モスが8月24日に実施したPS3用ソフト「カラドリウス ブレイズ」の発売直前イベント「カラドリウスブレイズ祭り2014」。ここでは出演声優トークショーやSTG開発者座談会などのイベント模様を紹介していくぞ。
目次
PS3用ソフト「カラドリウス ブレイズ」が2014年8月28日に発売されることを記念し、入場無料のスペシャルイベント「カラドリウスブレイズ祭り2014」が、8月24日に実施された。会場となった東京・浅草KURAWOODでは、来場者が自由に体験できる今作のゲーム試遊会がイベントに先立って行われていたぞ。
イベントの司会を務めたのは、モスのディレクター・星野仁氏と、「カラドリウス」シリーズの登場キャラクター・セシリアを演じた中村豆千代さんの2名。中村さんは夏らしい着物姿で登壇し、参加者に涼やかなサプライズを披露してくれた。
ステージではまず、本シリーズのイベントでもお馴染み、シューターとして名を馳せる太菱(ふとびし)氏の実演紹介が行われた。実演では今作の新要素を中心としたゲームの魅力が紹介されており、Gamerでもプレイインプレッションとして紹介した新操作システム「シンクロ」などを、華麗なプレイで披露した。
今作には新たなモードやステージ、新キャラクターなどの新要素が盛り込まれているが、星野氏はこのシンクロが一押しのようで、2人分の攻撃力を持ちながら、無敵の相方とステージを攻略できるという点が大きな魅力であると語っていた。
2年ぶりの苦労を語ってくれた「ゲスト声優陣トークショー」
続いて行われたゲスト声優陣トークショーでは、マリア役の井澤詩織さん、アイラ/レイズ役および主題歌を務めた笹本菜津枝さん、リリスの悪夢役の山本綾さんが壇上に登場。第1作目「カラドリウス」から出演している3人は、今作が約2年ぶりの収録になったとのことで、各人苦労した点を語ってくれた。
井澤詩織さん | 笹本菜津枝さん |
山本綾さん |
「私、2年前より可愛い声を出せるようになったんです」と語った井澤さんは、より可愛らしい声を出すスキルを携えて収録に臨んだところ、もっと地味な声でいいですとスタッフから言われ苦笑したという。続く笹本さんは「2年前よりも低い声を出せるようになった」ことから、こちらも万全の態勢で臨んだところ、元のアイラよりも低すぎですと言われ、アイラとレイズの区分けに活用していったとのこと。
これらのギャップは2年という期間で、出演者たちが役者としての上達を果たしていたからこそ生まれたものであると星野氏はコメントした。しかし、山本さんだけはリリスの悪夢というキャラクターの性質上、セリフらしいセリフがなく「ギャハハハ」とテンションの高い声が大半であったため、前も昔も自身のお腹が引き攣るか、収録が先に終わるかに重きを置いていたとし、前の2人とは一味違う苦労を味わったようだ。
ここで会場では、今作の初会限定版に同梱されるドラマCDの一部が先行して流された。ゲーム本編の倒し倒されな世界観と違い、今回のドラマCDでは登場キャラクター同士の食事風景などを通し、キャラクターたちの意外な一面が明かされたり、コミカルな掛け合いが繰り広げられている。
なお、本ドラマCDの収録について星野氏は、中村さんをはじめとした出演者たちが細かいアドリブをたくさんいれていたことに驚いたという。ゲーム全体を崩さない要素については「AというパターンでもBというパターンでもいい」とし、作り手・キャスト側が良いと思ったものを採用していくなど、本シリーズの制作現場の裏側も語ってくれた。
終始笑いの絶えない絶妙なトークで場を和ませてくれた。 |
次世代機発売直前「緊急座談会」!
次は次世代機発売直前「緊急座談会」と題し、MAGES.のプロデューサー・盛政樹氏、キュートの米沢勇気氏、トライアングルサービスの藤野俊昭氏、セガの“宇野さん”こと宇野薫氏を交え、業界話をテーマにしたトークが繰り広げられた。
本座談会では司会からの質問に○×で答えるという形式が採用されており、のっけから次世代機でのリリースにまつわる、ゲーム業界ならではの裏話が炸裂するなど来場者も大盛り上がりを見せた。また、「今後、シューティングゲームがアーケードで出されるか?」という質問に対しては、藤野氏からの「現在作っています」と心強い発表が飛びした。元々アーケードゲームを制作するために作った会社だということから、今後もゲームセンターを主軸に作品を提供していきたいと語る藤野氏により、アーケード業界の今後の兆しが垣間見られた。
また、盛氏のアイディアの一つとして、色々な各社と協力したシューター同士のコミュニティを広げるための全国規模の共通ランキングシステム(センターモニター)のヴィジョンが語られたほか、最近の若い人とシューティーングゲームの話をするか、他のジャンルのゲームを作りたいかなど、多彩な話題で進行。
さらに昨今の同人シューティングゲームについては、今回は宇野さんが出演したことからゲームセンターの筐体「ALL.Net P-ras MULTI」関係の話も広がり、同人制作のSTGと法人制作のSTGのさまざまな違いについて、「あの人たちは同人の皮を被ったプロだ」という話を起点に、各々からのプロとしての熱い意識や責任感が強く語られ、筆者も思わず感心させられる場面が繰り広げられた。
