BenQは、シンガポールにおいて、11月23日に「Regional Media Meeting」を開催し、同社のゲーミングモニターとプロジェクターについてのプレゼンテーションを行った。あわせて、台湾BenQ本社で製品を開発するScread Liao氏へのインタビューもお届けしよう。
BenQは、台湾を拠点にモニターやプロジェクターを手掛けるメーカーだ。11月22日から25日までの期間、シンガポールで開催されていた「Intel Extreme Mastaers Singapore(以下、IEM)」のスポンサーでもあり、同大会でもBenQのモニターが使用されている。
ここでは、「Regional Media Meeting」で展示されていたゲーミングモニターとプロジェクター各3種の製品情報と、台湾BenQ本社で製品を開発するScread Liao氏のインタビューをお届けする。
ゲーミングモニター&プロジェクターの商品説明プレゼンテーション
プレゼンテーションでは、同社のモニターは120Hzによるスムーズな表示、Black eQualizerによるクリアな表現、さらに各モードで実現した快適なゲーム環境などが搭載されていると、製品に関する特徴が語られた。そのほか、e-Sportsで活躍するゲーマーたちの声を取り入れた開発体制も紹介された。
シンガポールで開催された「Intel Extreme Mastaers Singapore」をはじめ、世界各国で開催されるゲーム大会のスポンサーになっており、多くの大会でBenQのモニターが使用されている。
またプロジェクターについては、会議などで使用されることの多い製品ではあるが、ゲーマー向けの機能として、3DやフルHDなどに対応していることが発表された。
世界のゲーマーに愛されるゲーミングモニター5機種
「Regional Media Meeting」では、製品のプレゼンテーションのほか、IEMのStarCraft 2の選手としても出場するRTSゲーマー Grubby氏、そしてFPSゲーマーのdeathdoG氏による実演も行われた。
RLシリーズ
RLシリーズは、RTSゲーマー向けに開発されたディスプレイで、プロチームとして活躍するStarTaleと共同開発されたモデル。RTSモードがプリセットされており、色合いやコントラストをRTSゲームに最適な状態に設定してくれる。
XLシリーズ
XLシリーズは、FPSゲーマー向けに開発されたディスプレイで、高速なアクションもスムーズに描画できる120Hz起動を実現したモデルだ。2つのFPSモードがプリセットされている。
多彩な特徴を持つプロジェクター3機種
W1080ST
「W1080ST」は、短焦点レンズを採用したモデルで1mの距離からでも65.7インチを投影することができる。出力映像のサイズは、40~300インチ。入力インターフェースは、D-sub15ピンx1、HDMIx2、コンポジットビデオx1、S端子x1など。本体サイズは、312x109x244mm(H×W×D)。重量は、2.85kg。
1mという近距離でも大画面を投影できるということで、狭い会議室や日本の家庭での活躍も期待できそうだ。会場では、「Just Dance 4」が映されており、早い動きもはっきりと映し出されていた。
W1070
「W1070」は、フルHD 1080p(1920x1080)の3D映像を楽しむことができるモデルだ。2.5mの距離から100インチの映像を投影可能、3D映像は、付属の3Dメガネをかけて視聴する。
出力映像のサイズは、40~235インチ。入力インターフェースは、D-sub15ピンx1、HDMIx2、コンポジットビデオx1、S端子x1など。本体サイズは、312x109x244mm(H×W×D)。重量は、2.65kg。
GP10
「GP10」は、1.5kgというコンパクトで軽量な本体にLEDを搭載したモデルだ。「Short-throw Projection Technology」を採用し、1mの距離で40インチの映像を投影できる。LEDを採用したことにより、通常モードで20,000時間、エコノミックモードで30,000時間の長寿命を実現している。なお、本製品には、取り外し可能なDVDドライブを本体の下に取り付けることが可能で、どこでも気軽にDVDを楽しめるそうだ。
出力映像のサイズは、20~240インチ。入力インターフェースは、D-sub15ピンx1、HDMIx1、コンポジットビデオx1など。本体サイズはDVDなしの場合で、220x177x61.8mm(H×W×D)。重量は、1.5kg。
インタビュー
「Regional Media Meeting」前日に、台湾のBenQ本社でディスプレイ製品のデザインや設計を担当しているScread Liao氏、ベンキュージャパン株式会社 代表執行役社長 Martin Moelle氏、液晶ディスプレイプロダクトマネージャー 洞口 寛氏にお話を伺うことができた。
――RL・XLシリーズの状況はいかがですか?
洞口氏:現在は、XL2420TとRL2450Hの2機種が市場で流通していますが、2年前は、3Dと120HzをウリにしたXL2410Tをメインに販売していました。120Hzということや、独自のFPS・RTS向けのモードを用意したこともあり、とても売れました。
――ゲーミングモニターの最新トレンドを教えて下さい。
Scread Liao氏:応答速度を1msにすることが大きなトレンドです。リフレッシュレートは120Hzであることが重要視されています。発表時期などはわかりませんが、PS4や新しいXbox向けに、モニターの新シリーズをゼロから作る必要があると考えています。
――PS4や新しいXbox向けにはRL・XLシリーズとは異なったコンセプトが必要ということですか?
Scread Liao氏:応答速度やリフレッシュレートなど基本的な仕様は統一します。たとえば、PCゲーマーがヘッドホンをするのに対し、コンソールゲーマーは、スピーカーやリモコンを欲しがります。現在のシリーズでは、そういう要望を解決することができないため、新たなシリーズが必要になります。
――テレビに代わるようなモニターを開発されるということですか?
Scread Liao氏:コンソールゲームの場合でも、ハードコアゲーマーにとっては、テレビに満足できません。また、FPSといった高いスキルが要求されるゲームでは、24インチ以上のモニターだと遊びづらいこともあり、そのようなハードコアゲーマー向けのハイスペックなモニターを開発します。
――ハードコアゲーマーにとって、液晶テレビの不満点はどこですか?
Scread Liao氏:画面の大きさ、応答速度、リフレッシュレートの3点です。
――ゲーミングモデルでプロゲーマーやハードコアゲーマーの意見を取り入れた箇所はどのような点ですか?
洞口氏:液晶テレビでは60Hzが多く、CRTだと100Hzが主流でした。ディスプレイでは、120Hzを希望する声が一番多く、また、さまざまな画面サイズに対応できることも要求されました。そのほかにも、有名ゲーマーたちがプリセットしたファームウェアをダウンロードできる「Game Mode Loader」があり、そのデータが元になってFPSモード、RTSモードが開発されました。
――ありがとうございました。
※画面は開発中のものです。
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