【TGS 2014】新システム「ブラッドレイジ」をはじめとした「ゴッドイーター2 レイジバースト」の新情報が続々！パチスロ、TVアニメなどの展開も明らかになった発表会をレポート

「ゴッドイーター2 レイジバースト」では新システム「ブラッドレイジ」をはじめ新情報が続々！

発表会では、「ゴッドイーター」シリーズのプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームス 富澤祐介氏、同じくディレクターを務めるバンダイナムコスタジオ 吉村広氏が登壇。まずは先日SCEJA Press Conferenceにて発表された「ゴッドイーター2 レイジバースト」について紹介した。

PS4とPS Vitaのマルチプラットフォームで発売される本作は、前作「ゴッドイーター2」に収録されたストーリーをブラッシュアップした上、世界を飲み込む「終末捕喰」を食い止めている「螺旋の樹」の異変から展開する続編ストーリー【レイジバースト編】が追加収録される。

新ストーリーの見どころとして吉村氏は、「螺旋の樹」に関わる人々の思いが交錯する中での成長を描いていると語った。

このストーリーでは、新キャラクターとして金元寿子さんがCVを担当するリヴィ・コレットが登場。通常、1人につき1つしか適合できない神機ではあるのが、彼女は他人の神機に適合できるという特徴を持っている。

なお、会場ではキャラクターデザインにまつわるエピソードとして、リヴィには特殊な能力を得るに至った過去があり、その部分をデザインにも反映しているそう。

近接武器の新たなカテゴリとして、リヴィが持つ鎌型パーツ「ヴァリアントサイズ」が登場。素早い連撃と、噛刃のリーチを変えることで、これまでの近接武器を凌駕する長大なリーチを得ることが可能となっている。

リーチを伸ばした状態は「咬刃展開形態」と呼ばれ、神機本体から伸びた黒い刃「咬刃（こうじん）」が異形の大鎌を形作る。咬刃一つ一つもアラガミの肉を切り刻むため、大鎌の一振りは複数の刃で大ダメージを与える。

その後は開発中のROMを使用して、吉村氏にバンダイナムコスタジオの依田優一氏、シフトの山本雄太氏を加えた3人のマルチプレイで、先述のヴァリアントサイズに加えて、新システム「ブラッドレイジ」と新アラガミ「クロムガヴェイン」を紹介することに。

新システム「ブラッドレイジ」は、さまざまな誓いを制限時間内に達成することで、強力な力を発動できるものとなっている。

その発動方法としては、左下に表示されている神機喚起率と呼ばれるゲージを溜めること。最大400％まで溜められるようになっているということだが、ミッションをまたいで蓄積されていくという。

また、基本的な誓約に加えてプラスの条件を設定することで発動時により強力なかたちで発動することが可能だ。30秒間の発動中は攻撃を受けてものけぞらない、攻撃力が発動時の％に応じてアップするなどその恩恵は大きく、強力なアラガミに合わせて溜めておくなど長期的な運用も考えられるシステムと言えるだろう。

なお、今回東京ゲームショウ2014で試遊できるのはシングルプレイのみとなるが、ブラッドレイジの練習用として常時神機暴走率が400％溜まっているステップ1と、クロムガヴェインに攻撃を加えて神機喚起率を溜めつつ、ブラッドレイジで挑むステップ2が用意されているとのこと。15分間の試遊ではその点に注目しておこう。

ちなみにクロムガヴェインは、スピードが早くてリーチがあるプレイヤーに緊張感を持たせるように用意されたアラガミとのこと。そちらも併せてチェックしてはいかがだろうか。

また、ヴァリアントサイズの操作感についても、空中は縦薙ぎで攻撃することやリーチの広い攻撃はその分スキが多く、スタミナ消費が激しいことなど、実機プレイならではの情報も得ることができた。

そのほか、細かいところとして本作では、敵に与えたプレイヤーのダメージがプレイヤー自身のみ表示されることで、自身の神機のパワーアップ度合いが視覚的にわかるようになった。

なお、この表示は消すこともできるようにし、また、敵の残りHPがわかるわけではないことなどから、これまでのシリーズと同様、スリルは損なわないような設計になっているとのこと。

実機プレイの終了後、「ゴッドイーター2 レイジバースト」について中国語版（繁体字版）を同時開発中であることが発表された。

「ゴッドイーター」5周年に向けてパチスロ化、TVアニメ化が電撃発表！

その後は、2015年に「ゴッドイーター」シリーズが5周年を迎えることに併せた、新プロジェクトの数々が発表された。

まず最初にPVとともに発表されたのが、山佐が開発を進めている「パチスロ ゴッドイーター」だ。2Dアニメは「ゴッドイーター」のゲームと同様にufotableが制作、3Dモデルも専用のプロジェクトチームを立ち上げて準備を進めているという。また、今回はお披露目にはならなかったが、シリーズでお馴染みの敵を“捕喰”する生体武器「神機」を彷彿とさせるオリジナル筐体になっているという。

さらに、「ゴッドイーター」のTVアニメ化プロジェクトの制作も発表。こちらも初代「ゴッドイーター」のOPムービーから、先日公開された「ゴッドイーター2 レイジバースト」におけるアニメパートを担当するufotableが制作を担当する。

富澤氏からTVアニメとしての新しい表現を模索しているという言葉も聞かれるなど期待感を漂わせる中、TVアニメ版のツイッターも本発表に併せて始動するという。そちらからの情報発信にも注目だ。

さらに、「ソウル・サクリファイス デルタ」とのコラボレーションも発表。そちらの内容については下記を参照してほしい。

なお、5周年の発表内容については一般日のステージにて追加情報が公開されるとのこと。ゲストとしてジュリウス役の浪川大輔さん、リヴィ役の金元寿子さんが登場するとのことなので、そちらにも注目しよう。

最後に、吉村氏からは今冬の発売に向けて開発を迎える「ゴッドイーター2 レイジバースト」について、前作の意見を受け止めて開発を進めており、これからの情報で不安を期待に変えていきたいという思いが、富澤氏からは5周年を迎えるシリーズのさまざまなプロジェクトをサポート、もしくは一緒に作り上げてより良いものにして、世界に羽ばたいていけるようにしたいという抱負がそれぞれ語られた。