豊洲PITで4月19日に行われた、Morfonica LIVE「Rubato」のレポートをお届けする。

目次
  1. 出演者(敬称略)
  2. セットリスト

出演者(敬称略)

Morfonica
進藤あまね(倉田ましろ役)
直田姫奈(桐ヶ谷透子役)
西尾夕香(広町七深役)
mika(二葉つくし役)
Ayasa(八潮瑠唯役)

本公演は、今年3月に活動5周年を迎えたMorfonicaの約半年ぶりの単独公演となっている。ライブタイトル「Rubato」には、「Morfonicaのメンバー5人がそれぞれの闇を打ち払い、自由に羽ばたいて欲しい」という意味が込められているという。

「ティリカモニカリラ」はまさに魔法のような演出!Morfonica LIVE「Rubato」をレポートの画像

開場中のロビーは桜の香りに包まれていた。フロアへ向かう扉を開けると、ステージ前方の紗幕には爽やかな空と草原が映し出され、本編開始前から観客を惹きつける。

今回のライブでは紗幕を用いた演出が随所に盛り込まれていたが、その仕掛けを用いたオープニングでは、キャラクターから本人へ移り変わるメンバー紹介映像ののち5人がステージ上に姿を見せると、最初に披露したのはクラップとましろ(進藤さん)のボーカルから始まる「Wreath of Brave」だ。両A面の7th Single「Tempest/Wreath of Brave」からライブ初披露となる同楽曲だが、徐々に厚みを増していくサウンドからは力強さを感じさせる楽曲となった。またメンバー5人が抱えていた闇が開けたことで、冒頭から満開の笑顔で観客を迎えていた。

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続いて、瑠唯(Ayasaさん)によるバイオリンの音色や、サビ部分での会場全体が手を振る仕草が印象的な「Sonorous」を披露したところで観客に向けて挨拶。そこからは曲に合わせた振り付けが満載なハイテンポなナンバー「メランコリックララバイ」。ステージを広々と使ってパフォーマンスし、中でもドラムの周りにメンバーが集まって演奏する場面では、観客も一段と大きな声で演奏に応えた。ゴリゴリのバンドサウンドでカッコよく決める「誓いのWingbeat」、さらにつくし(mikaさん)のドラムソロ、そして七深(西尾さん)の印象的なベースのフレーズで一気に惹き込む「両翼のBrilliance」と、会場を盛り上げる楽曲を畳み掛けていく。

「ティリカモニカリラ」はまさに魔法のような演出!Morfonica LIVE「Rubato」をレポートの画像

その後は紗幕を用いてステージ裏でのメンバー5人の会話の様子を描くポエトリーパートへ。「モニカ5人で花見がしたい」と話したのち、会場に舞い散る花びらが楽曲の世界観とマッチする「ブルームブルーム」を披露。ミラーボールからピンクの光が会場いっぱいに降り注ぎ、桜吹雪を表現。さらには桜の花びらが舞う演出もあり、たしかに花見が行われていた。続いて、透子(直田さん)のソロパートも印象的な真っ直ぐなナンバー「One step at a time」を披露する。紗幕には字幕が映し出され、終盤には観客と一緒に歌う一幕もあった。

「ティリカモニカリラ」はまさに魔法のような演出!Morfonica LIVE「Rubato」をレポートの画像

コール&レスポンスも楽しめた疾走感のある楽曲「カラフルリバティー」に続いては、アニメ「BanG Dream! Morfonication」の挿入歌でもある「寄る辺のSunny, Sunny」を届ける。小気味の良いメロディーに乗せて、ましろのボーカルが響き渡る同楽曲では、アニメの演出を意識したカメラワークも用意されていた。

その後は披露した楽曲に関するトークを繰り広げたところで、ライブもいよいよ終盤戦へ。ましろとつくしによるちょっとした一幕もありつつ、星型のスティックを手に披露したのは「ティリカモニカリラ」。2nd Album「Polyphony」に収録された楽曲からの初披露となるが、各楽器の光り輝くパーツやステージ上のマッピングを活かした演出もあり、独創的な空間が広がっていた。

「ティリカモニカリラ」はまさに魔法のような演出!Morfonica LIVE「Rubato」をレポートの画像

その後は瑠唯によるバイオリンと透子によるギターのぶつかり合うような演奏が印象的な力強い楽曲「flame of hope」「Daylight -デイライト- 」を続けて披露。シンフォニックなロックサウンドを届けるバンドの特徴が感じられる2曲だ。また「Daylight -デイライト- 」のイントロは透子によるtempo Rubato奏法(自由なテンポで演奏すること)を用いたアレンジが加えられており、本公演のライブタイトルに繋がっているようだ。

そして、本編最後に届けられたのは、2nd Album「Polyphony」の書き下ろしリード曲である「Polyphonyscape」。ましろはマイクスタンドを使い、ところどころで会場のクラップ音が鳴り響く中、Morfonicaの現在地を叙情的に表現した楽曲をパフォーマンス。最後はマイクスタンドを置いて、照明に照らされながら本編は幕を閉じた。

「ティリカモニカリラ」はまさに魔法のような演出!Morfonica LIVE「Rubato」をレポートの画像

アンコールの1曲目では、爽やかなサウンドとともに前向きなメッセージを届ける「ハーモニー・デイ」を届ける。メンバーによるコーラスも相まって、美しいハーモニーが奏でられる、Morfonicaの良さが感じられる楽曲だ。

演奏後にはキャストとして挨拶し、衣装やグッズ、今回の演出に関するトークを繰り広げていく。そして今回のライブやユニットとして5周年を迎えたことに関するメッセージを一人ひとりが届けたところで、締めくくりで披露されたのは「Tempest」。それぞれのソロパートには新たなアレンジが追加されていた。ハードな曲調の中にも強いメッセージを内包した楽曲で、会場との一体感も感じさせるパフォーマンスとなっていた。

これまでもコンセプチュアルなライブを数多く届けてきたMorfonicaだが、今回のライブは冒頭で触れたライブのコンセプトがあったからこその、楽しさが詰まったステージとなっていた。2025年4月26日(土)23:59まではアーカイブ配信も行われているので、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

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セットリスト

M1. Wreath of Brave
M2. Sonorous
M3. メランコリックララバイ
M4. 誓いのWingbeat
M5. 両翼のBrilliance
M6. ブルームブルーム
M7. One step at a time
M8. カラフルリバティー
M9. 寄る辺のSunny, Sunny
M10. ティリカモニカリラ
M11. flame of hope
M12. Daylight -デイライト-
M13. Polyphonyscape

EN.1 ハーモニー・デイ
EN.2 Tempest

公演詳細ページ
https://bang-dream.com/events/morfonica_live2025

2011年イクセル入社後、Gamerをはじめとした媒体の運営に携わる。好きなジャンルはRPG、パズル、リズム、アドベンチャー(ほぼギャルゲー)。実はゲームよりもアニメが大好きです。

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