スクウェア・エニックスは、2014年6月8日、ニンテンドー3DS用ソフト「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」の公式大会“Great Masters’ GP”の東京地区予選を開催した。
最初に、本作の開発プロデューサーであるスクウェア・エニックスの犬塚太一氏が登場して挨拶し、「皆さんがどんなモンスターを育ててきたのか、本当に楽しみにしています」と、今日の日をずっと待ち望んでいたことを明かすと、会場が1つになっての「レディ~ファイト!」の掛け声で大会はスタートした。
まず行われたのは、決勝トーナメントへの出場者を決める、AからHに分けられた8つのブロックでの予選トーナメントだ。レギュレーションは以下の通り。
- グランプリモード
- 5ラウンド・作戦はAIのみ
- 入れ替え禁止・同系統使用OK・装備フリー
- 入力時間は15秒以内
- Guestマークがついたモンスターは使用禁止
モンスターを全滅させればその時点で勝利だが、制限ラウンド内に決着がつかなかった場合は、ジャッジポイントによる判定で勝負が決まる。ポイントはプレイヤーが直接指示を送れないAI同士による対戦ということ。自分の思った通りの動きをしてくれず、対戦中に「こんなはずでは」と頭を抱えるプレイヤーの姿も見られた。
それでも今回開催された午後の部は午前よりもやや大人の占める割合が高かったのもあり、終止なごやかなムードで大会は進行していく。ただし試合の方は熱戦が続き、初戦からファイナルラウンドまでもつれこむという接戦が続出。予選で特に人気が高かったモンスターは「メタルゴッデス」で、高い防御力を生かしてポイント勝負にもちこむというケースが多く見られた。中には、ゴールデンゴーレムなどの黄色いモンスターだけで統一したパーティなど、強さだけに拘らないユニークな編成もあり、珍しいモンスターが活躍する度に客席から歓声も上がっていた。
その結果、数々の激戦を勝ち抜き、各ブロックの代表者となった猛者達は以下の8名に決定。
Aブロック代表・ホイミソさん
Bブロック代表・こはく。さん
Cブロック代表・せんせい!さん
Dブロック代表・シューケスさん
Eブロック代表・しょうまさん
Fブロック代表・ペダルペールさん
Gブロック代表・pingmonさん
Hブロック代表・ナイトさん
Aブロック代表となった ホイミソさんは「8月2日も皆の分まで戦ってきます!」と早くも優勝への自信を覗かせ、会場を盛り上げる。また、中には予選で惜しくも敗退した参加者が「絶対優勝してください!」ブロックの代表者にエールを送るという心暖まる光景も見られた。
決勝トーナメントはこの8名による勝ち抜きのトーナメント形式で進む。ルールは予選とほぼ同じだが、臨機応変な作戦をプレイヤーが選べるため、一つの判断ミスが命取りになってしまう。自身の戦略が試される分、予選よりも各々緊張した面もちを浮かべているのが印象的だった。
やはりここまで勝ち抜く猛者だけあり、予選とは一味違うバトルが展開。防御を固めてひたすらカウンターでダメージを与えたり、味方がほぼ壊滅してしまったところに、セバスチャンのメガザルダンスを使用して一気に体勢を立て直すなど、AIでは見られなかった鮮やかな戦術が炸裂していた。
いよいよ迎えた決勝戦は、Aブロック代表・ホイミソさんとEブロック代表・しょうまさんによる戦いとなった。決勝戦はこれまでのルールがさらに変更され、10ラウンド制・入力時間30秒という長期戦が想定されたものに。
試合がスタートすると両者の特性「いきなり~」系による強化呪文の応酬が始まり、めまぐるしい早さで試合が動きはじめる。まずは防御を固めていくホイミソさんに、しょうまさんの強烈なチェイン攻撃が炸裂してホイミソさんのメインモンスターをほぼ殲滅、序盤から一気に2倍近いポイント差をつけ優位に立つ。これまでの決勝トーナメントは、5ラウンド制であったため一度有利に立った側がそのまま押し切ることが多かったのだが、10ラウンド制の決勝戦ならではの展開で、ここからホイミソさんが凄まじい粘りを見せる。
しょうまさんはホイミソさんの戦術を見るや、すぐさま防御を下げるべく敵全体の状態変化を解除する「いてつくはどう」を何度も繰り出すのだが、ホイミンさんのメタルスライムの行動が悉く「いてつくはどう」直後に入るという抜群のタイミングに入り、「スクルト」と「マジックバリア」による鉄壁の守りを形成。
ここからじわじわとホイミンさんの追い上げが始まり、交代メンバーもほぼ同じタイミングで飛び出し、ポイントもほぼ同点という接戦に。ここからじわじわとした削りあいが続く中、しょうまさんは午後の部での人気モンスター、「おにこんぼう」によるみがわり戦術や、「地獄のおどり」での強烈な一撃を狙うも、ホイミソさんはなおも鉄壁の防御でこれを凌ぎきり、ジャッジポイントでついに逆転に成功する。
それでも、一発でも有効な攻撃が入れば簡単に形勢が変わるという緊迫した状況の中迎えたファイナルラウンド、ホイミソさんは最後の猛攻を凌ぐための切り札アストロンを発動。これが完璧に決まると、その瞬間にホイミソさんは思わずガッツポーズ。そのままポイント差を死守しで逃げ切り、見事優勝の座に輝いた。
最後に犬塚氏から入賞者への賞状の授与が行われ、「メタルスライムがいい働きをしていた。こんな使い方があるのかと、僕も勉強させてもらった」と決勝戦の名勝負を振り返ったコメント。熱いバトルを見せてくれた参加者全員への労いの言葉を送り、大会を締めくくった。
なお大会後、東京大会の優勝者であるホイミソさんにインタビューすることができたので、その模様も合わせてお届けしよう。
優勝者・ホイミソさんインタビュー
――優勝おめでとうございます。まずは優勝された率直な感想を教えてください。
ホイミソさん:どこで負けてもおかしくなかったですね。特に決勝戦、最初に連携でパーティをほぼ倒された時は絶望でした。何度も負ける流れになりかけていましたが、モンスター達を信じていました!
――今回のパーティのポイントはどこになりますか?
ホイミソさん:メタルスライムばかり取り上げられますが、個人的にはベホマスライムが良い働きをしてくれたと思っています。全試合を通しても、殆ど倒されなかったんじゃないかな。あとはパーティ全員を「超ハードメタルボディ」でカチカチに固めたことでしょうか。
――では、全国もベホマスライムを中心に?
ホイミソさん:いえ、あれは時期によって色が変わって赤くなったホイミスライムです。そういう設定でお願いします(笑)。
――(笑)。やはり、プライベートではWi-Fiやローカル対戦をたくさんプレイされているのでしょうか?
ホイミソさん:実は、ローカル対戦は今日が初めてだったんですよ。Wi-Fi対戦もそんなにやっていなくて、とにかく知り合いと「流行の編成を倒すにはどうすればいいか」という議論ばかりしていましたね。
――それで優勝という結果を残されたのは凄いですね。これまで大会に参加された経験は?
ホイミソさん:13年前、GB版の「イルとルカ」の大会に参加して以来になります。その時もそうだったんですが、前日から緊張でまったく寝れませんでした(笑)。それで体調を崩して試合中に判断が鈍ってきて、とりあえずAI任せにしていたら勝っていたという試合もあります。
――最後に、8月2日に向けての意気込みなどがあればお聞かせください。
ホイミソさん:どんなパーティにしようとホイミスライムは絶対に外しません! 男なら、てっぺん目指そうぜ!
――ありがとうございました。
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