日本ファルコムより2014年9月25日に発売されるPS3/PS Vita用ソフト「英雄伝説 閃の軌跡II」。その発売に向けてさまざまな角度から本作を紐解いていきます。第4回は、《VII組》メンバーたちの制服や私服についてファッションチェックを敢行!
目次
衝撃の結末を迎えた「英雄伝説 閃の軌跡」の発売後、多くの軌跡シリーズファンから望まれていたに違いない続編タイトル「英雄伝説 閃の軌跡II」の発売までいよいよ残り2週間を切りました。
前作から多くの謎が今作に持ち越されましたが、特に前作で初めて軌跡シリーズをプレイした人には気にかかるポイントが多いはず。また、「閃の軌跡II」に限らず、細かく練りこまれた設定の数々は軌跡シリーズの大きな魅力としてファンを魅了し続けています。
ここでは、発売前に改めて「閃の軌跡II」をプレイする楽しみを感じてもらいたく、「空の軌跡FC」からの軌跡シリーズプレイヤーである筆者がさまざまな角度からシリーズの魅力に触れていきたいと思います。
Gamerでは軌跡シリーズ特設サイトを展開していますが、制作をお願いしている軌跡シリーズ未プレイの女性スタッフと打ち合わせをしている時、そのスタッフがキャラクターの印象について「制服の着こなし方にも個性があって、性格が現れているよね」と言われた時、思わずハッとしました。
軌跡シリーズを遊んでいる身として、これまでもキャラクターごとに個性のある衣装を楽しんではいたのですが、基本的に同じ赤色の制服を着ていた「閃の軌跡」では、正直細かいところまでは意識できていませんでした。もともとこだわりを持ってデザインしていることが伺える軌跡シリーズですが、ファッションを見ることによってキャラクターの魅力を再確認できるのではないか。そう考えた第4回では、先ほどのスタッフに手伝ってもらい、女性目線による《VII組》ファッションチェックをお届けしたいと思います。
今回紹介する衣装は、おなじみの《VII組》の制服に加えて、夏服(初期デザイン案)とDLCで配信された私服の3種類。夏服と私服については貴重なデザイン画とともに紹介しているので、各々の目線で楽しんでもらえればと思います。
【リィン】主人公らしいスタンダートさで好感度◎
リィンは制服・私服ともに「ザ・スタンダード」。誰からも親しまれる定番な着こなしは、主人公であるリィンの真っ直ぐな性格とも重なりますね。
私服でも深い赤色のベストを着用していることで、VII組の「深紅の制服」のイメージをそのまま保っています。
筆者コメント
まずは主人公であるリィンですが、個人的には誠実な印象とともに、落ち着いた色でまとめているあたりがらしいなと。「ザ・スタンダード」はある意味で彼らしさを表現していると思います。
【アリサ】フリルをふんだんに使ってお嬢様度UP!
重工業メーカーの令嬢であるアリサ。お嬢様なだけに、冬服では襟元やベストの裾、ブーツなど所々にフリルをちりばめています。
私服でもニーハイソックスとチェックのミニスカートという組み合わせで、制服の印象をそのまま引き継いでいるため全く違和感がありません。「アリサ」のイメージを全く崩さないあたり、ヒロインの鏡ですね!
筆者コメント
アリサは鮮やかな金髪が映え、どの姿でも華やかですが、実は一番年頃の女の子らしさを持っている子だと思います。お嬢様という印象についても、翻すと彼女の女の子らしさが表れている証拠ではないでしょうか。
【エリオット】弟タイプはハーフパンツで可愛く!
優しくて控えめなエリオットはまさに母性本能をくすぐるような「弟タイプ」。私服ではハーフパンツにハイソックス・ローファーと、持ち前の童顔をフル活用したコーディネートとなっています! 紅茶色の髪と緑の瞳がいいアクセントに。
筆者コメント
エリオットは中性的な顔立ちでボーイッシュな格好が似合うので、「弟タイプ」というのはまさにその通りだと思います(お姉さんもいますし)。特に私服姿はどこのお坊ちゃんですかというぐらいのハマり具合で、まさか帝国軍中将の息子とは思えない出で立ちですね。
【ラウラ】剣士といえどお嬢様なのです!
剣士のラウラはいつでも動きやすそうな編み上げロングブーツ! キュッとひとつに束ねたポニーテールがキリリとした印象をさらに増しています。
ですが、そんなラウラも家ではれっきとした名門のお嬢様。フリルのブラウスにリボン、ブーツもゆったりとしたものに変わり、制服とは一変して女の子らしい装いに。
筆者コメント
制服姿の時はとにかく凛々しさのあるラウラですが、私服姿はちゃんと女の子らしさと高潔さがある印象です。今作でもさすがに見る機会はないかもしれませんが、個人的にはパンツスタイルも見てみたいです。
【マキアス】メガネ男子はクールに黒シャツ!
