アイディアファクトリーの女性向けゲームブランド「オトメイト」は、2025年2月23日(日)にオトメイトファンイベント「Dessert de Otomate 2025」を東京・ニッショーホールにて開催した。ここでは夜公演についてレポートする。

本イベントは「食後のDessert(デセール)のように心を満たす“至福のひと時”」がコンセプト。このイベントでしか見られないキャラクター同士のオリジナル朗読劇や、オトメイトファン事前参加型の企画コーナーなどを展開し、今回で第5回目を迎える。
夜公演では「終遠のヴィルシュ」「ラディアンテイル~ファンファーレ!~」「燃えよ! 乙女道士~華遊恋語~」の3作品にフォーカス。イベント内では「終遠のヴィルシュ」シリーズのスタッフが再結集した新作「CRAZY CHA!N -エルピスの鎖-」、キャスト情報と発売日が公開された「勿ノ怪契リ」、移植タイトル「オトメイト グラフィティ」などの追加情報なども発表された。
本イベントはアーカイブ配信も行われており、昼・夜公演共に3月9日(日)23時59分までアーカイブを視聴できる(※販売期間は1公演のみの場合は3月9日(日)21時まで、2公演通しチケットは3月9日(日)19時まで)。3月2日(日)には同時視聴会も開催されるほか、プレゼント企画も実施されているのでリアルタイムに視聴できなかったファンはこちらを利用しよう。




出演キャスト
◆終遠のヴィルシュ
イヴ役:斉藤壮馬さん
アドルフ役:八代 拓さん
アンクゥ役:興津和幸さん
ヒューゴ役:山下誠一郎さん
◆ラディアンテイル~ファンファーレ!~
ザフォラ役:榎木淳弥さん
イーオン役:阿座上洋平さん
リアン役:渡辺 紘さん
アレスト役:吉村和紘さん
◆燃えよ! 乙女道士~華遊恋語~
ハオラン役:坂田将吾さん
ユーハン役:浦 和希さん
ウロ役:小林千晃さん
開演前のカゲナレには「燃えよ! 乙女道士~華遊恋語~」の3人が登場。ちょっとしたハプニングもあったがそれを笑いに変え、いよいよイベントが開幕する。
MCを担当した八代さん、興津さんは「終遠のヴィルシュ」で演じたキャラクターの関係性そのままのようなやりとりを披露。挨拶では榎木さんをきっかけに、次々とファンへ無茶なコールを求める場面が続く。しかし、それにしっかり付いていくファンの対応力に出演者も驚いていた。夜公演は総勢11人が参加で、阿座上さんは「オトファン」は初参加、坂田さんと小林さんはオトメイトのイベント自体が初参加となった。
今回の朗読劇では物語の結末が2つ用意され、どちらになるかは事前にファン投票で決定。人気が高かった方の結末が描かれ、選ばれなかった側もチケット特典の「スペシャルストーリーブック」に収録される。配信視聴でもPIA LIVE STREAM限定特典で入手できるので、気になったファンは公式サイトで確認してほしい。
まずは「燃えよ! 乙女道士~華遊恋語~」の朗読劇「臨時出店!乙女喫茶」がスタート。異国の飲茶を楽しむハオランとユーハンにウロも加わり、それぞれの感性でコーヒーを楽しむ。そんな中、ハオランはウロが彼女そっくりのぬいぐるみを持っていたことに気づく。ウロは普段から世話になっている彼女のため、贈り物をしたいと考えていた。
ウロの勧めでハオランとユーハンも感謝の手紙を書くことになるが、ユーハンは白紙のまま。ウロに根負けし、ユーハンはたどたどしくも彼女への気持ちを口にするが……。トークでは浦さんに起きたハプニングを振り返りつつ、小林さんのアドリブも炸裂したため坂田さんは笑いを堪えるのに必死だったと明かされた。

「ラディアンテイル~ファンファーレ!~」の朗読劇「祝・開催!メガネ物産展!~アレストからの呼び出し編~」では、アレストにより集められた、ザフォラ、イーオン、リアンが登場。彼らの雑談に合わせるようにアドリブを高らかに叫ぶアレストも現れ、会場のファンと共に「イッツ・ショータイム!」の掛け声で盛り上がる。
暴走気味のアレストに要件を聞くと、本来ジーニアが担当すべきだったイベントの企画案がアレストに丸投げされてしまったという。見かねた彼女の応援もあり「メガネ物産展」の実施が決まったため、アレストは3人にも協力を求める。イベントの顔役であるアンバサダーを「メガネを使ったアピール」で決めることになるが、何だかんだと各々のやり方で彼女へアピールする流れになり……。各キャラクターのメガネ姿も披露されたほか、阿座上さんが多彩なモノマネで笑いを誘い、榎木さんに起きたハプニングをはじめアドリブでの応酬も本朗読劇のポイントになった。

「終遠のヴィルシュ」の朗読劇「不変なる想い、遥か夜を越えても」では同じ悪夢にうなされていると話すヒューゴにイヴたちは気分転換を進め、一緒にヒューゴの趣味である釣りを行うことに。和気あいあいとした空気の中、ヒューゴは繰り返し見た悪夢の内容を語り始める。しかし今日のやり取りを経て、受け止め方が変わったようで……。少しはしゃいだ様子を見せていたアンクゥの、切ない反応も見どころだ。
朗読劇後のトークでは、出演者からも「珍しくハッピーエンド」といった声が上がる。斉藤さんと山下さんは興津さんの演じるアンクゥの演技を絶賛していたが、八代さんはアドルフのように少し皮肉めいた反応を示す。こうした2人のやり取りの背景については、ぜひゲームをプレイして確かめてほしいと訴えていた。

各作品の魅力を共有していくファン参加型の企画コーナー「オトファン産『作品メーカー』」では、その作品を表す重要ワードを掲示。一部隠されている部分があるので、該当作品に参加していない出演者が作品の概要などを聞きながら推測して穴埋めしていくことになる。

「終遠のヴィルシュ」は「絶望」「死」「愛」「闇」「救済」といったワードが並び、回答者の榎木さんや小林さんがギリギリを攻めたトークを展開。浦さんは現時点で自身の身に降りかかった絶望を語り、坂田さんは「23歳までしか生きられない“死の呪い”」から発想を膨らませる。
「ラディアンテイル~ファンファーレ!~」は「魔法」「もふもふ」「絆」「サーカス」「仲間」といったワードが並び、斉藤さんは朗読劇をヒントに回答を考え、小林さんの回答から八代さんがオトメイト作品でもお馴染み森久保祥太郎さんのモノマネを披露する流れも。ここでは、山下さんが見事に正解を導き出していた。

「燃えよ! 乙女道士~華遊恋語~」に出てきたワードは「中華」「武術」「キョンシー」「漫画」。シンキングタイムに出された「斉藤さんが飼いたいかも?」といったヒントに翻弄されつつ、渡辺さんや阿座上さんは中華から連想できるワードをチョイス。夜公演の終盤ということもあってか、斉藤さんがなりふり構わず声を張り上げる場面もあった。
エンディングでは出演者が改めて作品への愛や朗読劇の楽しさなどをファンへ語り、イベントを締めくくる。新作情報のほか、オトメイトドラマティックシアターvol.03re「終遠のヴィルシュ -LyriC:memory(リリックメモリー)-」の開催も決定したので、詳細は公式サイト内の特設ページをチェックしておこう。
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