10月13日に北海道壮瞥町で行われた、第48回そうべつりんごまつり「そうべつりんごめぐり」における、「アイドルマスター ミリオンライブ!」のアイドル「木下ひなた」の“壮瞥町りんご大使”就任式レポート&関係者へのインタビューをお届けする。

壮瞥町長が壮瞥町りんご大使の委嘱状を交付、木下ひなたによるボイスメッセージも
壮瞥町は札幌から車で約2時間ほど、洞爺湖の南東岸に面した位置にあり、有珠山や昭和新山といった火山のある町。そして道内ではりんごをはじめとする有数のフルーツの産地としても知られている。そうべつりんごまつりは、古くから壮瞥町で開催されているお祭りではあるが、2023年からはスタンプラリー形式で楽しめるイベント「そうべつりんごめぐり」として実施。2024年は、10月13日から11月17日までの約1カ月間行われる。
木下ひなたは、「アイドルマスター ミリオンライブ!」に登場する、765プロダクション所属のアイドル。北海道出身で、実家がりんご農家というつながりから、2023年の第47回そうべつりんごまつり「そうべつりんごめぐり」の開催にあわせて、壮瞥町りんご大使に就任。イベントの盛り上げに一役買っていた。2年連続で就任することとなった今回は、壮瞥町オリジナル衣装をまとってイベントを盛り上げるという。
「そうべつりんごめぐり」の開催初日となる10月13日には、壮瞥町にあるコミュニティスペース「地域のあそびばミナミナ」にて、木下ひなたの壮瞥町りんご大使就任式が実施。ちなみにミナミナの一角には、有志によって提供された木下ひなたのグッズが飾られている“祭壇”が設けられている。
就任式では、地域の関係者のみならず、道内外から足を運んだと思われる“プロデューサー”(「アイドルマスター」シリーズのファン)も詰めかけた。事前にキャストとアイドル本人の登壇はないことが告知されていたにもかかわらず、開場時の9時の段階で約80人が集まり、9時半から開始された就任式には、最終的に約130人が足を運んだとしている。
ちなみに昨年の就任式は告知が直近だったことに加え、平日の同じような午前の時間帯ということもあり、それでも約30人が集まったとしているが、今回は1カ月以上前に告知されたうえ、3連休の中日ということもあってか、より多くの来場者があった。なお開場前にはりんごが振る舞われ、関係者の心遣いを感じる一幕も。
就任式では関係者らの挨拶の後、壮瞥町長の田鍋敏也氏から、多くの来場があったことへのお礼とともに、木下ひなたへの壮瞥町りんご大使就任を依頼した理由や起用の思いなどを語った。

田鍋町長の説明によれば、そうべつりんごまつりは、昨年から町内の若い方々によるアイデアにより、全国各地の皆さんに壮瞥町のりんごをはじめとする農産品を知ってもらうことを目的として、スタンプラリー形式で開催。あわせて、りんご大使として木下ひなたへ就任を依頼し、起用することになったという。そして今年もりんご大使就任に快諾をいただいたことにお礼の言葉を述べ、木下ひなたに向かって一礼する一幕も。
木下ひなたが北海道出身という縁もあり、北海道初である「アイドルマスター ミリオンライブ!」に登場するアイドルの大使就任となったことは「願ってもないこと」とし、木下ひなたを壮瞥町りんご大使をして迎えることは、若い世代を中心に壮瞥町のりんごのみならず、お米なども含めた農産品を全国に広めていくきっかけになると確信していると話す。
今年に関しては、壮瞥町りんご大使としてオリジナルの法被を着た衣装となっていることにも触れ、盛り上げていただいていると感じているという。また、昨年にも増しておいしいりんごが届けられるとアピールしつつ、町民とのふれあいなども通じて、周辺地域も含めて楽しんでほしいと来場者に向けて語る。そして「木下ひなたさんの成長とともに、壮瞥町も発展飛躍を遂げていきたい」とコメント。そうべつりんごまつりの準備を行った関係者をはじめ、プロデューサーを含む来場者、木下ひなたに対して改めて感謝のメッセージを送っていた。
