スクウェア・エニックスは、2月15日と16日の2日間、千葉・幕張メッセにて開催されている「ジャパン アミューズメント エキスポ2013(JAEPO 2013)」にて、アーケードゲーム「ロード オブ ヴァーミリオンIII」のステージイベントを実施した。
イベントの冒頭では、「ロード オブ ヴァーミリオンIII」(以下、「LoVIII」)プロデューサーの柴貴正氏が登壇し、「LoV」シリーズの歴史を振り返った。本シリーズは、2008年にスクウェア・エニックス初のオリジナルアーケードタイトルとして稼働を開始した「ロード オブ ヴァーミリオン」から始まり、翌年2009年に稼働した「ロード オブ ヴァーミリオンII」、そして2011年から現在まで稼働中の「ロード オブ ヴァーミリオン Re:2」とタイトルを重ねてきている。
実際のカードを使って対戦するゲームであるため、アップデートに合わせてカードの追加が行われてきているが、シリーズ累計で1000種類以上のカードが存在し、出荷枚数も1億枚を突破しているという。また、運営にも力を入れて積極的にイベントを開催し、これまでの観客動員数は全国大会で約6,000人、地方イベントで約4,000人と、合計で10,000人以上の人に参加してもらったとのこと。
この後は、2013年夏に稼働開始を予定している最新作「LoVIII」のディレクター・浅尾祥正氏と、ゲームデザイナー・横山賢介氏も登壇し、ゲームの紹介へと移った。
まずは、シリーズで初めて一新された筐体について。これまでは、大まかに分けてボタンとレバー、そしてカードを動かすゾーン「プレイスクリーン」の3つで操作をしていたが、今作ではレバーがなくなり、タッチパネルとなったメイン画面「タッチモニター」で基本操作を行うことになる。
タッチモニターは、27インチというあまり世の中に出回っていないサイズなのに加え、パネルの種類もiPhoneと同じく静電容量方式と呼ばれるものが採用されている。そのため「LoVIII」のために量産することとなり、非常に高価なタッチパネルとなっているが、柴氏は「ゲームで言うボタンとレバーに当たる重要な部分なので、ここに一番お金を使いました」と話しており、非常にこだわって作っていることが伺えた。
本作では、主人公(プレイヤーカード)も使い魔もひっくるめて“ユニット”と呼ばれ、このタッチモニターを使ってユニットの移動といった基本的な操作を行っていく。マップ上に存在するアルカナストーンを破壊すると勝利、という大きな流れは変わらないものの、今作では最大8人で同時にプレイすることができる、オンラインマルチバトルとなっている。
プレイヤーは4:4で2つのチームに分かれて戦うが、チームはあくまで形式的なものに近いようで、最終的には8人のなかで順位を競うことが重要になるとのこと。そのため、これまでのように一人でプレイすることができ、ふらりとゲームセンターによって遊ぶことも可能だという。
基本的な操作はタッチモニターで行えるが、前作のスマッシュにあたる「スマッシュアタック」を使うにはプレイスクリーンを活用する必要があり、タッチモニターとプレイスクリーンの両方を使った操作が本作の醍醐味となっている。
スマッシュアタックは、今作で導入された3種類のジョブ「アタッカー」「マジシャン」「ディフェンダー」によって異なる。アタッカーは素早く相手に近づいて攻撃する「ダッシュアタック」が使え、マジシャンは複数の敵に同時にダメージを与えることができる。そしてディフェンダーは「スローアタック」によって攻撃した相手の移動速度を低下させることができるので、それぞれが使用できるスマッシュアタックの特性によって、3すくみの関係が作られているのだ。これまで種族ごとに弱点があったが、それも今作ではこのジョブに準じた形となる。
ほかにも、プレイスクリーンにはオフェンスとディフェンスのゾーンがあり、どちらのスペースに置くかで性質が異なってくるというので、状況に応じて配置を考えることも重要になってきそうだ。
続いては使い魔カードの説明に移り、ステージ上ではイージスのカードを例に、新要素の解説が行われた。まずカード左上に書かれているコストに関して、最大で30までだったものが、今作では90まで存在することが明かされた。トータルコストの上限もなくなっているが、その代わり、登録カードの枚数がプレイヤーカード1枚と使い魔カード7枚の計8枚に制限されている。
ゲーム中に使い魔を呼び出す「召喚」をするためには、時間経過で溜まっていくマナを消費することになる。1コスト=1マナであるため、90コストの使い魔を召喚するには90のマナが必要になる。
コストが低い使い魔でデッキを構成していれば、20マナ溜まった段階で10コストの使い魔を2体召喚することができるので、登録カードの構成内容はもちろん、マナの管理も重要になってくる。なお、マップ上にあるマナタワーを制圧することでマナの採取が可能となるので、攻め方もポイントになるだろう。
次いで、カード左下に書かれたアビリティについて。イージスの場合「召喚」「ガードブースト」「ストーンアップW」の3つがあるが、実際のアビリティは召喚を除いた2つとなる。これらは最初から発動することはできず、「覚醒」と「超覚醒」を行うことで使用できるようになる。