最後に「作品は作るだけじゃなく、その後に知ってもらうことが大事だと気付いた」という宇野さんより、8月30・31日開催の「JAPAN GAMER'S LIVE」の宣伝が行われた。アーケード業界の活発化を目指している本イベントの成否の次第では、今後は檀上にてSTG大会が開かれるかも? とSTGの明るい未来が示唆され、座談会はお開きに。
激しいサウンドで来場者大盛り上がり!「リブストロー」ライブ
続く会場では、「カラドリウス」シリーズのBGM制作を担当するベイシスケイプのバンド「リブストロー」のライブが披露。工藤吉三氏、金田充弘氏、千葉梓氏の3名からなる本バンドのより最初に披露されたのは「カラドリウス」ステージ1のBGM「Uncanny Playground~Valley Of Salvation~Ominous Eclipse」、2曲目はミッションステージの「Aerial Circuit」、3曲目にはステージ4のハイテンポなメタルサウンド「Silver Flames~Wings Of Fate」が演奏され、ライブハウスならではの重低音の効いたサウンドで会場を大いにヒートアップさせた。
さらに、主題歌アーティストでもある笹本菜津枝さんを交えた「終焉の交狂曲≪シンフォニア≫」の生ライブも実施され、会場はさらなる大盛り上がりに。ハイテンポな楽曲でありながら不安要素を微塵も感じさせないその歌唱力と、曲調の盛り上がりをガッチリと捉えた見事なパフォーマンスを披露してくれた笹本さん。そして、これらのシューティングサウンドをしっかりと弾きこなすリブストローのメンバーには、会場より惜しみのない拍手が贈られることとなった。
白熱の3本勝負!「ゲストシューター対決」
ライブの興奮冷めやらぬ中で行われたのは、「俺のパターンが破れるとは思えない」と豪語するシューター・太菱氏と、AC「カラドリウス エル・シエル」の全一シューター・KTN-ほむら代表氏による「ゲストシューター対決」。ここでは単なるスコア対決ではなく、イベントならではの特殊ルールが用いられることに。
ルールは「スコアアタックでシンクロプレイ」「エレメントシュートのカスタマイズ無し」「各自の持ち全8キャラクターは、一度使用した後に使用不可」「敗者が次のステージを指定」、そしてモスの若い男性社員が恥ずかしい思いをしてまで制作した「リアル羞恥ブレイクポスターが先に脱げた方が負け(一戦毎にシールを剥がす)」の5つ。制限された中でより高いスコアを取り、3本先取で勝敗を決するという、趣向を凝らしたルールでの頂上決戦が敢行されることとなった。
本対決では相手の使用キャラクターをステージ毎に選択することができるため、シンクロならではの2キャラクターとステージの組み合わせが戦術のカギを握る。1本目は本ルールではスコアを稼ぎ辛い「カラドリウス(プレイアブルキャラクター)」をほむら代表氏に選択させることで出鼻を挫き、ステージ2にて太菱氏が先取。続く2本目となる第5ステージは、スコアと倍率共に抜いて抜かれてのデッドヒートを繰り広げる両者であったが、圧倒的な弾幕を有する5ボスに1ミスを撃ち取られてしまったほむら氏が、ノーミスボーナスを獲得した太菱氏に勝利を献上することに。
これにより、ほむら氏側のノアのリアル羞恥ブレイクポスターが目隠しだけの様相を呈した頃には、会場の参加者および関係者を含む男女間に、明らかな熱量の違いが生まれたとかそうでないとか。次の3本目は今作の新ステージを舞台に激戦が展開。両者共に事前に練習の機会があったとのことだが、そのプレイにはもはや年季を感じさせるほどのやり込み具合が伺えた。使用キャラクターすらも自由に選べない環境下にあって、素人目にも一切のもたつきが見えないのステージ攻略には、来場者一同、只々驚嘆。ここではほむら氏が凡そ100万点ほど太菱氏を追い抜き、1勝目を獲得することとなった。
プレイ中の合間に「まるで隣にいる女子高生をチラチラ見る男子か」と星野氏より評されていた太菱氏の余裕も消えたのか、4本目のステージ4では真剣なシューターの背中を会場に見せつける。ここでイベント会場という場馴れの差が現れたのか、ほむら氏はボスにて続けて被弾してしまい、まさかのゲームオーバーを迎えてしまう。太菱氏はボムとエレメントバーストを同時に出して所構わずボスを潰しにいき、見事クリアを果たして勝者に輝いた。
勝者コメントで「余裕でした」と悪戯顔で語る太菱氏であったものの、決して生半可なプレイではなかったほむら氏に対しては、シューターとしての敬意がキッチリと伺えた。おそらく、相手がよりプレイし辛いキャラクターの組み合わせを押し付けたことが、勝敗を分ける選択であったのかもしれない。そして惜しくも負けてしまったほむら氏であったが、「負け惜しみではなく、エル・シエルとブレイズはまったく別のゲームに仕上がっているので、皆さんぜひ購入してください!」と持ち上げた後に、自身が制作・販売する「カラドリウス エル・シエル」の攻略DVDを宣伝し、対決は幕を下ろした。
最後は皆でプレゼント抽選会
イベントの最後は、ゲスト陣揃ってのプレゼント抽選会。会場ではサイン色紙、サイン入りTシャツ、サイン入りポスターなどが用意され、来場者に渡された整理券を元に抽選が実施された。いずれも登壇者からの直々の手渡しとなり、幸運な参加者の一部は皆嬉しそうに賞品を受け取り、会場を包む拍手と声援と共にイベントは終了となった。
(C)MOSS Co.,LTD. ALL Rights Reserved.
※画面は開発中のものです。
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー