガンリボルバーへ敵が攻撃しに来た時、サイドに展開していたモシン・ナガンが狙撃攻撃で迎撃し、そのまま撃破することができた。意図していなかった布陣なのだが、結果的に伏兵のような形となり、我ながら「カッコいいチームプレイじゃないか」とテンションが上がった。意図的にこういった布陣を組み上げ、上手く策にはまった時がこの上なく痛快なので、個人的には迎撃システムの実装は非常に評価が高い。
また、移動するときに3Dモデルのキャラクターが動くのだが、このグラフィックがまた良い。前作ではSDキャラクターによる戦闘だったので戦闘の詳細な描写はなかったが、今回は3Dモデルでキャラクターが滑らかに動くので、戦場に臨場感がある。ガンマニア的には、銃のモデリングのディテールがチェックできるのがアツいポイントだ。
そもそもキャラクターが魅力的なゲームなので、現代の技術で3Dモデルを見られるのも往年のファンにとっては嬉しいポイント。筆者も、前作で誓約を交わしたMSBSの晴れ姿を早く拝みたいものである。
プレイを終えた感想としては、射線管理、カバーリング、スキルを加味した行動順、前線構築、etc……とプレイヤーの選択の幅が広く、色々と考えながら戦闘ができるのが良い。
基本的に育てた自慢の我が子を見守る前作の戦闘も良かったが、実際に指揮を執るという意味では「ドルフロ2」の戦闘はよりゲーム性が高く、プレイヤーも戦闘に介入できるのが嬉しい。ガンマニア、ミリタリーファンのみならず、SRPGファンにもオススメできるタイトルとなっていると感じた。
今後の追加キャラクターやスキンなどの情報にも期待しつつ、リリース日の発表に注目していきたいと思う。
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※画面は開発中のものです。
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