バンダイナムコエンターテインメントより、2026年8月27日にPS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch版が、同年8月28日にPC(Steam)版が発売予定の「キャプテン翼」家庭用ゲーム最新作「キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS」。本稿では、一足先に本作を体験した先行プレイの模様をお届けする。
多くのファンを熱狂させた前作から、本作ではどのような変化を遂げたのか。実際に触れて感じた“進化”と“熱さ”を深掘りしていこう。

本シリーズの特徴は“サッカーは格闘技”に代表されるド派手なアクションの数々だ。シリーズ2作目となる今回は、前作の約2倍となる22カ国、110体以上のプレイアブルキャラクターが参戦する。
注目すべきは、原作者・高橋陽一先生が幅広く監修し、再構築されたオリジナルストーリーだ。プレイヤーは日本ユース代表の一員となり、大空翼たちとワールドユース優勝を目指す物語を楽しめる。前作をプレイした人でも新鮮に感じられる重厚なドラマは、間違いなく本作の大きな見どころと言えるだろう。
駆け引きが加速する“ネオサッカーアクション”―各アクションがワンボタン化し、試合展開はよりスピーディーに
本作をプレイして最初に感じたのは、その圧倒的な遊びやすさだ。前作では複数のボタン組み合わせが求められた複雑な操作系が見直され、今作ではドリブル、パス、タックルといった各アクション(本作では“ムーブ”と呼ぶ)がワンボタンに集約された。
これにより操作の迷いは極限まで減り、初めてプレイする人でも直感的にド派手なアクションを楽しめるようになっている。前作の経験者であれば、その操作性の進化に思わずニヤリとするはずだ。





本作のサッカーは、一般的なルールとは一線を画す。ファウルは存在せず、ボールを奪うタックルや相手を抜き去るドリブルといったムーブが試合の主軸となる。
特に強力な全力アクションは、タイミングを見極めればカウンターのチャンスとなる。プレイ中、この返し方に悩んでいた際、スタッフの方から「普通のムーブでもジャストタイミングなら返せる」と教わった。
実際に試すと一発で成功し、スタッフを驚かせてしまう一幕もあったが、その後は失敗も重なり「そこまで簡単ではない」という絶妙なバランスに安心感も覚えた。


さらに見逃せないのが、ゲージを溜めることでいつでも発動可能な「スーパームーブ」の存在だ。R2ボタンで発動できるこの必殺技は、エフェクトの強化も相まって思わず見入ってしまうほど美しい。
前作ではシュート系のみだったが、今作ではドリブルやタックルにも固有のものが豊富に用意されている。ただし、いつでも発動できる分、判断力も問われる。
例えばタックルのスーパームーブは長距離をカバーできるが、相手との距離が離れすぎていると届かずに無駄打ちとなってしまうこともある。失敗から学ぶか、それとも利便性をとるか――どちらの選択肢も本作の熱いゲーム性には合っていると感じた。






攻撃の要となるシュートシーンには、本作の大きな進化が凝縮されている。これまでの撃ちっ放しの仕様から一新され、シュート発動時に6つの方向から軌道を選択可能になった。対するゴールキーパー側も、飛んでくるシュートの方向を見てセービングの方向を選択する読み合いが発生する。
シュートを撃つ際はボタンを長押ししてチャージを行い、長押しすることでシュートの威力が上がり、一定以上チャージすることで、ノーマルシュートからシュートムーブに変化するが、この軌道選択とキーパーのセービング方向が噛み合うかどうかが勝敗を分ける鍵となる。相手の裏をかく多彩な攻撃や、瞬時の判断によるキーパーとの距離感が重要で、単なる運ではない真剣勝負が楽しめる。
こうしてキーパーのHPをじわじわと削り、ついにその限界を超えさせるBREAKを発生させてゴールネットを揺らした瞬間の達成感は、本作でしか味わえない興奮といえるだろう。


原作×オリジナルが交差する熱き物語―ストーリーモードで挑むワールドユースへの道
本作の大きな柱となるストーリーモードは、単なる試合の連続ではない。原作者・高橋陽一先生が幅広く監修をされており、「ワールドユース編」がゲームとして再構築されている点が最大の注目ポイントだ。
プレイヤーは日本ユース代表の選手となり、世界最高峰の国際舞台でライバルたちと激闘を繰り広げることとなる。
前作は「中学生編」からのスタートで物語の導入が丁寧だったが、今回はその先である「ワールドユース編」からの開幕だ。初めてプレイする人にとっては、登場キャラクターの関係性などが分からず没入できるか不安に思うかもしれない。
しかしその点は心配無用だ。物語の背景を振り返る要素がしっかり用意されており、今回の体験でもタイ戦の前にオリジナルエピソードを挟むなど、初心者でもスムーズに物語へ入れる工夫が随所に凝らされている。

