コーエーテクモゲームスが本日2015年3月26日に発売したPS4/PS3/PS Vita用ソフト「影牢~もう1人のプリンセス~」。本稿ではトラップ“悪(アク)”ションシリーズの集大成を飾る、本作の魅力を紹介!
2014年2月に発売されたPS3/PS Vita「影牢 ~ダークサイド プリンセス~」をベースに、新たな主人公「ヴェルギリエ」を迎え、新モード、新トラップ、新ステージ、PS4のスペックを活かしたビジュアルの向上など、数々の新規要素を追加したシリーズの集大成的作品、それが今作「影牢 ~もう1人のプリンセス~」だ。
前作から引き続き収録されている「ストーリーモード」は、初心者でも安心して楽しめるようバランス調整が施されているほか、新たにチャプターセレクト機能が追加されている。これにより、バラエティ豊富な罠を使ってタップリ悪いことをする、本シリーズのコンセプトがより手軽に味わえるようになった。
既にプレイしたことがある人は新鮮な気持ちで、プレイしたことがない人は前作の要素を丸ごと楽しみながら、ボリュームたっぷりの「影牢」ストーリーを堪能することができる本作。今回はタイトル紹介をはじめ、シリーズ初の攻撃方法を持つヴェルギリエによる罠の新規活用法や、まさかの登場と相成った歴代ヒロインたちの姿を拝見していこう。
※本作は前作「影牢 ~ダークサイド プリンセス~」からのセーブデータの引継ぎに対応。
「刻命館」&「影牢」シリーズってなんぞや
ゲーム内容に入る前に、まずは「刻命館」シリーズの系譜を紹介しておこう。本作は初代プレイステーションから連なるタイトル「影牢」の名を継承している作品ではあるが、シリーズ名としては「刻命館」と言うのがより正しくなる。
「刻命館」は、1996年にテクモ(現コーエーテクモゲームス)より発売されたPS向けシミュレーションゲームで、父殺しの濡れ衣を着せられ、処刑されてしまった一国の王子の魂が、魔神が眠るという館“刻命館”に招かれ、世の理の裏で暗躍する存在とともに“人間狩り”を行っていくという内容だ。
雰囲気だけでも凄惨なのだが、内容もそれ相応にかなりのもの。王子はさまざまな理由で館を訪れる人間たちを罠で痛めつけ、捕獲し、その魂を魔神へと捧げていくこととなる。悲観に満ちた者としてその手を汚すか、あるいは嬉々として殺戮を楽しむかは、全てプレイヤーの選択次第。ストーリーや一部システムを除くコンセプトについては「影牢 ~もう1人のプリンセス~」までぶれることなく、一貫していると言っていい。
「刻命館」と「影牢」の大きな違いといえば、一人称視点から三人称視点になったこと、アクション向けにトラップ要素をフィーチャーしたこと、主人公が女性でないことくらいだ。…いや、最後はでかい。各作品のヒロインの背中で育った世代には特に。そんなところで「刻命館」と「影牢」に関する軽い豆知識はインプットできただろうか? 続いては本題となる「影牢 ~もう1人のプリンセス~」のタイトル紹介に移っていく。
逃げて、待って、誘って…そして狩る
敵にとってみればこちらは無力な羊にしか見えない…のだが、羊狩りをするのは常にこちら側。さまざまな理由で卑しくも襲い掛かってくる悪人・善人の群れを、恐怖のトラップでバッサバッサとなぎ倒していく薄暗さ。この陰湿な構図こそが、バトルにエッセンスを与えてくれる。
「影牢」のバトルは、キャラクターを操作する画面と、フロアにトラップを仕掛けていく3Dマップの2つの画面を行き来しながら進行していく。基本的に操作するキャラクター本体には大きな攻撃能力が備わっていないため(ヴェルギリエ含む)、まずは○ボタンでマップ画面を開き、フロア上にトラップを仕掛けていくのが最優先。
