レベルファイブより2025年5月22日発売予定のPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Steam向けゲーム「ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女」の先行プレイレポートをお届けする。

目次
  1. 自分だけのアバターを作っていざ冒険へ!
  2. タイプがまったく異なるライフを選んでいこう!
  3. 大穴の中に飛び込んでみると広大な世界が広がっていた!

本作は「みんなのスローライフRPG」という少し変わったジャンルになっているが、新しい島を舞台に様々なライフ(職業)について問題を解決したり、あるいは自分だけの島をクラフトしていったりしながらその世界を冒険するというのが主な特徴となっている。

ライフを切り換えながら世界を冒険!キュートな世界で繰り広げられるほのぼの系RPG「ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女」先行体験会プレイレポートの画像

シリーズとしては2018年にスマートフォン向けにリリースされた「ファンタジーライフ オンライン」以来、久々の新作となる。これまでの作品同様に、見た目のかわいらしいキャラクターたちや世界観、そして先ほどもふれたライフや島作り、バトルなどありとあらゆる要素が盛り込まれた作品となっている。

リリースに先駆けて、本作を冒頭から4時間ほどプレイする機会がもらえた。今回はちょうど第3章に入ったあたりまでのプレイとなっており、この時点では選べないライフがあったほか、島を作るといった要素も体験出来ておらず、まだまだ底が見えない状態であった。

しかしながら、プレイしていく中で面白い部分もいろいろとわかったので、こちらではその魅力と特徴について紹介していく。

ライフを切り換えながら世界を冒険!キュートな世界で繰り広げられるほのぼの系RPG「ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女」先行体験会プレイレポートの画像

自分だけのアバターを作っていざ冒険へ!

ゲームをスタートして最初にやらなければいけないのが、自分の分身であるアバターのメイキングだ。カスタマイズ項目としては、名前のほか、体型やインナー、顔の輪郭や髪型、目、鼻、口、色、そしてボイスのタイプなどを選んでいけばOKである。

世界観に合ったかわいらしいパーツから個性的なパーツまで複数のバリエーションがあり、どのようにカスタマイズしてもゲームの世界観にマッチした見た目に仕上げることができる。あらかじめプリセットも登録されているので、まずは自分のイメージに近いものを選んでからを調整していくというのもありだ。

ちなみにこのアバターの見た目自体は、あとからギルドで変更することも可能である。そのときの職業に合わせて見た目も変えていくというのも面白いかもしれない。

プリセットからアバターを選んでいくこともできる。
プリセットからアバターを選んでいくこともできる。
パーツを選んで自分好みに調整していこう。
パーツを選んで自分好みに調整していこう。

本作の舞台となるのは、不思議で平和な世界のファンタジール。ここでは多くの人々が様々な職業に就いているが、そちらをプレイヤーとして体験できるというのがシリーズを通しての大きな特徴となっている。物語の冒頭、考古学者のエドワードたちと航海にでた主人公たちは、骨ドラゴンから放たれる光を元に地図にない無人島にたどり着く。

あと少しで島に近づけるというときに、突然ダークドラゴンが現れて襲われてしまう。しかし、そこで骨ドラゴンが突然動き出して応戦。ダークドラゴンの攻撃で船から投げ出されてしまった主人公たちだったが、骨ドラゴンに助けられ逃げ出すことに成功する。そのときに謎のゲートが出現し、1000年前の過去の世界へと旅立っていくことになるというのが、この物語の始まりだ。

考古学者のエドワードたちと一緒に船で冒険へ。
考古学者のエドワードたちと一緒に船で冒険へ。
突然ダークドラゴンが来襲し、船に襲いかかる。
突然ダークドラゴンが来襲し、船に襲いかかる。
ライフを切り換えながら世界を冒険!キュートな世界で繰り広げられるほのぼの系RPG「ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女」先行体験会プレイレポートの画像
骨ドラゴンに助けられたものの、エドワードとは離ればなれになり、突然開いたゲートで異世界へと移動してしまう。
骨ドラゴンに助けられたものの、エドワードとは離ればなれになり、突然開いたゲートで異世界へと移動してしまう。

骨ドラゴンの背中に乗ってゲートをくぐり抜けた主人公たちがたどり着いたのは、ミステニア王国と呼ばれる過去の世界であった。この国を治めるラノアと話し会うことで骨ドラゴンに乗って元の世界に帰ることを許されたのだが、骨ドラゴンは激しいバトルの影響もあって弱って空を飛ぶことは出来ない状態となっていた。

国王のラノアはそれを救う方法を知っていたのだが……それにはライフと呼ばれる職業に就かなくてはならないことが判明する。実はこの国では、ライフに就いていないものはモンスターになってしまうという言い伝えがあったのだ。そこで、まずはライフを選んで行くことになるというのがゲーム序盤の流れだ。このように、冒頭は主にチュートリアル的な内容になっており、それがストーリーと融合して楽しめるような作りになっていた。

ライフに就かずぐうたらしているとモンスターになってしまう!?
ライフに就かずぐうたらしているとモンスターになってしまう!?