実際にコントローラーを握って戦ってみると、各国のチームが持つサッカー哲学のような個性がはっきりと伝わってくる。
初戦のタイ戦では、キックオフと同時に発生するイベントシーンで、翼の華麗なドリブルをシンプラサート・ブンナークが強烈なタックルで迎撃する演出に度肝を抜かれた。
その後の試合中とは思えない驚きのセリフや、コンサワット三兄弟の巧みな連携技など、原作さながらのド派手な演出が試合を盛り上げる。試合展開に応じて発生するイベントや必殺技演出は爽快で、逆に相手側のイベントが発生することもあるため、最後まで油断できない緊張感が本作の魅力だ。




続くサウジアラビア戦では、翼と岬の黄金コンビに対し、マーク・オワイランの鉄壁の守備が立ちはだかる。特に要注意なのが隠し玉のバルカンだ。
プレイ中、気分を変えて森崎を起用していたのだが、試合終盤にバルカンのシュートが炸裂した際は、思わず「さすがS・G・G・K(スーパーがんばりゴールキーパー)!」と叫びそうになった。シュート軌道の読みを成功させ、パーフェクトセービングでゴールを守りきった時のあの熱さは、本作でしか味わえない興奮だ。






最後の中国戦では、肖俊光の反動蹴速迅砲が火を噴く。翼のフライングドライブシュートに対してカウンターを合わせられるなど、原作の熱い展開がゲーム内で再現される。ハーフタイムには翼と日向の会話イベントもあり、「ここで雷獣シュートを打てば何か起きるのでは?」と試行錯誤する楽しみもある。
今回は一回では全てを見届けることができなかったが、こうした「もう一度、今の試合をやり直して別の結果を試したい」という欲求こそが、このモードの深いやり込み要素を証明している。




本作はメインストーリーだけで約25~30時間、やり込み要素まで含めると総プレイ時間は優に40時間を超える圧倒的なボリュームを誇る。物語の裏側でキャラクターたちがどんな言葉を交わしていたのか―。細部まで紐解いていく過程こそが、このモード最大の醍醐味だ。
夢の対決をその手で再現――多彩なスーパームーブが彩るオフラインマッチの興奮
ストーリーモードで物語に浸る一方で、ファンとして外せないのが「見たい技を、見たい組み合わせで」繰り出すオフラインマッチだ。PVで何度も目にし、憧れ続けたあの技の数々をこの目で見たい――その一心で、日本代表を操作し、強豪たちとの激闘に身を投じた。
実際にプレイしてみると、世界の壁はやはり厚く、そして美しい。ドイツユース代表戦では、カール・ハインツ・シュナイダーが放つネオ・ファイヤーショットの威力と演出に魅了され、ブラジル代表戦では、日本代表のミラクルチームムーブのフルパワー・スカイダイブをその目で確認し、大満足の結果となった。


そして、今回のプレイで最もこだわったのがスウェーデンユース代表との一戦だ。目的はただ一つ、ステファン・レヴィンの放つレヴィンシュートを、赤井の顔面ブロックで阻止するというあの名シーンの再現である。そのためにスタメンを大幅に入れ替えて臨んだのだが、あまりの必死さにスタッフからも「あのシーン、再現したいんですね?(笑)」と見透かされてしまった。
スタメンを工夫したことで、立花兄弟のスカイラブ・ハリケーンや、翼と日向のネオ・ドライブタイガーツインといった合体技も存分に堪能できた。


しかし、肝心の顔面ブロックは一筋縄ではいかない。試合終了間際、再びレヴィンシュートが炸裂したその瞬間、シュートコースには赤井の姿があった。手に汗握る思いで赤井のスーパームーブを発動させると、見事に顔面ブロックが発動しゴールを守り抜くことに成功した。
PVのようなイベントシーンではないものの、自分の操作でこの伝説を再現できた達成感は格別で、スタッフと共に思わず声を上げて興奮してしまった。
もちろん、オランダ代表ブライアン・クライフォートのスティンガーなど、今回見ることができなかった技もまだ多く残っている。
それらについては、製品版をじっくりとプレイする際のお楽しみとして取っておきたい。そう思えるほど、本作のアクションには、何度も繰り返して遊びたくなるような深い魅力が詰まっている。


進化する「キャプテン翼」、世界を相手にする準備は整った
今回、先行プレイを通じて感じたのは、本作が単なるキャラクターゲームの枠を超え、戦略的かつ爽快なサッカーアクションとして深化しているという事実だ。
ワンボタン操作による遊びやすさの向上は、シリーズの門戸を大きく広げ、その一方でシュートとキーパーの読み合い、チェインシステムといった新要素が、プレイするたびに発見がある奥深さを生み出している。原作ファンにはたまらない名シーン再現の熱さと、自分だけの日本代表を育て上げるストーリーのボリュームは、製品版への期待を高めてくれる。
本作は、初心者から熟練のプレイヤーまで、誰でも自分だけの「キャプテン翼」のドラマをピッチの上で描くことができる作品だ。世界中のライバルたちが待つフィールドで、最高のスーパープレイを放つその瞬間を、ぜひプレイヤー自身の指先で体験してみてほしい。

(C)高橋陽一/集英社・キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編製作委員会
(C)Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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