トラップには大きく3種類が存在し、天井に設置するもの、壁に設置するもの、床に設置するものを、制限を踏まえて設置していく。「手始めに敵を床に拘束」→「近くの壁に引きずり込む」→「動かした先の直上で岩を落とす」など、トラップの効果と設置マスを自身で計算していくのだ。
そして、キャラクターを操作しながら敵をトラップの位置まで誘い出し、実際にトラップにかけていく。その際、敵の体力が0になってしまえば、相手はその命を散らすことになるだろう。
また、各々のトラップには華麗、残虐、屈辱という属性があり、同系統のトラップを同じコンボに組み合わせると、コンボ後の評価が加算されていく。トラップコンボのダメージなどを元にして計算される数値「ARK」も存在するが、これらは本作の2つのメインコンテンツでの扱いが違っているので、要はお金であり、経験値であり、スコアと考え、最初の内は“とりあえず稼いでおく”位に思っておくといい。
戦う場所によっては、明らかに拷問器具にしか見えない怪しい置物、普通の置物風なのに仕掛けを起動すると拷問器具など、マップ内には人間を痛めつけるための固有ギミックが数多に存在している。また、本作では新境地として中世欧風な世界観のみならず、「公園」「学園」「病院」をモチーフにした現代風のマップも収録された。
敵も鎧騎士がヤンキーに、暗殺者が看護師にとバラエティ色が旺盛。さらにブランコや跳び箱、水槽にトイレなどが凶器としての側面を持って、プレイヤーまたは敵に襲いかかることとなる。意匠からして尖り過ぎだが、爽快感も只物の出来ではない。
バトルは常に生死を賭けたものであり、相手取るのも何も1人とは限らない。色々な状況を考慮し、罠にかけるか、逃げるかを考え、クリアまでの道筋を立てていく。…そんなシリアスさを持ちつつ進行していくのだが、プレイヤーは徐々に、一抹のコミカルさを求めながらプレイを進めていく。
本シリーズはビジュアルからして壮絶なトラップや仕掛けで攻撃していくのだが、そのダメージ表現が絶妙過ぎるがために、“悲惨とお笑い”が共存してしまっている。悶絶しそうなくらい痛そうな造形なのに、それを受ける側のリアクションがコミカル過ぎて、言ってしまえばコントのようなのだ。
痛そうだけど酷過ぎない、悲惨すぎるけどどこか可笑しい、双方のバランスの境界を保った素晴らしいゲームデザイン。もちろん、全てをシリアスに受け取り過ぎれば“冷然なゲーム”として捉えられることだろう。しかし、トラップを当てた時の快感を覚えてしまったら、物語上でシリアスな対峙をしつつ、どこまでも笑いとスコアの追求に身を投じてしまうはず。
このアンバランスな体験こそが、「影牢」の真骨頂なのだ。
悪夢の姫と壊れかけの自動人形
本作の主人公であり、“もう1人のプリンセス”である悪夢の姫「ヴェルギリエ」は、前作の主人公である闇の姫「レグリナ」と同じく、長い眠りから覚めたもう1人の魔神の娘。人に悪夢を見せることから、ナイトメアプリンセスの異名を持っている。
長きの眠りで多くの力を失ってしまった彼女は、魔神復活のために暗躍する壊れかけの自動人形「エフェメラ」に導かれる。ダークサイドヘブンという“もう一つの世界”の中で、「時系樹」に沿って人間たちを倒し、失われた力を取り戻しながら、魔神復活への道を歩むこととなるヴェルギリエ。
そんな彼女のやり口は、魔神が喜ぶよう、対峙した獲物をサディスティックに痛めつけること。耽美というにはいささか怖すぎるが、それを魅力と捉える人がいるのもまた然り。業が深い。
本作の目玉コンテンツであり、彼女が主人公となる「クエストモード」は、過去シリーズでお馴染みの長大なシナリオ形式ではなく、個々のステージで課題をクリアしていくクエスト形式(前作でいうミッション)が採用されている。時系樹という洒落たワードを飾り気なく訳してしまうのは恐縮だが、つまりはフローチャートで進行していく。
