フリューが、2013年11月7日に発売したPS Vita/ニンテンドー3DS用ソフト「エクステトラ」は、キャラクター原案のTony氏とエナミカツミ氏をはじめ、豪華スタッフ陣が制作に携わったRPGだ。ここでは、本作のプレイレポートを紹介しよう。
「エクステトラ」は、突如東京が融合してしまった異世界“アメイジア”を舞台に、主人公の高校生・リョウマが、選ばれし救世主“プリズマ”として世界を滅亡の危機から救う戦いの物語が展開するオリジナルRPG。リョウマと同じく世界を救うことを運命づけられた“プリズマの騎士”の卵を見つけ、リョウマのキスで覚醒させることで冒険が進んでいく。
本作の大きな魅力は、キャラクター原案にTony氏とエナミカツミ氏、キャラクターデザインにMinat’s氏(スタジオ最前線)、さらにメインテーマには下村陽子氏、主題歌にClariSと、豪華クリエイター陣が参加している点だ。完全新作ながら、クリエイターの名前にピンとくる人であれば、確実に楽しめる内容になっている。
戦闘のカギを握るのはアビリティ「エンチャント」
本作の戦闘システムは、オーソドックスなコマンド選択型となっている。プレイヤー側のパーティ(最大4人)の行動を選択した後、スピードの早い順に敵味方入り乱れて攻撃を行っていく。ここで鍵を握るのが、各キャラクターの装備に「アビリティ」を付加する「エンチャント」だ。アビリティは、装備に付加することで様々な効果を発揮し、戦闘を有利に進める助けになる。難易度が高めな本作のバトルでは、非常に重要な役割を果たしている。
エンチャントには、味方に続いて通常攻撃を行う「フォローアタック」、戦闘中瀕死の相手を見つけると通常攻撃で追撃する「追い討ち」、物理攻撃をガードしてダメージを軽減する「耐物」など、攻守にわたってさまざまな種類が存在する。
1つの装備に対してエンチャントできる数は限られているが、物語が進行し、装備が強力になるにつれてエンチャントできる数も増えていく。一部のアビリティはレベルアップで習得することも可能なので、何種類ものアビリティを同時に扱うこともできる。
そのため、アビリティを充実させれば、連続攻撃で一気に勝負を決めることも可能だ。ちなみに、一度武器にアビリティをエンチャントしても、「リセットルーン」というアイテムを使えば取り外せる。強力な武器を手に入れた時も、簡単に付け替えて、さらに強力な武器を作り出せる。
必殺技に必要なのはキスの力!?
アビリティに加えて、本作のバトルのポイントとなるのが必殺技「エクス技」の存在だ。エクス技はリョウマ、セレネー以外の各キャラクターに用意されているのだが、その発動方法は、戦闘中にリョウマとキスをするという驚きの内容。
ためらいなくキスをし続けるリョウマの姿に驚きつつも、発動される必殺技はやはり強力。例えばシホのエクス技「メガシューティング!」では、敵グループを一斉に攻撃したうえで、気絶状態にできる。
このエクス技だが、発動時はキスの演出が流れるだけでなく、ミニゲームをこなすことで威力をさらに増すことができる。キスのミニゲームは、ボタン操作でキスのタイミングをはかり、ベストのタイミングでボタンを離すという内容。
しかし、エクス技は自由に何度も発動できず、敵を倒したときに経験値とともに手に入る「エクス」が溜まっていなければ使用できない。逆に、充分にエクスが溜まっている状態であれば、連続でキスをすることで威力を高めることも可能だ。
余談だが、本作のキャラクターには好感度が設定されており、これを高めると特別なイベントが発生し、さらに強力なエクス技を習得できる。多くのキャラクターのエクス技を解放すれば、当然ながら展開は楽になるので、覚えておくといいだろう。
戦闘のバランスはシビア―回復アイテムのチェックは忘れずに
実際にプレイしてみると、難易度は高めに感じる本作。主人公のリョウマが倒れた時点で終了となってしまうので、しっかりと準備をしていないと、あっさりと負けてしまうことも。しかし、例え負けてしまっても戦闘開始時からリスタートできるので、作戦の立て直しは容易にできる。
上述のアビリティを駆使すれば、戦闘中に自動で回復することも可能ではあるが、長いダンジョンを攻略するうえでは回復アイテムが必須。本作には回復アイテムにも豊富なバリエーションがあるので、拠点の村でしっかりと購入しておくことをおすすめしておきたい。
また、回復アイテムには「料理」も存在しており、これが本作では重要な役割を果たしている。料理は復数の素材と、元となるレシピがあれば作成できる。料理は店で販売しているアイテムよりもはるかに回復量が多いものから、HPとMPを同時に回復できるもの、戦闘中のステータスを上げてくれるものなど、実に多彩なラインナップ。戦闘時に活躍することは間違いないので、こちらも合わせて準備しておくといい。
なお、料理はそれぞれ作成できるキャラクターが決まっているものもあり、時にはキャラクターによっては失敗してしまうことも。料理をしてもらう相手は慎重に選んだほうがいいかもしれない。
ストーリー、世界観も確かな魅力のひとつ
ここまでバトルシステムを中心に紹介してきたが、荒廃した東京の姿が垣間見える世界観や、そこで懸命に戦うリョウマたちのストーリーも大きな魅力。バトルの難易度は高く、試行錯誤が強いられるものの、全体的にはかなりテンポよく楽しめるはず。また、拠点となる村では大小さまざまなイベントが発生し、キャラクターの個性を引き出してくれる。
時にはサブクエストとして、過去のダンジョンへ再び訪れることも。ここでもさまざまなストーリーが発生するので、メインストーリーの合間にこちらも楽しんでみるといいだろう。
武器・防具のカスタマイズ要素や、シンプルながらも歯ごたえのあるダンジョン攻略、キャラクターに魅力を感じた人は、プレイしてみてはいかがだろうか。
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※ゲーム画面はプレイステーション Vita版のものです。
※画面は開発中のものです。
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