そうしたこともあり、すんなりとゲームの世界に入り込んでいけるだけではなく、基本的な遊び方も学んでいけるようになっているのである。ちなみに、モンスターとの戦い方など、その時々で必要な操作をする場合はアナウンスもしっかりと表示される。

それに加えて、ヘンテコPadを起動することでマップやクエストの情報など、様々な情報にアクセスすることも可能だ。ここで会話のログも表示することができるので、聞いた話を忘れてしまったときでもすぐに確認できるのはありがたい。

その時々で必要なガイドが表示される。
その時々で必要なガイドが表示される。
こちらはモンスターとのバトル画面。プレイ中に使用するボタンも表示されており、わかりやすい。
こちらはモンスターとのバトル画面。プレイ中に使用するボタンも表示されており、わかりやすい。
冒険に必要な情報にアクセスできるヘンテコPad。マップやクエストの確認だけではなく、会話のログなども読み返すことができる。
冒険に必要な情報にアクセスできるヘンテコPad。マップやクエストの確認だけではなく、会話のログなども読み返すことができる。

こうしたマップを移動しながらクエストをこなしていくというタイプのゲームでは、次にどこに行って何をしなければならないのかわからなくなってしまいがちだ。だが、本作ではそうした心配は不要である。画面にミニマップが常に表示されているほか、赤い「!」マークや旗が表示される。これをナビ代わりにしてその方向に移動していくことで、ある程度ストーリーを進めていくことができるようになっているのだ。

旗や「!」マークのアイコンを目指して移動していくことで、目的日にたどり着くことができる。
旗や「!」マークのアイコンを目指して移動していくことで、目的日にたどり着くことができる。

タイプがまったく異なるライフを選んでいこう!

ストーリー上、何かしらのライフに就かなくてはならなくなるのだが、こうした職業は「ライフギルド」と呼ばれる場所で選ぶことができる。ライフは14種類用意されており、戦闘職と採取職、制作職に大きく分類されている。このうち、ゲーム序盤では農家と芸術家以外の12のライフを選ぶことが可能だ。

基本的にどのライフを最初に選んでもまったく問題なく、これまたゲームのストーリー上、序盤からいろいろなライフを選ぶような流れになっている。ライフ自体はちょくちょく変更するほか、ゲーム中も切り換えることができるようになるので、スキルマスターしていくような感覚で選んでいってもいいかもしれない。

ライフギルドで14種類の職業を選ぶことができる。
ライフギルドで14種類の職業を選ぶことができる。

最初ということで、基本的な戦闘職を選んでもよかったのだが、それでは平凡すぎてあまり面白くないというで、少し変わった「採掘師」をチョイスしてみた。こちらはツルハシで鉱床を掘っていくようなタイプのライフだ。ライフギルドでライフを選んだら、ライセンスと合わせて初期装備がもらえる。その後、ライフのマスターに会いに行くことで基本的な操作などを学んでいくことができるのだ。

ライフを切り換えながら世界を冒険!キュートな世界で繰り広げられるほのぼの系RPG「ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女」先行体験会プレイレポートの画像
ライフを選んだ後、マスターに会いに行こう。
ライフを選んだ後、マスターに会いに行こう。

ライフのマスターから出されるクエストはスキップすることも可能だが、それぞれ微妙な操作やポイントが異なるところもあるので、ひと通りプレイしてみることをオススメする。たとえば、筆者が最初に選んだ「採掘師」では、単純にツルハシで掘っていくというものではなく、バトルのようなスタイルになっている。といっても攻撃を受けることはないのだが、鉱床に近づいて×や△ボタンを押して攻撃をしていき、HPを0にすることで採掘が成功するといった感じだ。

鉱床自体にもレベルが設定されているほか、スイートスポット(弱点)を見つけて攻撃を加えることで、大ダメージを与えることもできる。こうしてクエストをこなしていくと、ライフがランクアップしていくのである。

角度を変えて攻撃を加えることで、大ダメージを与えることができるスイートスポットが見つかる。
角度を変えて攻撃を加えることで、大ダメージを与えることができるスイートスポットが見つかる。
ライフのクエストを達成すると、ランクアップすることができる。
ライフのクエストを達成すると、ランクアップすることができる。

ストーリー上の条件である、ライフでランクアップするという目標を達成したあと、ようやく骨ドラゴンに乗って元にいた世界に帰ろうとしたときに……目の前に立ちはだかったのが、「ライフギルド」でお世話になったアンおばちゃんであった。

実はこの世界に骨ドラゴンで降り立ったときに、彼女の家を潰してしまったのである。その修理代の1万リッチをアンおばちゃんに返済しなければならなくなる。ここから借金を返済するために、さまざまなライフに挑戦しながらお金を稼いでいくことになるのである。

こちらはゲームでは第1章にあたる部分なのだが、実は今回4時間プレイした中で筆者の場合は3時間ほど掛かってしまったのが、この1万リッチを貯めなければいけないという部分であった。お金を稼ぐ方法はいろいろとあるのだが、ひとつのライフにこだわるよりもいろいろなライフに切り換えて報酬をもらっていくことでも貯めていくことができる。ゲーム的にはいろいろなライフを経験したほうが有利でもあるため、今回はそちらの方法をチョイスしてみた。

骨ドラゴンに乗って帰ろうとしたところ、アンおばちゃんが行く手に立ちはだかる!?
骨ドラゴンに乗って帰ろうとしたところ、アンおばちゃんが行く手に立ちはだかる!?