クエストは、特定のマップ内の1フロアを使い、バトルをしていくというもの。相対することとなるのは、突如としてダークサイドヘブンに迷い込んでしまった過去シリーズの登場キャラクターたちや、まったく別の異世界から招かれた住人たち。
また、クエスト選択時にはヴェルギリエとエフェメラの会話や、敵対することになるプリンセスたちとの会話シーンが盛り込まれているのも見逃せない。なお、この会話シーンはいつでも読み返すことができるので、誤って読み飛ばしてしまった時も安心だ。
各クエストには、1つの「クリア条件」と3つの「報酬条件」が設定されている。クリア条件は「敵を全て倒す」「特定のギミックを使って倒す」など、そのクエストをクリアするための課題で、条件を満たさずに全ての敵を倒してしまった場合はクリアとはならない。
もう一方の報酬条件は、「トラップコンボで敵を倒す」「ノーダメージでクリアする」など、クエスト中に達成することでヴェルギリエが失った力(新たなトラップ/アビリティ)を取り戻したり、後述のエネミーエディットで使えるパーツを入手できる課題。
注意しなければいけないのは、報酬条件を満たしたのにクリア条件を満たしていない場合だ。いくら難解な報酬条件を満たしても、徒労に終わってしまうのが手痛い。ちなみに、報酬条件は個々にクリアしていっても大丈夫なので、1回目は「クリア条件+報酬条件その1」、2回目は「クリア条件+報酬条件その2、その3」と分けていくのが攻略のコツといえる。
クエストモードの序盤ではチュートリアルを兼ねた説明が入るものの、シリーズ経験者と未経験者ではおそらくゲームの入り方やトラップコンボの発想に差があるため、未経験者は若干戸惑うかもしれない。オススメは「クエスト」と「ストーリー」を交互にプレイしてみること。そちらの方が雰囲気が掴みやすいはずだ。個人的にはストーリーの比重を高めに押したいが。
なお、クエストの中には最小手数でクリア&報酬条件を満たしてくれる「お手本動画」なるものが用意されており、動画通りにそのまま手順を踏むだけで、該当クエストに関しては手軽に報酬が得られるようになっている。
もちろん、答えありきでプレイすることになるので、使い所は各々次第。クエストの分岐点となる要所などには用意されていないこと、そこまでに獲得可能な能力を前提で組み立てられているもの、手順通りにやること自体が難解なものもあるが、使い勝手は総じて上々といえる。用法容量を自身に規定しながら活用していこう。
そのほか、各クエストにはオンライン要素として「ランキング」が用意されている。これはステージ毎のハイスコアをオンラインランキングで競い合うものだが…ハードルは滅茶苦茶高くなることだろう。そもそも各クエストにおけるクリアランク(総合評価)の時点でハードルが高すぎて、最高ランクを取るには“そのままトラップコンボムービーとして見せられるような華麗な連鎖”が要求される。
普通にプレイする上では全く気にしなくてもいい要素の一つだが、トラップに魅入られてしまったプレイヤーは、ただひたすらイリュージョン仕立てなコンボの美学を追求してしまうはずなので、今の内から覚悟しておこう。古くからの「影牢」プレイヤーというのは、コンボの快感のために時間と労力をつぎ込んでしまうのだ。業が深い。
さて、クエストモードについてだが、本モードは従来のシナリオ形式よりもサクサクと気楽にプレイできるが、それと引き換えに、シリーズ特有の物語と融合したバトル展開、何フロアにも連なる大きなマップでの連戦、陰惨・陰鬱・淫靡な暗がりのストーリーの魅力を体験するには、若干の乏しさを感じるのは否めない。
もちろん、ヴェルギリエとエフェメラの掛け合いを中心としたストーリーも魅力たっぷりではあるが、それでいても本モードの魅力は“手軽さとやり込みの共存”にあるといっていいだろう。
