SCEジャパンスタジオとフロム・ソフトウェアがタッグを組んだPS4向け新作「Bloodborne(ブラッドボーン)」。今回の東京ゲームショウ2014にて、「Bloodborne」が初めて日本国内で、実際にプレイ可能な状態で登場した。
フロム・ソフトウェアの「Demon’s Souls」や「DARK SOULS」シリーズのファンにとっては期待の作品となる、この「Bloodborne」。ビジネスデーにも関わらず、試遊台には沢山のメディアやファンがならんでいた。特に海外のメディアが多く、この作品がいかに海外からも高い注目を浴びているかがよくわかる。
15分という短い試遊時間ではあったが、早速そのプレイレビューをお届けしよう。
試遊は、特に中世のヨーロッパを想像させるシーンから始まった。敵として登場するのはいかにもおどろおどろしいゾンビではなく、「獣の病」にかかり人としての理性を失った獣憑き。その獣憑きを狩る存在が「狩人(ハンター)」と呼ばれるプレイヤーだ。
なので敵は大概が人の形を留めており、街頭をまとった市民だったり、貴族風だったり、中には木の壁の破片のようなものを盾にして襲ってくる農民のような獣憑きもいた。
映像は、とにかく美麗の一言に限る。既にいくつかの画像やPVなどが公開されてはいるが、実際にそれを目の前にすると、フロム・ソフトウェアがPS4でゲームを作るとこうなるのか、という驚きを隠せなかった。
中世の雰囲気とフロム・ソフトウェアの映像美が融合し、まるで映画の世界にでもいるかのような錯覚に陥るほどだ。
「美しくも陰鬱な世界」、こんな言葉では表現しきれない独特のムードが漂うのは、フロム・ソフトウェアならではだろう。相変わらず通常マップではフィールド音楽などは全く無く、環境音と効果音だけの世界が恐怖感をより一層盛り上げる。あちこちで聞こえる獣憑きの狂気の叫び声に、コントローラを握る手が何度もびくりと震えた。すぐ近くにいるのか、どこから来るのか、それとも遠吠えのようなものなのか、叫び声だけで立ちすくみ、しばらく周囲を念入りに確認しなければ恐ろしくて先に進めない。
変形する武器と両手に持った武器を駆使して戦うアクション
今作で、プレイヤーキャラはどうやら両手に武器を持って戦うスタイルのようだ。右手武器にノコギリ鉈+左手武器に散弾銃というのが一番初心者向けのスタイルらしいので、一応「DARK SOULS」シリーズで慣れている筆者も、ベーシックなスタイルを選んでみた。
ノコギリ鉈は、通常時はノコギリで切断系の武器だが、武器変形ボタンを押すと鉈となり、打撃タイプの大ダメージを与えられる武器になる。散弾銃は武器が変形するのではなく、松明と切り替えることができた。
散弾銃をうまく当てると敵がひるむので、ひるんだ瞬間にノコギリなどの武器攻撃を当てると大ダメージが入る。しかし、かなりの至近距離で当てないとひるんだ瞬間に攻撃を出しても届かないため、このタイミングはかなり難しい。ギリギリまで引きつけて左手武器攻撃にて散弾銃を当て、そうして即座に右手武器攻撃で切りつけなければならない。このゲームにはガードがないため、これをねらおうとすると必然的に敵の攻撃を受ける可能性が高くなるため、敵の攻撃を回避し起き上がりに散弾銃、そうしてノコギリ攻撃を当てる、というのが無難な戦い方となりそうだ。
もちろん右手武器(ノコギリ鉈)だけでゴリ押しすることも可能だが、ボスなどの強い相手にはそれだけでは乗り切るのは難しいだろう。ただし、この銃でのひるみは全ての敵に発生するわけではないようなので、過信は禁物である。また、銃での攻撃ダメージはほとんどはいらなかったため、銃は完全に牽制のための武器で、一種の盾代わりのように感じた。
尚、このゲームはPS4のコントローラの全てのボタンを使用する。そのため、操作に慣れるまでは少々時間がかかるかもしれない。しかし下ボタンでアイテムを切り替えたり、□ボタンでアイテムを使用、×ボタンで回避、R1ボタンで右手武器攻撃、L1ボタンで左手武器攻撃、R3ボタンで身近な敵にロックオンなど、ベースは「DARK SOULS」シリーズと変わらないため、シリーズのファンならばそう戸惑わずにプレイできるだろう。ベーシックな操作に慣れてきたら、武器の変形ボタンなどを駆使していくと良い。
見落としがちなマップ構成も相変わらず、死に覚えゲーも相変わらず
ゲームを始めて、まずどこに行けばいいのかがで数分迷う。扉が開かない。ガチャガチャしてみても切りつけてみても開くわけがない。そんなことをしているうちに、突然出てきた敵にあっさりと殺される。
やりなおして、次は先程殺された敵はきっちり処理をし、無事に抜けられた。しかし、また迷う。そうして、「やっと道を見つけたぞ!ここか!」と喜び勇んで先に進んだ途端、突然影から出てきた敵に殺される。
次のやりなおし。もうマップは大体わかった。敵の出てくる場所もわかった。死ぬ要素などない、と鼻歌混じりに進もうとすると、油断から雑魚に囲まれ、あっという間に殺される。
相変わらず雑魚が雑魚じゃない。きちんと一体ずつ処理をしなければ、雑魚と言えども一瞬で殺される。しかしこちらが持っているのは散弾銃のため、敵を一体ずつおびきよせるというのもなかなかに難しく、少しずつ近づいてこちらに気が付いた敵を引き連れて、安全地帯に離脱する。
そんな風に一歩進んでは一歩戻り、二歩進んでは二歩戻り、三歩進んでは三歩戻るというゲームバランスの調整は、素晴らしいの一言に尽きる。
15分の試遊時間の間で筆者は残念ながらボスまでは辿り着けなかったが、「DARK SOULS」シリーズをやりこんだ筆者でもこの有様だったので、期待していい難易度の高さだと言えるだろう。ただし筆者は元々すぐに油断をして死ぬタイプなので、慎重派なプレイヤーならばもう少し先まで進めていたのかもしれない。
ちなみに、このゲームでは敵の血を浴びることで自分の体力が回復するという特徴があった。しかし敵の血を浴びるためにはやはり至近距離で戦わねばならず、この距離の取り方を覚えるまでは苦戦を強いられるプレイヤーも多いのではないだろうか。
特に日頃から「DARK SOULS」シリーズで盾でのガードから攻撃をすることに慣れているプレイヤーほど、難易度はより高く感じるかもしれない。逆に両手持ちスタイルなどでプレイをしているプレイヤーにとっては、楽かもしれない。
今のうちから「DARK SOULS」シリーズで両手持ちスタイルに切り替え、「Bloodborne」に備えてイメージトレーニングを積んでおくのもいいかもしれない。そんなことを思うくらいには、難易度としては申し分なく、これぞフロム・ソフトウェアのアクションRPGに求めていた、死に覚えゲーであった。
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※画面は開発中のものです。
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