角川ゲームスより2014年3月27日に発売となるPS Vita用ソフト「ロウきゅーぶ! ないしょのシャッターチャンス」。ここでは、同作に登場する慧心学園女子ミニバスケットボール部のメンバーを全4回に分けて紹介していきます。第1回で紹介するのは、香椎愛莉、袴田ひなた、袴田かげつの3人です!

どうも、小学生って最高ですよね!(挨拶) 可愛い女の子が登場するゲームが大好きすぎて、「ギャルゲー一本釣り!!」という連載企画を立ち上げてはや3年近くが経とうとしていますが、その中でゲーム化された過去2度に渡って紹介してきたのが「ロウきゅーぶ!」です。
かいつまんで紹介すると、「ロウきゅーぶ!」は小学生の女の子たちが、男子高校生のコーチとともに汗を流して切磋琢磨し、みんなでバスケを楽しんでいく過程を描いた、電撃文庫より刊行されている蒼山サグ氏による人気小説です。…汗を流しているのは、あくまでもバスケでですよ?
2011年に放送されたアニメ第1期を見て以降、頭のなかで「小学生は最高」という言葉が頭から離れなくなり、当時刊行されていた小説を一気に読破してしまった筆者は、本編が完結した13巻を読み、そしてアニメ「ロウきゅーぶ!SS」の最終回を観た後に放心状態になったとかいう。
そんな中、今月発売された14巻(短編を収録)とともに筆者が心の拠り所にしていたのが、3月27日に発売されるPS Vita用ソフト「ロウきゅーぶ! ないしょのシャッターチャンス(以下、ないしょのシャッターチャンス)」です。
個人的にもとても楽しませてもらった1作目のゲームシステムを継承しているなど、ゲームとしての面白さについては別の機会で紹介するとして、公私ともに楽しませてもらった「ロウきゅーぶ!」に対する何かしらの恩返しはできないだろうかと考えた筆者はここで閃きます。「慧心女バスメンバーの魅力をとにかく伝えるべきだ!」と。
前置きは長くなりましたが、今回から4回に渡り、6年生メンバーはもちろん、物語の後半で大きな存在感を放った5年生メンバーを加えた慧心学園女子ミニバスケットボール部のメンバーを、筆者による独断と偏見で思い入れたっぷりに紹介していきます。基本的に今作の内容は含まないようにするので、ネタバレも心配せずに見てもらえればと思います。
第1回で紹介するのは、物語の中で徐々に成長し、最後は不動のセンターとしてチームを支えた香椎愛莉、身長のハンデを補って余りある練習量と、その特徴を活かしたトリッキーなプレイ(と愛らしさ)で魅了した袴田ひなた、そして愛莉とは同じポジションとして、ひなたとは姉妹として心を通わせた袴田かげつの3人です!
小学6年生という成長著しい時期にあった慧心女バスメンバーたちがさまざまな出来事を経て成長し、絆を深めていったのはこれまでの彼女たちを見れば一目瞭然ですが、その中で一番成長したのは愛莉なのではないかなと筆者個人としては思います。
最初は自分に自信が持てず、また人並み以上に発育したその体型にコンプレックスを持っていた彼女でしたが、友達であり仲間である慧心女バスメンバーのために徐々にセンターとしての才能を開花させていきます。
そんな愛莉の成長を語る上で欠かせないのが、主人公・長谷川昴の幼なじみで、中学時代にはセンターのポジションを務めていた荻山葵と、実の兄であり、同じくセンターとして活躍していた香椎万里の存在です。
葵に対しては、時に厳しく、そして時に優しく指導される中で慕うようになり、一方の万里とは幼いころからのすれ違いの関係を解消し、万里も愛莉の成長を見守るようになります。
そういった成長の過程をしんみりと感じていたら、後半では何と5年生チームのかげつや、他チームの女の子に対しても憧れられ、そして言葉やプレイで彼女たちを引っ張っていく存在になります。その姿を見るだけで目から汗が…!
愛莉の魅力である友達想いで心優しい面は小説、アニメ、そしてゲームのいずれでも感じることができると思いますので、今作でもぜひその魅力を感じてほしいです。あ、ちなみに筆者の一番好きなキャラクターです!(重要)
昴を含む作中の男性キャラクターたちをその無垢な姿で虜にするひなたですが、彼女の一番の魅力は誰よりも努力家であること、そして目的に向かって真っ直ぐなことだと筆者は思っています。
身長が低く、また運動が苦手という彼女は当初満足にプレイができるレベルに達していなかったと思いますが、物語の後半ではトリッキーなプレイで相手のプレイヤーたちを翻弄するスモールフォワードとして活躍します。
それを支えたのは毎日の走り込みによる体力強化やシュート練習といった、地道な努力の積み重ね。その愛らしい姿には似合わないほどの情熱で、身体能力のハンデを克服したひなたはやっぱり可愛い!
また、同級生である慧心学園男子ミニバスケットボール部 キャプテンの竹中夏陽との関係も微笑ましい要素のひとつ。夏陽は明らかに意識しているのですが、ひなたは持ち前の天真爛漫さで全く気づかないという構図はもはやお馴染み。そんな夏陽にシュートを教わったりと徐々に成長を見せるその姿はやっぱり可愛い!(2回目)
そして、ひなたといえばどこか不思議な言動がまた愛らしさを誘いますし、ぶっちゃけ「おにーちゃん」と慕われた日には…もう、ね(自重)。「ロウきゅーぶ!」における最強の癒やしキャラ、それがひなたなのです!
かげつは、とある理由から姉であるひなたに対して過保護になっており、その影響からひなたの身を案じ、慧心女バスの練習内容に異を唱えるという立ち位置で、5年生チームの中では一番最初に作中に登場します。ひなたの頑張りもあってその誤解は解かれることになるのですが、以降の彼女はマラソン大会で優勝するほどに運動が得意ということもあり、ひなたの練習相手となります。
ひなたに対しては自身の負い目もあったことで過剰にはなっていたものの、本来のかげつはとても丁寧な言葉遣いで話す、気配りのある女の子です。その魅力がその後のストーリーの中で描かれることになるのは、小説・アニメなどを楽しんだ人にとっては言わずもがなでしょう。
そんな彼女は、なし崩し的に5年生チームに加わることになるのですが、個性派揃いのメンバーの中で唯一の良心(?)として、チームを支える存在になります。一方で、6年生チームと一緒の時にはどこか一歩引いた立ち位置だった彼女が見せた歳相応な部分は、同じ目線で行動する仲間たち、そして彼女たちを引っ張ったコーチ役の葵がいたからこそだったのではないかと思います。
バスケプレイヤーとしての彼女は小学生としては長身ということもあり、センターとして活躍することになるのですが、そこでは同じポジションである愛莉とも絆を深めていくことになります。「ロウきゅーぶ!」では実はあまり見ることの少ない、先輩・後輩という関係性で描かれる2人のやり取りにも胸が温かくなったものです。
個性的、というわけではないからこそ随所で見える彼女の魅力がゲームでもようやくゲームでも見ることができます。ほかのキャラクターももちろんですが、それぞれの絆で結ばれた愛莉、ひなたとのやり取りには特に注目です!