クリア&報酬条件はさしづめ、パズルやクイズに似通った知的な思考が要求される。クリアするだけならば比較的簡単なのに、追求しだすと途端に熱を入れてしまう。ローディングを介さない良好なレスポンスのリトライのせいで、「まだ足りない」「こうじゃない」とただひたすら試行錯誤に没頭してしまう。
元々、パズル要素が強いアクションゲームなので、ちょこまかとトラップを当てて敵を倒すことよりも、「1キルトラップコンボの追求」に重きを置いている人が多いのではないだろうか(筆者、難しい敵は即刻諦めてきましたが)。過去シリーズでもリトライはできたものの、シナリオとバトルの比重もあり、競技的に追及する様な仕様ではなかった。
それが今度は堂々と次世代機で、今時なソーシャル機能も盛り込みつつ解禁されたのだから、これはもう堪ったものではない。日夜、ランキング上位陣の頭が柔らかすぎる発想に「ぐぬぬぬ」と言わされてしまうのが目に見えている。そんな楽しみ方を共有できる「影牢」プレイヤーや本作でそれを知るという初参戦の人は、実に幸せなことだ。
サクサク遊べる知的な「クエスト」と重厚な物語を体験できる「ストーリー」。プレイスタイルを遊び分けることが可能な大ボリュームに仕上げられているので、一粒で二度美味しい。腰を据えて遊ぶのにもピッタリといえる。
ヴェルギリエの魅力は、何といっても“足”
ヴェルギリエはその鮮やかに妖艶な真紅の髪も、そのセクシー極まりない衣装も当然のごとく目を惹くのだが、何といっても“足癖の悪さ”に注目しているユーザーが大多数だろう。なんと彼女、シリーズ初となる操作キャラクターによる「打撃攻撃」を行使できるのだ。
艶めかしいおみ足から繰り出されるのは、敵を1マス後退させるシンプルなキックから、さらに敵を蹴り飛ばす派生技・ステップキック、敵を打ち上げるサマーソルトなど、多種多様な足技。これまでもアビリティ枠で敵にアプローチできる技はあったが、どれも彼女ほど直接的ではなかった。
まず最初に使える「キック」だが、これまた実に汎用性が高く、奥深い。敵を1マス奥に送り込んでからトラップコンボを始動、1マス設置のトラップから蹴って隣のトラップへ繋いだり、コンボ終了後の帳尻合わせでギミックへと蹴り飛ばしたり、使い道のバリエーションが豊富過ぎる。今まで悩んでいた“1マスのズレ”が一挙に解決される優れものなのだ。
しかも、キックはコンボ回数に計上されるのにダメージは1と、トラップコンボを阻害するものではないのが嬉しい点。挙句の果てにはロック系を蹴り飛ばす「パワーキック」という荒業的なアビリティも用意されているので、フロアを使って人間ビリヤードに勤しむのも楽しそうだ。
もちろん、足技は接近しなければならない制限上、トラップに弄ばれる敵を眺めているよりは危険度が増す。また、トラップと同様に全身鎧の敵などには耐性で阻まれることもあるので、エネミー情報はしっかりと確認しておかなければならない。また、クエストで特定条件を満たすことで使用可能になるほかのヒロインたちも、特色豊かなのが悩ましい点なのだ。
「影牢 ~刻命館・真章~」のミレニアは基礎能力が高く、○△□のボタンに一つずつトラップを設定して、ボタン切り替えなくトラップを行使する過去作のシステムで戦える。「蒼魔灯」のレイナは時間操作の特色を生かして、敵をスロウ状態にしたり攻撃を自動回避するアビリティを保有。「影牢II -Dark illusion-」のアリシアは常時回復に加え、敵を吹き飛ばす能力を備えている。
レグリナに至っては移動速度が最も遅いものの、レイナとアリシアの常時発動アビリティと同等の能力に加え、状態異常を防げるというハイブリッド仕様。彼女たちはアンロックさえすればクエストもしくはフリーバトルで使用できるようになるので、思い入れや好みや性能を考慮して選択せざるを得ない。そこにヴェルギリエ特有の楽しさが加わってしまうから…実に悩ましい。