マキアスはなんと冬も夏も一貫して黒い長袖シャツ! なのに、それがちっとも暑苦しくないどころか逆にクールに見えるあたり、メガネ男子の特権でしょうか。
そんなマキアスは私服でもやっぱり黒を着用。ジャケットに少しだけストライプが入っていることで、キッチリとしすぎない絶妙なバランスに。
筆者コメント
マキアスは制服にも言えることですが、とにかくフォーマルな印象です。そこが堅苦しさを生むのではなく、マキアス自身の真面目な面を強調してくれているので、非常にマッチしていると思います。
【ユーシス】ストライプシャツの爽やか王子様!
金髪で青い目の王子様のような風貌のユーシス。ベストとストライプシャツを涼しげに着こなしています。夏服ではまくった袖をバンドで留めてあり、さらに垢抜けた印象に。腰に巻いたケースもベルトが2本あったりと、なんだかオシャレ。
私服もやっぱり爽やか。首にかけた長めのストールで少しワイルドさが加わりました。
筆者コメント
名門貴族の家系に生まれたユーシスではありますが、制服を微妙に着崩したりと思った以上にゆったりとしたファッションだなという印象です。それが爽やかさを生み出しているのかもしれませんね。
【エマ】たくみなアクセサリー使いでマジメすぎない印象に
長い三つ編みが特徴のエマは委員長で成績優秀。キッチリとボタンをとめた制服の端々にアクセサリーを組み合わせることで、メガネっ娘でも「マジメすぎない」バランスが生まれています。
私服では露出おさえめのロングスカートでお姉さんな印象に。ここでもアクセサリーを散りばめてアクセントにしています。
筆者コメント
個人的なお気に入りキャラであるエマですが、三つ編みとメガネが変に野暮ったくならないような服やアクセサリーの組み合わせでお姉さんらしさがしっかり出ていると思います。
【フィー】ルーズ? オシャレ? でもハマってる!
一見とっつきにくく、掴みづらい印象のフィー。制服の足元もスニーカーだったり、サスペンダーをルーズに装着していたり、リボンの結び方が独特だったりと、全てがルーズなのかオシャレなのか…?
ですが、それを補ってあまりある可愛らしさで全てがあつらえたかのようなハマりっぷり! 髪の色に近いグレーのスカートを選ぶあたり、「自分に似合う色」をよくわかっている印象を受けます。
私服ではベレー帽やワンピースなど、子供っぽくなりがちな組み合わせをおさえめな色合いでカバー。
筆者コメント
おそらく動きやすさを重視しての姿ではあると思うのですが、それでもどこか可愛らしさのあるその出で立ちはフィーならではかなと思います。私服姿は子供らしくもまとまっていて、普段とはまた少し違う印象を受けます。
【ガイウス】巻きもので個性を演出!
制服では腰回り、私服ではマフラーと、小物使いの達人のガイウス。高い身長に長い巻きものを合わせることで、よりスタイルがよく見えますね。
夏服ではさらに頭と腰に巻いている赤い紐をさり気なくお揃いにしています。絶妙な着くずしで首筋や腕のタトゥーがチラリと見えるのもポイント。もしかしたらVII組イチのファッション上級者かも!?
夏・冬共に制服にサンダルを着用していますが、なぜか違和感ゼロ。
筆者コメント
ガイウスは、その超然とした存在感がとにかくずるいと思えるぐらい、独特の存在感を持っていると思います。それはどの格好になっても損なわれず、遊牧民族ならではの意匠とともにハマっています。
【ミリアム】子どもっぽくてもいいんです。だって飛び級ですもの!
VII組の中で群を抜いて子どもっぽい服装のミリアム。でも、実際飛び級なので本当にまだ子ども。帽子をかぶったり、制服のいたるところをバッヂで飾ったり、自由きままで元気なコーディネートを楽しんでいます。
私服も一見ネコの気ぐるみのようなファッション。制服・私服に共通してスマイルマークのバッヂやボーダーの靴下がお好み?
筆者コメント
帽子やバッヂなど、とにかく子供らしいアクセサリーで固められている印象のミリアム。夏服はゲーム内ではもう少し落ち着いたかたちでまとめられていますが、この衣装もぜひ見てみたいところです。
【クロウ】ワルいお兄さんは好きですか?
授業をサボりすぎたツケがまわり、先輩でありながら一時的にVII組メンバーとなったクロウ。冬服では一応ネクタイは着用しているものの、限りなくゆる~く着崩しています。
夏服ではシャツの下にワイルドなTシャツを着こみ、ゴツいブーツにカーゴパンツをイン。そしてアクセサリーをジャラジャラ。もはや制服ではないような着こなしなのに、なぜか「この不良!」とはならない仕上がりの高さとなっています。
私服は全体的におさえめな配色ですが、そのぶん印象的な赤い目が引き立ちますね。
筆者コメント
ちょいワルなお兄さんというポジションで、VII組の助けとなったクロウ。平民クラスやVII組の制服姿はもちろんのこと、ここでは貴重な夏服デザインも見ることができました。
今回、厚かましくも各キャラクターのファッションをチェックするという試みをやってみましたが、また新たな側面からキャラクターの魅力を再確認してもらえたのではないでしょうか。
ちなみに今回は、「閃の軌跡II」の衣装についてはあえて紹介していません。そちらは実際に自身の目で確かめて、また新しい魅力について触れてもらえればと思います。