木下ひなたからは、就任にあたってのボイスメッセージを寄せた(CV.田村奈央)。北海道のりんご農園出身だから声をかけていただいたことや、壮瞥町りんご大使として、そうべつりんごまつり「そうべつりんごめぐり」を盛り上げていく意気込みを語りつつ「本当は、あたしにちゃんと務まるか、ちょっこし不安なんだけども……みんなの笑顔に勇気をもらってがんばるから、みんな、めいっぱい楽しんでねぇ~!」とコメント。加えて、オリジナル衣装を作っていただいたことにも触れ、スカートのフリルにりんごがあしらわれていることや、ハチマキにりんごの花が飾られていることを説明しつつ、そのグッズについてもアピールした。
木下ひなたの音声メッセージはこれだけではなく、壮瞥町の紹介や「そうべつりんごめぐり」の内容について、さらにスタンプを押せる有料入館施設についてもそれぞれ個別の説明もあり、約7分にも及ぶもの。しっかりと壮瞥町りんご大使としてのお仕事を務めていると感じさせるものとなっていた。そして、来場のお礼や改めて壮瞥町りんご大使として盛り上げていくことを語りつつ、「みんなも素敵がいっぱいのこの町を巡って、旬のおいしいりんごと、あといろんなフルーツも野菜もお米も、全部全部!たくさん食べてねぇ!したっけ、またねぇ~!」とコメントが流れると、拍手が起きていた。
このあと田鍋町長から木下ひなたに向けた壮瞥町りんご大使の委嘱状が読み上げられ、正式に交付。関係者を交えた記念撮影が行われ、就任式は終了となった。
なお就任式の模様は、壮瞥町の公式Instagramにて配信され、アーカイブも視聴できるようになっている。
壮瞥町公式Instagram
https://www.instagram.com/sobetsu/


壮瞥町役場&バンダイナムコエンターテインメント担当者に聞く“壮瞥町と木下ひなた”コラボの反応
今回、会場にいた壮瞥町役場 産業振興課ならびに、バンダイナムコエンターテインメントのライセンス担当者それぞれに、そうべつりんごまつり「そうべつりんごめぐり」における木下ひなたの壮瞥町りんご大使就任にあたってのお話を伺った。
(以下、回答いただいたのは、壮瞥町役場 産業振興課 課長補佐の蛯蛯名雄一氏)
――まず前回のコラボにおける反応や反響をどのように受け止めていますでしょうか。
蛯名氏:壮瞥町果樹組合における総会で参加店にお話を伺ったところ、非常に来客が多く、今まで壮瞥町に来たことがないような方々もたくさん見受けられたので、とても効果があったというお話がありました。その反響や実績も踏まえて、今年も実施しようという前向きな意見が早い段階から出ておりました。
――参加果樹園(店舗)に関わる方以外の、地域住民の方の反応はいかがでしたか。
蛯名氏:私も含めてですけど、前回のりんごめぐりの期間中、スーツケースを引きながら町内を歩いている方をたびたび見かけまして、普段壮瞥町に足を運ばないであろう方々が来ていただいているという話しをよくしていましたし、そのことを実感できるものでした。木下ひなたさんについても、キャラクターではありますけど、みなさんに受け入れていただいていると感じています。
――今回の就任式にはたくさんの方がいらっしゃいましたけど、率直な感想を教えてください。
蛯名氏:正直驚きました。昨年より多くの方が来てくださればありがたいとは思っていましたけど、ここまでとは想像していなかったですし、本当に嬉しいです。
――今回はオリジナルイラストやグッズの種類も増えているなど、よりパワーアップしていると感じています。
蛯名氏:早くから準備を進めてきたところもありまして、力を入れて取り組んだことが伝わっていただけたら、ありがたいです。
――この先を語るには早いところはありますけれども、この取り組みは今後も続けられていくのでしょうか。
蛯名氏:いつまで続けるかということについて、今の時点でお答えするのは難しいです。ただ、これだけ足を運んでいただいているみなさまがいらっしゃいますので、続けていきたいという意向は持っております。

(以下、回答いただいたのは、バンダイナムコエンターテインメント ライセンス担当の田中詩織氏)
――2年続けてのコラボとなりましたが、まず前回の反響や反応についてどのようにとらえていますか。
田中氏:木下ひなたが北海道のりんご農園出身ということはプロデューサーのみなさんがご存じのことではあると思うのですが、現実のりんご大使にしていただけるということで、みなさんの熱量も高く、SNSでの反応も大きかったのを見ると、特別なものと感じていただけたのかなと思います。こうした前回の反響もあってか、今回のコラボも壮瞥町さんからかなり早い段階でお話をいただきまして、こちらとしてもぜひということになりました。
――「アイマス」シリーズでは数多くのコラボ展開があり、企業だけではなく地域に根ざしたコラボもしているなかで、壮瞥町のような地方地域で展開することの意義やメリットをどのように感じていますか。
田中氏:第一にあることは、プロデューサーさんが喜んでくれることです。そのうえで、現在「アイマス」においては、ゲーム領域に閉じないアイドル活動の拡大を目的とした「“MR”-MORE RE@LITY(モア リアリティ)-プロジェクト」を展開しておりまして、アイドルの“実在感”を大切にしています。
そのことを踏まえると、現実のりんご大使にしていただいたということに加え、就任式を行って正式な書面として町長様から委嘱状をいただけるとなると、本当に実在感が出てきます。そして、プロデューサーさんや町民の関わる方々も、木下ひなたが本当にいると思って親しんでいただけるものと感じています。このことは、こちらとしてもブランディングになりますし、ゲーム内での設定が現実にいかされることは、本当に嬉しいことです。加えて、昨今ではサステナビリティが着目されている状況もありますので、「アイマス」が地方地域の活性化に寄与できることを、このコラボは示しているとも感じています。
――このコラボは「木下ひなた」という存在と、「壮瞥町」という地域がうまくマッチしているように思います。
田中氏:私としても、想像以上に素敵な形になり、多くの反響をいただけて驚いています。本当に特別感が出たもので、木下ひなたと壮瞥町の組み合わせだからこそ実現できる形だと実感しました。「アイマス」における各ブランドの個性であったり、数多くのアイドルたちの個性をどのように輝かせていくかということは、ライセンスの立場としても常に考えていますが、個人に特化したコラボでうまくマッチしたものだととらえていますし、ピンポイントだからこその反響の強さもあると思っています。就任式も、私は今年初めて訪れたのですが、こんなにたくさんの方がいらっしゃって驚きました。
――今回はオリジナルイラストやグッズの種類も増えて、力が入っているように感じます。
田中氏:前回の反響が大きく、早い段階からお話をいただいたこともありまして、オリジナルイラストの制作もできました。やはりコラボするときに描き下ろしイラストがあるということは、一番目の引くポイントになります。前回は既存のイラストとはいえ、りんごを手にした木下ひなたの姿で、偶然とはいえすごく合っていたのですが、やはり次があるならオリジナルイラストをと思っていました。また、今回はゲーム(アプリ「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」)にもカードとして実装できて、こうしたゲームとのリンクを実現できたのも良かったと思っております。
――今後、こうした地域性のあるコラボについての展開や展望はありますか。
田中氏:プロデューサーのみなさんはさまざまな地域に在住していますし、いろいろな地域でこうしたコラボなどを行うことによって、その地域のみなさんに喜んでいただけるだけでなく、その地に足を運んでいただき、その地域を知ったり触れたりするきっかけにもなっていると感じています。コラボ終了後も何度も訪れてくださり、特産品などを購入し続けてくださっているのを拝見するなかで、コラボさせていただく地域が、アイドルにとってもプロデューサーさんたちにとっても、「思い出の場所」「大切な場所」になっていくのをコラボの度に実感しています。今後もそういった展開ができればと考えています。
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