今回は魔法使いなどの戦闘職に加えていくつかのライフに挑戦してみたのだが、最も多かったのが大工や鍛冶屋、裁縫師などの制作職だ。この制作職に共通していたのが、ものを作りあげるときのアクションである。やり方はだいたい同じで、最初に必要な材料を用意しておき作るものを選んだ後、制作がスタートする。

ここでは左右中央の3ヵ所に表示されるポイントを選んで行きながら、Xボタンを押していくのだが、ときおり長押しなどの特殊アクションが表示される。これらを間違えないように操作していくことで、無事制作が成功するのだ。

連打や長押しなどのアクションも盛り込まれており、なかなか忙しい。
連打や長押しなどのアクションも盛り込まれており、なかなか忙しい。
タイミングよくボタンが押せると「EXCELLENT!」などの評価が表示される。
タイミングよくボタンが押せると「EXCELLENT!」などの評価が表示される。
かんせいどが100パーセントになるとアイテムが完成する。当然のことながら、失敗してしまうこともあった。
かんせいどが100パーセントになるとアイテムが完成する。当然のことながら、失敗してしまうこともあった。

ライフごとのクエストとは別に街中を移動していると、ときおり悩みを抱えている人に出会うことがある。こちらはサブクエストとなっており、悩みを解決してあげることで報酬をもらうことができる。報酬額自体はそれほど多くはないが、1万リッチを稼ぐ足しにしていくことはできるだろう。

サブクエストの中には、単純にお店で買ってきて渡すだけでもクリアできるものがある。それとは別に、特定のライフでこなすようなものも含まれているため、そちらもライフを変更するきっかけになるのだ。

メインクエストとは別にサブクエストも用意されている。
メインクエストとは別にサブクエストも用意されている。

大穴の中に飛び込んでみると広大な世界が広がっていた!

なんだかんだ時間はかかってしまったものの、無事1万リッチを貯めることができ現代に戻ってくることができた。そこはなぜか荒れ果てた場所になっており、なぜだか大きな穴が空いている場所がある。その中に飛び込んでいった主人公たちは、さらなる別の新大陸にたどり着いくことになるのである。

第2章では島ではなく広大な世界を冒険していくことになる。
第2章では島ではなく広大な世界を冒険していくことになる。

この新大陸は、想像以上に広大だ。そのため徒歩で移動するにはかなりの時間が掛かってしまう。そこで、利用出来るようになるのが「マウント」と呼ばれるラクダである。この「マウント」に乗ることで、かなりの速度で移動できるようになるほか、途中で落ちているアイテムなども乗ったままで拾うことができる。慣れてしまうと、徒歩で移動するのが遅く感じられてしまうほどだ。

「マウント」に乗ると、暑い砂漠の移動も楽ちんだ。</p>
「マウント」に乗ると、暑い砂漠の移動も楽ちんだ。

もうひとつ、この世界で強力な仲間となって一緒に戦ってくれるのが幻影仲間である。これは自動で戦闘に加わってくれるNPCのようなものだと思えばいいだろう。別の世界に移動するといなくなってしまうのだが(※一定時間経過することでも仲間から外れる)、またその世界にいる別の幻影仲間を見つければOKだ。

幻影仲間を見つけると、一緒に戦ってくれるようになる。
幻影仲間を見つけると、一緒に戦ってくれるようになる。

冒頭で全く底が見えないという話をしたが、今回のプレイではまだまだストーリー的にも多くの謎が詰まっており、ゲームとしてもまだ体験できないものがいくつもあった。たとえば、この2章で訪れる世界では地図が表示されるのだが、最初は雲で大きく覆われている。そちらも、冒険を続けていくことで表示されるようになっていくのである。

最初は雲で覆われていたところが、冒険を続けていくことでどんどん明らかになっていく。
最初は雲で覆われていたところが、冒険を続けていくことでどんどん明らかになっていく。

ちなみに、ここまでのプレイだけを取り上げても、ほぼだらけることなくぎっしりとイベントが詰まっていると感じるぐらい遊ぶことができた。今回は時間の関係もあり省略してしまったが、最初に訪れたミステニア王国では様々なライフを体験することができるため、そちらをすべてプレイしてからメインクエストを進めていくという遊び方も可能だ。

メインストーリーだけではなくサブクエストも含めるとかなりのやりこみ要素があるが、そうしたストーリー部分以外の探索要素もいろいろと用意されている。たとえば本作では、最大4人までのプレイヤーと一緒にオンラインで一緒に遊ぶことも可能だ。ひとりでも十分に面白のだが、友達と協力しながら冒険することで、よりゲームの楽しさが広がっていきそうである。ということで、この記事を見て少しでも気になったならば、ぜひとも挑戦してほしい作品だ。

ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

https://www.foriio.com/osyamu

※画面は開発中のものです。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー