コーエーテクモゲームスは、9月22日、東京ゲームショウの同社ブースにて、ニンテンドー3DS「戦国無双 Chronicle 2nd」のステージイベントを実施した。ここでは、声優の草尾毅さんと松風雅也さんが登場した本イベントのレポートをお届けする。

鯉沼久史氏
鯉沼久史氏

本イベントでは、まず「戦国無双 Chronicle 2nd」でプロデューサーを務めた鯉沼久史氏が登壇し、9月13日に発売されたばかりの本作の概要を改めて紹介した。

本作では、前作のシナリオ数が46から70へ大幅アップし、さらにプレイヤーの選択肢でストーリーが変化するマルチシナリオが採用されている。また、ローカル通信協力プレイやオンラインランキング機能を搭載した新モード「猛将演舞」も追加された。

また、本作から新たに加わった新武将「藤堂高虎」「井伊直虎」「柳生宗矩」についても言及、それぞれのキャラクターを追加した経緯を語った。

まずは藤堂高虎に関しては、「『戦国無双 Chronicle』シリーズでメインを張れるキャラクターがほしかった」という思いから、追加に至ったという。真田幸村が正当なヒーローであることに対して、藤堂高虎はダークヒーローという位置づけとのこと。

井伊直虎は、「戦国無双」シリーズには勝ち気な性格の女性キャラクターが多いため、内気なキャラクターを入れてバランスを取りたいと考えて追加したそうだ。

そして柳生宗矩は、爽快感のあるアクションを楽しめる「剣豪枠」として追加されたという。史実の柳生宗矩は関ヶ原の戦いなど、戦国時代後期に活躍した武将。そのため、ゲーム内でも後半までプレイしないと現れない設定になっている。

草尾毅さん&松風雅也さんが登場!Twitter大喜利企画も開催

(写真左から)草尾毅さん、松風雅也さん
(写真左から)草尾毅さん、松風雅也さん

「戦国無双 Chronicle 2nd」の紹介を終えたところで鯉沼氏は降壇となり、入れ替わりで真田幸村役の草尾毅さんと藤堂高虎役の松風雅也さんがステージに登場し、2人によるトークが展開された。

まずは、先日9月1日に開催された「戦国無双 声優奥義 2012秋」の話題へ。草尾さんは「声優奥義」に出演するたびにコスプレをしたり、ダンスをしたり、客席から登場したりといった、様々なことに毎回挑戦しているという。

草尾さん本人としては「初めは1回だけで終わると思っていたのですが、2回目・3回目と開催するうちに、どんどん大変なことになってしまいました」と振り返り、さらに隣で笑っていた松風さんに「まあ、明日は我が身ですから(笑)」と脅しをかける場面も。しかし松風さんは「高虎のコスプレならいつでもやりますよ!」と熱意を語り、会場を盛り上げていた。

ここでは、声優奥義終了後の打ち上げの話も展開された。打ち上げではなんと鯉沼氏が盛り上げ役に徹していたそうで、イベント終了後も出演声優陣を引っぱっていたという。このときの状況を振り返った松風さんは「プロデューサーとはこういう人のことを言うんだなと思いましたね」と述べ、さらに「鯉沼プロデューサーあっての戦国無双ですから!」と熱く語り、来場客からは拍手が巻き起こっていた。

そしてここからは、「戦国無双 声優奥義」でも実施されたTwitter大喜利の東京ゲームショウバージョンが行われた。

これは、東京ゲームショウ2012 の期間中、あるお題に対して、ユーザーがTwitterで回答を提出。その中から草尾さんと松風さんが優秀賞を選び、この場で読み上げるというもの。

最初のお題は藤堂高虎へのもので、「なぜあなたは7度も主君を変えたのですか?」という内容。これに対する回答として、以下の優秀賞候補が紹介された。

  • ラッキーセブンを知らんのか!縁起がいいだろう!
  • 手拭いくれたから
  • まだまだ、目標は10度だよ。と・う・ど・う、だけにな(キリッ)

この中から松風さんが選んだのは「手拭いくれたから」。これは藤堂高虎が無類の手拭い愛好家であることにちなんだもので、松風さんは「高虎といえばこれしかないですよね!」と語っていた。

ちなみに3つ目の回答「まだまだ、目標は10度だよ。と・う・ど・う、だけにな(キリッ)」は、声優の山田真一さんからの回答だったそうで、それに気づいた会場のファンからは笑い声が上がっていた。また、この回答に対して2人は「あの兄さんがまたやらかしてくれましたね」苦笑いをしながらコメントを残していた。

続いてのお題は真田幸村へ向けたもので、「真田の次男坊、お前にとっての“手柄”とはなんだ?」という内容だった。そして、これに対する優秀賞候補は以下の通り。

  • もののふの生き様が何百年もの遥か未来の時代へ語り継がれ、こうして“てれびげぇむ”の看板役を務め、多くの人に愛されていることです
  • 三成殿を越え、次の人気投票で1位となることです!!
  • 戦国無双しりぃずを日の本一の人気げぇむにし、我ら武将の生き様を多くの人々に知ってもらうことです

この中から草尾さんが選んだのは、「三成殿を越え、次の人気投票で1位となることです!!」。草尾さんは「やっぱり1位になりたいですし、言い続けることが大事だと思うので」と、次の人気投票で1位を目指すことを力強く宣言し、会場を沸かせていた。

また、「普段の真田幸村は真面目なセリフばかりなので、こうしたイベントのときくらいははじけてみようかなと思いました」とも語っていた。

ステージの終盤では、草尾さんと松風さんがキャラクターに対する役作りや思い入れについて語る場面も。松風さんは藤堂高虎について「重たい役だった」と説明。その理由として「苦渋の選択で主が変わったり、この人と決めた人がいなくなるだとか、筋がと通っているようで矛盾している部分もある人物でした」と話していた。

また、「藤堂高虎も戦国武将である以上、自分が一番になりたいという野心を持っていたはず」と考えたそうで、野心に満ちた戦国武将を意識して役作りに励んだという。

草尾さんは、現代風にアレンジされたキービジュアルを見たとき、史実に基づいた真田幸村を忠実に再現するのではなく、あくまでもゲーム「戦国無双」のキャラクターとして役をイメージしたとのこと。

さらに草尾さんは「真田幸村の歴史上での出来事や設定よりも、息づかいや体温を意識して演じている」とのこと。歴史に関してはあまり詳しくないという草尾さんだが、自己流で真田幸村という人物を解釈し、役作りに励んでいるそうだ。

そして最後に松風さんが、来場客とファンへ向けたメッセージとして「ゲーム発売前から歌の収録をしたり、『戦国無双 声優奥義』に出演させていただいたりと、本当にうれしい限りです。ゲームも発売されましたが、やり込むことが楽しい作品だと思うので、ぜひ皆さん、まだまだ楽しんでください」とコメント。

また草尾さんは「『戦国無双』は皆さんの思いが反映されて、ここまで続いてきた作品です。今後も皆さんの応援次第で、いくらでも進化を続けていけると思いますし、僕もまだまだ、これから30年くらいはシリーズを続けたいと考えているので、ぜひこれからも応援して下さい」と、「戦国無双」シリーズへの思いを語り、イベントを締めくくった。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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