覚醒は、使い魔を召喚してから、召喚と同じコストを消費することで行えるもの。使い魔を覚醒させることで各種ステータスがアップするほか、召喚の下に書かれたひとつめのアビリティが使えるようになるのだ。超覚醒は、覚醒のさらに一段上のものとなり、覚醒した時と同じく各種ステータスが上がるほか、最後のアビリティの使用も解除される。
ゲームシステム紹介の後には、柴氏と、「LoV Re:2」開発チーム カリスマプレイヤーのfan114こと高橋剛氏によるトークセッションが行われた。トークはお題に沿って進められ、まずは「8人対戦について」ということで、ひとりでプレイできるのかの話題が展開した。
トークセッション前のプレゼンテーションでも一部説明があったが、本作では4:4のチームに分かれて同時に8人でのオンラインバトルを楽しむことができ、最終的には8人の中での順位を競うこととなる。
チームが勝利するとポイントがもらえるため、当然順位は上がりやすくなるが、チームの勝利によってもらえるポイントの割合は大きくないという。ステージ上では実際にリザルト画面も公開され、敵の撃破やアルカナストーンの破壊、施設の制圧といった実績の方がポイント獲得に大きく貢献している様子が映し出された。
ではチーム内での協力がないのか、という訳でもなく、例えば高コストの使い魔召喚や、超覚醒を狙っている人がいる場合、周りの人に守ってもらうことができるという。守った人には、攻めてきた敵を倒せば撃破ポイントが入り、守ってもらった人はコストを掛けて召喚した使い魔によって逆転が狙えるなど、基本的には勝利のために動くと評価される仕組みになっているとのこと。
続いては、成長要素について。これまでレベルの概念が存在したが、それが廃止されることが決定した。高橋氏は、ストーリーモードで遊ぶ人もいるため、一概にレベルの存在がダメだとは言えないと前置きしつつも、「勝敗に影響するような成長要素は差が生まれてしまうため、廃止はプラスに働くと思います」とコメント。
柴氏はレベル差がないため新規ユーザーが入りやすいことのほか、「『LoVIII』では新しいやり込み要素を増やしたので、レベルを廃止しても(ほかのコンテンツで)楽しめるので大丈夫だろうという判断になりました」と述べた。
「LoV Re:2」プレイヤーであれば気になるデータの引継ぎに関する話題も展開。データを記録するためのカードが「ネシス」から「NESiCA」に変わるため、勝敗などのデータはリセットされることになる。ただ、データベースは残るため引継ぎ可能な要素もあり、称号は引き継げるように進めているという。
現在細かい仕様を決めているところのようで、具体的に引き継げる称号がどうなるのかは明かされなかったが、詳細については決まり次第発表するとしていた。なお、称号の中でもゲスト称号については他社との兼ね合いもあるため、今も引き継げるよう交渉中とのこと。
ちなみにSPカードで使用するPPも引き継げるのに加え、「LoV Re:2」をやりこんでいる人が「LoVIII」でもらえる称号も用意される。称号に紐付いたBGMも引き継げるようにしたいと話していたので、称号の引継ぎに関する情報は続報を楽しみにしておこう。
使い魔カードの引継ぎについては、最後まで悩んでいたそうだが、これまでのカードは「LoVIII」では使えなくなるとの結果に。これには大きく2つの理由があり、ひとつはゲームシステムが一新されたため、旧カードの使いどころが非常に難しいためだという。
もうひとつは、「LoV」シリーズの運営は5年だが、開発期間も含めると10年ほどになるようで、印刷やカードの読み込み技術も10年前のものが使用されている。この10年間で技術が進歩しており、どこかで切り替えなければ新しい技術が使用できないため、今後5年、10年と頑張っていくため、このタイミングで新技術を取り入れることにしたとのこと。
これにより、カードが読み取りづらいという事態が緩和されることが予想されるほか、印刷のために必要な期間が短くなったことで、バージョンアップごとに追加できるカードの枚数が増やせる見込みだという。今までは50~70枚追加されていたが、「LoVIII」からは毎回100枚以上の追加が目標として掲げられている。
ゲームプレイとは少し離れたところでは、「LoVIII」からプレイ動画の撮影が可能になるという。ゲームを終えて今プレイした内容を残しておきたいと思った場合、動画ボタンを押すとセンター筐体に録画データが移され、そこにUSBメモリを持参することでデータを持ち出すことができるようになる。
イベントの最後にはロケテストの実施日程が発表された。大阪のみ開催店舗が未定だが、ほぼ決まっている状態というので、こちらは続報を待とう。
「LoVIII」ロケテスト開催概要
東京・池袋GIGO:3月8日(金)、9日(土)、10日(日)
東京・タイトーステーション秋葉原店:3月14日(木)、15日(金)、16日(土)、17日(日)
大阪・開催店舗未定:3月21日(木)、22日(金)、23日(土)、24日(日)
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※画面は開発中のものです。
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