Yostarが2025年春に配信を予定しているスマートフォン向け3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」のCBTバージョンをレビュー。プレイしたからこそ分かる、本作の魅力について紹介する。

目次
  1. クッキーたちがふしぎな塔を冒険する見下ろし型3Dアクション
  2. アクションファンも満足できる!骨太なマップ探索要素

「クッキーラン:冒険の塔」は、「クッキーラン」シリーズ最新作となるスマートフォン向け3Dアクションゲーム。メインシリーズはランアクションゲームとして展開されているが、本作「クッキーラン:冒険の塔」は見下ろし型の3Dアクションゲームとしてつくられている。

本作のようなアクションゲームは、プレイした時の手触りが魅力となることが多いので、実際に触ってみないとその魅力が見えてこない。しかし今回は、リリースにさきがけて行われた本作のCBT(クローズド・ベータ・テスト)に参加できるという機会に恵まれた!

そこで、CBTでプレイしてわかった本作の魅力について、この記事で紹介したい。なお、今回プレイしたバージョンはCBT時点の開発中バージョンなので、ステージの構造やグラフィックなど、正式版とは異なる場合があることを予めお伝えしておく。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

クッキーたちがふしぎな塔を冒険する見下ろし型3Dアクション

「クッキーラン」シリーズといえば、かわいいクッキーたちが魅力。もちろんこの魅力は本作も踏襲。異なる性能を持つクッキーたちはいずれもキュートで、操作する楽しさだけでなく、集める楽しさも持ち合わせている。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

本作の舞台はタイトルにもなっている、ふしぎな魔法で満ちた塔「パンケーキタワー」。この塔にあるオーブンの封印が破られてしまったため、主人公である「勇敢なクッキー」が冒険へと旅立つことになる。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

「パンケーキタワー」は一般的な塔のような構造ではなく、世界が層のように重なった構造。このため、窮屈な屋内空間がずっと続くわけではない。広大な空間が広がっている上、草原や砂漠など、さまざまな風景を楽しむことができる。

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塔内の世界はステージによって区切られており、ステージをクリアすることによって次のステージがアンロックされるというかたち。ひとつの世界の中にあるステージすべてをクリアすると、次の階層となる世界がアンロックされるという仕組みだ。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

ステージのクリア条件は、ゴール地点に到着すること。ただ、どのステージでもとにかくゴールを目指して移動すればいいというわけではない。ステージによってはディフェンスゲームのように、次々押し寄せる敵の軍勢と戦い続けたり、強大なボスが待ち受けていたり…と、バリエーションが用意されている。

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プレイヤーは3種のクッキーでチームを編成。操作するクッキーを切り替えつつステージ攻略に挑む。どのクッキーを使う場合でも、移動、基本攻撃、ダッシュ、特殊スキル、究極スキルといったアクションが可能。ただ、HPや移動速度といったパラメーターや、攻撃方法、スキルの内容などは使用クッキーによって変化する。

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アクションの内容面を見ると、かなり本格的な3Dアクションゲームに思えるので、アクションが苦手という人は「自分にできるかな」と不安に思うかもしれない。しかしプレイしてみると、意外とカジュアル。そう感じた理由のひとつは、移動速度だろう。

移動速度は使用クッキーによって変化するものの、基本的にややゆったりしている。展開がスピーディーだと次から次に判断を求められるため、操作タイミングもシビアになっていく。しかし本作は「今何をすればいいか?」をしっかり考えることができるテンポ。また、操作ミスも発生しにくい。たとえば足場から足場へ飛び移るギミックでは、移動速度がゆったりしているからこそ、移動しすぎて足場から落ちてしまう…という凡ミスが発生しにくく、快適だ。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

また、「今何をすればいいか?」に迷わないよう、ゲーム的にガイドしていることも大きい。看板によって方向を示してくれたり、移動ルート状にコインが出現して誘導してくれたり…と、さまざまな手法で「今何をすればいいか?」をガイドしてくれる。

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ところで、移動速度がゆったりと書いたことで、「爽快感がないのでは?」と思わせたかもしれない。しかし、そんなことはないので安心して欲しい。攻撃アクションは非常にキビキビ動く上、エフェクトがスタイリッシュ。もちろん、回避のためのダッシュアクションもスピーディー。このため、爽快感はバッチリ味わえる。

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また、敵とのバトル以外の局面では、強風のギミックが上手く活用されていると感じた。強風に触れると移動速度が速くなり、後戻りができなくなってしまう。この状態で障害物を避けたり、コインを獲得したりといったアクションを行っていく。単にスピードがアップするだけでなく、ゲーム性へと結びつけている点が巧みだと感じた。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

アクションファンも満足できる!骨太なマップ探索要素

ここまで、本作のアクションは一見本格的に見えるものの、実は手軽にプレイできる…ということを紹介してきた。では本作は、アクションゲームファン向けではないのか? …もちろん、そんなことはない。筆者が本作で一番魅力的に感じたのがこの部分、骨太なマップ探索要素だ。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

本作の3Dマップにはメインルート以外のサブルートが用意されており、サブルートの先には宝箱や「くまゼリー」といった報酬アイテムが存在。単に報酬アイテムがあるだけでなく、各ステージ内ですべての報酬アイテムを回収できたかどうかが表示される。ゲームに慣れていればいるほど、「全部回収してみせる!」と挑戦意欲を刺激される仕組みだ。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

さらに、サブルートはメインルートと比べて発見しづらい。マップが3Dの立体構造となっていることで生まれる死角や、高低差を上手く利用してサブルートを作っているからだ。このため、サブルートを見つけられたという時点で達成感がある。さらに、サブルート上のアイテムを回収するためには、強風のギミックが途切れたタイミングであえて崖から飛び降りる…など、アクションに一工夫が求められるため、全報酬アイテムを回収できた時の達成感は非常に強い。アクションファンでも満足できる歯ごたえと達成感だ。

お手軽プレイから骨太なマップ探索まで楽しめる!3Dアクション「クッキーラン:冒険の塔」CBTレビューの画像

加えて、報酬アイテムの価値が高いことも魅力だろう。先ほど紹介した「くまゼリー」は、ガチャを回すためのチケットと交換可能。つまり、マップ攻略が上手ければ、それだけたくさんガチャを回すことができるのだ。となると、それだけレアなクッキーを手に入れる確率も上がる。そして、レアなクッキーを手に入れると、さらなるマップ攻略に挑戦したくなっていく。…このループは、間違いなく本作の魅力のコアだと思う!

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キュートなクッキーをお手軽に操作して爽快感を楽しむ…本作はそんなカジュアルなプレイスタイルも可能だが、マップをガッツリ攻略する骨太な楽しさも持っている。今回のCBTでは、そんな本作の魅力に触れることができた。リリースが楽しみな一作だ。

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ホラーに特化してゲームを作るインディゲーム作家。インディゲームデベロッパー株式会社ワーを一人でやってます。クリエイターとしてゲームライターとして講師として、そしてもちろんいちゲーマーとしてゲームとともに生きています。

※画面は開発中のものです。

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