ブシロードは、「ゴジラ カードゲーム」メディア体験会を同社の5Fイベントスペースにて4月21日に開催した。
2025年7月5日より展開される「ゴジラ カードゲーム」は、ゴジラをはじめ、シリーズに登場する怪獣や兵器、名場面といったカードが登場するトレーディングカードゲームだ。
ゲームルールも、ゴジラの世界観を上手く落とし込んだ戦略性の高いものとなっており、カードゲームでありつつも”ボードゲーム”のようなゲーム性が特徴となっている。

第1弾は「ゴジラ-1.0」と「平成・VSシリーズ」のカードが登場

体験会の前には、企画・発売を担う東宝の山崎氏が、本製品の概要やロードマップなどを語った。まずは、7月5日に「ゴジラ-1.0」「平成・VSシリーズ」のスタートデッキ2種類が発売されるとのこと。

ブースターパックは、第1弾「ゴジラVSゴジラ」がスタートデッキと同日に発売され、10月には第2弾が発売。ブースターパックは第4弾まで発売予定となっており、7月からの1年間を1stシーズンとして商品展開を行うとのことだ。

また、発売に先駆けて「カードゲーム祭2025」や「ゲームマーケット2025春」、アメリカで開催される「Anime Expo」などに出展するほか、店舗での体験会も実施していくという。
ゴジラ映画の名シーンを使った4種のカード
カードには、「ゴジラ」シリーズに登場する怪獣たちはもちろん、映画の印象的なシーンを切り取ったビジュアルなどが使用されている。
体験会で使用したデッキでは、「ゴジラ-1.0」や「平成・VSシリーズ」のゴジラをはじめ、さまざまな怪獣や兵器、劇中場面をモチーフとしたカードを見ることができた。
本作で使用されるカードは、「怪獣カード」「交戦カード」「戦略カード」「怒りカード」の4種類。
なかでも主役となる「怪獣カード」は、いわばボードゲームにおける“駒”のような役割を担う。これを相手エリアへ進めることで勝利することができ、撃退された場合には強化されるという、ゴジラらしい要素が盛り込まれている。

この「怪獣カード」には“脅威度”という数値が設定されており、数値を高めることで撃退されにくくなるのが特徴だ。
「交戦カード」は、相手の怪獣を撃退するために欠かせない存在。撃退力と呼ばれる数値が設定されており、相手の脅威度以上となれば撃退が成立する仕組みになっている。

「戦略カード」は、一時的にゲームの展開を大きく変えるサポートカードだ。使用後は基本的に破棄されるため、使うタイミングが勝敗を分ける鍵となる。

そして、「怒りカード」は、怪獣の脅威度を一時的に引き上げる特殊なカードとなっている。山札からではなく、手札の怪獣カードを破棄することで入手できるもので、効果は1ターン限りだが、上手く活用すれば自身の怪獣カードを大幅に強化することが可能だ。

ゲーム全体としては、「怪獣カード」の進攻を主軸に据えつつ、残る3種類のカードをどのように使いこなすかが戦略性を生み出す流れとなっている。
テンポの良さと戦略が融合するゲームプレイ
「ゴジラ カードゲーム」は、1ターンを4つのフェイズに分けて進行していく。各フェイズにはそれぞれ役割があり、カードの使い方やタイミングが勝敗を左右するポイントとなっている。
ゲームの勝利条件は、自分の怪獣カードを順番に進め、8番エリアを超えて相手陣地へと進攻させる「進攻勝利」、もう1つは相手のゴジラを4回撃退する「撃退勝利」で、どちらを目指すかはプレイヤーの判断に委ねられている。

スタートフェイズでは、最初は5枚、以降は相手ゴジラの等級に応じて、山札からカードをドローをすることが可能。また、場に残っている戦略カードはこの時点で捨て札行きとなる。怒りカードも一旦リセットされ、元の位置へ戻される。
メインフェイズでは、「交戦カードの配置」、「戦略カードの使用」、「怪獣カードの配置」、「怒りカードの獲得」、「ゴジラの進攻」の5つが行えるアクションとなる。
交戦カードは、相手の怪獣カードがいるエリアに応じて配置可能かどうかが決まる。たとえば、相手が4番のエリアにいる場合は、等級4以下のカードを配置できる。配置場所は自由だが、自分のゴジラがそのエリアに進攻すると、配置したカードは破壊され捨て札になるため、設置場所には注意が必要だ。

戦略カードは強力な効果を持つが、基本的には使い切りのカードとなり、自分の怪獣カードが存在するエリア以下の等級のカードのみ使用できる。
また、怪獣カードは、自分のものと同じ等級のカードを重ねることで強化できる。また、不要な怪獣カードを捨てることで怒りカードを獲得することも可能。3枚まとめて捨てれば、怒りカードを3枚得ることができるといった具合に、怪獣カードを捨てるほど自身のゴジラの脅威度が上がっていく。

ただし、怒りカードはスタートフェイズでリセットされてしまうため、タイミングを見極めて使うことが重要だ。

さらに、カードを1枚自ら捨てることで、そのカード左下にある足跡の数だけゴジラを前進させることが可能。これは1ターンに1回まで使用できる特別なアクションだ。

続く撃退フェイズでは、相手の怪獣カードを撃退することができる。撃退の成否は、交戦カードの撃退力の合計が、怪獣カードの脅威度を上回っているかどうかで決まる。
相手の撃退フェイズで自分の怪獣カードが撃退された場合は、次の等級の怪獣カードへと強化される。I等級が撃退されたらII等級へ、さらに撃退されればIII、IV等級へと段階的に進化していく。IV等級のゴジラまで撃退された場合、計4回の撃退となり相手の「撃退勝利」となる。
また、6~8の高エリアにいるゴジラが撃退された場合は、それぞれひとつ下のエリア(例:6なら5)に後退してしまう。進んだ分だけ大きく戻される仕組みになっているため、進攻勝利目前の場合は特に注意したい。

ターンの締めくくりのエンドフェイズでは、自分の怪獣カードは自動で1エリア前進する。ただし、エンドフェイズでの自動進攻は8番エリアまでとなっており、相手陣地へ突入する進攻勝利は、メインフェイズで達成しなければならない。
なお、相手の8番エリアに交戦カードが配置されていた場合、それを破壊しない限り進攻勝利は成立しない。一方、怪獣カードが相手エリアにあったとしても、それによって進攻は妨げられることはない。
また、このフェイズでは手札が5枚になるまで山札からカードを補充することができるため、カードを積極的に使用するゲームスタイルが推奨されている。

ちなみに筆者は、相手プレイヤーに進攻勝利目前まで攻められたが、相手の手札を強制的に破棄する戦略カードを使い、なんとか進攻勝利を収めることができた。

本作には、カードを出現する際のコスト概念がなく、手札も常に一定数が保たれるようなルールになっているため、「考えるよりもまず動かす」というアクション主体のテンポ感が強調されている。
そのため、カードゲームにあまり触れたことがない筆者でも、どんどんカードを出現させて、ゲームを大きく動かしていくという爽快感を味わうことができた。
ゲーム全体を通して、ターンごとの展開は非常にスピーディで遊びやすく、徐々にゴジラを進攻させていくボードゲームのような体験が印象的だった。

”ゴジラ”らしさを追求したカードゲーム
開発にあたって、もっとも重視されたのが「ゴジラという存在の特別感をいかにカードゲームの中で際立たせるか」という点だったそうだ。
トレーディングカードゲームというジャンルは、さまざまなカードが登場し、それぞれの個性や強さで戦うのが一般的だ。しかしその中で、ゴジラだけを突出して目立たせることには、開発陣もかなりのアイデアを重ねたという。
その課題に対し、何度も協議を重ねた結果たどり着いたのが、「ゴジラを相手の陣地に進攻させる」というルールだ。映画で描かれてきたゴジラの圧倒的なまでの存在感を、カードゲームの醍醐味の中に落とし込んでいることが、「ゴジラ カードゲーム」最大の特徴だと言えるだろう。
カードゲームを通してゴジラの世界観を味わえる本作。詳細は伏せるということだが、今後も数々のゴジラ作品や怪獣などがカードとして登場予定とのこと。どんな作品や怪獣がカードとして登場していくのか、これからの展開にも目が離せない。

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