カプコンが本日2月27日に開催した「モンスターハンターワイルズ」発売前夜イベントの模様をお届けする。
本イベントは、「モンスターハンター」シリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」が明日2月28日に発売されることを記念したもの。開発陣やゲストを迎えてのトークセッションやゲーム実機プレイなどを実施。会場では、本作のメインモンスター「アルシュベルド」の装備(防具)の新規造作物も初展示となった。
はじめに、辻本良三氏(「モンスターハンターワイルズ」プロデューサー)、藤岡要氏(「モンスターハンターワイルズ」アートディレクター兼エグゼクティブ・ディレクター)、徳田優也氏(「モンスターハンターワイルズ」ディレクター)が登壇。「ワイルズ」の企画がスタートした2019年冬、約6年ほどの歳月を経ていよいよ発売前日を迎えたことに喜び、そして楽しみな気持ちがある一方、緊張しているという。
ここに至るまで印象に残っていることや大変だったことを聞かれると、笑みをこぼしながらもすべてが大変だった…と振り返った。
また、会場ロビーにも飾られていたアルシュベルド防具については、藤岡氏が監修しているとのこと。ゲーム内の性能面についても少し変わったスキルが用意されているようで、楽しみにしてほしいとコメントした。

続けて、ゲストである西野七瀬さんも登場。「モンスターハンター4」からずっとプレイを続けているという西野さんは、先日公開されたTVCMにも出演。プレイしているタイトルのCMに出演できたことに嬉しさをあらわにしていた。
CM中にあった大タル爆弾を転がすというシーンの話題になると、ステージ上には実寸大の大タル爆弾が登場。これには登壇者からはもちろん、会場にいた来場者からも驚きの声が上がった。あまりの大きさに、西野さんも大タル爆弾Gなのでは? と尋ねる場面もあったが、今回用意されたのは大タル爆弾とのことだった。




またCM中には、オルゴール版の「英雄の証」がBGMとして使用されていたが、「ワイルズ」版の「英雄の証」は存在しないのか? という質問も。それに合わせるかのように、「ワイルズ」版の「英雄の証」を使用したトレーラーが会場で公開された。
こちらについては、別記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。

トークセッションの後には、実機プレイのコーナーに。以前の作品ではずっとハンマーを使用していたが、「ワイルズ」から狩猟笛に挑戦してみようという西野さん、そしてハンマー使いでおなじみの辻本氏がイャンクックの狩猟に挑戦することに。
今回プレイするのは、今後イベントクエストで配信予定の内容となっており、このイベントクエストを通して作ることができる頭装備も明らかとなった。イャンクックの素材を使用したオトモ装備のかわいさに夢中になる西野さん。一方、辻本氏のオトモには“KANAME”という名前が付けられており、装備はババコンガのものに。これには藤岡氏も“何で?”とツッコまざるを得ないという状況になっていた。




イャンクックと遭遇し、西野さんが先陣を切る一方、辻本氏は“ちょっと待っていてください”と別の場所へ。なかなか辻本氏が戻ってこない中、西野さんのもとへ無数のイャンクックが同じ場所へ集まり、いつしか4体のイャンクックと同時に相手をするという状況に。どうやらイャンクックが群れを成すという状況を作るべく、辻本氏は奮闘していたようだった。
その後はしっかりと二人でイャンクックに立ち向かい、危なげなく目標のターゲットを狩猟することに成功していた。カオスな状況、そしていつもとは違う狩りを楽しめたということで西野さんは無事満足できた様子だった。




その後には、ARイベント「『モンスターハンターワイルズ』AR 都庁襲来」をはじめとしたPR情報を紹介。ARイベントイベントについては、体験会の取材記事を掲載しているので、気になる人はこちらもチェックしてほしい。
最後に、数時間後に迫った発売を待つファンに向けてのメッセージが贈られ、イベントは終了となった。
会場では辻本氏、藤岡氏、徳田氏への囲み取材も実施されたので、その模様をお届けしていく。

――これから本作をプレイするハンターの皆さんに、プレイを始めたら何をしてもらいたいか、何を見てもらいたいかというポイントを教えていただけますか?
辻本氏:まずはキャラメイクをやってもらいたいですが、オープンベータで作っている人はそのまま引き継ぐかもわからないので、本当に自由な形で遊んでいただけたらと思っています。ストーリーの導入も用意しているので、作品の雰囲気、そして冒険が始まるワクワク感を味わっていただけたらと思います。
藤岡氏:ストーリーを楽しみながら、ゲームにも慣れていける作りになっているので、まずはストーリーを楽しんでもらえたらと思っています。
徳田氏:ストーリーを進めている時にゲーム的に取り返しのつかない要素はありませんが、会話などはその時にしか聞けないようなものも一部あるので、設定とかが好きな方はいろいろなNPCに話しかけていくと深く楽しめるかと思います。
――発売まであと数時間ということで、これまでの作品と今の「モンスターハンターワイルズ」の盛り上がり、何か違いは感じていますか?
辻本氏:日本だけでなく、グローバルで盛り上がっているというのは私たちの中でもすごく感じています。
徳田氏:いままで海外では「モンスターハンター」って何? というような質問も多かったのですが、「モンスターハンターワイルズ」に関しては、それこそドイツに入国する時にゲームディレクターだと伝えると、「何を作っているのか?」「『モンスターハンター』はいいゲームだよ」という言葉をかけてくれました。知っていることを前提に色々なことを質問してくれるようになったので、大きく変わったと思います。
――「モンスターハンターワイルズ」から初めてシリーズをプレイしてみようという人に向けて、初心者でも大丈夫というようなアピールポイントあれば教えてください。
辻本氏:過去作において、初めてプレイする方がどこで迷っているのか、なぜそこでやめたのか? という部分を私たちも研究し、その理由に対して仮説を立てて、そこに対してケアをするというのを「モンスターハンターワイルズ」では行いました。
「モンスターハンター」の醍醐味は変えていませんが、そこにたどり着くまでのスムーズさに関して、今回はすごく気を使い、ケアをしたつもりです。なので、ゲームの中でのレクチャーをしっかりと見ていただければ、「モンスターハンター」の面白い部分まで必ずたどり着いていただけるようになっておりますので、初心者も是非プレイしていただきたいです。
――それぞれの注目のモンスターを教えてください。
辻本氏:アルシュベルドですね。ストーリーにかなり関わってくるので、詳しくは言えないのですが…。
徳田氏:ヌ・エグドラというタコのようなモンスターです。「モンスターハンター3」の時ぐらいからこういうモンスター作りたいと思っていましたが、技術的に難しい部分があったので。今回それが実現できたのはもちろん、サウンドも含めてかなり迫力あるモンスターとなっているので、注目してみてください。
藤岡氏:あまり詳しくは言えませんがラスボスです。名前を含めて全く情報が出ていませんが、今まで経験したことないタイプに仕上がっているので、ぜひ見ていただきたいです。
――ありがとうございました。
「『モンスターハンターワイルズ』発売前夜イベント (C)CAPCOM」
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