さらに、彼女たちに至っては使うだけが能じゃない。何と彼女たち、「アーマーブレイク(※)」に対応しているのだ。開発スタッフの意気込みが感じられるこのポイントについては、もはや語るものにあらず。ただただ、見よう。
※弱点属性のトラップをヒットさせることで、身にまとった衣装が剥がれるシステム。これにより、相手の耐性や無敵属性を無効化することができる。
敵を作る?クエストを投稿する?なら「影牢スタジオ」だ
オリジナルコンテンツを「作って」「観て」「遊ぶ」ことができる鳴り物入りの新モード「影牢スタジオ」では、クエストで入手したパーツを組み合わせて自分だけのエネミーを作ったり、思いのままに作成したクエストをオンラインで共有したり、奇抜な発想を見せつけるリプレイを撮影したりと、「影牢」にまつわるアイディアを形にすることができる。
特に「エネミーエディット」では、最大30体のエネミーを自身の手で作成可能。ネーミングも自身で思いのままに付けられるので、“影牢らしい二つ名”をアウトプットしていくのも面白い。センスは問われるが。
さらに、作ったエネミーはフリーバトルで登場させられるというから、これまた楽しい。こだわりぬいて作り上げたキャラクターを一心不乱にトラップにかけ続けるなど、ちょっと変わった愛情表現を体験できるのだ。
いつもどこかでキラーバズソー
本シリーズにおける妖艶かつ可憐なヒロインたちは、個々の心情はどうあれ“悪”という立場に身をやつしている。ミレニアは望むこともない物言わぬマリオネットとして、レイナはその身を貶められた悲劇のヒロインとして、アリシアは物語を通して悲劇的かつ享楽的な一面を開花させつつ、人ならざる力を持って悪を成した。
ここまでのシリーズでは被虐者としての立場にいながら、魔神の力(トラップ)をもって強者もしくは強権者に対する復讐劇…というと語弊はあるかもしれないが、つまり圧倒的な力を用いての惨殺劇が繰り広げられていた。被虐者に見えて、プレイヤーは唯一無二の加虐者となりえるゲーム。言葉を恐れずに言うのであれば、ある種の捻くれた、歪んだ、暗い爽快感を想起させられる、本物のサブカルチャー的な資質を備えていた。
一方、前作・今作の主人公であるレグリナとヴェルギリエは、そういった観点からみると出自からして人に対する悪の存在であり、己が望む形で魔神を求めている。その中でもヴェルギリエは、より攻撃的で嗜虐的な今までにないヒロインタイプを追求しつつ、物語冒頭にありながら人格と加虐的なゲームシステムとの融合を成し遂げた。ヴェルギリエというヒロインの存在により、「影牢」は明るくサディスティックなエンターテイメント作品としての一面を魅せつけてくれるのだ。
とはいっても落胆することなかれ。結局のところ、「影牢」の名はブランドロゴではなく、中身に付けられるのだ。シリーズ経験者も未経験者も外側だけで「エンタメ性高くなったなー…」と判断していると、精神的に痛い目をみる。時には、今までにない衝撃的な角度から突き刺さってくるルートと出会ってしまうこともあるのだから。努々、さまざまな“闇”には気を配りたいものである。
ゲームコンセプトは残虐だが、絶妙に仕掛けられたゲーム性とコミカルな快感により、ゴア表現はいとも容易く薄められてしまう。罠と悪に磨きをかけ続けてきたトラップ“悪”ションシリーズの集大成を飾るには、これ以上ないほどに清々しく&禍々しい作品と言っていいだろう。願わくば、集大成の先にある新しい悪の形にも期待し続けたいものだが。
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